ジャクソンテスト|正しい測定手順・陽性基準・鑑別のポイント

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ジャクソンテスト(Jackson compression test)は、頚椎を後屈させた状態で頭部に軸圧を加え、椎間孔を意図的に狭めて神経根への刺激を再現する誘発テストです。

圧迫によって上肢へ放散する症状が出れば、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアなど、神経根が障害される病態が疑われます。

特別な器具を使わずベッドサイドで行える簡便さが特徴です。

実施手順

  1. 患者に椅子へ座ってもらい、背筋を伸ばして姿勢を正します。
  2. 検者は患者の後方に立ちます。
  3. 患者の頭部を、真っすぐ後ろへゆっくり後屈(伸展)させます。
  4. 頭頂部に両手を重ねて置き、上方から下方へ静かに軸圧を加えます。
  5. 上肢に放散する痛み・しびれの有無と、その部位を確認します。

実施時の注意点

  • 痛みやしびれが再現したら、それ以上圧迫を続けず直ちに中止します。
  • 頚椎の不安定性、骨折・脱臼、関節リウマチ(環軸椎亜脱臼)、重度の脊柱管狭窄、脊髄症状がある場合は禁忌または慎重な対応が必要です。
  • 手指の細かい動作のしにくさや歩行障害など、脊髄症状の有無も併せて確認します。
  • あくまでスクリーニングの誘発テストであり、確定診断にはMRIなどの画像評価が欠かせません。

陽性基準と障害神経根の見分け方

圧迫によって患側の上肢へ放散する痛み・しびれが誘発された場合を陽性と判定します。頚部の局所痛だけでは陽性とはせず、腕や手指へ広がる神経症状がポイントです。

症状が現れる部位(デルマトーム)から、どの神経根が障害されているかの高位を推定できます。

障害神経根症状が出やすい部位
C5肩・上腕の外側
C6前腕の橈側〜母指・示指
C7中指
C8環指・小指

スパーリングテストとの違い

ジャクソンテストとよく似た検査にスパーリングテストがあります。どちらも椎間孔を狭めて神経根症状を誘発する点は同じですが、頭部の傾け方に違いがあります。

項目ジャクソンテストスパーリングテスト
頭位真っすぐ後屈させる後屈+患側へ側屈させる
加える力頭頂部から下方へ軸圧頭頂部から下方へ軸圧
特徴側屈を加えないため、陽性のときは重症度が高い傾向とされる椎間孔をより狭めるため誘発されやすい

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ジャクソンテスト

脊柱・神経根の徒手検査一覧

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