緩和ケア認定看護師になるには?役割と仕事内容・教育課程と費用を解説

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がん患者さんの痛みや、最期の時間を過ごす家族との関わりの中で、「緩和ケアをもっと専門的に学びたい」と感じている看護師は多いはずです。

緩和ケア認定看護師になるには、看護師として通算5年以上の実務経験を積み、日本看護協会が認定した教育機関で約1年学んだうえで、認定審査に合格する必要があります。

この記事では、緩和ケア認定看護師の役割と仕事内容、2026年度の教育課程と開講している教育機関、取得までの期間と費用、受講中の働き方と収入の考え方をまとめています。

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    緩和ケア認定看護師とは?

    車いすの患者さんの手を握り、穏やかに寄り添う医療者

    緩和ケア認定看護師は、緩和ケアの分野で熟練した看護技術と知識を持つ看護師として、日本看護協会の認定を受けた看護師です。 2019年の制度改正で、それまでの「緩和ケア」と「がん性疼痛看護」の2分野は、特定行為研修を組み込んだB課程では「緩和ケア」1分野に統合されました。

    2025年12月時点の登録者数は、A課程が2,332人、B課程が381人です。

    認定されている役割

    認定看護師には、日本看護協会の規程で3つの役割が定められています。

    • 実践
      高い臨床推論力と病態判断力に基づき、患者さんや家族に水準の高い看護を提供する
    • 指導
      看護実践を通して、ほかの看護職に知識や技術を伝える
    • 相談
      看護職をはじめとする医療者からの相談に応じる(コンサルテーション)

    B課程の教育機関を修了して認定されると、B課程認定看護師の名簿に登録され、「特定認定看護師」と名乗ることができます。 教育課程の中で特定行為研修も修了しているため、医師の手順書に沿って一部の医行為を自分の判断で行える点が、A課程との大きな違いです。

    対象となる患者と家族

    緩和ケア認定看護師がかかわるのは、病気によるつらさを抱える患者さんと、その家族です。

    日本看護協会はB課程の緩和ケア分野の特徴として、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題のアセスメント、全人的な苦痛を和らげる症状マネジメント、家族の喪失や悲嘆への対応を挙げています。

    緩和ケアで捉える苦痛の側面
    本人
    身体的な苦痛
    痛み・呼吸困難・全身倦怠感・浮腫など
    本人
    心理社会的な苦痛
    不安や落ち込み、仕事・お金・療養場所の悩み
    本人
    スピリチュアルな苦痛
    生きる意味や価値への問い、「迷惑をかけている」という思い
    家族
    喪失と悲嘆
    看取りまでの予期悲嘆、介護の負担、死別後の悲嘆

    対象はがん患者さんが中心ですが、がん以外の病気で苦痛を抱える患者さんも対象です。 また、患者さんが亡くなったあとの遺族へのケアも、緩和ケア認定看護師が担う領域に含まれます。

    患者さん本人だけじゃなく、家族のつらさも支えるのが緩和ケアなんだ!

    活躍できる職場

    緩和ケア認定看護師の多くは病院に所属していて、次に多いのが訪問看護ステーションです。 クリニックや介護保険施設、看護系の学校・大学で働く人もいます。

    緩和ケア認定看護師の所属施設数
    所属先A課程B課程
    病院
    1,171
    295
    訪問看護ステーション
    222
    35
    クリニック・診療所
    55
    5
    介護保険施設等
    50
    4
    学校・大学
    34
    3
    ※2025年12月現在。離職中を除く。会社・看護協会などその他は省略

    病院では、緩和ケア病棟や一般病棟に所属しながら、院内の緩和ケアチームやがん相談の窓口で活動する働き方があります。

    緩和ケア診療加算や外来緩和ケア管理料、訪問看護の専門管理加算などは、緩和ケアの専門研修を受けた看護師の配置が算定の要件になっていて、緩和ケア認定看護師の教育はこの研修要件に該当します。

    病院だけでなく在宅の現場でも、資格を持つ看護師の存在が評価される仕組みです。

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    参考:日本看護協会「認定看護師」 / 日本看護協会「認定看護師・専門看護師教育における研修が算定要件に該当する診療報酬項目一覧」

    緩和ケア認定看護師の仕事内容

    パソコンを見ながら他職種と打ち合わせをする看護師

    緩和ケア認定看護師の仕事は、「症状マネジメントの実践」「意思決定支援」「スタッフへの指導と相談対応」「多職種チームとの連携」の4つに分けると整理しやすくなります。

    緩和ケア病棟で働く看護師も同じ患者さんにかかわりますが、認定看護師は自分の受け持ち以外の患者さんや、ほかの病棟・施設のスタッフにまで関わる範囲が広がるのが特徴です。

    病棟の看護師と緩和ケア認定看護師の関わり方
    機能病棟の看護師緩和ケア認定看護師
    症状マネジメント受け持ち患者さんの苦痛を観察し、日々のケアを行う病棟を越えて苦痛を評価し、ケアの方針を提案する
    意思決定支援日々の関わりの中で本人や家族の思いを聞く話し合いの場を調整し、倫理的な課題として整理する
    指導・相談チーム内で情報を共有し、ケアを振り返る勉強会を企画し、ほかの部署からの相談に応じる
    多職種連携受け持ちの範囲で医師や他職種と連絡をとる緩和ケアチームの一員として院内外をつなぐ

    症状マネジメントの実践

    症状マネジメントの中心は、がんの痛みのコントロールです。 痛みの強さや性質、生活への影響をアセスメントし、鎮痛薬の効果と副作用を評価しながら、医師や薬剤師と薬の調整を話し合います。

    痛み以外にも、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫など、薬だけでは和らぎにくい症状にも対応します。 体位の工夫や環境調整などのケアを組み合わせ、患者さんが「その人らしく過ごせる状態」を目指すのが緩和ケアの症状マネジメントです。

    亡くなる直前の時期には、苦痛を和らげるための鎮静を検討する場面もあります。 臨死期の身体の変化を見極め、患者さん・家族の価値観を尊重した看取りのケアを支えるのも大切な役割です。

    意思決定支援

    緩和ケアの現場では、「治療を続けるか」「どこで最期を過ごすか」など、患者さんと家族が重い決断を迫られる場面が何度もあります。 緩和ケア認定看護師は、患者さんの権利を守り、本人の自己決定を尊重する立場から、話し合いを支えます。

    • 病状や今後の見通しについて、本人の理解度や受け止め方を確認する
    • 本人の大切にしていることを聞き取り、医療チームと共有する
    • ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の話し合いに同席し、家族の思いも引き出す
    • 本人と家族の意向が食い違うときに、倫理的な課題として整理し直す

    答えのない選択に寄り添うのって、すごく難しいよね

    スタッフへの指導と相談対応

    認定看護師の大切な役割が、ほかの看護師への指導と相談対応です。 病棟の勉強会を企画したり、ベッドサイドで疼痛評価の方法を一緒に確認したりしながら、職場全体の緩和ケアの質を底上げします。

    ほかの病棟や外来から「痛みのコントロールがうまくいかない」「家族への説明に悩んでいる」といった相談を受けることもあります。 相談を受けたら、答えを出すのではなく、相談者が自分で解決できるよう支えるのがコンサルテーションの考え方です。

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    多職種チームとの連携

    緩和ケアは、医師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー、リハビリ職など多くの職種が関わるチーム医療です。 緩和ケア認定看護師は、患者さんの最も近くにいる看護師の視点から情報をつなぎ、チーム医療のキーパーソンとして動きます。

    入院中だけでなく、退院調整部門や訪問看護ステーションと連携し、自宅や施設に戻ったあとも切れ目なく緩和ケアが続くよう調整するのも仕事の一つです。

    緩和ケアの現場で求められる適性や、ホスピスとの違いは以下の記事で紹介しています。

    参考:日本看護協会「認定看護師教育基準カリキュラム 分野:緩和ケア(B課程教育機関)」

    緩和ケア認定看護師になるまでの流れ

    階段を上がる人のイラストとキャリアアップの文字

    緩和ケア認定看護師になるまでは、「実務経験を積む」「教育機関に入学して修了する」「認定審査に合格する」「登録して5年ごとに更新する」という流れです。

    免許取得から認定までの最短スケジュール
    • 1〜5年目
      実務経験を積む
      うち3年以上は緩和ケア分野で
    • 5年目の夏〜秋
      出願・入学試験
      筆記試験と面接が中心
    • 6年目
      教育課程で学ぶ
      B課程・約1年で特定行為研修も修了
    • 7年目の夏〜冬
      認定審査
      書類審査のあと、秋に筆記試験
    • 7年目の冬
      認定登録
      特定認定看護師として活動開始
    • 以降5年ごと
      更新審査
      書類審査で資格を継続

    2026年度にA課程で緩和ケア分野を開講している教育機関はなく、これから目指す場合は特定行為研修を組み込んだB課程に進むのが前提です。 A課程とB課程の違いや、認定看護師制度全体のしくみは以下の記事で詳しく紹介しています。

    看護師としての実務経験の要件

    認定審査を受けるには、次の条件をすべて満たす必要があります。

    • 日本の看護師免許を持っている
    • 免許を取得後、通算5年以上の実務研修を受けている
    • そのうち通算3年以上は、緩和ケア分野での実務研修である
    • 認定看護師教育機関を修了している

    緩和ケア分野の「3年以上」の中身は、日本看護協会が次のように定めています。

    • 経験した部署
      緩和ケアを受ける患者さんの多い病棟、または在宅ケア領域で通算3年以上
    • 担当した事例
      緩和ケアを受ける患者さんを5例以上担当している
    • 現在の勤務先
      緩和ケアを受ける患者さんの多い病院、または在宅ケア領域での勤務が望ましい

    出願時に、担当した事例の看護要約や勤務証明書を求める教育機関があります。経験年数をどの時点で数えるかも教育機関ごとに違うため、受けたい教育機関の募集要項で早めに確認しておきましょう。

    教育機関への出願と選考

    教育機関の入学試験は、入学する前の年の夏に出願、秋に試験という日程が一般的です。 2027年4月入学の場合、静岡県立静岡がんセンターは2026年8月17日〜28日に願書を受け付け、10月19日に緩和ケア分野の試験を行います。

    選考は、筆記試験と面接の組み合わせが多いです。 出願書類には、履歴書や志望理由書のほか、所属長の推薦書を求める教育機関もあるため、職場の上司には出願の半年以上前から相談しておくとスムーズです。

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    認定看護師教育課程の修了

    教育機関での学習期間は約1年で、講義・演習・実習を合わせて792時間(みなし時間)のカリキュラムを学びます。 各科目の試験や実習の評価に合格し、課程を修了すると、認定審査を受ける資格が得られます。

    認定審査の受験

    認定審査は、日本看護協会が年1回実施する書類審査と筆記試験です。 2026年(第34回)の日程と試験の形式は次のとおりです。

    認定審査(2026年・第34回)の概要
    申請期間7月7日〜7月16日
    筆記試験10月7日
    合否発表12月23日(予定)
    試験の形式マークシート・四肢択一全40問・100分
    配点一般問題20問で50点状況設定問題20問で100点
    合格基準150点中105点以上一般・状況設定それぞれ70%以上

    一般問題はB課程の共通科目から、状況設定問題は緩和ケア分野の専門科目から出題されます。 不合格の場合は得点が開示され、翌年以降に再受験できます。

    認定登録と更新

    審査に合格したら、認定料を振り込んで登録手続きをします。 2026年の審査では、12月23日〜2027年1月8日が認定料の振込期間で、期限までに振り込まないと登録できません。

    認定の有効期間は5年で、5年ごとに書類審査による更新審査を受けます。 現在は「過去5年間に50点以上の自己研鑽の実績」が更新の条件ですが、2028年度からは5年間で60時間の研修受講に変わります。

    更新審査を受けなかった場合や不合格の場合は、その年の12月末で資格を失います。

    取ったあとも、5年ごとに学び続けるのが前提なんだね!

    参考:日本看護協会「認定看護師(CN)認定審査 審査・申請の手引き 2026年」 / 日本看護協会「認定看護師(資格認定者の方へ)」

    緩和ケア分野の教育課程とカリキュラム

    研修でメモを取りながら学ぶ看護師

    B課程の緩和ケア分野は、日本看護協会の「認定看護師教育基準カリキュラム」に沿って教育が行われます。 授業時間は45分を1時間とみなす「みなし時間」で数え、合計は792時間です。

    共通科目と専門科目の構成

    カリキュラムは、共通科目・認定看護分野専門科目・特定行為研修区分別科目・演習と実習の4つで構成されています。

    緩和ケア分野(B課程)の時間配分合計792時間
    共通科目(17科目)380h
    認定看護分野専門科目(11科目)225h
    特定行為研修区分別科目22h
    演習・実習165h

    共通科目では、臨床推論やフィジカルアセスメント、臨床薬理学など、特定行為研修と共通の内容を学びます。 専門科目は次の11科目です。

    • がん看護学総論
    • 腫瘍学概論
    • がんの医療サービスと社会資源
    • 緩和ケア総論
    • がん疼痛のマネジメント
    • がん疼痛以外の症状マネジメントⅠ・Ⅱ
    • スピリチュアルケア
    • 緩和ケアを受ける患者の家族・遺族ケア
    • 臨死期のケア
    • 緩和ケアにおける倫理的課題

    最初の3科目は「がん領域共通学習内容」で、がん薬物療法看護や乳がん看護など、ほかのがん関連分野と合同で講義を受けることもあります。

    特定行為研修に含まれる内容

    緩和ケア分野の教育課程には、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」という特定行為区分の研修(22時間)が組み込まれています。

    特定行為区分栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
    持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
    確認すること
    食事摂取量や栄養状態などの身体所見と検査結果
    脱水症状に対する輸液による補正
    確認すること
    食事摂取量、皮膚の乾燥、排尿回数、発熱、口渇や倦怠感と電解質などの検査結果

    特定行為は、医師があらかじめ作成した手順書に沿って、患者さんの状態が指示された範囲内にあることを確認したうえで看護師が行う医行為です。

    食事や水分がとれなくなった患者さんに対して、医師の到着を待たずに輸液を調整できるため、夜間や在宅の場面でもタイミングを逃さずに対応しやすくなります。

    実習の内容

    演習・実習は、統合演習15時間と臨地実習150時間の合計165時間です。 臨地実習では、次のような課題に取り組みます。

    1. 緩和ケア病棟や緩和ケアチームが関わる患者さん1事例を受け持ち、看護過程を展開する
    2. 訪問看護ステーションや退院調整部門で2事例以上の見学実習をする(非がん患者さん1例以上を含む)
    3. 緩和ケアの研修会や技術指導案を立案し、看護職への指導を実施する
    4. 看護職などへのコンサルテーションを1事例以上実施する
    5. 多職種によるチームカンファレンスに参加する

    統合演習では、臨地実習で受け持った患者さんのケースレポートを作成し、発表します。 実践・指導・相談の3つの役割を、実習の中で一通り経験する構成です。

    実習で指導や相談まで経験できるから、修了後すぐ動けそう!

    開講している教育機関

    2026年度にB課程の緩和ケア分野を開講している教育機関は、全国で4課程、定員は合計68人です。

    緩和ケア分野(B課程)の2026年度開講課程
    地域教育機関定員
    岩手県岩手医科大学附属病院 高度看護研修センター10人
    栃木県獨協医科大学 地域共生協創センター12人
    静岡県静岡県立静岡がんセンター 認定看護師教育課程16人
    福岡県久留米大学 認定看護師教育センター30人
    合計4課程68人

    国立がん研究センター東病院の課程は2026年度休講中で、大阪医科薬科大学の看護キャリアサポートセンターは2027年4月から緩和ケア分野を開講する予定です。

    開講する教育機関や定員は毎年変わるため、受験する年度の日本看護協会の開講状況一覧で確認しましょう。

    教育機関が限られるため、住んでいる地域によっては自宅から離れた教育機関で1年間学ぶことになります。 平日に教育機関へ通って学ぶ集中型の課程が多いため、通学か転居か、住まいの確保も含めて計画しておきましょう。

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    参考:日本看護協会「認定看護師教育基準カリキュラム 分野:緩和ケア(B課程教育機関)」 / 日本看護協会「認定看護師教育機関別の開講状況・定員数一覧(B課程)」

    取得にかかる期間と費用

    電卓をはじいて費用を計算する女性の手元

    看護師免許を取ってから、通算5年の実務経験、約1年の教育課程、秋の認定審査を経て登録されるまで、最短でもおよそ7年かかります。

    教育課程の期間は、獨協医科大学が4月〜翌年2月の11か月間、静岡県立静岡がんセンターと久留米大学は4月〜翌年3月の12か月間です。

    費用は、教育機関に払う学費と、日本看護協会に払う審査料・認定料に分かれます。 久留米大学(2026年度)と静岡県立静岡がんセンター(2027年度)の募集要項をもとにすると、目安は次のとおりです。

    緩和ケア認定看護師の取得にかかる費用
    項目久留米大学2026年度静岡県立静岡がんセンター2027年度
    教育機関に払う費用
    入学検定料50,000円55,000円
    入学金50,000円55,000円
    授業料1,050,000円実習費を含む1,120,000円特定行為研修分23万円を含む
    日本看護協会に払う費用
    認定審査料51,700円51,700円
    認定料51,700円51,700円
    合計1,253,400円1,333,400円
    更新(5年ごと)審査料 30,800円+認定料 20,900円

    学費は2校とも110万〜120万円前後で、このほかに教材費や書籍代、パソコンなどの機器、実習先への交通費・宿泊費が自己負担になります。

    遠方の教育機関に通う場合は、1年分の家賃や引っ越し費用も見込んでおきましょう。

    1年間仕事を離れるとなると、お金のことが一番心配だよね

    費用の負担を軽くする制度には、次のようなものがあります。

    • 日本看護協会の奨学金
      年額120万円以内を一括で貸与。地域・年齢・所得の制限はなく、ほかの奨学金や給付金と併用できる
    • 教育訓練給付金
      厚生労働大臣の指定講座なら、受講費用の50%(年間上限40万円)が支給され、条件を満たすと最大80%(年間上限64万円)まで上がる
    • 勤務先の支援制度
      受講料の負担や研修扱いでの派遣など、病院独自の制度がある場合も

    日本看護協会の奨学金は、修了後に保健医療の現場で2年以上働く意思があることが応募資格の一つです。

    教育訓練給付金の対象になるかは講座ごとに違うため、受けたい教育課程が指定を受けているか、厚生労働省の講座検索システムで確認しておきましょう。

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    受講中の収入は、今の職場との関係によって大きく変わります。 教育課程は平日に講義や実習があり、獨協医科大学は「働きながらの受講は難しい」と案内しています。 受講中の働き方は、おもに次の3つが考えられます。

    受講中の働き方と収入・費用
    研修として派遣在籍したまま受講
    収入
    勤務先の規程しだいで給与が出る
    学費
    勤務先が負担する場合もある
    確認点
    修了後の勤務義務と返還条件
    休職して受講籍を残して1年離れる
    収入
    休職中の給与は規程しだい
    学費
    自己負担が中心
    確認点
    社会保険料の扱いと復職後の配置
    退職して受講修了後に就職先を探す
    収入
    給与はなくなる
    学費
    自己負担。奨学金や給付金を活用
    確認点
    条件を満たせば教育訓練支援給付金の対象

    勤務先から研修として送り出してもらえれば収入を保ちやすい一方、修了後に一定期間勤めることが条件になっている場合があります。

    勤務先に支援制度がない場合は、認定看護師の育成に力を入れている病院に転職してから受講を目指すのも一つの方法です。

    資格を取ったあとの手当の相場は、以下の記事が参考になります。

    認定後の配置や資格手当の有無は職場によって違うため、受講の支援制度とあわせて確認しておきましょう。

    参考:日本看護協会「認定看護師教育課程奨学金」 / 厚生労働省「教育訓練給付金」

    まとめ

    緩和ケア認定看護師は、苦痛の緩和と意思決定支援を実践しながら、ほかのスタッフへの指導や相談、多職種との連携まで担う専門職です。 これから目指すなら特定行為研修を組み込んだB課程が前提で、2026年度の開講は全国4課程に限られます。

    この記事のポイント


    • 実務5年以上(緩和ケア分野3年以上・5例以上)が条件
    • B課程は792時間で特定行為研修も修了できる
    • 2026年度の開講は全国4課程・定員68人
    • 学費は110万〜120万円前後、別に審査料・認定料
    • 受講中の収入は派遣・休職・退職で大きく変わる

    まずは受けたい教育機関の募集要項を取り寄せ、出願時期と必要な書類を確認しましょう。 あわせて、今の職場に受講を後押しする制度があるかを確かめておくと、1年間の学びに集中しやすくなります。

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