インスリンの種類と作用時間|超速効型・速効型・中間型・持効型の違いと注射タイミング

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インスリン製剤は、効き始めるまでの時間(作用発現)、最も効果が強くなる時間(ピーク)、効果が続く時間(持続時間)によって、いくつかの種類に分けられます。種類によって注射のタイミングや使う場面が異なります。

インスリンの種類

種類特徴使い方
超速効型注射後10〜20分で効き始め、持続は3〜5時間と短い食事による血糖上昇を抑える。食直前に注射する
速効型効き始めまで30分〜1時間かかり、持続は5〜8時間食事に合わせて使うほか、輸液に混注して持続静注にも用いる
中間型(NPH)白く濁った懸濁製剤。4〜12時間にゆるやかなピークがある基礎分泌を補う。1日1〜2回、決まった時刻に注射する
持効型溶解明らかなピークがなく、ほぼ一定の効果が約24時間続く基礎分泌を補う。1日1回、毎日同じ時間帯に注射する
混合型超速効型または速効型と、中間型があらかじめ混ざっている追加分泌と基礎分泌を1本で補う。注射回数を減らせる

インスリンは、食事に合わせて短時間で効く「追加インスリン(超速効型・速効型)」と、1日の土台を支える「基礎インスリン(中間型・持効型)」に大きく分けて考えると整理しやすくなります。

混合型は、この2つを1本にまとめた製剤です。

作用時間の目安

種類作用発現ピーク持続時間
超速効型10〜20分1〜3時間3〜5時間
速効型30分〜1時間1〜3時間5〜8時間
中間型(NPH)1〜3時間4〜12時間18〜24時間
持効型溶解1〜2時間ほぼなし約24時間(製剤により42時間)
混合型超速効型・速効型に準じる二相性18〜24時間

作用時間を帯で並べると、追加インスリンは短く鋭く効き、基礎インスリンは長く平たく効くという違いが見えてきます。

超速効型は効き始めが速いため、注射したら速やかに食事をとる必要があります。打った後に食事が遅れると、低血糖を起こす危険があります。とくに配膳前の注射には注意します。

※数値は製剤によって幅があるため、実際の使用は添付文書と医師の指示に従ってください。

注射のタイミング

種類注射のタイミング
超速効型食直前(おおむね5分以内)。配膳を確認してから注射する
速効型食前30分
中間型(NPH)1日1〜2回、毎日決まった時刻(朝食前など指示された時刻)
持効型溶解1日1回、毎日同じ時間帯。食事とは切り離して考える
混合型含まれる速効成分に合わせて食直前または食前30分

持効型はピークが少なく、1日を通してほぼ一定に効きます。

多くは食事とは切り離して、毎日同じ時間帯に打つのが基本です。

逆に超速効型・速効型は、食事が確実にとれるかを確認してから注射することが安全につながります。

取り扱いの注意点

インスリンを安全に使うために、次の点に注意します。

  • 低血糖症状の把握:冷汗、動悸、手のふるえ、脱力感、生あくびなど。意識レベルの低下があれば直ちに対応する
  • 種類・単位の確認:名前が似た製剤が多いため、種類と単位はダブルチェックする。「単位」を「mL」と取り違えない
  • 保存方法:未開封は冷蔵(2〜8℃)、開封後は室温保存。凍結させたものは使用しない
  • 懸濁製剤の混和:中間型・混合型は白濁した懸濁製剤。使用前にゆっくり上下転倒させ、均一に濁らせてから注射する
  • 注射部位のローテーション:同じ場所への反復注射はリポハイパートロフィーの原因になる。毎回2〜3cmずらす

印刷して活用しよう

ここまでの内容を1枚にまとめた早見表を用意しました。

作用時間の表に加えて、種類ごとに効いている時間帯とピーク位置を示した帯グラフを載せています。詰所やロッカーに貼って、投与前の確認にお使いください。

インスリンの種類と作用時間

インスリンの種類と作用時間

超速効型・速効型・中間型・持効型・混合型の作用発現、ピーク、持続時間、注射のタイミングを1枚にまとめた早見表です。作用時間の帯グラフ付きで、投与前の確認にそのまま使えます。

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