鍼灸師で年収1000万は可能?達成した人の働き方・売上構造・経営戦略を完全解説

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鍼灸師として働くなかで、「年収1000万円を達成できる人はいるのか?」と気になったことはありませんか。勤務鍼灸師の平均年収は350万〜460万円程度と決して高くはなく、1000万円という数字はかなり遠い目標に感じるかもしれません。

しかし実際には、自費メニューの導入や複数店舗経営、訪問鍼灸事業の立ち上げなどによって年収1000万円を達成している鍼灸師も存在します。

この記事では、鍼灸師の平均年収と1000万円のギャップをデータで確認したうえで、達成者に共通する働き方や売上構造、具体的な経営戦略まで詳しく解説します。

高収入を目指したい鍼灸師の方はぜひ参考にしてください。

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鍼灸師の平均年収と1000万のリアル

鍼灸師の年収データを確認する給与明細書

鍼灸師が年収1000万円を目指すにあたって、まずは「今の自分がどの位置にいるのか」を把握することが大切です。

ここでは公的データや求人データをもとに、鍼灸師の平均年収と1000万円との距離を確認していきます。

勤務鍼灸師の平均年収

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、はり師・きゅう師のきまって支給する現金給与額は月額約31.9万円、年間賞与は約77.1万円で、平均年収は約459万円です。

平均年収

約459万円

月給

約31.9万円

年間賞与

約77.1万円

注意

この調査は従業員10人以上の事業所が対象であり、個人院で働く鍼灸師は含まれていない点に注意が必要です。

医療キャリアナビ掲載求人データでは、鍼灸師の正社員平均月給は約29.2万円です。年収に換算すると約350万円前後となり、賃金構造基本統計調査よりも低い水準です。この差は、調査対象の違いに加え、個人院や小規模な接骨院の求人が含まれることが背景にあります。

実際の年収は勤務先の規模や地域、経験年数によって大きく異なりますが、勤務鍼灸師の多くは年収300万〜500万円の範囲に収まっていると考えられます。

参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

独立開業者の平均年収

独立開業した鍼灸師の年収は、勤務鍼灸師以上に個人差が大きいのが特徴です。保険施術中心の鍼灸院では年収300万〜400万円にとどまるケースが多い一方、自費施術を主体にした院では年収600万〜800万円に達する方もいます。

開業鍼灸師は個人事業主として確定申告するため、公的統計で正確な平均年収を把握することが難しい職種です。売上がそのまま年収になるわけではなく、家賃・人件費・消耗品費などの経費を差し引いた手取りが実際の収入になります。

!

開業から3年以内に廃業する施術所も少なくないため、開業=高収入ではない点は押さえておきましょう。

安定した収益を出すためには、集客力と経営スキルが不可欠です。

1000万に到達する人の割合

鍼灸師で年収1000万円に到達している人の正確な統計は存在しませんが、業界内では全体の1〜3%程度と推定されています。

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体で年収1000万円を超える人の割合は約5.4%です。鍼灸師は個人事業主が多いため単純比較はできませんが、一般的な給与所得者と比べてもハードルは高いといえます。

ただし、1000万円に到達した鍼灸師には明確な共通パターンがあります。次からは、その具体的な働き方を紹介します。

鍼灸師の年収・就業データ

459万円
平均年収(賃金構造基本統計)
約14万人
就業鍼灸師数
2,814
掲載求人数
35,494か所
施術所数

参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」

年収1000万の鍼灸師の典型パターン

鍼灸院で働く3人の鍼灸師スタッフ

年収1000万円を達成している鍼灸師には、いくつかの共通した働き方のパターンがあります。自分のスキルや志向に合ったルートを見極めることが、最短での到達につながります。

① 自費専門の院オーナー

保険施術を行わず、自費メニューのみで運営する鍼灸院のオーナーは、高単価×リピートの仕組みで1000万円に到達しやすいパターンです。1回あたりの施術単価を8,000〜15,000円に設定し、月間120〜150名の施術をこなすことで月商100万〜150万円を確保できます。

自費専門院のメリットは、保険請求の手間がなく、単価設定を自由にコントロールできる点です。一方で、保険が使えない分、患者さんに「この金額を払う価値がある」と感じてもらうための技術力と説明力が求められます。

立地選びも重要です。自費施術のターゲット層は健康意識の高い30〜50代が中心のため、駅近やオフィス街、住宅地の中でも比較的所得が高いエリアが向いています。

自費専門の院オーナー

施術単価

8,000〜15,000

×

月間施術数

120〜150

月商目安

100〜150万円

強み 保険請求の手間なし/単価設定の自由度が高い
必要なもの 高単価に見合う技術力と説明力
適した立地 駅近・オフィス街・所得高めの住宅地

② 複数店舗経営

1院だけで年収1000万円を達成するのは簡単ではありませんが、2〜3院を展開すれば到達の可能性は大きく高まります。各院から月30万〜50万円の利益が出れば、オーナーの取り分だけで年収1000万円を超える計算です。

複数店舗経営で成功するポイントは、1院目の仕組みを再現可能な形で整えることです。マニュアル化されたオペレーション、スタッフ教育の体制、集客の仕組みを確立してから2院目に進むことで、失敗リスクを抑えられます。

ただし、複数店舗経営は人材確保と管理が最大の課題です。鍼灸師の採用市場は売り手市場のため、給与や働きやすさの面で魅力的な条件を提示する必要があります。

複数店舗経営

1院あたり利益

30〜50万円/月

×

店舗数

2〜3

年収目安

1,000万円超

成功のカギ 1院目の仕組みを再現可能な形に整える
必要な体制 マニュアル/スタッフ教育/集客の仕組み化
最大の課題 売り手市場での人材確保と店舗管理

③ 訪問鍼灸事業の立ち上げ

在宅で療養中の高齢者を対象とした訪問鍼灸は、固定費を抑えながら収益を伸ばせるビジネスモデルです。テナント家賃が不要なため、売上に対する利益率が高いのが特徴です。

訪問鍼灸は医師の同意書があれば保険適用となるケースが多く、1回あたり約3,000〜4,500円の保険収入が見込めます。1日6〜8件の訪問を行い、月の稼働日数を24日とすると、月商は約43万〜86万円です。

さらにスタッフを雇用して訪問件数を拡大すれば、事業全体で月商200万円以上も十分に可能です。

高齢化の進行に伴い訪問鍼灸の需要は今後も拡大が見込まれるため、将来性のあるモデルといえます。

訪問鍼灸事業の立ち上げ

1回単価

3,000〜4,500

×

月間訪問数

144〜192

月商目安

43〜86万円

強み テナント家賃が不要で利益率が高い
収益の前提 医師の同意書があれば保険適用が可能
拡大余地 スタッフ雇用で月商200万円以上も可能

④ 美容鍼灸特化の院の開業

美容鍼灸は1回の施術単価が10,000〜20,000円と高く、リピート率も高い分野です。美容目的の施術は保険適用外のため完全自費ですが、ターゲット層の支払い意欲が高く、単価に対する抵抗が比較的少ないのが特徴です。

美容鍼灸で成功するためには、施術技術に加えてSNSでの情報発信力が重要です。InstagramやTikTokでビフォーアフターの変化を発信し、集客につなげている鍼灸院は少なくありません。

美容鍼灸は都市部での需要が高い傾向にありますが、地方でも「エリア唯一の美容鍼灸院」としてブランディングすれば十分な集客が見込めます。

美容鍼灸特化の院の開業

施術単価

10,000〜20,000

×

高リピート率

完全自費診療

収益性

高単価×継続

強み 支払い意欲が高く単価への抵抗が少ない
必要なもの 施術技術+SNSでの情報発信力
立地戦略 都市部が有利/地方は「唯一店舗」で勝負

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年収1000万を達成するための売上構造

売上計算に使用する電卓とバインダー

年収1000万円を実現するためには、「どれだけ売り上げればよいのか」を逆算して把握することが重要です。ここでは必要月商の計算方法と、単価・施術人数の具体的な設計を解説します。

必要月商の計算(例:月商150万×12ヶ月)

年収1000万円を手取りで確保するためには、経費や税金を考慮して逆算する必要があります。一般的な鍼灸院の経費率は売上の40〜60%です。経費率50%と仮定すると、年収1000万円には年商2000万円、つまり月商約167万円が必要になります。

ただし、ひとり院で経費を抑えた運営(経費率30〜40%)であれば、月商120万〜140万円でも年収1000万円に到達する可能性があります。複数店舗経営の場合は各院の利益を合算するため、1院あたりの月商は100万円程度でも十分です。

  1. 年収1000万円(手取り)に必要な目安
  2. 経費率30%の場合:月商 約120万円(年商 約1,430万円)
  3. 経費率40%の場合:月商 約140万円(年商 約1,670万円)
  4. 経費率50%の場合:月商 約167万円(年商 約2,000万円)
  5. 経費率60%の場合:月商 約210万円(年商 約2,500万円)

単価×施術人数×営業日数の式

月商は「施術単価 × 1日の施術人数 × 月の営業日数」で決まります。たとえば月商150万円を目指す場合、以下のような組み合わせが考えられます。

  • パターンA(高単価型)
    単価12,000円 × 5人/日 × 25日 = 月商150万円
  • パターンB(バランス型)
    単価8,000円 × 7.5人/日 × 25日 = 月商150万円
  • パターンC(回転重視型)
    単価5,000円 × 12人/日 × 25日 = 月商150万円

高単価型は少ない施術人数で達成できるため体力的な負担が少なく、長期的に持続しやすいモデルです。回転重視型は1日12人の施術が必要で、体力面のリスクが高まります。

月商150万円の売上構造モデル(自費専門院)

150万円 月商モデル
70% 施術売上 105万円
18% 回数券・サブスク 27万円
7% 物販 10.5万円
5% その他 7.5万円

自費単価設定の考え方

自費単価の設定は、年収1000万円を達成するうえで最も重要な要素のひとつです。単価が低すぎると施術人数を増やさなければならず、逆に高すぎると集客が難しくなります。

単価設定の目安として、初回施術は5,000〜8,000円のお試し価格に設定し、2回目以降を8,000〜15,000円の正規料金にするのが一般的です。回数券やコースメニューを用意することで、患者さんの通院継続率を高めながら実質単価をコントロールできます。

地域の競合院の料金を調査したうえで、自院の強み(技術力・接客・内装・立地)に見合った価格帯を選ぶことが重要です。根拠のない値上げは離患につながるため、値上げの際は施術内容の充実やサービスの向上とセットで行いましょう。

売上設計で押さえたい3つのポイント
  • 高単価型(1回1万円以上)は体力的に無理なく続けやすい
  • 回数券やサブスクで毎月の売上のベースラインを確保する
  • 物販は施術の延長として提案すれば自然に売上に加わる
ここが大事!
キャリアパートナー

自費メニューで単価を上げる方法

美容鍼の施術を受ける女性患者さん

年収1000万円を目指すうえで、自費メニューの導入と充実は避けて通れません。保険施術だけでは単価に限界があるため、自費メニューを組み合わせて客単価を引き上げることが収入アップの鍵になります。

自費メニュー比較

メニュー 単価 リピート率 導入難易度 収益性
美容鍼
パーソナル施術
回数券・サブスク
物販

美容鍼の導入

美容鍼は自費メニューのなかでも特に単価が高く、1回10,000〜20,000円の価格設定が可能です。小顔効果やリフトアップ、肌質改善などの美容効果が期待でき、女性を中心に需要が拡大しています。

美容鍼を導入するメリットは、通常の治療鍼とは異なる客層を取り込める点です。美容目的の患者さんは定期的な通院意欲が高く、リピート率が80%を超えるケースも珍しくありません

導入にあたっては、美容鍼の専門研修を受講して技術を磨くとともに、ビフォーアフター写真の撮影許可や施術同意書の整備など、トラブル防止の体制を整えましょう。

美容鍼メニューの例

メニュー名 時間目安 料金目安 主な施術内容
スタンダード美容鍼 60分 7,000〜9,000円 顔全体への美容鍼。ハリ・くすみ・たるみなど総合的な肌悩みにアプローチ
リフトアップ美容鍼 60〜90分 10,000〜15,000円 表情筋への刺激でほうれい線・フェイスラインのたるみを引き上げ
電気(パルス)美容鍼 30〜60分 8,000〜12,000円 鍼に微弱電流を流し、筋肉の引き締めと血流促進を同時に行う
美容鍼+全身鍼灸 90分 12,000〜18,000円 顔の美容鍼に全身の鍼灸を組み合わせ、体質から肌の状態を整える
小顔矯正コース 60分 9,000〜13,000円 美容鍼に手技の小顔矯正・筋膜リリースを加え、フェイスラインを整える
毛穴・肌質改善コース 60〜75分 8,500〜12,000円 ターンオーバー促進を目的とした美容鍼。毛穴・ニキビ跡・くすみ向け
目元集中ケア 30〜45分 5,000〜8,000円 目元のクマ・たるみ・小じわに特化した部分施術メニュー
頭皮鍼+美容鍼 75分 11,000〜15,000円 頭皮への鍼で血流改善+顔への美容鍼でリフトアップを相乗的に
フェイシャルトータル 90〜120分 15,000〜25,000円 美容鍼+フェイシャルマッサージ+パックの贅沢なフルコース
初回お試しコース 60〜90分 5,000〜9,800円 初回限定の特別価格コース。通常メニューの50〜70%程度に設定

パーソナルメニューの導入

患者さん一人ひとりの症状や目標に合わせたオーダーメイドの施術メニューは、高単価設定に適しています。鍼灸に加えてストレッチや運動指導、姿勢分析などを組み合わせた「パーソナル施術」は1回12,000〜18,000円の価格帯で提供できます。

パーソナルメニューの強みは、患者さんとの信頼関係が深まりやすく、他院への流出を防げる点です。担当制にすることで「この先生でなければ」という指名意識が生まれ、長期的な通院につながります。

メニュー構成としては、初回のカウンセリング(60分)+施術プラン作成を無料または低価格で提供し、2回目以降の継続施術で収益を確保する流れが効果的です。

パーソナルメニューに活かせる資格

NSCA-CPT
(パーソナルトレーナー)

活かし方運動指導・トレーニング処方の根拠を提示できる

JCCA
認定トレーナー

活かし方姿勢分析・コアコンディショニングを体系化できる

アスレティック
トレーナー(JSPO-AT)

活かし方競技復帰・スポーツ障害の専門指導が可能になる

回数券・サブスクの導入

回数券やサブスクリプション(月額制)の導入は、収入を安定させる有効な手段です。回数券は5回分の料金で6回施術を受けられるといった割引形式が一般的で、まとまった金額を先に回収できるメリットがあります。

月額制サブスクは、たとえば「月額15,000円で月2回の施術+LINEでの健康相談」といった形式です。毎月の安定収入が見込めるため、売上の波を抑えられます

回数券・サブスクの注意点として、割引率を高く設定しすぎると利益を圧迫します。割引は10〜15%程度に抑え、「通いやすさ」を主なメリットとして訴求するのがポイントです。

物販(化粧品・サプリ)の導入

施術以外の収入源として、物販の導入も検討に値します。美容鍼と組み合わせた化粧品販売や、体質改善のためのサプリメント提案は、施術とのシナジーが生まれやすい分野です。

物販の利益率は一般的に30〜50%で、月に10万〜30万円の物販売上があれば年間120万〜360万円の上乗せになります。施術の効果を持続させるためのホームケア商品として提案することで、押し売り感なく自然に購入につなげられます。

物販を始める際は、自分が実際に使って効果を実感できる商品を厳選しましょう。信頼できるメーカーの商品を少数精鋭で取り扱うことが、患者さんからの信頼維持につながります。

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リピート率を高める仕組み

鍼灸師が問診で患者さんの悩みを聞いている様子

高単価メニューを用意しても、患者さんがリピートしなければ安定した売上にはつながりません。年収1000万円を継続的に達成するためには、リピート率を高める仕組みづくりが不可欠です。

リピート率を高める仕組みフロー

STEP 1
丁寧な問診・カウンセリングで信頼構築
STEP 2
具体的な通院計画を提示(週1→隔週→月1)
判断ポイント
患者さんの通院意欲は?
高い 回数券・サブスクを提案
→安定リピートへ
まだ様子見 LINE登録→定期フォロー
→再来院を促す
STEP 3
紹介制度で新規患者さんを獲得→サイクル化

問診・カウンセリング

初回の問診・カウンセリングの質は、その後のリピート率を大きく左右します。患者さんが「ここなら通い続けたい」と感じるかどうかは、最初の15〜20分で決まるといっても過言ではありません。

効果的なカウンセリングのポイントは、患者さんの悩みを「聞く」だけでなく「言語化して共有する」ことです。「肩こりがつらい」という訴えに対して、原因の仮説や改善までの見通しを具体的に伝えることで、「この先生は自分のことを理解してくれている」という安心感が生まれます。

問診シートは事前にLINEやメールで送付し、来院前に記入してもらうと施術時間を最大化できます。

問診の質を高めるチェックシート

01

主訴と症状の詳細

  • 最もつらい症状(主訴) 1番改善したい症状を1つに絞って明確化する
  • 症状の発生時期と経過 いつから/きっかけ/良くなる時・悪化する時
  • 痛みの性質と部位 ズキズキ/重い/しびれる/冷える等+具体的な場所
  • これまでの治療歴と効果 病院・整骨院・他鍼灸院での施術内容と結果
02

既往歴・現在の医療状況

  • 既往歴・現病歴 がん・心疾患・糖尿病・高血圧・出血性疾患など
  • 服用中の薬剤 特に抗凝固薬(ワーファリン等)・ステロイド・降圧剤
  • ペースメーカー・体内金属の有無 低周波・電気鍼の使用可否に直結する重要項目
  • アレルギー・感染症 金属アレルギー・消毒液・B型肝炎等のスタッフ防御
  • 妊娠の可能性・授乳中 禁忌穴の回避・施術姿勢の調整に必須
03

体質を把握する東洋医学的問診

  • 寒熱の感覚 寒がり/暑がり/手足の冷え/のぼせ等
  • 睡眠の状態 入眠・中途覚醒・睡眠時間・夢の多さ
  • 食欲・消化・排泄 食欲/便通/尿の回数・色/お腹の張り
  • 汗の出方・口の渇き 汗の量・部位・時間帯/口渇の有無
  • 月経の状態(女性) 周期・量・色・経血の塊・PMS・月経痛
04

生活背景・心理状態

  • 職業・1日の過ごし方 姿勢・PC作業時間・通勤・家事負担など
  • ストレスの自覚 仕事・家庭・人間関係の負荷/気分の落ち込み
  • 運動習慣・嗜好品 運動頻度/喫煙/飲酒/カフェイン摂取
  • 鍼灸経験の有無 初回/経験者/苦手意識・痛みへの不安
05

通院目標とゴール設定

  • 来院の目的・なりたい状態 「痛みを取りたい」だけでなく具体的な生活像
  • 通院可能な頻度・時間帯 提案する通院計画の現実性を確認
  • 当院を知ったきっかけ HP・口コミ・紹介・SNS等/集客分析にも活用

通院計画の提示

初回施術後に「次はいつ来ればいいですか?」と聞かれることは多いですが、患者さん任せにするとリピート率は大きく下がります。「最初の1ヶ月は週1回、2ヶ月目からは2週間に1回」のように具体的な通院計画を提示することが重要です。

通院計画の提示には、症状の改善プロセスを可視化するツールが有効です。簡単なグラフや図表を使って「今ここ→目標はここ」と示すことで、患者さんが治療の全体像を把握でき、モチベーションが維持されます。

計画を提示する際は「強制」ではなく「提案」のスタンスを取りましょう。「ご都合に合わせて調整しますので、まずは目安として考えてください」と伝えると、押し付け感なく受け入れてもらえます。

LINE公式・予約管理

LINE公式アカウントの導入は、リピート率向上に効果的な施策です。予約のリマインド、次回来院の提案、健康情報の発信などを通じて、来院と来院のあいだも患者さんとの接点を維持できます。

LINE公式アカウントの主な活用法は以下のとおりです。

  • 来院3日前の自動リマインドメッセージ
  • 施術後のフォローメッセージ(セルフケアのアドバイスなど)
  • 月1〜2回の健康コラムや季節の養生情報の配信
  • 誕生日クーポンやキャンペーンの案内

予約管理システムと連携させることで、キャンセルや予約忘れを減らし、稼働率の向上にもつながります。無料プランでも十分に活用できるため、まだ導入していない方はぜひ検討してください。

開設方法を見る

紹介制度

既存患者さんからの紹介は、最も費用対効果の高い集客方法です。紹介で来院した患者さんは最初から一定の信頼があるため、リピート率が高い傾向にあります。

紹介制度の設計では、紹介者・被紹介者の双方にメリットを用意するのが基本です。たとえば「紹介者には次回施術1,000円割引、紹介された方には初回施術20%オフ」といった形です。

紹介カードやLINEでのシェア機能を活用し、患者さんが手軽に紹介できる仕組みを整えることが大切です。「紹介してください」と口頭でお願いするだけでは行動につながりにくいため、具体的なツールを用意しましょう。

転職活動するなら?

集客の戦略

鍼灸師がパソコンで集客の戦略を検討している様子

年収1000万円を達成するためには、安定した新規集客の仕組みが欠かせません。広告費をかけすぎると利益を圧迫するため、費用対効果を考えたチャネル選択が重要です。

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施策 即効性 コスト 持続性 新規獲得力 リピート貢献
MEO
(Googleマップ)
★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
SEO
(自院サイト)
★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★
ホットペッパー
・口コミサイト
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
SNS
(Instagram・TikTok)
★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★

MEO(Google マップ)

Googleマップ上での表示順位を高めるMEO(Map Engine Optimization)は、鍼灸院の集客で最も費用対効果が高い施策のひとつです。「鍼灸院 + 地域名」で検索したときにマップ上位に表示されれば、広告費ゼロで継続的に新規患者さんを獲得できます。

MEO対策の基本は、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、口コミの数と評価を高めることです。具体的には以下のポイントを押さえましょう。

  • 営業時間・住所・電話番号を正確に登録する
  • 施術室やスタッフの写真を定期的に追加する
  • 施術後に口コミ投稿をお願いする(QRコード付きカードが便利)
  • 口コミには必ず丁寧に返信する
  • 投稿機能を使って週1回以上の情報発信を行う

SEO(自院サイト)

自院のホームページを検索上位に表示させるSEO対策は、中長期的に安定した集客基盤を築く施策です。「鍼灸院 + 地域名」「肩こり 鍼灸 + 地域名」などのキーワードで上位表示されれば、毎月一定数の新規問い合わせが見込めます。

SEOで重要なのは、患者さんの悩みに答えるコンテンツを地道に発信し続けることです。ブログで「肩こりの原因と鍼灸での改善方法」「美容鍼の効果と持続期間」といった記事を定期的に公開することで、検索流入を増やせます。

ホームページの制作を外注する場合は、初期費用50万〜100万円程度が目安です。自作する場合はWordPressなどを活用すれば月額数千円で運用できます。

近年はAIを活用して、短時間で費用を抑えてホームページを作成することも可能です。

ホットペッパービューティー・口コミサイト

ホットペッパービューティーは、美容鍼灸やリラクゼーション系の鍼灸院にとって有力な集客チャネルです。月額掲載料は3万〜10万円程度(プランにより異なる)ですが、美容目的の新規患者さんを安定的に獲得できます。

口コミサイト(エキテン、Google口コミなど)も重要です。特に口コミの「数」と「鮮度」が集客に直結するため、施術後に口コミ投稿をお願いする仕組みを日常的に回すことが大切です。

ホットペッパービューティー経由の患者さんはクーポン目的で来院する方も多いため、初回来院後にリピートにつなげる導線設計が成否を分けます。

SNS(Instagram・TikTok)

InstagramとTikTokは、鍼灸院の認知度を無料で高められる強力なツールです。特に美容鍼灸やスポーツ鍼灸など、視覚的に変化がわかりやすい施術との相性が抜群です。

Instagramでは施術のビフォーアフター、院内の雰囲気、スタッフの紹介などを投稿し、TikTokでは施術の様子や健康豆知識のショート動画が効果的です。週3〜5回の投稿を半年以上継続することで、フォロワーが増え始めるのが一般的な目安です。

SNS運用で最も重要なのは継続性です。毎日の投稿が難しい場合は、週末にまとめて撮影・編集し、予約投稿機能を活用して平日に配信する方法がおすすめです。

コスト構造の最適化

鍼灸院のお会計の様子

年収1000万円を達成するためには、売上を伸ばすだけでなくコストを適切に管理することも重要です。売上が高くても経費が多ければ手元に残る金額は少なくなります。ここでは主要なコスト項目と最適化のポイントを解説します。

月商150万円の経費内訳比較

ひとり院(経費率35%)
12%
5%
8%
10%
65%
スタッフ2名体制(経費率55%)
30%
10%
5%
10%
45%
人件費・家賃
家賃・消耗品
広告・消耗品
その他
利益

人件費

スタッフを雇用する場合、人件費は最大のコスト項目になります。鍼灸師1名あたりの月給は25万〜35万円(社会保険料含む)が相場で、売上の30〜40%を占めることも珍しくありません。

人件費を最適化するポイントは、歩合制やインセンティブ制度を導入し、スタッフの売上貢献に連動した報酬体系を作ることです。「基本給+施術件数に応じた歩合」の形にすることで、固定人件費を抑えつつスタッフのモチベーションを維持できます。

また、受付業務やSNS運用などはパートタイムスタッフや外部委託に切り替えることで、鍼灸師の施術時間を最大化できます。

家賃

家賃は固定費のなかで最もインパクトが大きい項目です。一般的に、家賃は月商の10〜15%以内に抑えるのが健全な経営の目安とされています。月商150万円を目指すなら、家賃は15万〜22万円が上限です。

家賃を抑える方法としては、駅から少し離れた物件を選ぶ、マンションの一室で開業する、自宅の一部を施術スペースにするなどがあります。特に自宅開業は家賃ゼロで始められるため、開業初期のコストを大幅に削減できます

ただし、立地が悪すぎると集客に苦戦するため、「家賃を抑える」と「集客力を確保する」のバランスを慎重に検討しましょう。

消耗品費

鍼灸院の消耗品は、鍼(はり)・お灸・消毒用品・シーツ類・タオル類などが主なものです。月間の消耗品費は売上の3〜5%程度が目安で、月商150万円なら4.5万〜7.5万円です。

消耗品費を最適化するには、仕入れ先を複数比較し、まとめ買いで単価を下げることが基本です。鍼のメーカーによって品質と価格に差があるため、複数試したうえで最適なコストパフォーマンスのものを選びましょう。

使い捨てシーツやペーパータオルなど、衛生面で妥協できないものはコストカットの対象にしないことが大切です。患者さんの安全と信頼に関わる部分は必要経費として割り切りましょう。

広告宣伝費

広告宣伝費は、開業初期と安定期で大きく異なります。開業初期は月商の15〜20%を広告に投じて認知を高め、安定期には5〜10%程度に圧縮していくのが理想的な配分です。

費用対効果が高い順に並べると、MEO(無料)→ SNS(無料)→ SEO(初期費用のみ)→ ホットペッパー(月額制)→ リスティング広告(クリック課金)となるのが一般的です。無料の施策で集客基盤を作り、有料広告は補完的に使うのがコスト最適化の基本戦略です。

チラシのポスティングは1枚5〜10円程度で、地域密着型の鍼灸院では一定の効果があります。ただし反応率は0.1〜0.3%と低いため、MEOやSNSと組み合わせて使うのが効果的です。

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雇われ鍼灸師でも1000万を目指す方法

キャリアアップの階段を上がるイメージ

「開業はリスクが大きい」「経営は向いていない」と感じる方でも、雇われの立場で年収1000万円に近づく方法はあります。ここでは勤務鍼灸師のまま収入を最大化する戦略を紹介します。

雇われ鍼灸師の年収最大化ステップ

1
歩合制の院へ転職

インセンティブ制度が充実した院を選ぶ

2
技術力+指名数UP

指名が増えれば歩合収入が大幅アップ

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副業で収入を上乗せ

出張施術・講師業・ライターで+αの収入源

歩合制の高い院を探す

雇われ鍼灸師が高収入を得るための最も確実な方法は、歩合制やインセンティブ制度が充実した院に勤務することです。基本給に加えて施術件数や指名数に応じた歩合が付く院では、努力次第で年収600万〜800万円に到達する可能性があります。

歩合の相場は施術売上の20〜40%が一般的です。たとえば月間の施術売上が200万円で歩合率30%なら月60万円、年収720万円になります。歩合率だけでなく、ベースとなる集客力が高い院を選ぶことが重要です。集客が弱い院では歩合があっても十分な施術件数を確保できません。

求人情報では「歩合あり」「インセンティブあり」と記載されている院を中心にチェックしましょう。

副業と組み合わせる

本業の勤務収入に加えて副業で収入を上乗せすることで、合計年収1000万円を目指す方法もあります。鍼灸師のスキルを活かせる副業はいくつかあります。

  • 出張施術・訪問施術
    休日や夜間に個人で施術を行う。1回5,000〜10,000円が相場
  • セミナー・講師業
    鍼灸の技術セミナーや健康講座の講師。1回あたり数万円の報酬
  • スポーツトレーナー
    スポーツチームやジムと契約。月5万〜15万円の副収入
  • ライター・監修業
    健康系メディアの記事執筆や監修。1本1万〜5万円

副業を行う際は、本業の就業規則で副業が禁止されていないか必ず確認してください。また、副業収入が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。

今のあなたの状況は?

年収1000万を目指す上での注意点

年収1000万を目指すうえでの注意点

年収1000万円は魅力的な目標ですが、達成に向けた過程ではいくつかの注意点があります。税金や法人化のタイミング、人材マネジメントの課題を事前に把握しておくことで、落とし穴を避けられます。

法人化のタイミング

個人事業主として開業した鍼灸師が事業を拡大する場合、どこかのタイミングで法人化を検討する必要があります。一般的に、課税所得が700万〜900万円を超えたあたりで法人化した方が税負担が軽くなるとされています。

法人化のメリットは、法人税率が一定(所得800万円以下は15%、超は23.2%)であるため高所得になるほど個人事業主より税金が抑えられる点です。また、役員報酬の設定による所得分散や、経費の幅が広がる点もメリットです。

一方、法人化のデメリットとして、設立費用(約25万円)、社会保険の加入義務、税理士費用(年30万〜50万円)などの固定コストが増える点が挙げられます。

STEP.1
開業〜年商500万円
個人事業主でスタート。青色申告で65万円控除を活用し、経費を丁寧に記録する
STEP.2
年商500万〜1000万円
小規模企業共済・iDeCoで節税しつつ、売上を拡大。法人化のシミュレーションを税理士に相談
STEP.3
年商1000万円超(課税所得700万〜900万円)
法人化を実行。役員報酬で所得分散し、社会保険に加入。消費税の課税事業者としての対応も開始
STEP.4
年商2000万円以上(年収1000万円達成)
法人の内部留保を活用して2院目の出店や設備投資を検討。退職金制度の設計も視野に

税金・社会保険料

年収1000万円に到達すると、税金と社会保険料の負担は大きくなります。個人事業主の場合、所得税・住民税・国民健康保険料・国民年金を合わせると、手取りは年収の55〜65%程度になるのが一般的です。

負担シミュレーション

年収1,000万円(所得700万円)の場合

01所得税 約97万円
02住民税 約70万円
03国民健康保険料 約70万円
04国民年金 約20万円
合計負担額 約257万円

個人事業主・経費控除後の所得700万円で試算した目安です

節税対策としては、小規模企業共済(月額最大7万円、全額所得控除)、iDeCo(月額最大6.8万円、全額所得控除)、青色申告特別控除(65万円)などが活用できます。

税理士に相談して最適な節税プランを組むことをおすすめします。

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人を雇う難しさ

複数店舗経営や訪問鍼灸事業の拡大を目指す場合、スタッフの採用と定着が最大の課題になります。厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」によると就業鍼灸師は約14万人ですが、鍼灸院の数も増加しているため、採用市場は売り手優位の状態が続いています。

人材を確保するためには、給与水準だけでなく、働きやすさや成長環境を整えることが重要です。具体的には、休日数の確保、研修制度の充実、キャリアパスの明示などが求められます。

スタッフの離職は売上に直結するため、定期的な面談やフィードバックの仕組みを作り、不満や課題を早期に把握することが大切です。「雇って終わり」ではなく、継続的な育成と関係構築が安定経営の基盤になります。

参考:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

まとめ

鍼灸師で年収1000万円を達成することは簡単ではありませんが、正しい戦略と継続的な努力があれば十分に実現可能な目標です。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 勤務鍼灸師の平均年収は350万〜460万円。1000万円に到達するのは全体の1〜3%程度
  • 達成パターンは「自費専門院」「複数店舗経営」「訪問鍼灸事業」「美容鍼灸特化」の4つが代表的
  • 月商120万〜170万円(経費率による)が年収1000万円の目安
  • 自費メニューの導入・リピート率の向上・集客の仕組み化が収入アップの3本柱
  • コスト管理と法人化のタイミングも手取りに直結する重要な要素

まずは自分が目指したい働き方のパターンを決め、そこから逆算して必要な月商や単価を設計してみましょう。

年収1000万円への道は一歩ずつの積み重ねです。現在の環境に不満がある方や、より高い収入を求めて新しい職場を探したい方は、求人情報もぜひチェックしてみてください。

よくある質問

鍼灸師で年収1000万円は現実的に可能ですか?

可能ですが、勤務鍼灸師のまま達成するのは非常に難しく、独立開業や複数店舗経営が前提になります。自費専門院で月商120万〜170万円を安定して売り上げるか、複数店舗の利益を合算することで達成している方がいます。

鍼灸師が開業にかかる初期費用はどれくらいですか?

自宅開業の場合は50万〜100万円程度、テナントを借りる場合は200万〜500万円程度が目安です。内装工事費、施術ベッド・機器、消耗品の初期仕入れ、広告費などが主な内訳です。

年収1000万円を達成するまでにどれくらいの期間がかかりますか?

一般的には開業後3〜5年で達成するケースが多いです。集客の仕組みが整い、リピーターが安定するまでに1〜2年、そこから売上を伸ばして3年目以降に1000万円に到達するのが典型的なパターンです。

美容鍼灸と治療鍼灸、どちらが年収を上げやすいですか?

単価の高さでは美容鍼灸が有利です。1回1万〜2万円の価格設定が可能で、リピート率も高い傾向にあります。ただし、治療鍼灸でも自費メニューの導入やパーソナル施術で単価を上げれば十分に高収入を目指せます。

雇われ鍼灸師が年収1000万円を目指す方法はありますか?

歩合制の院で高い施術件数を確保しつつ、副業(出張施術・セミナー講師・ライター業など)を組み合わせる方法があります。ただし、雇われのみで1000万円に到達するのは難しく、合計で700万〜800万円が現実的な上限になることが多いです。

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この記事を書いた人
医療キャリアナビ編集部

医療キャリアナビ編集部

記事の執筆・編集は、医療業界に精通した編集スタッフが担当しています。日々の転職支援業務で得た現場のリアルな情報と、厚生労働省をはじめとする公的機関のデータに基づき、信頼性の高いコンテンツをお届けしています。

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