看護師のうつ病のサインと原因|休職から復職までの流れと働き方の選択肢

看護師のうつ病のサインと原因|休職から復職までの流れと働き方の選択肢 イメージ
  • X
  • Facebook
  • LINE

「最近、夜勤明けでも眠れない」「仕事に行こうとすると涙が出る」。そんな状態が続いていて、自分はうつ病なのでは、と不安になる看護師は少なくありません。

日本看護協会の2025年病院看護実態調査では、病気で1か月以上休んだ看護職員がいた病院は72.6%、そのうち79.5%の病院でメンタルヘルス不調による休職者がいました。 看護師のうつ病は、決して特別なことではありません。

この記事では、看護師に現れるうつ病のサインと原因、受診や休職から復職までの流れ、回復後の働き方の選択肢を紹介します。

この記事は診断や治療の代わりになるものではありません。「職場に行きたくない」「消えてしまいたい」と感じるときは、一人で抱えずに今すぐ医療機関か相談窓口に連絡しましょう。

1 2 3
希望の雇用形態必須

プライバシーポリシーに同意して

お申し込みを受け付けました

以下からひな形と見本をダウンロードできます。

    看護師に現れるうつ病のサイン

    ナースステーションで頭を抱える看護師

    うつ病は、気分の落ち込みや何をしても楽しめない状態に加えて、眠れない・食欲がないといった体の症状が続き、日常生活に大きな支障が出る病気です。

    国立精神・神経医療研究センターによると、日本では100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験するとされています。

    ここで紹介するサインは、受診を考える目安であって、当てはまるかどうかで自己診断するものではありません。 うつ病と似た症状が出る病気(双極性障害など)もあり、どの病気かの判断は医師が行います。

    自分で気づけるサイン

    うつ病のサインは、こころと体の両方に現れます。

    こころのサイン自分で感じる変化
    • 一日中、気分が落ち込んでいる
    • 何をしても楽しめない
    • 悪いほうにばかり考えてしまう
    • 自分はダメな人間だと感じる
    • イライラや焦りが出る
    からだのサインこころより先に出ることも
    • 眠れない、または寝すぎてしまう
    • 食欲がない
    • 体がだるく、疲れやすい
    • 頭痛・肩こり・動悸・めまい
    • 胃の不快感、便秘や下痢

    看護師の場合、体のサインを「夜勤のせい」「忙しい時期だから」と片づけてしまいがちです。 見分けるときは、休日をはさんでも回復しないかどうかに目を向けましょう。

    夜勤明けの疲れなら休めば戻りますが、休みの日も気分が晴れず、好きだったことにも手がつかない状態が続くなら、受診を考えるタイミングです。

    「自分がダメな看護師だから」と考えてしまうのも、うつ状態で起こりやすい変化の一つです。 ものの見方が否定的になると、普段なら乗り越えられる問題も実際よりつらく感じてしまいます。

    周囲が先に気づくサイン

    うつ病では、本人より先に同僚や家族が「いつもと違う」と気づくことがあります。 国立精神・神経医療研究センターは、周囲から見てわかるサインとして、表情が暗い、涙もろくなった、反応が遅いといった変化を挙げています。

    職場で周りが気づきやすい変化
    周りから見える変化看護の現場で見えやすい場面の例
    表情が暗いナースステーションで笑顔や雑談が減る
    反応が遅い申し送りやナースコールへの反応に時間がかかる
    自分を責めてばかりいる小さなミスでも謝り続ける
    涙もろくなった休憩室や更衣室で泣いている
    落ち着かない記録中に手が止まり、そわそわしている
    飲酒量が増える夜勤明けや休日の飲酒が増えたと家族が気づく

    同僚から「最近元気ないね」「顔色が悪いよ」と言われたら、自分の状態を見直すきっかけにしましょう。 家族に「眠れていないみたい」「お酒の量が増えた」と指摘される場合も同じです。

    「疲れてるだけ」って自分に言い聞かせてない?

    なお、仕事への意欲がすっかりなくなる状態は「バーンアウト(燃え尽き症候群)」と呼ばれることもあります。 バーンアウトとうつ病は重なる部分もありますが、同じものではありません。

    どちらか迷うときも、自分で判断せずに専門家に相談するのが安心です。

    参考:国立精神・神経医療研究センター「うつ病|こころの情報サイト」 / 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査 報告書」

    看護師がうつ病になりやすい原因

    夜勤中につらそうな表情を見せる看護師

    うつ病の原因は一つではなく、精神的・身体的なストレスなど、いくつもの要因が重なって発症すると考えられています。 看護師の仕事には、そのストレスが重なりやすい条件がそろっています。

    働く人全体でみても、強いストレスの原因として多いのは「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生等」「対人関係」です。

    強いストレスと感じる事柄の内容(上位5つ)
    仕事の量
    39.5%
    仕事の失敗、責任の発生等
    39.5%
    対人関係
    32.9%
    仕事の質
    30.7%
    顧客、取引先等からのクレーム
    22.1%
    ※全産業の労働者が対象(令和7年)。強いストレスがある人を100%とした割合、3つまで回答

    夜勤で生活リズムが乱れる

    夜勤や交代制勤務では、寝る時間・起きる時間が毎週のように変わります。 睡眠のリズムが整わない状態が続くと、疲れが抜けにくくなり、気分の落ち込みにもつながります。

    夜勤明けに眠ろうとしても眠れない、休日を寝て過ごしても疲れが取れないといった状態は、体が回復しきれていないサインです。 眠れない状態は、うつ病のサインでもあり、悪化させる要因にもなります。

    感情労働で心身が消耗する

    看護師は、自分がつらいときや疲れているときでも、患者さんの前では穏やかな表情で接することが求められます。 このように、自分の感情をコントロールすること自体が仕事の一部になる働き方を「感情労働」といいます。

    患者さんの痛みや不安に寄り添い続けたり、急変や看取りに立ち会ったりする場面では、気持ちを切り替える時間がないまま次の業務に移ることも多いです。 感じた気持ちを出せないまま積み重ねることが、心の消耗につながります。

    命を預かる責任が重い

    与薬や処置の一つひとつが患者さんの命に関わるため、看護師は常に緊張感を持って働いています。 インシデントを起こしたときや、ヒヤリとした場面のあとは、「また間違えたらどうしよう」という不安が長く残りがちです。

    責任感が強く真面目な人ほど、ミスを自分一人の責任として抱え込みやすい傾向があります。 確認を何度も繰り返してしまう、家に帰っても仕事のことが頭から離れないといった状態が続くなら、心が休めていないサインです。

    職場の人間関係で緊張が続く

    看護はチームで動く仕事のため、先輩や同僚、医師との関係が毎日の働きやすさに直結します。 きつい口調での指導や、相談しにくい雰囲気が続くと、出勤するだけで緊張する状態になりかねません。

    交代制勤務では、メンバーが日によって変わるため、苦手な人と組む日を気にして眠れなくなる人もいます。 人間関係のストレスは逃げ場が少なく、長引くと心身の不調につながりやすくなります。

    看護師の求人を探す

    患者や家族から強い要求を受ける

    患者さんやご家族から、強い口調での要求やクレームを受けることもあります。 多くは病気や入院への不安から出る言葉ですが、受け止める看護師の負担は小さくありません。

    暴言やハラスメントにあたる言動を受けたときは、一人で対応せず、師長や病院の相談窓口に報告しましょう。 個人で我慢を続けるより、組織として対応してもらうほうが心の負担を減らせます。

    原因が一つじゃないから、自分を責めなくていいんだよ

    参考:厚生労働省「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況」

    うつ病かもしれないと感じたときの対応

    クリニックで問診をしながらメモを取る看護師

    うつ病かもしれないと感じたとき、いきなり「休職するか」「辞めるか」を決める必要はありません。 気分が落ち込んでいるときは判断力も落ちやすいため、大きな決断の前に、まずは受診・相談・勤務調整の3つから始めましょう。

    退職や休職を決める前にする3つのこと
    1
    受診する
    心療内科・精神科

    症状の経過を医師に診てもらう

    2
    相談する
    師長・産業医

    体調と通院していることを伝える

    3
    勤務を調整する
    師長・人事

    夜勤の免除などを申し出る

    心療内科・精神科を受診する

    最初の一歩は、心療内科や精神科を受診して医師の診察を受けることです。 国立精神・神経医療研究センターも、うつ病かなと思ったら自己判断せず、精神科や心療内科に相談するよう勧めています。 精神科の受診に抵抗がある場合は、かかりつけの内科医に相談したり、保健所や精神保健福祉センターの相談窓口を利用したりする方法もあります。

    診察では、うまく話せなくても大丈夫です。 事前に次のようなことをメモしておくと、症状を伝えやすくなります。

    • いつ頃から、どんな症状が続いているか
    • 眠れない・食欲がないなど体の変化
    • 夜勤の回数や残業など、最近の勤務状況
    • 仕事や生活で気になっている出来事

    職場の近くのクリニックは同僚と会うのが気になる、という人は、自宅の近くや通勤経路から外れた医療機関を選ぶのも一つの方法です。 医療機関は、厚生労働省の「こころの耳」にある全国医療機関検索からも探せます。

    師長や産業医に相談する

    受診とあわせて、職場の師長や産業医にも状況を伝えておきましょう。 勤務の調整や休職の手続きは、職場の協力がないと進められないためです。

    病名まで伝えるかどうかは自分で決めてかまいません。 「体調が優れず、通院を始めた」「眠れない日が続いている」といった伝え方でも、勤務を考え直してもらうきっかけになります。

    一定規模以上の事業場には産業医の選任が義務づけられていて、多くの病院には産業医がいます。 産業医は、働く人の健康を守る立場から、就業上の配慮について病院に意見を出せる医師です。 師長に直接話しにくい場合は、産業医や病院の健康相談窓口を先に利用する方法もあります。

    職場の外で話を聞いてほしいときは、公的な相談窓口も利用できます。

    こころの不調を相談できる公的な電話窓口
    窓口電話番号受付時間
    こころの耳電話相談働く人とその家族向け0120-565-455平日17:00〜22:00/土日10:00〜16:00(祝日・年末年始を除く)
    こころの健康相談統一ダイヤル都道府県などの公的窓口につながる0570-064-556都道府県によって異なる
    いのちの電話つらい気持ちを抱えている人向け0120-783-556毎日16:00〜21:00/毎月10日は8:00〜翌8:00
    #いのちSOS「死にたい」「消えたい」気持ちの相談0120-061-33824時間・365日
    ※こころの耳はLINEでのSNS相談、メール相談も受け付け。番号・時間は変わることがあるため各窓口の公式サイトで確認を

    うまく話せなくても、つらいって伝えるだけで十分だよ

    夜勤の免除など勤務の調整を申し出る

    すぐに休職するほどではない場合や、休職するか迷っている場合は、勤務の調整を申し出る方法があります。 調整の例は次のとおりです。

    • 夜勤の免除や回数を減らす
    • 残業や委員会活動の負担を減らす
    • 一時的に勤務日数を減らす
    • 負担の少ない部署への異動を相談する

    申し出るときは、主治医に「夜勤は控えることが望ましい」などの意見を診断書に書いてもらうと、職場も配慮を検討しやすくなります。 勤務の調整をしても症状がよくならない場合や、主治医から休養を勧められた場合は、休職を考える段階です。

    参考:厚生労働省「電話相談窓口|困った時の相談方法・窓口|まもろうよ こころ」 / こころの耳「働く人のこころの耳電話相談」

    看護師がうつ病で休職するまでの流れ

    休暇届の用紙とペン

    主治医から休養が必要と言われたら、休職の手続きに進みます。 厚生労働省の「職場復帰支援の手引き」でも、休業は主治医の診断書を職場に提出するところから始まると整理されています。

    医師から診断書を受け取る

    休職するには、主治医が書いた診断書が必要です。 診断書には、病名のほか「〇か月間の休養を要する」といった休養が必要な期間が書かれます。

    診断書の発行には費用がかかり、金額は医療機関によって異なります。 病名を職場に知られたくない場合は、記載のしかたを主治医に相談してみましょう。

    就業規則で休職制度を確認する

    休職制度は法律で決まった制度ではなく、病院ごとに就業規則で内容が決められています。 申し出る前に、就業規則や休職に関する規程で次の項目を確認しておきましょう。

    休職前に就業規則で確認したい項目
    休職できる期間の上限
    勤続年数で上限が変わる病院もある
    休職中の給与・賞与の扱い
    無給か、一部支給があるか
    休職に入る前の欠勤・有給の扱い
    一定期間の欠勤後に休職となる規程もある
    社会保険料の支払い方法
    給与がない月の本人負担分の納め方
    復職の手続き
    必要な診断書や産業医面談の有無
    休職期間が満了したときの扱い
    退職扱いになる規程かどうか

    休職中の給与の扱いは病院によって異なります。給与が出ない期間は、加入している健康保険の傷病手当金を受け取れる場合があります。

    協会けんぽの場合、業務外の病気で連続して3日休んだあと、4日目以降の仕事に就けなかった日について支給されます。 共済組合や健康保険組合に加入している場合は、条件や金額が異なることもあるため、職場の担当者に確認しておきましょう。

    傷病手当金の金額や期間は、以下の記事で詳しく紹介しています。

    師長に休職を申し出る

    診断書を受け取ったら、師長に休職したいことを伝え、診断書を提出します。 対面で話すのがつらい場合は、まず電話やメールで面談の時間をもらうだけでもかまいません。

    伝えるときは、長い説明は必要ありません。 「主治医から〇か月の休養が必要と言われました。診断書を提出します」と、事実と必要な期間を伝えれば十分です。

    休職中の連絡方法(誰と、どのくらいの頻度で、電話かメールか)もこのときに決めておくと、休職中の不安が減ります。

    30秒でかんたん登録!
    無料で応募書類テンプレをプレゼント

    業務の引き継ぎと貸与品の返却をする

    休職に入る前に、受け持ち患者さんの情報や担当している委員会の業務を引き継ぎます。 体調が悪いときは無理をせず、引き継ぎは最低限の内容をメモにまとめて渡すだけでも問題ありません。

    長期の休職では、ユニフォームや院内用のPHS、ロッカーの鍵などの返却を求められることがあります。 健康保険証の扱いや、休職中の社会保険料の支払い方法もあわせて確認しておきましょう。

    手続きは最低限でOK。今は休むことが一番の仕事だよ

    参考:厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」 / 協会けんぽ「傷病手当金」

    うつ病で休職した看護師が復職するまで

    ベッドで休む女性

    休職から復職までの道のりは、いくつかの時期に分けて考えると、いま自分がどこにいて次に何が起きるのかが見えやすくなります。

    厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」は、職場復帰までを5つのステップで示しています。

    このステップを本人の目線で4つの時期に分けると、次のようになります。

    休職から復職までの4つの時期と手引きのステップ
    1
    休養に専念する時期第1ステップ:休業開始・休業中のケア

    診断書を出して休業開始。職場から給付や相談先の案内を受ける

    2
    生活リズムを戻す時期第1ステップ(休業中)の後半

    起きる時間をそろえ、日中に活動する時間を少しずつ増やす

    3
    主治医に復職可の診断を受ける時期第2〜第4ステップ

    主治医の判断、産業医による可否判断と復帰プラン作成、復職の最終決定

    4
    リハビリ勤務から通常勤務に戻す時期第5ステップ:復帰後のフォローアップ

    勤務を段階的に戻し、面談でプランを見直しながら通常勤務へ

    それぞれの時期の長さは人によって大きく異なり、時期を飛ばしたり、途中で前の時期に戻ったりすることも珍しくありません。 焦らず、主治医と相談しながら進めましょう。

    休養に専念する時期

    休職して最初の時期は、とにかく心と体を休めることが優先です。 国立精神・神経医療研究センターも、うつ病では治療の前にまず休養がしっかりとれる環境を整えることが大事だとしています。

    この時期は、「早く戻らなきゃ」「職場に迷惑をかけている」と焦る気持ちが出やすいです。 復職や転職など先のことを決めるのは、回復してからでも遅くありません。 処方された薬は、自己判断で量を変えたりやめたりせず、主治医の指示どおりに続けましょう。

    生活リズムを戻す時期

    体調が少しずつ落ち着いてきたら、主治医と相談しながら生活リズムを整えていきます。 夜勤で崩れていた睡眠のリズムを、毎朝同じ時間に起きることから戻していくイメージです。

    散歩などの軽い運動も、主治医と相談しながら取り入れられます。 慣れてきたら、日中に外出して過ごす時間を少しずつ延ばしていくと、勤務に近い生活リズムに近づけます。

    主治医に復職可の診断を受ける時期

    生活リズムが整い、働く意欲が戻ってきたら、主治医に職場復帰ができるかを判断してもらいます。 復職可と判断されたら、その旨が書かれた診断書を職場に提出します。

    ただし、主治医の判断は日常生活での回復の程度にもとづくことが多く、職場で求められる業務ができるところまで回復しているとは限りません。

    そのため職場では、産業医が主治医の意見と業務の内容を照らし合わせ、復職できるかを判断します。 手引きでは、判断基準の例として次の項目を挙げています。

    職場復帰の判断基準の例
    1働く意欲が十分にある
    2通勤時間帯に一人で安全に通勤できる
    3決まった日・時間に続けて働ける
    4業務に必要な作業ができる
    5作業の疲れが翌日までに回復する
    6睡眠のリズムが整い、昼間に眠気がない
    7業務に必要な注意力・集中力が戻っている

    看護師の場合は、夜勤や急変対応ができるかどうかも判断材料になります。 復職の時期や勤務内容は、職場復帰支援プランとして産業医や師長と一緒に決めていきます。

    看護師の求人を探す

    リハビリ勤務から通常勤務に戻す時期

    正式に復職する前に、「試し出勤制度」などを設けている病院もあります。 手引きでは、試し出勤制度の例として次の3つを紹介しています。

    試し出勤制度の3つの例
    職場との距離:遠い
    模擬出勤
    デイケア・図書館など

    勤務と同じ時間帯に軽作業をしたり、図書館などで過ごしたりする

    職場との距離:近い
    通勤訓練
    通勤経路・職場付近

    自宅から職場の近くまで通勤経路で移動し、一定時間過ごして帰る

    職場との距離:職場内
    試し出勤
    本来の職場など

    復帰の判断などのため、職場に試験的に一定期間続けて出勤する

    試し出勤制度は法律で決まった制度ではないため、利用できるかどうかは病院によって異なります。 制度がない場合でも、復職後しばらくは短時間勤務や日勤のみから始めるなど、段階的に戻せないか相談してみましょう。

    復職したあとも、産業医や師長による定期的な面談などのフォローアップが続きます。 再び調子を崩しそうなときは、早めに伝えて勤務を見直してもらいましょう。

    元の職場に戻るのが不安…って感じるのも自然なことだよ

    参考:厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」 / 国立精神・神経医療研究センター「うつ病|こころの情報サイト」

    うつ病を経験した看護師の働き方の選択肢

    健診センターで案内をする看護師

    回復したあと、元の職場・元の働き方に戻ることだけが選択肢ではありません。 夜勤や人間関係など、不調のきっかけになった要因から離れられる働き方を選ぶのも、再発を防ぐための一つの方法です。

    ただし、転職や退職は、主治医と相談して回復してから決めるのが無難です。

    回復後の働き方の選択肢
    選択肢夜勤勤務時間の調整収入の変化合いやすい人
    夜勤のない職場なし日勤の常勤が中心夜勤手当の分が減りやすい睡眠のリズムを守りたい人
    パート・非常勤選べることが多い日数・時間を決めやすい勤務時間に応じて減る少しずつ働く量を増やしたい人
    クリニック・健診センター基本なし日勤中心職場によって異なる急変対応の負担を減らしたい人
    看護師以外の職種職種による職種による職種による医療の現場から距離を置きたい人
    ※同じ選択肢でも、勤務条件は職場ごとに大きく異なる

    うつ病を経験したあとの転職のタイミングや、面接での伝え方は以下の記事が参考になります。

    夜勤のない職場に移る

    夜勤による生活リズムの乱れが負担になっていた人は、夜勤のない職場を選ぶと、睡眠のリズムを保ちやすくなります。 同じ病院の中で外来や日勤のみの部署に異動できないか、まず相談してみる方法もあります。

    夜勤がなくなると夜勤手当の分だけ収入は下がることが多いため、生活に必要な収入とのバランスも考えておきましょう。

    自分に合う働き方を選び直すのも、立派な回復の一歩だね!

    常勤からパート・非常勤に切り替える

    フルタイムで働くことに不安がある場合は、パートや非常勤から始める方法もあります。 勤務日数や時間を自分の体調に合わせて決められるため、少しずつ働く量を増やしていけるのがメリットです。

    体調が安定してきたら、常勤に戻ることも可能です。 ただし、勤務時間が短くなると、健康保険や厚生年金の加入条件から外れることもあるため、契約前に確認しておきましょう。

    30秒でかんたん登録!
    無料で応募書類テンプレをプレゼント

    クリニックや健診センターに転職する

    クリニックや健診センターは、日勤のみで、急変対応や重症患者さんの看護が比較的少ない職場です。 病棟に比べて業務の流れが決まっていることが多く、生活リズムを整えやすい働き方です。

    一方で、クリニックは少人数で運営しているところが多く、職場の人間関係が合うかどうかが働きやすさを大きく左右します。 見学や面接で、スタッフの雰囲気や1日の患者数を確認しておくと安心です。

    医療キャリアナビ掲載求人データ
    • 正看護師求人9,633件のうちクリニックは2,384件
    • 正看護師のパート・アルバイト求人は3,393件
    • 「残業ほぼなし」は正看護師求人の約14%
    キャリアパートナー

    看護師以外の職種にキャリアチェンジする

    医療の現場そのものから離れたいと感じる場合は、看護師以外の職種に目を向ける方法もあります。 企業の健康管理室や治験関連の仕事、医療機器メーカーなど、看護師の知識を活かせる仕事は病院の外にもあります。

    看護師免許には有効期限がないため、時間をおいて看護の仕事に戻る道も残ります。 看護師から他職種への転職の選択肢は、以下の記事で詳しく紹介しています。

    どの働き方を選ぶ場合も、体調が安定してから少しずつ動き出せば十分です。

    まとめ

    看護師のうつ病は、夜勤や感情労働、命を預かる責任など、いくつもの要因が重なって起こることがあります。 サインに気づいたら、自分で判断せずに医療機関や相談窓口につながることが大切です。

    この記事のポイント


    • サインは受診の目安。自己診断はしない
    • まずは受診・相談・勤務調整の3つから
    • 休職は診断書の提出と就業規則の確認から
    • 復職は4つの時期を焦らず進める
    • 回復後は夜勤のない職場や働き方の変更も選べる

    今つらい状態にあるなら、まずは休むことと、誰かに相談することを優先しましょう。 回復して働き方を見直したくなったときは、転職エージェントに相談すると、夜勤なしや短時間勤務など体調に合った条件の求人を一緒に探してもらえます。

    キャラクター
    看護師に選ばれる
    「医療キャリアナビ」の特徴
    特徴1.
    忙しくてもLINEで好きな時間に相談可能♪
    特徴2.
    地域特化のため職場の内部情報が豊富!
    特徴3.
    面接対策や条件交渉など実践的サポートが充実!
    利用満足度

    ※調査方法:アンケート/対象者:サービス利用による内定者288名/集計期間:2025年1月1日~2025年8月31日

    医療キャリアナビに登録
    この記事を書いた人
    医療キャリアナビ編集部

    医療キャリアナビ編集部

    記事の執筆・編集は、医療業界に精通した編集スタッフが担当しています。日々の転職支援業務で得た現場のリアルな情報と、厚生労働省をはじめとする公的機関のデータに基づき、信頼性の高いコンテンツをお届けしています。

    \ シェア・拡散していただけると嬉しいです /

    New Job Postings

    新着求人

    転職をご検討中の方へ

    医療業界に詳しいキャリアパートナーが無料で転職サポートをさせていただきます!新着・非公開求人の紹介も可能です!

    \ 非公開求人も多数 🔒 / 無料転職相談はこちら›