職務経歴書は手書きでもよい?使い分けの基準と書き方・提出の注意点
「職務経歴書は手書き?それともパソコンで作成?」
職務経歴書は手書きでも問題ありませんが、医療職の職務経歴書は担当した診療科や業務の件数、保有資格など書く項目が多く、作り方によって読みやすさが大きく変わります。
この記事では、職務経歴書を手書きにするかパソコンで作るかを応募先と記載内容から判断する基準と、手書きで作るときの準備、提出するときの注意点を紹介します。
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職務経歴書は手書きでもよい?

職務経歴書は、手書きで作っても差し支えありません。 ハローワークの資料でも、パソコンで作るのが一般的としたうえで、黒のボールペンや万年筆による手書きでもよいとされています。
指定がなければどちらでもよい
応募先から作り方の指定がなければ、手書きとパソコンのどちらを選んでもかまいません。
職務経歴書は決まった書式がない「自由様式」の書類なので、作り方よりも、採用担当者が読みやすく、経験が伝わる内容になっているかが大切です。
パソコンで作る場合も、氏名だけを自筆にする方法がハローワークの資料で紹介されています。 「全部手書きは大変だけれど、手書きの要素を少し入れたい」という場合は、この方法も選択肢になります。
求人票や募集要項で指定される場合
求人票や募集要項に作り方の指定があれば、その指定に従うのが大前提です。 応募先によっては、提出書類の欄に「自筆」「手書き」と書かれていたり、提出方法を「メール」「Webフォーム」に限定していたりします。
| 募集要項の表記例 | 作り方 |
|---|---|
| 「自筆」「手書き」 | 手書きで作る |
| 「メールで送付」「Webフォームから提出」 | パソコンで作りPDFにする |
| 「様式自由」または作り方の記載なし | 手書き・パソコンどちらでもよい |
| 「所定の様式」(応募先の書式を配布) | 配布された様式と記入方法に従う |
指定は「応募書類」「提出書類」「応募方法」の欄に書かれていることが多いです。
「職務経歴書(様式自由)」のように作り方まで書かれていない場合は、指定なしと考えてかまいません。
条件にあった求人を探してもらう医療機関・薬局・施設で手書きを求められるケース
医療機関や薬局、介護施設、整骨院などでも、募集要項で手書きを指定されることがあります。 特に、院長やオーナーが自ら応募書類に目を通す小規模な職場では、手書きの書類を受け取ることを前提に募集していることもあります。
ただ、手書きを求めるかどうかは職場ごとに異なり、業種や規模だけで決まるものではありません。 「医療機関だから手書き」と思い込まず、応募のたびに募集要項を確認しましょう。
医療職だから手書き、とは限らないんだね!
履歴書を手書きとパソコンのどちらで作るかは、以下の記事で応募先別に紹介しています。
参考:ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」 / 埼玉県女性キャリアセンター「応募書類」
手書きとパソコンの使い分けの基準

指定がない場合は、好みではなく「応募先」と「書く内容」で決めると迷いません。 判断の軸は、応募先の規模と提出方法、記載する数値や項目の多さ、応募件数の3つです。
手書きが向いている場合
手書きが向いているのは、経歴がシンプルで、A4用紙1枚に無理なく収まる場合です。 勤務先が1〜2か所で、担当業務も絞って書ける人なら、手書きでも読みやすくまとめられます。
応募先が少なく、1通ずつ時間をかけて仕上げられる場合も手書き向きです。 丁寧な字で書かれた書類は、作成に手間をかけたことが伝わりやすくなります。
パソコンが向いている場合
パソコンが向いているのは、書く項目が多い場合や、データで提出する場合です。 表や箇条書きを使って情報を整理でき、文字の大きさや行間も調整しやすくなります。
パソコンで作るときは、本文の文字を10.5〜12ポイント程度にし、フォントをそろえると読みやすくなります。 書き損じても部分的に直せるので、仕上げまでの時間も短くなります。
応募先の規模と指定で判断する
病院グループや大手の調剤薬局チェーンなど、Webサイトから応募を受け付けている組織は、パソコンで作った書類でも問題ありません。 ハローワークの資料でも、履歴書について、ホームページなどからエントリーできる応募先ならパソコン作成で問題ないとされています。
一方、個人で開業しているクリニックや整骨院などに郵送・持参で応募する場合は、手書きにしておくと安心という考え方もあります。 ただし、規模はあくまで目安で、指定がある場合はそちらが優先です。
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記載する数値や項目の多さで判断する
医療職の職務経歴書は、勤務先ごとに次のような情報を書くことが多く、一般的な職種より項目が増えやすい書類です。
項目が多い経歴を手書きでまとめると、文字が小さくなったり、行が詰まったりして読みにくくなりがちです。 数値や項目が多い人、勤務先や異動が多い人は、表や箇条書きで整理できるパソコンのほうが読みやすく仕上がります。
ハローワークの記載例でも、1枚に収まらない場合は複数枚でも差し支えないとされています。 手書きで2枚以上になりそうなら、パソコンへの切り替えを考えるタイミングです。
経歴が多いと、手書きで1枚に収めるのは大変だよね
履歴書と職務経歴書で何をどこに書くかは、以下の記事で記載項目を比べながら紹介しています。
応募件数で判断する
職務経歴書は、応募先の知りたいことや求めていることに合わせて書く書類です。 同じ経歴でも、急性期病院と訪問看護ステーションでは、強調したい経験が変わります。
| 手書き | パソコン | |
|---|---|---|
| 経歴・資格など共通部分 | 毎回すべて書く | そのまま使える |
| 応募先に合わせる部分 | 書き直す | その部分だけ差し替え |
| 書き損じたとき | 1枚目から書き直し | その場で修正 |
| 3か所に応募する場合 | 3通を一から作る | 1通を元に2回書き換え |
手書きの場合、応募先が増えるたびに全文を書き直すことになります。 複数の職場に同時に応募するなら、共通部分を使い回して応募先ごとの部分だけを書き換えられるパソコンのほうが負担が少なくなります。
- 指定がなければ書く量と応募数で決める
- A4用紙1枚に収まらない経歴はパソコンで
- 迷ったら作り方の指定を応募先に確認する
参考:ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」 / ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」
手書きで作成するときの準備

手書きの職務経歴書は、書き損じると最初から書き直しになります。 用紙と筆記用具をそろえ、下書きをしてから清書すると、書き直しの回数を減らせます。
用紙のサイズと種類
用紙はA4縦サイズを使います。 手書きの場合は、罫線入りの紙を使うと文字の大きさや行がそろい、書きやすくなります。
罫線入りの職務経歴書用紙は、文具店などで市販されています。 履歴書と一緒に郵送する場合は、履歴書もA4にしておくと書類の端がそろい、まとめやすくなります。
筆記用具
筆記用具は、黒のボールペンか万年筆を使います。
- 黒のボールペン
- 黒の万年筆
- 鉛筆・シャープペンシル
- こすると消えるボールペン
- 黒以外の色のペン
こすると消えるボールペンは、熱で文字が消えることがあるため応募書類には使いません。修正液や修正テープで直した書類も提出しないようにしましょう。
ペンの太さやインクの種類の選び方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
下書きの方法
いきなり清書せず、書く内容を先にまとめてから清書すると、書き損じが減ります。 ハローワークの資料でも、手書きの場合は下書きをしたうえで清書する流れが示されています。
下書きの段階で、勤務先の正式名称や在籍期間、資格の取得年月を確認しておきましょう。 勤務先名や資格名は、略称を使わず正式名称で書くのが基本です。
条件にあった求人を探してもらう書き間違えたときの対応
書き間違えたときは、新しい用紙に最初から書き直すのが基本です。 ハローワークの資料では、手書きの履歴書について、修正液・修正テープ・二重線・訂正印のいずれで直すことも厳禁とされています。
職務経歴書も同じ応募書類なので、同じように扱っておくのが無難です。
最後の行で間違えると、本当にがっかりするよね
書き直しの負担を減らすには、用紙を多めに用意し、1枚目は練習のつもりで書くと気持ちに余裕ができます。 書き直しが何度も続くようなら、前述のとおり項目が多い経歴はパソコン向きなので、作り方を見直すのも一つの方法です。
参考:ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」 / ハローワークインターネットサービス「職務経歴書の作り方」
提出するときの注意点

職務経歴書は、作り方に関係なく、提出の形まで整えて仕上がりです。 郵送・持参・データ提出のそれぞれで、押さえておきたい点があります。
封筒とクリアファイル
郵送するときは、白か薄茶色の角形2号の封筒に、書類を折らずに入れるのが基本です。 書類はゼムクリップでとめるか、透明のクリアファイルに入れると、封筒の中で崩れません。
封筒の表面の左側には「応募書類在中」と朱書きし、封はのり付けして「〆」印を付けます。 セロハンテープやホチキスでとめる方法は避けましょう。 持参する場合も、同じように書類を折らずに封筒に入れ、切手と封は不要です。
送付状の添付
郵送するときは、書類の一番上に送付状(添え状)を付けます。 送付状は、A4縦の白無地の紙1枚にパソコンで作るのが一般的ですが、手書きでも差し支えありません。
送付状の日付は、書いた日ではなく、履歴書・職務経歴書と同じ提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日)にします。 職務経歴書を手書きにした場合は、送付状も手書きにするなど、作り方をそろえると統一感が出ます。
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控えを保管する
提出する前に、職務経歴書のコピーを取っておきましょう。 面接では職務経歴書の内容をもとに質問されることが多く、書いた内容と違う答えをしないよう、面接の前に読み返しておくと安心です。
手書きの場合は、コピーがあれば次の応募先に出す職務経歴書を作るときの下書きにもなります。 スマートフォンで撮影するより、コピー機やスキャナーで残しておくと文字が読み取りやすくなります。
データでの提出を求められた場合
手書きで作ったあとに、メール添付やWebフォームでの提出を求められることもあります。 その場合は、スキャナーで読み取ってPDFにすると、紙のときと近い見た目で送れます。
- 用紙の傾きや影が入っていないか
- 細い文字までかすれずに読めるか
- 複数枚の場合、1つのファイルに順番どおりまとまっているか
- ファイル名に氏名と書類名が入っているか
手書きで作っても、PDFにすればちゃんと送れるよ
スキャナーがない場合は、コンビニのマルチコピー機でスキャンする方法があります。 スマートフォンで撮影する場合は、明るい場所で真上から撮り、書類全体が入っているかを確認しましょう。
ハローワークのオンライン応募のように、ファイルの数や容量、形式が決められている場合もあります。
メールで送るときは、メール本文が送付状の代わりになります。 データでの提出が続きそうなら、次の応募からはパソコンで作るほうが手間がかかりません。
参考:ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」 / ハローワークインターネットサービス「オンラインハローワーク紹介について ~求職者マイページをお持ちの方へ~」
まとめ
職務経歴書は手書きでも問題ありませんが、医療職は書く項目が多くなりやすいため、内容に合わせて作り方を選ぶのがおすすめです。 応募先の指定を確認したうえで、記載する項目の多さと応募件数をもとに決めましょう。
この記事のポイント
- 指定がなければ手書きでもパソコンでもよい
- 募集要項に「自筆」などの指定があれば従う
- 項目が多い経歴や複数応募はパソコンが便利
- 手書きは黒のボールペンか万年筆で下書き後に清書
- 提出前にコピーを取り、データ提出はPDFにする
作り方が決まったら、職務経歴の中身を整理して、早めに作成に取りかかりましょう。 応募先ごとの書類の決まりを確認するのが手間なときは、転職エージェントに相談すると、応募書類の指定の確認や添削まで手伝ってもらえます。


