鍼灸師の年収は?気になる収入と年収を上げるポイントを徹底解説!
鍼灸師を目指している方や転職を考えている方にとって、鍼灸師の年収がどれくらいなのかは気になるところですよね。
実際のデータを基に、様々な働き方による収入の違いや、年収を上げるポイントについてご紹介します。
鍼灸師の平均年収はどのくらい?
鍼灸師の平均年収は、勤務形態や地域、経験年数によって異なりますが、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によれば約459.3万円とされています。
また、年齢別に見ると20代の平均年収は300万円台となっていて、30代後半~40代前半に平均年収に到達する鍼灸師が多いようです。
年齢別 | 年収(万円) |
20~24歳 | 313.3 |
25~29歳 | 390.7 |
30~34歳 | 426.5 |
35~39歳 | 466.5 |
40~44歳 | 493.9 |
45~49歳 | 533.3 |
50~54歳 | 555.0 |
55~59歳 | 554.3 |
就業場所や勤務形態別の給与
●治療院勤務の場合
治療院に正社員として勤務する場合、月給は約25万~40万円が一般的です。
●独立開業した場合
独立開業した場合の収入は、経営状況や集客力によって大きく変動します。
成功すれば年収1,000万円以上も可能ですが、初期投資や経営リスクも考慮する必要があります。
●アルバイト・パートの場合
アルバイトやパートとして勤務する場合、時給は約1,100円~1,500円程度が相場です。
就業形態 | 給与 |
治療院勤務 | 月給 約25万~40万円 |
独立開業 | 経営状況や集客力による変動 ・成功の場合:年収1,000万円以上も可能 ・初期投資や経営リスクあり |
アルバイト・ パート | 時給 約1,100円~1,500円 |
他の医療系職種との年収比較
医療キャリアナビで求人を取り扱っている看護師、理学療法士(PT)の平均年収と比較してみましょう。
資格 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) |
鍼灸師 | 459.3 | 40.1 |
看護師 | 508.2 | 41.9 |
理学療法士(PT) | 432.5 | 35.6 |
看護師の平均年収と比較すると、鍼灸師は夜勤がない分少し年収が低くなっていますが、理学療法士と比較すると少し高い年収となっています。
働く地域や就業場所、自身の経験や年齢によって年収は大きく変わりますが、鍼灸師の年収は他の医療職と比較しても決して低くはありません。
鍼灸師が年収を上げるためには
関連資格の取得
鍼灸師としての収入を増やすためには、関連資格の取得通が有効です。
例えば、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の資格を取得することで、提供できる施術の幅が広がり、市場での需要が高まるだけでなく、給与UPも期待できます。
実際にダブルライセンス(鍼灸師+あん摩マッサージ指圧師など)の人のみを採用している鍼灸接骨院もありますので、他の鍼灸師との差別化を図る意味では関連資格の取得はとても有効です。
他にもケアマネージャーの資格をとって介護施設で働く鍼灸師がいたり、院長になることを目標に簿記やファイナンシャルプランナーの資格をとって転職する方もいます!
年収UPや今後のキャリアに役立つ資格 |
医療・施術関連資格 |
柔道整復師 |
あん摩マッサージ指圧師 |
介護支援専門員(ケアマネージャー) |
スポーツインストラクター関連資格 |
経営・財務関連資格 |
簿記 |
ファイナンシャルプランナー |
需要の高い分野へ特化
美容鍼や高齢者向けの鍼灸など、需要の高い分野に特化することで、収入アップが期待できます。
美容鍼は、美容や健康意識の高まりにより人気があり、高齢者向けの鍼灸は、高齢社会において需要が増加しています。
待遇の良い職場への転職
待遇の良い鍼灸院や医療機関への転職も、年収を上げる手段の一つです。
特に昇給があまり見込めない職場の場合は、元々の給与が高い職場へ転職することで、自分の経験やスキルとは関係なく年収を上げることができます。
医療キャリアナビでも鍼灸師の方の転職サポートや高年収の求人紹介をおこなっています。
独立開業で成功するためのポイント
鍼灸師の独立開業までにはある程度の決まった流れがありますが、その中から独立開業で成功するためのポイントについて何点かご紹介します。
- 開業場所・立地を選ぶ★
- 保健所に相談する
- 施術管理者の届出を出す
- 事業計画・資金計画を立てる★
- テナントを選ぶ
- 鍼灸院の名称を決める
- 内外装の工事や設備の設置★
- 開業届の提出
- 開業
適切な開業エリア選定(①開業場所・立地選ぶ)
開業エリアは、ターゲットとなる顧客層にアクセスしやすい場所を選ぶことが重要です。
競合状況や地域の人口構成、交通の便、近隣施設(駐車場や公共交通機関など)を考慮して選ぶことで、集客力を高めることができます。
どんなに素晴らしい鍼灸院を開業しても、人が集まらないところだと意味がありません。
リサーチを徹底し、エリア特性に合った施術内容や料金設定を検討することが成功の鍵です。
事業計画・資金計画の明確化(④事業計画・資金計画を立てる)
開業後の安定した運営には、収支計画を詳細に立てることが必要です。
初期投資(テナント契約、内装工事、設備購入など)や運転資金(広告費、人件費、家賃)を正確に見積もり、資金調達計画を立てましょう。
また、収益目標を設定し、達成のための具体的な集客方法やマーケティング戦略を策定することも不可欠です。
近年はSNSやウェブサイトを活用した情報発信も競合が多く難易度が高いため、どう差別化を図っていくかが重要となっています。
設備構造基準と内外装の適切な選択(⑤テナントを選ぶ & ⑦内外装の工事や設備の設置)
設備や内外装は、法律の基準を満たすだけでなく、患者さんが安心して通える環境を整えることが成功の鍵です。
リラックスできる空間を提供するだけでなく、プライバシーを配慮した空間作り、香り、トイレの清潔感などもリピーターを増やす要因となります。
また、設備投資においては、高品質な治療機器を導入しつつ、過剰な支出を避けるバランス感覚が求められます。
他にも支払い方法の充実度(クレジットカード、交通系、QRコード決済など)も現代においては重要です。
成功している鍼灸院の事例を研究したり実際に通ってみて、自身の経営に取り入れることで独立開業後のイメージを掴むことができます。
まとめ
鍼灸師の平均年収は約459.3万円で、平均年齢は40.1歳です。
鍼灸師の年収は他の医療職種と比較しても決して低くなく、平均的な年収と言えます。
年収を上げるためには、関連資格を取得したり、美容鍼など需要の高い分野に特化した知識やスキルをつけることが方法としてあります。
また、転職で待遇の良い職場を探すことで、自身の経験やスキルに関わらず年収を上げることも可能です。
医療キャリアナビでも鍼灸師の転職実績は多数あります。
少しでも転職を検討している方は、ぜひ一度ご登録ください!