月経周期|卵巣・子宮内膜・ホルモンの変化
月経周期とは
月経周期とは、月経が始まった日を1日目として、次の月経が始まる前日までの期間を指します。
平均は約28日ですが、正常範囲は25〜38日程度とされ、個人差があります。周期の長さが変動する主な要因は卵胞期の長さで、排卵が必ず14日目に起こるわけではありません。
月経周期の変化(卵巣周期と子宮内膜周期)

| 時期(目安) | 卵巣の変化 | 子宮内膜の変化 |
|---|---|---|
| 卵胞期(月経期) 1〜5日目 | 次の周期の卵胞が発育を始める | 厚くなった内膜が剥がれ落ち、経血として排出される |
| 卵胞期(増殖期) 6〜13日目 | 複数の卵胞から主席卵胞が選ばれ、成熟していく | エストロゲンの作用で内膜が増殖し、厚くなる |
| 排卵期(排卵) 14日目前後 | LHサージをきっかけに、成熟した卵子が排出される | 厚さを保ち、頸管粘液が増えて透明で伸びやすくなる |
| 黄体期(分泌期) 15〜28日目 | 排卵後の卵胞が黄体に変化し、やがて白体へ退縮する | 分泌腺が発達し、受精卵の着床に適した状態に整う |
月経周期は、卵巣・子宮内膜・ホルモン・基礎体温の変化が同じ時間軸で並行して進みます。
「卵胞期・排卵・黄体期」は卵巣側の呼び方、「月経期・増殖期・分泌期」は子宮内膜側の呼び方です。
同じ時期を、卵巣の視点と子宮内膜の視点で呼び分けていると整理すると混乱しません。
月経周期に関わる4つのホルモン
月経周期は、脳(下垂体)と卵巣から分泌されるホルモンによって調節されています。主に次の4つのホルモンが関わります。

排卵は、LHが一気に増える、LHサージがきっかけで起こります。
排卵日を挟んでエストロゲン優位からプロゲステロン優位へと切り替わる、と押さえると流れがつかみやすくなります。
各期のホルモンと体の変化
周期の各期で、どのホルモンが優位になり、体にどのような変化が起こるかを整理します。

| 時期 | 優位なホルモン | 体の変化 |
|---|---|---|
| 月経期 | エストロゲン・プロゲステロンとも低値 | 低温相。出血がみられ、月経痛や倦怠感が出やすい |
| 卵胞期(増殖期) | FSH・エストロゲン | 低温相が続く。心身の調子が比較的安定しやすい |
| 排卵期 | LH(LHサージ) | 頸管粘液が増える。排卵痛や少量の出血がみられることもある |
| 黄体期(分泌期) | プロゲステロン | 高温相に移行。むくみ、乳房緊満、気分の変動などが起こりやすい |
基礎体温は、排卵を境に低温相から高温相へ移行します。プロゲステロンに体温を上げる作用があるためです。
妊娠すると高温相が続きますが、体温だけで妊娠や排卵を確定できるわけではありません。
月経周期を確認するときのポイント
看護で月経周期を確認するときは、次のような点を聴取・観察します。
とくに月経歴は「終わった日」ではなく「始まった日」で確認するのが基本です。
- 最終月経の開始日(「いつ終わったか」ではなく「いつ始まったか」で聞く)
- 月経周期の日数と規則性
- 月経の持続日数と経血量、血塊の有無
- 月経痛の程度と日常生活への影響
- 不正出血・無月経の有無
- 妊娠の可能性
最終月経の開始日は、妊娠週数の推定や、検査・治療を行う時期を判断する際にも用いられます。
日数や数値は目安であり、個人差があります。
月経に関する不調や不順が続く場合は、医療機関に相談しましょう。
印刷して活用しよう
28日周期を横軸にしたタイムラインで、卵巣周期・子宮内膜周期・主なホルモン・基礎体温の対応を1枚にまとめました。各期の変化、4つのホルモンの働き、確認ポイントも収録しています。
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月経周期と卵巣周期
28日周期を横軸にしたタイムラインで、卵巣周期・子宮内膜周期・主なホルモン・基礎体温の対応を1枚に整理した資料です。各期の変化、4つのホルモンの働き、確認ポイントも収録しています。