履歴書に使うボールペンの選び方|太さ・インクの種類とNGな筆記用具
履歴書をボールペンで書こうとして、「どのボールペンを買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?
履歴書に使うボールペンは、黒のインクで、太さ0.5mm前後のゲルインクか油性インクを選ぶのが基本です。
この記事では、履歴書にボールペンを使う理由から、インクの種類・太さの選び方、使ってはいけない筆記用具、にじみ・かすれを防ぐ書き方、書き間違えたときの対処までをまとめています。
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履歴書をボールペンで書く理由

履歴書をボールペンで書くのは、書いた内容があとから変わらない筆記具で書くのが、応募書類の前提になっているためです。 病院やクリニック、介護施設などでは今も手書きの履歴書を受け取る場面が多く、筆記具選びが仕上がりの印象を左右します。
あとから改ざんできない筆記具が求められるため
履歴書は、学歴・職歴・資格といった経歴を本人が証明する書類です。 採用担当者は書かれた内容をもとに選考し、採用後は人事記録として保管します。 そのため、誰かがあとから書き換えたり、時間がたって文字が薄れたりしない筆記具で書くことが大切です。
ボールペンのインクは、紙の繊維の中まで染み込んで乾きます。 一度定着したインクは消しゴムでこすっても取れないため、書いた内容がそのまま残ります。
- 消しゴムでかんたんに消える
- こすれると薄れて周りが汚れる
- 乾くと消しゴムでは消えない
- 長く保管しても文字が残る
ハローワークが公開している履歴書の書き方ガイドでも、履歴書は黒のボールペンで丁寧に記入するよう案内されています。
条件にあった求人を探してもらう医療機関では手書きの文化が残っているため
一般企業ではパソコンで作った履歴書が広く受け入れられていますが、医療・介護の現場では、今も手書きの履歴書を求める職場があります。
ハローワークのガイドでも、手書きの履歴書を希望する事業所もあるため、パソコンで作る場合は事前に応募先へ確認するよう書かれています。
医療機関で手書きが残る背景には、紙のカルテや看護記録、申し送りノートなど、手で書く記録を長く扱ってきた職場が多いことがあります。 採用担当者の中には、丁寧に書かれた文字から仕事の正確さや人柄を読み取ろうとする人もいます。
手書きって聞くだけで、ちょっと緊張しちゃうよね
手書きとパソコンのどちらで作るかに加えて、各項目の書き方は以下の記事で見本付きで紹介しています。
履歴書に適したボールペンの選び方

履歴書に適したボールペンは、「インクの種類」「ペン先の太さ」「持ちやすさと書き心地」の3点で選びます。 インクの色は黒一択です。
インクの種類
ボールペンのインクは、大きく「油性」「ゲル」「水性」の3種類に分かれます。 履歴書に向いているのは、ゲルインクか油性インクです。 違いは、インクが紙の上でどう広がり、どう乾くかにあります。
| ゲルインク | 油性インク | 水性インク | |
|---|---|---|---|
| 紙の上での動き | 書くときだけ流れ、紙の上でとどまる | 紙の表面近くにとどまる | 繊維に沿って広がる |
| にじみにくさ | ◯ | ◎ | △ |
| 乾きの早さ | △ | ◎ | ◯ |
| 黒の濃さ | ◎ | ◯ | ◯ |
| 履歴書との相性 | ◎ | ◯ | ✕ |
ゲルインクは、ペン先が回るときだけさらさらと流れ、紙に乗ると再びとろみのある状態に戻ります。 紙の繊維に深く広がらないので線の輪郭がくっきりし、黒の発色も濃く出ます。 一方で乾くまでに少し時間がかかるため、書いた直後にこすらない工夫が必要です。
油性インクは、油にインクの成分を溶かしたもので、紙に染み込みにくく表面近くにとどまります。 にじみにくく乾きも早いため、書くスピードが速い人や左利きの人でも手が汚れにくいのが強みです。 ただし、昔ながらの粘度の高い油性インクはかすれやインクのダマが出やすいので、なめらかに書ける低粘度タイプを選ぶと安心です。
水性インクは、水が主成分のさらさらしたインクで、紙の繊維に沿って広がります。 そのため文字がにじみやすく、履歴書には向きません。
ペン先の太さ
履歴書の本文は、0.5mm前後の太さが書きやすく読みやすいです。 細すぎると線が弱く見え、太すぎると画数の多い漢字がつぶれます。
氏名だけを0.7mmで書き、ふりがなや学歴・職歴の小さな欄を0.38〜0.5mmで書くなど、欄によってペンを使い分ける方法もあります。 使い分ける場合は、どちらも同じインクの種類・同じ黒にそろえると、文字の濃さに差が出にくくなります。
今のあなたの状況は?
持ちやすさと書き心地
履歴書は1枚書き上げるのに時間がかかるため、長く握っても疲れにくいボールペンを選びましょう。 次の点を確認しておくと、書いている途中の失敗を減らせます。
- グリップにゴムなどの滑り止めがあり、指が滑らない
- ノック式で、キャップの付け外しで手が止まらない
- 軽すぎず重すぎず、ペン先がぶれない
- 新品か、インクが十分に残っている
買ったばかりのボールペンは、書き始めにインクの出が安定しないことがあります。 本番の前に、メモ用紙に何行か試し書きしてインクの出を整えておきましょう。
黒・0.5mm・ゲルか油性、これだけ覚えておけば大丈夫!
履歴書に使ってはいけない筆記用具

履歴書には、あとから文字が消えたり変わったりする筆記具や、正式な書類にふさわしくない色・インクは使えません。 うっかり手に取りやすいものほど、注意が必要です。
消せるボールペン
こすると消えるボールペンは、手軽に書き直せる便利さから普段使いしている人も多いですが、履歴書には使えません。 メーカーのパイロット自身も、フリクションボールは履歴書や証書類、宛名書きには使えないと案内しています。
消せるボールペンのインクは、温度によって色が変わる特殊なインクです。 インクの中では、色のもとになる成分と、それを発色させる成分が結びついて色を出しています。 ペンの後ろのラバーでこすると摩擦熱でインクの温度が上がり、この結びつきが外れて文字が無色になります。
摩擦だけでなく、60℃以上の環境に置かれるとインクが無色になるため、夏の車内や直射日光の当たる場所に書類が置かれると、こすらなくても文字が消えるおそれがあります。 また、誰でも簡単に消して書き直せることから、改ざんの危険もあります。
自治体の中には、提出書類への消せるボールペンの使用をはっきり禁止しているところもあります。
鉛筆・シャープペンシル
鉛筆やシャープペンシルは、前述のとおり文字が紙の表面に乗っているだけなので、消しゴムで簡単に消せます。 こすれると文字が薄れて周りも黒く汚れるため、長く保管する履歴書には使えません。 鉛筆は、清書の前の下書きにだけ使いましょう。
条件にあった求人を探してもらう黒以外の色のペン
履歴書の文字は、すべて黒で書くのが基本です。 青や青みがかった黒のインクは、正式な書類では違和感を持たれやすく、コピーやスキャンをしたときに薄く写ることもあります。
「ここは目立たせたい」と、資格名や志望動機の一部に赤やほかの色を使うのも避けましょう。 強調したい内容は、色ではなく書く順番や言葉の選び方で伝えるのが無難です。
にじみやすい水性ペン
水性ボールペンやサインペン、筆ペンなどの水性インクは、紙の繊維に沿ってインクが広がるため、文字の輪郭がぼやけやすいです。 履歴書の用紙によっては裏に抜けたり、手や写真ののりが触れた部分がにじんだりします。
- 水性ボールペン
- サインペン・水性マーカー
- 万年筆
- 筆ペン
万年筆も水性インクを使うため、紙との相性によってはにじみやすく、履歴書ではゲルか油性のボールペンを選ぶほうが安心です。
消せるボールペン、普段のメモで使ってたのに。。
参考:パイロット「フリクションボールは証書類・履歴書・宛名書きに使うことはできますか?」 / 広島市「『消せるボールペン』の使用禁止」
にじみ・かすれを防ぐ書き方

履歴書のにじみ・かすれは、ボールペン選びだけでなく、書く順番や乾かし方でも防げます。 清書の前後に少し手間をかけるだけで、仕上がりがぐっときれいになります。
鉛筆で薄く下書きしてから清書する
いきなりボールペンで書くと、文字の大きさがそろわなかったり、欄に収まらなかったりして書き直しになりがちです。 鉛筆でごく薄く下書きをして、文字の配置と行の収まりを確認してから清書しましょう。
下書きは、定規で薄く線を引く程度でも十分です。 濃く書くと消しゴムで消しきれず、清書の文字の周りに鉛筆の跡が残ります。 HB程度の鉛筆で、筆圧をかけずに書くのがコツです。
書いた行に手を乗せない
ゲルインクは乾くまでに少し時間がかかるため、書いたばかりの行に手が触れると、文字がこすれて伸びてしまいます。 右利きか左利きかで、気をつけるポイントが変わります。
- 上の行から順に書き進める
- 大きな字の直後は少し間を置く
- 乾きの早い油性インクを選ぶ
- 書いた行に白い紙をかぶせて進める
- 1欄書くごとに乾くのを待つ
どちらの利き手でも、書いている手の下に白い紙を1枚敷いておくと、手の汗や皮脂が履歴書に移るのを防げます。 皮脂が付いた部分はインクをはじきやすく、かすれの原因になります。
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インクを乾かしてから写真を貼る
清書が終わったら、インクが完全に乾いてから下書きを消し、写真を貼ります。 乾く前に消しゴムをかけると、インクが引きずられて紙に黒い筋が残ります。
- 1清書全欄をボールペンで書く
- 2乾かす平らな場所に置いて待つ
- 3下書きを消す消しゴムは一方向に軽く
- 4写真を貼る裏に氏名を書いてから
- 5見直す誤字・記入もれを確認
写真ののりは、つけすぎると紙が波打ち、近くの文字がにじむことがあります。 両面テープやスティックのりなど、水分の少ないものを使うと安心です。
履歴書の紙質に合うインクを選ぶ
同じボールペンでも、履歴書の用紙によってインクの乗り方は変わります。 表面がつるつるした紙はインクが染み込みにくく乾きに時間がかかり、薄くやわらかい紙はインクが広がってにじみやすくなります。
同じ履歴書セットの予備の用紙で試し書きをしてから、どのボールペンで書くかを決めましょう。
試し書きしておけば、本番も落ち着いて書けるよ
書き間違えたときの対処

履歴書をボールペンで書いていて1文字でも間違えたら、新しい用紙に最初から書き直すのが基本です。 手間はかかりますが、訂正の跡がある履歴書よりきれいな印象で読んでもらえます。
新しい用紙に書き直す
書き直しを減らすには、下書きの段階で誤字や年号の間違いを見つけておくことが大切です。 特に、次の項目は間違いやすいので、清書の前にもう一度確認しましょう。
- 入学・卒業・入職・退職の年と月
- 学校名・医療機関名・法人名の正式名称
- 免許の正式名称と取得年月
医療機関名は、「〇〇病院」だけでなく「医療法人〇〇会 〇〇病院」のように法人名から書くのが正式です。 正式名称の書き方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
修正液・修正テープはNG
履歴書の間違いを、修正液や修正テープで直すのはNGです。 ハローワークのガイドでも、修正液や修正テープで訂正せず、新しい履歴書に書き直すよう案内されています。
| 直し方 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 新しい用紙に書き直す | ◯ | 訂正の跡が残らない |
| 二重線+訂正印 | △ | 契約書向きの直し方 |
| 修正液・修正テープ | ✕ | 誰が直したか区別できない |
| 消せるボールペンで消す | ✕ | そもそも履歴書に使えない |
修正した跡があると、あとから誰かが書き換えたのか本人が直したのかを見分けられず、書類としての信頼性が下がります。 二重線と訂正印で直す方法も、契約書などでは使われますが、応募書類では書き直すほうが無難です。
1回で完璧じゃなくて大丈夫。予備があれば気がラクだよ!
予備の履歴書を用意しておく
履歴書を買うときは、書き損じに備えて予備を多めに用意しておきましょう。 市販の履歴書は数枚がセットになっていることが多いですが、試し書きや書き直しに使うと意外と早くなくなります。
- 用紙は応募先の数+2〜3枚あると安心
- 試し書き用に同じ用紙を1枚残しておく
- 清書は時間に余裕のある日にまとめて
締め切り直前に書き始めると、書き直しの時間が取れず焦って間違いが増えます。 提出日から逆算して、少なくとも2〜3日の余裕を持って書き始めると落ち着いて仕上げられます。
まとめ
履歴書に使うボールペンは、黒のインクで、太さ0.5mm前後のゲルインクか油性インクを選ぶのが基本です。 消せるボールペンや鉛筆、水性ペンは、文字が消えたりにじんだりするため使えません。
この記事のポイント
- 履歴書は黒のボールペンで書くのが基本
- インクはゲルか油性、太さは0.5mm前後
- 消せるボールペンは60℃以上で文字が消える
- 下書きは薄く、インクが乾いてから消す
- 間違えたら修正液を使わず新しい用紙に書き直す
ボールペンを用意したら、まずは用紙の予備で試し書きをしてから清書に取りかかりましょう。 応募先選びや応募書類の準備に不安があるときは、転職エージェントに相談すると、手書きが必要な職場かどうかも含めて確認してもらえます。


