職務経歴書にアルバイト経験は書くべき?医療職の非常勤歴の書き方
「非常勤や単発のアルバイトを職務経歴書に書いていいのか分からない」と悩んだ経験はありませんか?
医療職のアルバイト・パートの経験は、応募先で活かせる業務内容や、資格の受験に関わる従事日数を示す大切な職歴です。
この記事では、職務経歴書にアルバイト経験を書くかどうかの判断基準と、雇用形態・勤務日数の書き方、掛け持ちや単発勤務のまとめ方を、職種別のポイントと例文つきで紹介します。
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アルバイト・パートの経験は職務経歴書に書くべき?

応募先の仕事に関係するアルバイト・パートの経験は、職務経歴書に書くのがおすすめです。
医療職は非常勤で働く人が多く、医療キャリアナビ掲載求人データ(2026年時点)では、看護師・薬剤師の求人の約35%がパート・アルバイトです。
採用する側も非常勤の経験者を見慣れているため、雇用形態を理由に職歴を隠す必要はありません。
書いたほうがよいケース
次のような経験は、雇用形態にかかわらず職務経歴書に書いておきましょう。
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応募先と同じ職種・分野の経験看護師の非常勤、リハビリ職の訪問のアルバイトなど。即戦力の根拠になる
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医療現場での資格取得前の経験看護助手や調剤事務など。現場の流れを知っている証明になる
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ブランク中に続けていた勤務育児中の短時間勤務や単発勤務。職歴の空白を埋められる
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責任のある役割を任された経験新人指導、リーダー業務、シフト管理など
常勤の職歴が短い人ほど、非常勤歴を書くことで経験年数や業務の幅を具体的に示せます。
書かなくてよいケース
ハローワークの「応募書類の作り方」では、履歴書の職歴欄について、学業期間中のアルバイトは通常は書かないとしています。 ただし、仕事内容が応募先に関係する場合や、責任のある仕事を任された場合は、アルバイトと明記して書く方法が示されています。
職務経歴書も同じ考え方で、応募先の業務と関係が薄く、期間も短い経験は省いてかまいません。
- 学生時代の、医療・福祉と関係のないアルバイト
- 数日〜数週間で終わった、応募先と関係のない短期アルバイト
- 常勤の職歴が十分にあり、書くと要点がぼやける副業
ただし、ブランク期間中の唯一の勤務など、省くと職歴に空白ができる場合は1〜2行で簡潔に残すのが無難です。
週2日のパートも、立派な実務経験になるんだね
参考:東京都福祉局「『令和8年度(第29回)東京都介護支援専門員実務研修受講試験』の実施について」 / 東京都福祉保健財団「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」
雇用形態がわかるように書く方法

非常勤歴は、採用担当者が「どんな条件で、どれくらい働いたか」を一目で読み取れるように書きましょう。 そろえておきたいのは、雇用形態・勤務日数・在籍期間の3つです。
雇用形態を記載する位置
ハローワークの「職務経歴書の作り方」では、正職員以外の派遣社員・契約社員・アルバイト・パートなどの場合、雇用形態を( )書きで記載する形が示されています。 医療職の職務経歴書なら、勤務先名のすぐ後ろに「(非常勤)」「(パート)」と添えるのが読みやすい書き方です。
期間・勤務先・雇用形態が1行にまとまるため、常勤の職歴と並べても違いがすぐに分かります。 表形式の職務経歴書なら、「雇用形態」の列を設けてもかまいません。
常勤・非常勤・派遣の表記
雇用形態の呼び方は、勤務先の雇用契約書や労働条件通知書に書かれた名称に合わせます。 病院やクリニックでは「非常勤」、薬局や企業では「パート」「アルバイト」と呼ぶことが多く、契約書の名称どおりであればどちらでも問題ありません。
| 雇用形態 | 勤務先の書き方 | 添える情報 |
|---|---|---|
| 常勤(正職員) | ○○病院 (常勤)※省略も可 | 病棟・診療科、役職 |
| 非常勤 | ○○クリニック (非常勤) | 週の日数、1日の時間 |
| パート・アルバイト | ○○薬局 (パート) | 週の日数、1日の時間 |
| 契約職員 | ○○病院 (契約職員) | 契約期間 |
| 派遣 | ○○病院 (△△株式会社より派遣) | 派遣期間、業務内容 |
| 単発・スポット | 健診センターほか (単発勤務) | 回数、施設の種類 |
派遣の場合は、実際に働いた職場(派遣先)と、雇用契約を結んだ派遣会社(派遣元)の両方を書くのがポイントです。 派遣先だけを書くと、直接雇用だったと誤解される原因になります。
勤務日数と1日の時間の書き方
非常勤歴は、勤務日数と1日の勤務時間を添えると経験の量が伝わります。 「週3日・1日5時間」のように、週あたりの日数と1日の時間をセットで書きましょう。
シフト制で日数が変わった場合は、「週2〜3日」「月10〜12日」のように幅で示すか、平均の日数を書きます。 夜勤のみの非常勤なら、「夜勤専従(月8回)」のように回数で示すと分かりやすくなります。
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在籍期間の書き方
在籍期間は「令和3年4月〜令和6年3月(3年0か月)」のように、開始と終了の年月に期間を添えます。 ハローワークの記載例も、期間の後ろに(○年○ヶ月)と書く形です。
日付は和暦か西暦のどちらかに統一し、履歴書とも表記をそろえましょう。 現在も勤務している職場は、終了年月の代わりに「現在」と書きます。
雇用形態・日数・期間の3点セットで覚えておこう
参考:ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」
職歴が複数ある場合のまとめ方
非常勤で働いてきた医療職は、職場の数が多くなりがちです。 すべてを時系列に1件ずつ並べると読みにくいため、働き方に合わせてまとめ方を変えましょう。
掛け持ちしていると、どう並べるか迷うよね
複数の職場を掛け持ちしていた場合
同じ時期に2か所以上で働いていた場合は、期間が重なっていることが分かるように並べます。 同じ期間の職場を続けて書き、それぞれに勤務日数を添えると、週の働き方の全体像が伝わります。
日数の多い職場を先に書き、職務要約で「病院とクリニックの非常勤を掛け持ちし、週5日勤務」のようにまとめておくと、常勤と同程度の勤務量だったことも伝わります。
なお、介護支援専門員の受験資格では、同じ期間に複数の職場で働いても期間は合算できず、1日に2か所で働いても従事日数は1日と数えます。 掛け持ちの期間が長い人は、受験資格を計算するときに気をつけましょう。
短期・単発の勤務が多い場合
単発勤務や数か月程度の短期勤務が多い場合は、1件ずつ書かずに「単発勤務」としてまとめます。 期間・勤務先の種類・回数・主な業務をそろえて書くと、経験の幅と量が伝わります。
勤務先名をすべて挙げる必要はありませんが、面接で聞かれたときに答えられるよう、手元に一覧を残しておきましょう。
条件にあった求人を探してもらう同じ職種のアルバイトが続く場合
同じ職種のアルバイトを複数の職場で続けてきた場合は、職種ごとに通算期間をまとめる書き方があります。 ハローワークの記載例でも、勤務先を並べたうえで「通算○年○ヶ月」と期間をまとめ、職務内容を1か所に書く形が紹介されています。
たとえば調剤事務のアルバイトを3つの薬局で続けた場合、「調剤事務(通算4年2か月)」として勤務先を列挙します。 そのうえで、共通する業務と、職場ごとに違った業務だけを書き分けると、同じ説明の繰り返しを避けられます。
資格取得前の職歴の扱い
看護助手から看護師になった、調剤事務をしながら薬剤師国家試験に合格した、という場合は、資格取得の前後で職歴を分けて書きます。 資格取得前の経験は「看護助手として勤務」のように職種を明記し、資格取得後の経験と混ぜないようにしましょう。
介護支援専門員の受験資格では、国家資格に基づく業務の実務経験は資格の登録日以降の期間だけが対象です。資格取得前の経験は、年数・日数に含めずに計算しましょう。
受験資格の対象外でも、資格取得前の経験は、患者さんとの接し方や現場の流れを知っている点で応募先へのアピール材料になります。
参考:ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」 / 東京都福祉保健財団「令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験」
【職種別】アルバイト・パート経験の書き方

医療職の非常勤歴は、雇用形態よりも「どんな職場で、どんな業務を、どれくらいの量こなしたか」で評価されます。 職種ごとに伝わりやすい項目が違うため、自分の職種に合った項目を書き出しましょう。
自分の職種だと、何を書けば評価されるの?
看護師の派遣・単発勤務
派遣や単発で働いた看護師は、派遣元と派遣先を分けて書き、施設の種類と担当業務を添えます。 健診会場・ワクチン接種会場・介護施設など、単発の現場は業務内容が大きく違うため、業務内容と件数を組み合わせると具体的です。
- 健診センター採血・身体計測(1日約40名)
- 特別養護老人ホームバイタル測定、服薬管理(入所者約50名)
- ワクチン接種会場予診票の確認、接種後の経過観察
病棟の非常勤なら、診療科・病床数・受け持ち人数・夜勤の有無を書きましょう。
薬剤師のパート・派遣
薬剤師のパート・派遣歴は、店舗の形態と処方箋の内容で経験の中身が伝わります。
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店舗の形態門前の診療科、面対応、ドラッグストア併設など
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処方箋の量1日あたりの応需枚数と、自分が担当した枚数の目安
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業務の範囲在宅訪問、OTC販売、薬歴管理、新人指導など
派遣で複数の薬局を経験した場合は、対応できる診療科の幅の広さもアピール材料になります。 派遣で働ける職場や制度の仕組みは、次の記事で紹介しています。
リハビリ職の非常勤
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の非常勤歴は、領域と1日の担当量を書くと伝わります。
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領域急性期・回復期・生活期、訪問リハ、通所リハなど
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担当量1日あたりの単位数や訪問件数
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対象疾患整形外科疾患、脳血管疾患、小児など
訪問リハビリの非常勤なら、訪問件数に加えて、ケアマネジャーや訪問看護師との連携の経験も書いておくと、在宅分野の応募先で評価につながりやすくなります。
看護助手・医療事務・調剤事務
資格取得前に看護助手や医療事務・調剤事務として働いた経験は、医療現場の流れを知っている根拠になります。 看護助手なら担当した病棟と介助の内容、医療事務・調剤事務なら1日の受付人数やレセプト業務の範囲、使ったレセコン・電子カルテの種類を書きましょう。
専門職として応募する場合も、「患者さん対応に慣れている」「多職種の動きを理解している」点を、職務要約や自己PRにつなげると経験が活きます。
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医療以外のアルバイト
飲食店や販売など医療以外のアルバイトは、応募先で活かせる力に絞って簡潔に書きます。 接客で身につけた対応力、店舗でのシフト管理や新人教育など、患者さん対応やチーム医療に置き換えられる経験を1〜2行添える程度で十分です。
【例文】職務要約と自己PRの書き方

職務要約は、職務経歴書の冒頭で経歴全体を3〜5行にまとめる部分です。 非常勤歴がある場合も雇用形態はそのまま書き、そのうえで経験年数・領域・強みを先に示しましょう。
アルバイト経験のみの場合
資格取得後に非常勤だけで働いてきた場合は、通算の経験年数と、担当した業務の量を前に出します。
看護師免許取得後、内科クリニックと健診センターで非常勤看護師として通算3年勤務しました。クリニックでは外来の診療補助と採血(1日約30件)を担当し、健診センターでは受付から計測・採血までの流れを経験しました。
週3日の勤務の中で、限られた時間で正確に業務を進めることを意識してきました。採血は1日約30件を担当し、初めての患者さんにも声かけを工夫して不安を和らげてきました。この経験を活かし、貴院の外来業務に貢献したいと考えています。
常勤と非常勤が混在する場合
常勤と非常勤の両方がある場合は、それぞれの期間と領域を分けて書き、経験の幅をアピールします。
急性期病院で常勤の理学療法士として5年勤務し、整形外科・脳血管疾患のリハビリを担当しました。その後、訪問看護ステーションで非常勤として2年勤務し、1日4〜5件の訪問リハビリと、ケアマネジャーとの連携を経験しています。
自己PRでは、急性期と在宅の両方を知っていることを、応募先の患者さんにどう活かせるかと結びつけましょう。
条件にあった求人を探してもらう資格取得の前後で職種が変わる場合
資格取得の前後で職種が変わった場合は、資格取得前の経験を「現場を知っている強み」として短く添えます。
調剤薬局で調剤事務のアルバイトとして4年勤務し、受付・入力・レセプト業務を担当しました。薬剤師免許取得後は、同じ地域の薬局でパート薬剤師として2年勤務し、内科・小児科の処方箋の調剤と服薬指導に携わっています。
自己PRでは、事務の経験があることで、受付から投薬までの流れ全体を見ながら動ける点を伝えると効果的です。
ブランク中にアルバイトをしていた場合
ブランク中のアルバイトは、手技や知識を維持してきた証拠として書きます。
総合病院の病棟看護師として7年勤務した後、育児のため退職しました。ブランク期間中も健診センターでの単発勤務(月2〜3回)を続け、採血や計測の手技を維持してきました。
例文をベースに、自分の数字に置き換えてみよう!
ブランクについて面接で聞かれたときの答え方は、次の記事が参考になります。
書くときの注意点
非常勤歴は、書き方しだいで経験の量も信頼性も伝わり方が変わります。 提出前に、数字・雇用形態・情報量・履歴書との整合の4点を確認しましょう。
業務量を数値で示す
ハローワークの「職務経歴書の作り方」では、実績の欄に、可能であれば成果指標の数値を記載するよう示されています。 非常勤は勤務日数が少ない分、担当した量を数字で見せると、経験の中身が伝わりやすくなります。
数字は概数でかまいませんが、面接で聞かれたときに説明できる範囲にとどめましょう。
雇用形態を正確に書く
非常勤を「常勤」と書いたり、派遣を直接雇用のように書いたりするのは避けましょう。 雇用形態は、入職時の雇用契約書や労働条件通知書で確認できます。
資格の受験などで、前の職場に実務経験証明書を発行してもらう場面もあります。 職務経歴書の記載と証明書の内容が食い違うと、信頼を損ねてしまいます。
- 雇用形態は契約書の名称どおりに書く
- 非常勤歴は隠さず、日数と業務量で見せる
- 証明書を頼める勤務先を一覧にしておく
関連のない経験は簡潔にする
応募先と関係の薄い経験まで詳しく書くと、アピールしたい医療職の経験が埋もれます。 ハローワークの「職務経歴書の作り方」でも、職務経歴書はA4で1〜2枚程度が目安とされています。
関連の薄い経験は勤務先と期間だけにするか、「その他アルバイト(飲食店・販売)」のようにまとめて1行にするのも一つの方法です。
履歴書の職歴欄との整合
職務経歴書と履歴書で、勤務先名・在籍期間・雇用形態が食い違っていないか確認します。 ハローワークの「応募書類の作り方」では、履歴書の職歴欄でも、パート・アルバイト・派遣などの雇用形態を( )書きで記載する方法が示されています。
履歴書の職歴欄は入職・退職を簡潔に並べ、職務経歴書で業務内容や勤務日数を補足する、という書き分けが基本です。 2つの書類で書く内容の違いは、次の記事で詳しく紹介しています。
面接では提出した書類をもとに質問されることが多いため、完成した2つの書類はコピーを取って手元に残しておきましょう。
提出前にこれだけ見直せば、もう迷わないね
参考:ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」 / ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」
まとめ
医療職のアルバイト・パートの経験は、応募先に関係するものであれば職務経歴書に書くのがおすすめです。 非常勤歴は、資格によっては受験資格の実務経験にも含まれるため、省かずに整理しておくと後で役立ちます。
この記事のポイント
- 応募先に関係する非常勤歴は雇用形態を明記して書く
- 雇用形態・勤務日数・在籍期間の3点をそろえる
- 掛け持ちは同じ期間に並べ、単発勤務はまとめる
- 職種ごとに件数や単位数など量の指標を添える
- 履歴書と勤務先名・期間・雇用形態をそろえる
まずはこれまでの職場を書き出し、期間と勤務日数を一覧にするところから始めてみましょう。 非常勤の経験をどう伝えればよいか迷ったときは、転職エージェントに相談すると、応募先に合わせた書き方のアドバイスを受けられます。


