履歴書の写真はスーツ以外でもいい?医療職の職場別の目安と服装の選び方
「履歴書の写真、スーツじゃないとダメかな?」と、撮影前に迷った経験はありませんか? 医療職の職場は白衣やユニフォームで働くところが多く、一般企業向けの「パートなら私服でOK」という目安がそのまま当てはまらないこともあります。
この記事では、履歴書の写真をスーツ以外で撮ってもよいかを、病院・クリニック・薬局・介護・整骨院などの職場別に整理し、スーツ以外で撮るときの服装や身だしなみ、スーツを用意できないときの対処法を紹介します。
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履歴書の写真はスーツ以外でもいい?

履歴書の写真は、スーツ以外でも不採用に直結するわけではありません。 ただ、採用担当者が写真から受け取る印象は、応募先の「ふだんの服装文化」によって変わります。
雇用形態よりも、応募先がどんな服装で患者さんや利用者さんと接している職場かを基準に考えると、判断しやすくなります。
履歴書の写真はスーツが原則
履歴書の写真は、応募書類の中で唯一「見た目」が伝わる部分です。 スーツが原則とされるのは、誰が見ても「きちんとしている」と受け取られ、減点されにくい服装だからです。
厚生労働省が示している履歴書の様式例でも、写真欄には「本人単身胸から上」と書かれていて、写真に写るのは上半身だけです。 つまり、写真の印象は襟元・肩まわり・胸元の服装でほぼ決まります。 スーツは襟と肩のラインが整って見えるため、写真写りの面でも失敗が少ない服装です。
医療機関の書類選考では、看護部長や事務長、院長など、年代が上の人が写真を見ることも少なくありません。 応募先の雰囲気が分からないときや、正職員として病院に応募するときは、スーツを選んでおくと無難です。
条件にあった求人を探してもらうスーツ以外でも問題になりにくいケース
スーツ以外で問題になりにくいかどうかは、応募先のスタッフがふだん何を着て働いているかから逆算すると判断しやすくなります。 同じパート募集でも、病棟の看護補助とクリニックの受付では、採用側が写真に求める「きちんと感」が違います。
| 応募先 | スーツの必要度 | 写真の服装の目安 |
|---|---|---|
| 病院(常勤・パートとも) | 高い |
スーツ部署や職種を問わずスーツが無難 |
| クリニック・調剤薬局のパート | やや高い |
スーツかジャケット姿襟付きシャツ+ジャケットならスーツ以外も可 |
| 介護施設・訪問系 | 低め |
オフィスカジュアル襟付きの服にカーディガンでも違和感は少ない |
| 整骨院・鍼灸院・サロン | 低め |
オフィスカジュアル清潔感が伝わる落ち着いた色の服を選ぶ |
介護施設や訪問系の事業所、整骨院・リラクゼーションサロンなどは、ポロシャツやケーシーなど動きやすい服で働く職場が多く、オフィスカジュアルの写真でも違和感を持たれにくい傾向があります。
一方、病院は同じ医療職でも事務部門を含めて組織的に書類を審査するため、パートでもスーツ寄りの服装を選んでおくのが無難です。
募集要項に「私服可」「服装自由」と書かれていても、それは面接や勤務時の服装を指していることがあります。 写真の服装に迷うときは、スーツか、スーツに近いジャケット姿を選びましょう。
パートならどこでも私服でいいと思ってた…。
スーツ以外で撮るときの服装の選び方

スーツ以外で撮るときは、「オフィスカジュアル」を目安に、襟・色・首元の3点を整えると失敗しにくくなります。
上半身さえ整えれば、スーツじゃなくても大丈夫なんだね!
襟付きのシャツ・ブラウス
スーツ以外で撮るなら、まず選びたいのが襟付きのシャツやブラウスです。 襟があるだけで顔まわりが引き締まり、Tシャツやカットソーより「応募書類用の写真」らしく見えます。
シャツを選んだら、写真に写る部分の状態を確認しましょう。
- 襟先が丸まったり波打ったりしていない
- 首まわりが黄ばんだり伸びたりしていない
- 肩の縫い目が肩の端に合っている(大きすぎない)
- 胸元のボタンの間が引っ張られて開いていない
「清潔感」は、こうしたヨレ・シワ・サイズ感の小さな乱れがないことで伝わります。 撮影前にアイロンをかけるだけでも、写真の印象は大きく変わります。
ジャケットやカーディガンの合わせ方
シャツ1枚だと、どうしても「普段着」に見えやすくなります。 上にジャケットやカーディガンを重ねると、肩のラインがはっきりして、スーツに近いきちんと感が出ます。
-
テーラードジャケット最もスーツに近い印象。病院やクリニックへの応募にも使いやすい
-
ノーカラージャケット首元がすっきり見え、やわらかい印象。シャツやブラウスと合わせる
-
薄手のカーディガン介護・訪問・整骨院などに向く。前を開けるか、一番上以外のボタンを留める
カーディガンを選ぶなら、ハイゲージ(編み目が細かい)の薄手のものが写真向きです。 ざっくりした厚手のニットは、肩まわりがもたついて見えやすくなります。
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避けたほうがよい色と柄
写真の服の色は、紺・グレー・黒・ベージュなど落ち着いた色が基本です。 インナーは白や淡い色にすると、顔色が明るく見えます。
| 羽織りの色 | 白背景 | 青背景 | グレー背景 |
|---|---|---|---|
| 紺 | ◎ | ◯ | ◎ |
| グレー | ◎ | ◎ | △ |
| 黒 | ◎ | ◯ | ◯ |
| ベージュ | ◯ | ◎ | ◯ |
| 白 | △ | ◎ | ◯ |
避けたほうがよいのは、赤や黄色、蛍光色など目立つ色と、大きな柄・ロゴ・キャラクターがある服です。 ボーダーやチェックなど細かい柄は、写真にすると画面がちらついたように見えることがあります。 背景と同じ色の服も、輪郭がぼやけて首から下が背景に溶け込むので避けましょう。
インナーと首元の見え方
写真では、首元の開き方で印象が大きく変わります。 Vネックや胸元が広く開いた服は、正面から撮ると思った以上に肌が見えやすいため、鎖骨が少し見える程度までにとどめるのが無難です。
ジャケットやカーディガンの下にインナーを着る場合は、襟ぐりがよれていないか、下着やタンクトップの肩ひもが見えていないかを確認しましょう。 タートルネックは首元が詰まって見え、季節感も出やすいので、写真ではあまり向いていません。
- 迷ったらスーツかジャケット姿を選べば安心
- 応募先の勤務着に近い「きちんと度」でそろえる
- 撮影前日にアイロンと襟元のヨレを確認
服装以外で印象を左右する身だしなみ

写真の印象は、服装と同じくらい髪型・メイク・表情で変わります。 医療職の採用担当者は、写真を見ながら「患者さんや利用者さんの前に立ったときの姿」を想像しています。 ふだんの勤務でも求められる身だしなみを、写真の時点で押さえておくと安心です。
髪型
髪型で大切なのは、顔、特に目元と輪郭がはっきり見えることです。 前髪が目にかかっていたり、横の髪で頬が隠れたりしていると、表情が伝わりにくくなります。
髪の色は、応募先の職場で働くときの髪色に近づけておくと、入職後の印象とずれません。 明るく染めている場合は、撮影前に整えるか、面接で相談できるよう準備しておきましょう。
メイク
メイクをする場合は、ふだんより少しだけ丁寧なナチュラルメイクが写真向きです。 撮影用のライトは顔を明るく飛ばすため、薄すぎると顔色が悪く見え、濃すぎるとアイラインやリップだけが浮いて見えます。
メイクをしない人も、眉を整える、ひげを剃る、唇の乾燥をリップクリームで抑えるなど、顔まわりの手入れで印象が変わります。 Tゾーンのテカリは写真で目立ちやすいので、撮影直前にあぶらとり紙で押さえておきましょう。
アクセサリー
アクセサリーは、写真では外しておくか、小ぶりなもの1点までにするのが無難です。 厚生労働省の介護現場向けの感染対策の手引きでも、手洗いのときは時計や指輪を外し、爪は短く切っておくよう示されていて、医療・介護の職場ではアクセサリーやネイルに制限があるのが一般的です。 大きなピアスやネックレスが写った写真は、「職場のルールに合わせられるかな?」と採用担当者に思わせてしまうことがあります。
表情と姿勢
表情は、口角を少し上げ、口は閉じたままが基本です。 歯を見せた笑顔は親しみやすい一方、証明写真としてはくだけた印象になりやすいので、医療職の応募では控えめな笑顔にとどめましょう。
姿勢は、あごを引きすぎても上げすぎても、写真では顔の大きさや目線が不自然になります。 猫背になると肩が前に入り、せっかく整えた襟元も崩れて見えます。
目元がやわらかいだけで、ぐっと話しかけやすい印象になるよ
服装以外に見られる身だしなみは、施設見学や面接でも同じように見られています。
参考:厚生労働省「介護現場における(施設系 通所系 訪問系サービスなど)感染対策の手引き 第3版」
スーツを用意できないときの対処法

スーツを持っていない、サイズが合わなくなった、撮影までに買いに行く時間がないといった場合でも、写真のために新しくスーツを買う必要はありません。
前述のとおり写真に写るのは上半身だけなので、手持ちの服やレンタルでも十分に整えられます。
| 方法 | 費用 | 準備の手間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 手持ちの服で整える | ◎かからない | ◎少ない | 介護・整骨院などオフィスカジュアルで撮れる応募先 |
| レンタルサービス | △レンタル料 | △予約・返却が必要 | 写真だけでなく面接もスーツで行きたい |
| 写真館の衣装貸し出し | ◯無料〜有料 | ◎当日着替えるだけ | 写真だけスーツ姿にしたい |
| スタジオで相談 | ◯撮影料のみ | ◯服の持参が必要 | 手持ちの服で足りるか判断がつかない |
手持ちの服を組み合わせて整える
まずは、クローゼットにある服でスーツに近い上半身を作れないか考えてみましょう。 襟付きのシャツと、紺やグレーのジャケット・カーディガンがあれば、多くの職場に対応できます。
上下が別々のジャケットとパンツ・スカートでも、写真では上半身しか写らないので問題ありません。 ジャケットのボタンが閉まらない場合は、前を開けたまま撮ると自然に見えます。
レンタルサービスを使う
面接もスーツで行きたい場合は、スーツのレンタルサービスを使う方法があります。 ネットで申し込んで自宅に届くタイプや、店舗で試着して借りるタイプがあり、写真撮影と面接の日程をまとめて借りると手間が省けます。
レンタルを使うときは、届いたらすぐに肩幅と袖丈を確認しましょう。 サイズが合わないまま撮影すると、肩が落ちたり袖が長すぎたりして、かえって写真の印象が下がります。
写真館の衣装貸し出しを使う
写真館や証明写真専門のスタジオの中には、ジャケットやシャツを無料・有料で貸し出しているところがあります。 私服で行ってその場で着替えられるので、「写真だけスーツ姿にしたい」ときに一番手軽な方法です。
貸し出しの有無やサイズの在庫は店舗ごとに違うため、予約時に確認しておきましょう。 貸し出し用のジャケットを着る場合も、下に着る襟付きのシャツやブラウスは自分で用意しておくと安心です。
転職活動するなら?
スタジオで撮影前に相談する
服装に自信がないときは、撮影前にスタジオのスタッフに相談するのも一つの方法です。 「病院の看護師」「整骨院の柔道整復師」など、応募先と職種を伝えると、手持ちの服で問題ないか、どこを直せばよいかを具体的に教えてもらえます。
- 応募先の職場と職種、雇用形態を伝える
- 持参した服を見せ、襟元や色が写真向きか確認してもらう
- 髪型や前髪の整え方、表情の作り方のアドバイスを受ける
- 撮影後、写真を確認して気になる点があれば撮り直しを相談する
プロに見てもらえば、服装の不安もその場で解消できるね!
証明写真機でも撮れますが、服装や表情に不安がある場合は、スタッフが撮ってくれるスタジオのほうが仕上がりを調整しやすくなります。
まとめ
履歴書の写真はスーツが原則ですが、スーツ以外でも不採用に直結するわけではありません。 スーツにするかどうかは、雇用形態よりも応募先のふだんの服装文化から考えると判断しやすくなります。
この記事のポイント
- 病院への応募や迷ったときはスーツが無難
- 介護・訪問・整骨院などはオフィスカジュアルも選択肢
- 襟付きの服に、紺やグレーの羽織りを重ねる
- 髪で目元と輪郭を隠さず、アクセサリーは控えめに
- スーツがなければ手持ち服・レンタル・写真館を活用
写真の準備ができたら、履歴書の志望動機や職歴欄もあわせて仕上げておきましょう。 応募先の雰囲気が分からず服装に迷うときは、転職エージェントに相談すると、職場の服装や採用担当者の傾向まで教えてもらえます。


