訪問リハビリはしんどい?PT・OT・STが辛いと思う瞬間

訪問リハビリは、患者さんが自宅で質の高いリハビリテーションを受けることができる貴重なサービスです。

一方で、その背後には訪問に伺うセラピストらリハビリ職の多くの苦労が隠されています。

本記事では、実際に訪問リハビリを担当している理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)たちのリアルな体験談を通じて、彼らが直面する様々な辛さや困難について詳しく掘り下げていきます。

訪問リハビリを担当しているセラピストたちのリアルな声を聞くことで、これから訪問リハビリへの転職を考えている方の参考になればと嬉しいです。

それでは、訪問リハビリで辛いと感じる移動の負担、季節の変化への対応、スケジュール管理など、彼らのリアルな声をお届けします。

訪問リハビリで辛いと感じる瞬間

訪問リハビリは、年収が高かったり、病院よりも時間の自由がきいて働きやすいイメージを持つ方が多いですが、実際には辛いこと、大変なこともたくさんあります。

その中でも特に多く聞かれた「訪問リハビリで辛いと感じる瞬間」をいくつかご紹介します。

急な状態変化への対応時

「訪問リハビリをしていると、患者さんの急な状態変化に対応するのが本当に大変です。

病院勤務なら医師や看護師がすぐそばにいるので心強いのですが、訪問先では一人で全て対応しなければなりません。

私が過去に勤めていた訪問リハビリのステーションは医師が常駐しているところではなかったため、気になる症状があったときはステーションの看護師に連絡し、指示を仰ぐことが何度かありました。

緊急を要する場面に遭遇したことはありませんが、初期対応のプレッシャーは相当なものでした。

これが救急車を呼ばなければいけないときやその判断を迫られるときは、もっと心身ともに消耗するのではないかと思います。

もちろん患者急変時のマニュアルがありますので、訪問リハビリを始めたての頃は、落ち着いて対応できるよう何度も呼んでイメージしておくことが大事になってきます。」

移動時

「訪問リハビリの最大の負担は移動だと感じています。

私の場合、社用車で一日に数十キロを運転しなければならないこともあります。

特に交通渋滞や悪天候の日は、次の訪問先に遅れないようにと焦りが募ります。

移動時間が長いと、リハビリに充てる時間が短くなり、患者さんにも申し訳ない気持ちになります。

また、移動中に体力を消耗しすぎて、訪問先でのパフォーマンスに影響が出ることもあります。

体力的にも精神的にも、移動の負担は大きいです。」

劣悪な住宅環境に伺う時

「私が訪問リハビリで伺う患者さんは高齢者が多いので、ご自宅も古いところが多いです。

その中でも物が散らかっている家、俗にいうゴミ屋敷のような家でリハビリをするのはしんどく感じます。

リハビリをしているときにゴ〇ブリが視界に入ってきたり、臭いがきつくて集中できなかったり、毎回替えの靴下を持っていかなければいけなかったり。。

リハビリをしに来ているのに、環境調整の方が優先事項な気がしてリハビリ自体もうまく進まないことが多いなと感じます。」

スケジュール・時間管理時

「訪問リハビリは時間管理が非常に厳しいです。

毎日複数の患者さんを訪問するためスケジュールを厳守しなければならないのですが、交通状況や患者さんの急な体調変化などで計画通りに進まないことが多いです。

特に患者さんが体調不良を理由にリハビリを当日キャンセルすることはよくあります。

キャンセルが続くと、月の訪問件数が減ってしまいインセンティブも減ってしまうのが辛いです。

また、キャンセルされた時間をどのように有効活用するかも悩みどころです。」

季節による影響を受ける時

「訪問リハビリで何が辛いかって聞かれると、季節の変化による影響を受けるところかなと思います。

夏は猛暑の中で移動しなければならず、汗だくになりながらリハビリを行うのはとても体力を消耗します。

中には真夏日なのにクーラーをつけていない(ほとんど利いていない)ご自宅もあり、患者さんの熱中症も心配になりますが、自分の命を削って働いているように感じることもあります。

また昔働いていた訪問リハビリの事業所は電動自転車で移動していたので、梅雨の時期の移動は特に億劫でした。」

外出中にトイレがしたくなった時

「訪問あるあるだと思いますが、外出中や移動中にトイレがしたくなったときのトイレ問題は意外と辛いことかもしれません。

事業所に近いところへの訪問であれば戻ったときに用を済ませばいいのですが、遠くへの訪問のときは、コンビニやスーパーを見つけないとトイレができません。

スケジュールが押して急いでいるときはトイレを我慢しなくてはいけないこともあります。

リハビリ職に限らず、まわりの訪問看護師の方々も患者さん宅のトイレは基本的に使わないと言っているので、私も患者さんの家でトイレを借りたことはないです。」

孤独を感じる時

「訪問リハビリは一人で行うことが多く、同僚とのコミュニケーションが少ないため、孤立感を感じやすいかなと思います。

特に、困難なケースに直面したときや、患者さんの状態が思わしくないときなど、誰かに相談したくてもすぐにはできない状況が多いです。

人数が多い訪問ステーションであれば症例検討の時間があったり他スタッフに相談できるかもしれませんが、今の私の職場はリハ職が少なく、OTが私一人のため作業療法に関する治療の相談はできる人がいないです。

これからステーションが大きくなっていく期待がある一方で、孤独を感じる中での仕事は、時々辛く感じます。」

最後に

訪問リハビリに従事しているPT・OT・STならではの辛いこと、大変なことのエピソードはいかがでしたでしょうか?

どんな環境で働いていても「辛いと感じる瞬間」はあると思います。

そんなときは、周りにいる同僚や先輩に話を聞いてもらうだけでスッキリすることもあります。

同じ経験をしてきている人だからこそのアドバイスももらえるかも知れないので、辛いときは無理せず周りに相談してみてください。

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もちろん訪問リハビリの求人も豊富に取り揃えていますので、希望の条件があればぜひマッチした求人をご紹介することも可能です。