【看護師の復職に適した職場と探し方】ブランクありでも問題なし?

復職率が高い看護師業界では、キャリアに一時期のブランクがあっても復職しやすい職場がたくさんあります。
その中でも特に、どのような場所が就業先として適しているのかは重要な問題ですよね。
ブランクがある場合には、無理なく始められて、徐々にスキルを取り戻しつつ、経験を積むことができる職場がおすすめされます。
この記事では、看護師が復職する際に働きやすい就業先とそれを探すときのポイントについて解説していきます。
看護師が復職する際の想定スケジュール
復職を考え始めたら、余裕を持って6か月前くらいから徐々に準備をしていくのがおすすめです。
復職前とは働き方が大きく変わる方もいるはずなので、どのように働きたいのか、どうすれば負担なく働けるのかを考え始めることが大切です。
日本看護協会では、復職を希望する看護師に向けた復職支援研修や実習を行っている他、子育てでブランクがある方同士が交流できる企画などを実施しています。
そのような支援を活用しながら、頭の隅にある過去の看護知識を思い出すことや、最新の医療知識を習得していく時間を設けることも必要です。
情報収集 |
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スキルアップ |
ブランクが長い場合は、この時期から看護協会の復職支援研修への参加を検討しましょう。オンライン研修も活用できます。
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心構え |
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復職3ヶ月前には、実際に応募する病院や施設を決めて、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などを開始しましょう。
久しぶりの就活・転職で不安な場合は、転職エージェントを活用して書類の添削を受けたり、面接練習を実施するのがおすすめです。
実践準備 |
履歴書には空白期間の説明も簡潔に記載しましょう。
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資格確認 |
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キャリアプラン |
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復職1ヶ月前には、直前になってから焦らないように必要な書類や物品の準備を済ませ、本格的に生活リズムを調整していきましょう。
久しぶりの看護業務は肉体的にも精神的にも疲れるので、復職後の私生活に支障がでないように色々と想定しておきたいところです。
最終確認 |
必要書類チェックリスト
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物品準備(必要であれば) |
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生活調整 |
この時期から本格的に生活リズムを勤務時間に合わせましょう。特に早出の場合は要注意です。
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復職する看護師におすすめの就業先

復職を目指す看護師におすすめの就業先は、ブランクを気にせず段階を踏んで慣らしていける職場や、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる職場が挙げられます。
ここでは自身のペースで復職を目指せる就業先として選ばれやすい就業先を3つご紹介します。
クリニック
クリニックは個人経営の場合が多く、院長である医師が診察し、看護師は補佐としての役割が求められます。
患者さんの急変などが少なく、想定できない急な業務が発生しにくいため、ブランク明けの看護師に人気の就業先となっています。
また夜勤業務がないため、育児中の看護師の方から特に人気です。
病院と違い、入退院に関連する書類業務であったりカンファレンスなどの業務がないことも理由に挙げられます。
デイサービス
デイサービスでは利用者さんの健康管理としてバイタルチェックを行ったり、食事や入浴のサポート、レクリエーションなどが看護師の主な業務となります。
難易度の高い看護業務が少なく、利用者さんと密にコミュニケーションをとりながら働けることが復職看護師に人気の理由です。
クリニックと同様に、夜勤がないので育児や介護をしながらでも働きやすい就業先と言えます。
注意点としては送迎業務を担当するドライバーがいるのか、リハビリ職や介護職の人数はどれくらいかなどを確認しておかないと、車の運転や介護に近い業務の割合が増えることもあります。
また、デイサービスによっては看護師が職場に1~2人しかいない場合もあるため、日によって看護師の勤務が自分一人になる日もあるかもしれません。
ここは就業前に必ずチェックしておく必要があります。
健診・検診センター
健診・検診センターは検査項目が決まっているためブランク明けの看護師も業務慣れしやすく、復職先として人気が高いです。
看護師としての基本的なスキルを再度身につけるのにも適しています。
他には検査データの入力作業や健康診断の結果を企業等に送るといった事務的な作業もあり、淡々とこなす作業が好きな看護師にも向いています。
ただしクリニックやデイサービスと比較すると募集が少ないので、健診・検診センターで働けるかどうかはタイミングや運にも左右されます。
復職までの期間が特に決まっていない場合は、健診・検診センターの募集が出たタイミングで活動を始めてみるのもいいかもしれないですね。
復職しやすい職場を探すポイント

復職する看護師におすすめの就業先をご紹介してきましたが、その中からさらに復職しやすい職場を探すときは、いくつか確認しておくポイントがあります。
復職後の働きやすさに直結することでもあるので、そのポイントについて確認しておきましょう。
ブランク可であるか
看護師としてのブランクがある場合、当たり前ですがそのブランク期間を問題視せず受け入れてくれる職場を探すことが大事です。
求人票や募集要項に「ブランク可」や「ブランク歓迎」と記載されているか確認してみましょう。
ブランクがあることに理解がある職場では、研修プログラムを用意していたり、徐々に仕事のペースを上げることができるような配慮がなされている場合が多いです。
ブランクがあることに理解がある職場では、研修プログラムを用意していたり、徐々に仕事のペースを上げることができるような配慮がなされている場合が多いです。
パートや時短勤務が可能であるか
復職を検討する看護師の中には、育児や家庭の事情でフルタイム勤務が難しい方もいるでしょう。
パート勤務や時短勤務が可能な職場は、そういった事情を持つ看護師にとって非常に助かります。
仕事とプライベートのバランスを取りやすく、体力的に無理なく続けることができれば、長期的に安定した勤務が可能になります。
パート勤務や時短勤務が可能な職場は、同じように復職した看護師や、育児や介護などをしながら働く近しい状況の看護師が働いていることもあり、気持ち的に働きやすいことがあります。
残業が少ないか
復職する場合は、残業の実態についても確認しておくことをおすすめします。
働く時間外にも個人的な時間を必要とする方も多いでしょうし、特に家族を持つ看護師の場合は、残業が少ないことが育児や介護との両立にも影響を与えます。
そのため、面接時に残業の実態を確認し、無理なく働ける環境であるか見極めることが重要です。
直接聞きづらい場合は、転職エージェントに相談して残業の実態を確認してもらうという方法もありますので、ぜひ状況に応じて活用してみてください。
残業が多い職場では復職してすぐに様々な業務を任されたり、サポートの手が自分に回らないことが考えられます。
まとめ
復職する看護師におすすめの就業先には、クリニック、デイサービス、健診・検診センターがあります。
どれも夜勤がなく、急変リスクが高い患者さんの対応が少ないなどのメリットがあり、徐々にスキルを取り戻しながら働ける就業先になります。
またブランク明けでも働きやすい職場を見つけるには、「ブランク可」「パート勤務・時短勤務可」「残業が少ない」の3つに当てはまっているかどうかも一つの指標として念頭に置いてみてください。
医療キャリアナビでは、ブランク明けの看護師さんの転職(復職)サポートも行っています!
「働きやすい職場がわかんない。」「気になる職場があるけど時短勤務できるか知りたい。」など、ブランク明けだからこそ気になることは、キャリアパートナーがしっかり確認します!
もちろん相談だけでもOKですので、お気軽にご利用ください。