MPラーニングとは?料金と単位の取り方・メリットとデメリット・他社比較
MPラーニングは、日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師制度に対応したeラーニングで、年間定額で講座を受け放題にできるのが特徴です。
この記事では、MPラーニングの料金とコース、単位の取り方、メリット・デメリットを公式情報をもとに整理し、他のeラーニングと比べた選び方まで紹介します。
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MPラーニングとは?

MPラーニングは、薬剤師が研修認定薬剤師の単位をパソコンやスマートフォンで取得できるeラーニングサービスです。
販売業者は一般社団法人マナラボプラスで、公益財団法人日本薬剤師研修センター(以下、研修センター)の「e-ラーニング研修実施機関」として登録されています。
| 販売業者 | 一般社団法人マナラボプラス |
|---|---|
| 制度上の位置づけ | 日本薬剤師研修センター登録のe-ラーニング研修実施機関 |
| 対応する認定制度 | |
| 公開コンテンツ | 1,021本(340単位分) |
| 受講できる端末 | パソコン・スマートフォン・iPad(ブラウザで受講) |
研修センターの研修認定薬剤師制度では、研修の種類ごとに単位の扱いが決まっていて、MPラーニングは「eラーニング研修」に区分されます。 研修センターに登録された実施機関の研修なので、MPラーニングで取った単位は、研修認定薬剤師の新規申請・更新申請の両方に使えます。
受講できるコンテンツの分野
- 疾患・治療
- 服薬指導
- 在宅医療
- 漢方
- 小児
- セルフメディケーション
- 調剤報酬・法規
など、幅広い分野にわたります
60以上の疾患は「疾患の基礎」「最新治療」「服薬指導・生活指導」の3本で構成されていて、疾患ごとに体系立てて学べるつくりです。
研修センターに登録されたeラーニングだから、単位がそのまま使えるんだね
参考:MPラーニング「運営委員会について」 / 日本薬剤師研修センター「e-ラーニング研修(登録された実施機関によるもの)」
MPラーニングの料金とコース

MPラーニングの個人向けコースは、「研修認定薬剤師 新規取得コース」と「研修認定薬剤師 更新コース」の2つです。 以下の金額・コンテンツ数は、2026年10月21日時点にMPラーニング公式サイトで確認したものです。
新規取得コースの料金
新規取得コースは税込16,500円(1人・年間)です。 研修認定薬剤師をこれから取る人や、認定が切れて改めて申請し直す人が対象です。
受講期間は申込日から約1年で、2026年10月21日に申し込んだ場合は2027年10月31日までです。 支払いはクレジットカードか郵便払込で、申込み後にサービスが始まると、途中解約・返金はできません。
更新コースの料金
更新コースは税込8,800円(1人・年間)で、新規取得コースのほぼ半額です。 対象は、現在有効な研修認定薬剤師の認定を持っている人で、MPラーニングを初めて使う人でも申し込めます。
公式のよくある質問によると、両コースで受講できるコンテンツの中身に違いはありません。 違いは申込みの条件だけなので、認定期間内の人は更新コースを選ぶのが無難です。 認定を失効してしまった人は、新規取得コースでの申込みになります。
- 薬剤師の掲載求人は1,450件
- 「研修補助あり」の求人は31件(約2%)
- 研修費の補助を明記する職場は少数派
更新に必要な単位数や、単位が足りないときの対処法は以下の記事で紹介しています。
取得できる単位数
MPラーニングは1コンテンツ約30分で、3コンテンツ(90分)の受講完了で1単位になります。 公開中のコンテンツは全1,021本・340単位分(2026年9月25日現在)で、どちらのコースでも全コンテンツを受講できます。
コンテンツの受講数や取得単位数に、MPラーニング独自の上限はありません。 ただし、研修センターのルールでeラーニング研修の単位は1日4単位(12コンテンツ)までと決まっていて、13コンテンツ目以降は単位の報告対象になりません。
1日に頑張りすぎても、4単位を超えた分はカウントされないんだね
一度単位になったコンテンツは、翌年以降に受け直しても新しい単位にはなりません。 同じタイトルのコンテンツが改訂されて新たに公開された場合は、改めて単位の対象になります。
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参考:MPラーニング「MPラーニング | 公益財団法人日本薬剤師研修センター研修認定対応 e-ラーニング」 / MPラーニング「よくあるご質問」
MPラーニングで研修認定薬剤師を取得する流れ

MPラーニングで研修認定薬剤師を取る手順は、「PECSに登録」「MPラーニングに申込み」「受講して単位を取得」「PECSから認定申請」の4ステップです。
PECSに登録する
最初にやるのは、MPラーニングではなくPECSへの利用者登録です。 研修センターは、PECSに登録する前に受けた研修の単位は、さかのぼってPECSに反映できないとしています。
登録時は「生年月日」「薬剤師名簿登録番号」「登録年月日」を正しく入力しましょう。 PECSとMPラーニングの登録情報(氏名・薬剤師名簿登録番号・生年月日など)が一致していないと、受講しても単位は付与されず、あとから修正しても過去の分は戻りません。
PECSに登録する前にMPラーニングで受講した分は、あとからPECSに登録しても単位になりません。申込みより先にPECSの登録を済ませましょう。
MPラーニングに申し込む
PECSの登録が済んだら、MPラーニング公式サイトの「個人申込」から、新規取得コースか更新コースを選んで申し込みます。 更新コースを選ぶ場合は、研修認定薬剤師の認定登録番号と認定期間の入力も必要です。
MPラーニングは1人1アカウントの利用で、過去に使ったことがある人は以前のアカウントから申し込む決まりです。 会社で受講していた人が個人で申し込む場合は、事務局への「コース変更手続き」が必要になります。
講座を受講して単位を取得する
申し込んだら、コンテンツを選んで受講します。 3つ目のコンテンツを受講完了(進捗100%)した日が単位付与日になり、MPラーニングがまとめて研修センターに報告します。
単位がPECSに反映されたら、MPラーニングから「単位報告完了メール」が届きます。 メールを受け取ったら、PECSにログインして単位が反映されているかを確認しておくと安心です。
薬剤師の求人を探すPECSから認定申請する
必要な単位がそろったら、自分でPECSから認定申請します。 MPラーニングで申請手続きはできず、単位がたまっても自動では申請されません。
申請時には審査料として税込11,000円がかかり、PECSで管理されている単位を使う場合は、申請画面で単位ごとに「使用する」を選ぶ必要があります。
書類に不備がなければ、審査開始から概ね1か月後に審査結果がメールで届き、認定証は認定許可の通知から概ね1か月後に発送されます。
単位がたまったら自動で認定される…わけじゃないんだね?
参考:日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師になるには」 / 日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師の新規申請」
MPラーニングのメリット

MPラーニングのメリットは、料金の分かりやすさとコンテンツ量の多さ、受講場所を選ばないことに加え、研修認定薬剤師以外の認定にも単位を使える点です。
年間定額で受講数に制限がない
MPラーニングは年間定額制で、何本受講しても料金は変わりません。
新規取得コースで1年のうちに40単位を取り切れば、1単位あたりの費用は約413円です。 更新コースを3年間続けて30単位を取る場合でも、1単位あたり880円に収まります。
MPラーニングだけで必要単位を満たせる
公開中のコンテンツは340単位分あり、新規申請の40単位、更新申請の30単位のどちらもMPラーニングだけで満たせます。 研修センターのルールでは、eラーニング研修の単位は1日4単位までですが、年間の上限はありません。
集合研修の日程に合わせて休みを取る必要がないため、勤務シフトが不規則な人でも自分のペースで単位を積み上げられます。 他の研修会で取った研修センターの単位と組み合わせて申請することもできます。
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スマートフォンで受講できる
MPラーニングはパソコンだけでなく、スマートフォン(Android・iPhone)やiPadのブラウザでも受講できます。 受講履歴は端末をまたいで一元管理されるので、通勤中にスマートフォンで見て、続きを自宅のパソコンで見ることも可能です。
ただし、標準画質で30分のコンテンツを見ると約300MB前後の通信量がかかります。外出先ではWi-Fiにつなぐか、画質を下げて受講するのがおすすめです。
漢方薬・生薬認定薬剤師などの単位にも使える
MPラーニングの単位は、研修認定薬剤師だけでなく、漢方薬・生薬認定薬剤師と小児薬物療法認定薬剤師の「更新」用の単位としても使えます。 1単位を構成する3コンテンツのうち、2コンテンツ以上が漢方関連(または小児関連)であることが条件です。
| 1単位の中身(3本) | 研修認定薬剤師 | 漢方薬・生薬認定(更新) | 小児薬物療法認定(更新) |
|---|---|---|---|
| 漢方漢方その他 | ○ | ○ | ― |
| 小児小児その他 | ○ | ― | ○ |
| 漢方その他その他 | ○ | ― | ― |
どの認定制度の単位として使うかは、申請時にPECS上で自分で選べます。 ただし、研修センターのルールでは1つの単位はいずれか1つの認定制度にしか使えません。
漢方薬・生薬認定薬剤師の更新では、3年間の30単位のうち必須研修10単位以上が必要なので、MPラーニングで取れるのは必須研修以外の部分です。
また、MPラーニングの漢方関連の単位は、漢方薬・生薬認定薬剤師の新規取得には使えません。
漢方や小児の認定を持っている人は、更新単位をまとめて取れるのがうれしいね
研修認定薬剤師以外にどんな認定があるかは、以下の記事で一覧にしています。
参考:MPラーニング「漢方薬・生薬認定薬剤師制度 / 小児薬物療法認定薬剤師制度」 / 日本薬剤師研修センター「漢方薬・生薬認定薬剤師の更新申請」
MPラーニングのデメリット

MPラーニングのデメリットは、受講画面の「仕様上の不便」と、単位がPECSに届くまでの「運用上の遅れ」の2つに分けられます。
確認テストの回数が多い
MPラーニングでは、各コンテンツの最後に10問または5問のテストがあります。 1単位=3コンテンツなので、新規申請に必要な40単位を取るには120コンテンツ分、120回のテストを受けることになります。
1回あたりの問題数は多くありませんが、動画を見終わるたびにテストをはさむため、「流し見でどんどん進める」使い方には向きません。 講義の要点を確認しながら進めたい人にとっては、知識の定着に役立つ仕組みともいえます。
自動で連続再生されない
MPラーニングの動画は、1コンテンツがいくつかの「日程」に分かれていて、日程ごとに「次の学習へ」を押して進む仕組みです。 次の動画が自動で始まらないため、ながら見のつもりで放置すると、そこで止まったままになります。
「次の学習へ」を押すと進捗が保存されるので、押さずに画面を閉じると進捗が記録されないことがあります。 全画面表示のままでは「次の学習へ」が表示されないため、日程の終わりで全画面を解除する手間もかかります。
倍速視聴では進捗が保存されない
MPラーニングは受講時に再生時間を計測しているため、ブラウザやアプリの倍速機能を使うと進捗が保存されません。 シークバーで再生位置を動かした場合も、「次の学習へ」が表示されないことがあります。
単位取得には、等倍で90分×必要単位数の時間を確保しておきましょう。
公開日が古い講義が残っている
MPラーニングの公開中コンテンツ一覧には、各コンテンツの公開年月日が載っています。 2026年9月25日現在の一覧を見ると、2015年以前に公開されたコンテンツが222本(全体の約2割)あり、最も古いものは2006年公開です。
一方で、2021年以降に公開されたコンテンツが451本と全体の4割以上を占めていて、新しいコンテンツも毎月追加されています。
治療ガイドラインや制度が改定されやすい分野は、コンテンツ一覧で公開年月日を確認してから選ぶと、古い情報で学ぶのを避けられます。
薬剤師の求人を探す単位がPECSに反映されるまで時間がかかる
MPラーニングで取った単位は、すぐにはPECSに反映されません。 受講データは月2回に分けて集計され、1〜15日の受講分は同月25日まで、16日〜月末の受講分は翌月10日までにPECSに反映されます。
なお、以前はeラーニングの単位も「研修受講シール」で郵送されていましたが、PECSが稼働した2022年4月以降の単位は電子管理に変わり、シールの発送はありません。 いま気をつけたいのは、シールの到着ではなくPECSへの反映時期です。
更新申請は認定期限の2か月前から3か月後まで受け付けているため、期限直前に受講しても反映を待ってから申請できます。 ただし、更新には「1年ごとに5単位以上」の条件もあり、各年の区切りをまたいで3つ目のコンテンツを受講完了すると、その単位は翌年分として数えられます。
MPラーニングは1年ごとの受講期間の更新時に受講履歴がクリアされます。進捗100%でないコンテンツはやり直しになり、3の倍数に満たない端数も受講終了日から1か月以内に連続更新しないと引き継がれないため、最終月は3コンテンツ単位で区切りよく終えましょう。
期限ギリギリだと、反映待ちの時間がちょっと心配になるよね
参考:MPラーニング「公開中コンテンツ一覧」 / 日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師の更新申請」
他のeラーニングと比べた選び方

研修センターに登録されたeラーニングの実施機関は、MPラーニングを含めて7つあります(2026年10月21日時点)。
ここでは、各社の公式ページで料金と対応資格を確認できたファーマストリーム、メディカルナレッジ、かかりつけ薬剤師.comとMPラーニングを比べます。
料金体系の違い
登録eラーニングの料金体系は、大きく「年間定額で受け放題」「取得単位数でコースを選ぶ」「1単位ごとに支払う」の3つに分かれます。
| サービス | 料金体系 | 料金(税込) | 3年で30単位の試算 |
|---|---|---|---|
| MPラーニング | 年間定額 | 新規16,500円/年更新 8,800円/年 | 26,400円 |
| ファーマストリーム | 年間定額 | 15,400円/年2年目以降 12,100円 | 39,600円 |
| メディカルナレッジ | 単位数別コース | 14,850〜24,420円/年10・20・40単位・全コンテンツ | 44,550円10単位コース×3年 |
| かかりつけ薬剤師.com | 1単位ごと | 1,000円/単位まとめ申請の割安パックあり | 申請の仕方で変わる |
-
年間定額で受け放題MPラーニングとファーマストリーム(メディカルナレッジの全コンテンツコースも同じ型)。短期間でまとめて単位を取る人ほど1単位あたりが安くなる
-
取得単位数でコースを選ぶメディカルナレッジは10・20・40単位と全コンテンツの4コース。取りたい単位数が決まっている人向き
-
1単位ごとに支払うかかりつけ薬剤師.comは1単位1,000円で、動画の視聴は無料、単位申請時に支払う。足りない数単位だけ補いたい人向き
更新に必要な30単位を3年かけて取る場合、MPラーニングの更新コースは3年間で26,400円です。
ファーマストリームは1年目15,400円・2年目以降12,100円で3年間39,600円、メディカルナレッジの10単位コースを3年続けると44,550円になります(いずれも税込・公式料金からの試算)。
取得できる認定資格の違い
研修センターに登録されたeラーニングの単位は、どのサービスでも研修認定薬剤師の新規・更新に使えます。 違いが出るのは、漢方薬・生薬認定薬剤師や小児薬物療法認定薬剤師の更新単位として使えるかどうかです。
| サービス | 研修認定薬剤師 | 漢方薬・生薬認定(更新) | 小児薬物療法認定(更新) |
|---|---|---|---|
| MPラーニング | 対応 | 対応 | 対応 |
| メディカルナレッジ | 対応 | 対応 | 対応 |
| ファーマストリーム | 対応 | 公式案内で確認できず | 公式案内で確認できず |
| かかりつけ薬剤師.com | 対応 | 公式案内で確認できず | 公式案内で確認できず |
漢方・小児の更新単位への対応はサービスによって異なり、公式サイトの案内では対応を確認できないサービスもあります。 漢方や小児の認定を持っている人は、申し込む前に各社の公式サイトで対象コンテンツを確認しておきましょう。
MPラーニングが向いている人
料金体系と対応資格を踏まえると、MPラーニングは次のような人に向いています。
反対に、他の研修会でほとんどの単位を取っていて、足りない数単位だけ補いたい人には、1単位ごとに支払うサービスの方が安く済むこともあります。
倍速で効率よく単位を取りたい人は、MPラーニングに限らず登録eラーニングでは等倍視聴が前提になる点を理解したうえで選びましょう。
自分は「受け放題」と「1単位ずつ」、どっちが合うのかな?
参考:ファーマストリーム「プランと料金」 / メディカルナレッジ「コースのご案内」
まとめ
MPラーニングは、研修センターに登録されたeラーニングで、年間定額のまま研修認定薬剤師の新規取得から更新まで単位を取り切れるサービスです。 申し込む前に、料金体系と単位の反映時期を自分の認定期限に当てはめて考えておくと失敗しません。
この記事のポイント
- 料金は新規取得コース16,500円、更新コース8,800円(税込・年間)
- 3コンテンツ90分で1単位、1日の上限は4単位
- PECS登録を先に済ませないと単位がつかない
- 倍速視聴は不可、各コンテンツの最後にテストあり
- 単位のPECS反映は最長で翌月10日ごろ
まずはPECSの登録状況と自分の認定期間を確認し、必要な単位数から逆算して受講を始めましょう。 認定薬剤師の資格を評価してくれる職場や、研修費用の補助がある職場を探したいときは、転職エージェントに相談すると条件に合う求人を紹介してもらえます。


