ビオー呼吸の発生機序・特徴

ビオー呼吸の発生機序・特徴 イメージ

ビオー呼吸とは、ほぼ一定の深さ・速さの呼吸が数回群発したあと、突然完全な無呼吸(アプネア)に移行し、再び呼吸が始まるという周期を不規則に繰り返す異常呼吸パターンです。

「失調性呼吸(ataxic breathing)」とも呼ばれ、呼吸のリズムそのものが乱れている点が特徴です。

波形でみると、ビオー呼吸には次のような特徴があります。

深さ・速さは一定大きくなったり小さくなったりしない
群発のあと、突然無呼吸になる数回の呼吸のまとまりの後、急に呼吸が止まる
リズムは不規則呼吸群と無呼吸の長さがばらばらで、周期を予測しにくい
進行すると呼吸停止に至ることも無呼吸の時間がしだいに延びていく

ビオー呼吸の機序

呼吸のリズムは、脳幹(主に延髄)にある呼吸中枢によって自動的にコントロールされています。ビオー呼吸は、この延髄の呼吸中枢が直接的に障害されることで、リズム調節が破綻して起こると考えられています。

主に次のような病態でみられます。中枢神経系の緊急性が高い状態のサインとなります。

  • 髄膜炎・脳炎などの中枢神経感染症
  • 頭蓋内圧亢進(脳浮腫・脳ヘルニアなど)
  • 延髄の腫瘍・出血・梗塞
  • 重症の頭部外傷
  • オピオイドなどによる呼吸中枢の抑制

チェーンストークス呼吸との違い

ビオー呼吸は、周期的な異常呼吸であるチェーンストークス呼吸と混同されやすいですが、波形・規則性・原因が異なります。最大の違いは「振幅が一定か、漸増・漸減するか」です。

比較項目 ビオー呼吸 チェーンストークス呼吸
呼吸の深さ ほぼ一定 漸増・漸減
リズム 不規則 規則的・周期的
無呼吸 突然・長さが不規則 周期の谷で規則的に出現
主な原因 延髄の障害(髄膜炎・脳炎・頭蓋内圧亢進) 心不全・脳血管障害・尿毒症

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ビオー呼吸

ビオー呼吸

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