マトレステスト|アキレス腱断裂のスクリーニングテストの実施手順と陽性基準
マトレステストは、1975年にMatlesが提唱したアキレス腱断裂の身体診察法です。腹臥位で膝を屈曲させ、足関節の安静時肢位を左右で比較することで、アキレス腱の連続性が保たれているかを評価します。
特別な器具を必要とせず、外来やベッドサイドで短時間に実施できるのが特徴です。
実施手順
- 患者を腹臥位にし、両足首を診察台の端から出す
- 両膝を約90°に屈曲させる
- 足を脱力させ、足関節の安静時肢位を観察する
- 左右を比較し、患側の足の向きを評価する

実施時の注意点
- 必ず左右を比較して判断する
- 底屈が残っていても断裂は否定できないため、トンプソンテスト等と併用する
- 部分断裂では偽陰性となることがある
- 受傷直後の腫脹や疼痛で評価が難しい場合がある
- 確定診断には超音波やMRIなどの画像検査を検討する
陽性・陰性の判定基準
| 所見 | 足関節の肢位 | 判定 |
|---|---|---|
| 正常(健側) | 軽度の底屈(20〜30°) | 陰性 |
| アキレス腱断裂の疑い | 中間位〜背屈位 | 陽性 |
アキレス腱が正常であれば、腱の張力によって足は自然に軽度底屈します。断裂しているとこの張力が失われ、足が中間位〜背屈位に垂れ下がります(マトレステスト陽性)。
報告では感度88%・特異度85%とされ、比較的信頼性の高い診察法です。
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