柔道整復師の初任給はいくら?就職先別の相場・手取り額・一人暮らしできるかまで解説
柔道整復師の国家資格を取得し、いよいよ就職。気になるのは「初任給はどのくらいもらえるのか?」ということではないでしょうか。学費を投じて資格を取った分、生活できる収入が得られるのか不安に感じる方も多いはずです。
この記事では、柔道整復師の初任給の相場を就職先別に紹介し、手取り額のシミュレーションや一人暮らしの可否まで具体的に解説します。
キャリアアップによる昇給の見通しや、初任給が高い職場を見極めるポイントもあわせてお伝えしますので、就職先選びの参考にしてください。
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柔道整復師の初任給の相場

柔道整復師の初任給は、就職先の業態や地域によって差がありますが、おおむね月給22万〜26万円が一つの目安です。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、専門学校卒の新規学卒者の初任給は全産業平均で222,800円となっています。
柔道整復師は3年制の専門学校を卒業して資格を取得するケースが多いため、この水準が一つの参考になるでしょう。
ここでは、新卒の初任給の目安や試用期間中の注意点、他の医療系資格との比較を紹介します。
新卒の初任給は月給22〜26万円が目安
柔道整復師の新卒初任給は、医療キャリアナビに掲載している求人情報を見ると月給22万〜26万円程度が多くなっています。ただし、この金額には基本給だけでなく、資格手当や固定残業代が含まれている場合もあるため注意が必要です。
基本給のみでみると18万〜22万円程度で、そこに資格手当(1万〜3万円)や皆勤手当などが加算されて月給が構成されるのが一般的です。
求人票に記載されている月給の内訳を確認し、基本給がいくらなのかを必ずチェックしましょう。基本給が低いと、ボーナスや残業代の計算基礎も低くなり、年収に大きく影響します。
試用期間中は給与が低く設定されることがある
多くの接骨院やクリニックでは、入職後1〜6か月程度の試用期間を設けています。この期間中は、本採用時より月給が1万〜3万円ほど低く設定されるケースが少なくありません。
試用期間中でも社会保険への加入や有給休暇の付与条件は通常と同様に適用されます。
ただし、各種手当が試用期間中は支給されない場合もあるため、求人票の「試用期間中の条件」欄を必ず確認しておきましょう。
試用期間の長さと条件は労働条件通知書に明記されます。面接時に口頭だけでなく書面で確認しておくと安心です。
他の医療系国家資格との比較
柔道整復師の初任給を他の医療系国家資格と比較すると、以下のようになります。新卒の初任給はどの資格も大きな差がないのが特徴です。
| 資格 | 初任給の目安(月給) |
|---|---|
| 柔道整復師 | 22万〜26万円 |
| 鍼灸師 | 21万〜25万円 |
| 理学療法士 | 22万〜26万円 |
| 作業療法士 | 22万〜26万円 |
| 看護師 | 24万〜28万円 |
| あん摩マッサージ指圧師 | 21万〜25万円 |
上記はあくまで一般的な目安であり、就職先や地域、施設規模によって変動します。
柔道整復師は独立開業権を持つ資格であるため、将来的な収入の伸びしろは大きいといえます。
就職先別の初任給の違い

柔道整復師の就職先は多岐にわたり、就職先によって初任給の水準や給与の構成が異なります。ここでは代表的な4つの就職先ごとに、初任給の傾向を解説します。
接骨院・整骨院
接骨院や整骨院は、柔道整復師の就職先として最も多い職場です。新卒の初任給は月給22万〜26万円程度が相場となっています。
大手チェーンの接骨院では給与体系が明確で、昇給制度やボーナス制度が整っている傾向があります。一方、個人経営の小規模な接骨院では院長との距離が近く、幅広い施術を任せてもらいやすい反面、給与体系があいまいなケースもあります。
接骨院の場合、自費施術メニューの売上に応じた歩合給やインセンティブが加算される仕組みを取り入れている院もあり、実力次第で初年度から収入を伸ばせる可能性があります。
整形外科クリニック
整形外科クリニックで働く柔道整復師の初任給は、月給20万〜24万円程度が目安です。接骨院と比べるとやや低めに感じるかもしれませんが、医師の指示のもとでリハビリテーションに携われるため、医療チームの一員として幅広い症例を学べるメリットがあります。
クリニックでは残業が比較的少なく、日曜・祝日が休みの施設も多いため、ワークライフバランスを重視する方に向いている職場です。ボーナスが年2回支給される施設が多い点も特徴的です。
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介護施設・デイサービス
介護施設やデイサービスで機能訓練指導員として働く場合の初任給は、月給20万〜25万円程度です。介護業界は処遇改善加算の制度により、基本給とは別に処遇改善手当が上乗せされるケースがあります。
夜勤がある施設の場合は夜勤手当が加わり、月額の総支給額が高くなる傾向があります。土日休みのデイサービスも多く、生活リズムが安定しやすい点は魅力です。
スポーツジム・フィットネス施設
スポーツジムやフィットネス施設で働く場合の初任給は、月給20万〜24万円程度が一般的です。施術よりもトレーニング指導やコンディショニングの業務が中心となるため、スポーツに関わりたい方には魅力的な選択肢です。
パーソナルトレーニングの指名数や契約数によるインセンティブが加算される施設もあり、集客力やコミュニケーション力があれば収入アップにつなげやすいでしょう。
| 就職先 | 初任給の目安(月給) | 特徴 |
|---|---|---|
| 接骨院・整骨院 | 22万〜26万円 | 歩合制ありの院も多い |
| 整形外科クリニック | 20万〜24万円 | 残業少なめ・ボーナス安定 |
| 介護施設・デイサービス | 20万〜25万円 | 処遇改善手当あり |
| スポーツジム・フィットネス | 20万〜24万円 | インセンティブ制度あり |
初任給の内訳と手当の種類

柔道整復師の月給は、基本給にさまざまな手当が上乗せされて構成されています。月給の総額だけでなく、内訳を理解しておくことが大切です。
基本給+資格手当が基本の構成
柔道整復師の給与は、基本給に資格手当を加えた金額がベースになります。基本給は18万〜22万円程度、そこに柔道整復師の国家資格に対する手当として1万〜3万円が加わるのが一般的です。
基本給はボーナスや退職金の算定基礎になるため、総支給額が同じでも基本給の割合が高い職場を選ぶほうが長期的にはメリットがあります。
よくある手当(資格手当・皆勤手当・住宅手当・通勤手当)
柔道整復師に支給されることが多い手当を以下にまとめます。
-
資格手当柔道整復師の国家資格に対して月1万〜3万円支給されることが多い
-
皆勤手当欠勤なく勤務した場合に月5,000〜1万円程度支給される
-
住宅手当一人暮らしの場合に月1万〜2万円程度支給されることがある
-
通勤手当公共交通機関の定期代や自家用車のガソリン代が実費支給される
手当の種類や金額は職場ごとに大きく異なります。求人票で確認するだけでなく、面接時にも具体的な金額を確認しておきましょう。
歩合制を導入している院もある
一部の接骨院や整体院では、自費施術の売上に対して歩合給が支給される制度を導入しています。施術件数や指名数に応じて月数万円の上乗せが期待できるため、技術力とコミュニケーション力に自信がある方にとっては収入を伸ばすチャンスです。
ただし、歩合給はあくまで変動収入のため、生活費の計画は固定給の部分で立てておくのが安心です。歩合制の職場を選ぶ際は、歩合率や対象メニュー、ノルマの有無を事前に確認しましょう。
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初任給の手取り額はいくらになる?

「月給23万円」と聞いても、実際に受け取れるのはそこから税金や社会保険料を差し引いた「手取り額」です。ここでは、額面から引かれるものの種類と、具体的な手取り額のシミュレーションを紹介します。
額面から引かれるもの(所得税・住民税・社会保険料)
額面給与からは以下の項目が差し引かれます。
- 健康保険料(協会けんぽの場合、東京都で約4.93%を自己負担)
- 厚生年金保険料(約9.15%を自己負担)
- 雇用保険料(0.7%を自己負担)
- 所得税(給与額に応じて源泉徴収)
- 住民税(入社2年目の6月から徴収開始)
入社1年目は住民税がかからないため手取りが多く感じますが、2年目以降は住民税が加わるため手取りが減る点に注意しましょう。
参考:全国健康保険協会「令和8年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」
月給23万円の場合の手取り額シミュレーション
月給23万円(額面)の場合、入社1年目の手取り額をシミュレーションしてみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 額面給与(月給) | 230,000円 |
| 健康保険料(約4.93%) | −約11,300円 |
| 厚生年金保険料(9.15%) | −約21,000円 |
| 雇用保険料(0.7%) | −約1,600円 |
| 所得税 | −約4,500円 |
| 住民税(1年目は0円) | 0円 |
| 手取り額(概算) | 約191,600円 |
上記のシミュレーションでは、入社1年目(住民税なし・扶養なし・40歳未満)を想定しています。2年目以降は住民税(月額約8,000〜10,000円程度)が加わるため、手取りはさらに減少します。
初任給で一人暮らしはできる?
結論からいえば、柔道整復師の初任給で一人暮らしをすることは十分に可能です。ただし、地域によっては家賃の負担が大きくなるため、慎重な家計管理が求められます。
| 支出項目 | 都市部 | 地方 |
|---|---|---|
| 家賃 | 65,000円 | 35,000円 |
| 食費 | 35,000円 | 30,000円 |
| 光熱費・通信費 | 15,000円 | 15,000円 |
| 交通費(自己負担分) | 5,000円 | 10,000円 |
| 日用品・被服費 | 10,000円 | 10,000円 |
| 交際費・趣味 | 20,000円 | 15,000円 |
| 保険・医療 | 5,000円 | 5,000円 |
| 合計 | 約155,000円 | 約120,000円 |
都市部で家賃6万〜7万円の物件に住む場合、手取り約19万円では毎月の貯蓄に回せる金額が限られます。住宅手当がある職場や、社員寮・社宅を完備した接骨院を選ぶと、生活の余裕が出やすくなるでしょう。
住宅手当の有無は求人選びの重要なチェック項目です。月1万〜2万円の差でも、年間で12万〜24万円の違いになります。
地域による初任給の差

柔道整復師の初任給には、勤務する地域によっても差が生まれます。都市部と地方の傾向を理解しておくことで、就職先選びの幅が広がります。
都市部は高めの傾向
東京・大阪・名古屋などの大都市圏では、柔道整復師の初任給も高めに設定される傾向があります。月給24万〜28万円の求人が見つかることも珍しくありません。
都市部は接骨院や整骨院の数が多く、人材の獲得競争が激しいため、給与水準が高くなりやすいのが背景にあります。また、自費メニューの単価も高く設定しやすいことから、歩合給で収入を上乗せできるチャンスも増えます。
地方は初任給が低いが生活費も安い
地方の場合、初任給は月給20万〜24万円程度とやや低めです。しかし、家賃をはじめとする生活費が都市部に比べて大幅に安いため、手取り額に対する生活のゆとりはむしろ地方のほうが大きくなることもあります。
地方で家賃5万〜6万円の物件に住めば、都市部で家賃10万円を払うのに比べて月4万〜5万円の余裕が生まれます。貯蓄や自己投資に回せる金額が増えるのは大きなメリットです。
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初任給から先のキャリアと昇給

初任給だけでなく、その後のキャリアパスと収入の伸びも気になるポイントです。柔道整復師は経験やスキルに応じて収入アップが期待できる資格です。
経験3〜5年で管理者・院長候補に昇格するケースがある
接骨院や整骨院では、経験3〜5年程度で分院の院長や管理者に昇格するケースがあります。管理者になると管理職手当(月2万〜5万円程度)が加算され、月給は30万〜35万円程度まで上がることもあります。
管理者は施術だけでなく、スタッフのマネジメントや院全体の売上管理も担当するため、経営的な視点が求められます。早い段階からリーダーシップやマネジメントスキルを意識して磨いておくと、昇格のチャンスが広がるでしょう。
ダブルライセンスで手当が上乗せされる可能性がある
柔道整復師に加えて、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師、アスレティックトレーナーなどの資格を取得している場合、追加の資格手当が支給されることがあります。
- 鍼灸師の資格を追加で持っている場合、月1万〜3万円の上乗せが期待できる
- アスレティックトレーナーの資格があるとスポーツ関連施設での採用に有利になる
- 介護関連の資格を持っていると介護施設でのポジションが広がる
ダブルライセンスは初任給の段階から有利に働くだけでなく、キャリアの選択肢を広げる効果もあります。
独立開業すれば年収1,000万円超も可能だが競争は激しい
柔道整復師は独立開業権を持つ数少ない医療系資格の一つです。経営がうまくいけば年収1,000万円を超える院長も存在します。しかし、近年は接骨院の施術所数が増加傾向にあり、競争は激化しています。
開業には施術所の賃料、設備・備品の購入費、広告宣伝費、運転資金など、少なくとも数百万円以上の初期投資が必要です。安定した経営を実現するには、施術技術だけでなく集客力やマーケティングの知識も欠かせません。
まずは勤務先で5〜10年程度の臨床経験を積み、施術スキルと経営感覚の両方を身につけてから独立するのが堅実なルートです。
初任給が高い就職先を見つけるためのポイント

初任給の金額だけでなく、求人票に書かれた情報の「裏側」を読み解く力も重要です。ここでは、納得のいく就職先を見つけるために押さえておきたい3つのポイントを解説します。
求人票の「月給」に含まれる手当の内訳を確認する
求人票に「月給25万円」と記載されていても、その内訳は職場によって大きく異なります。
基本給が20万円で資格手当2万円・皆勤手当1万円・その他手当2万円という構成の場合と、基本給23万円で資格手当2万円という構成では、長期的な収入に差が出ます。
- 求人票の月給欄だけでなく「基本給」の金額を確認する
- ボーナスの計算方法(基本給×何か月分か)を確認する
- 手当の支給条件(試用期間中も出るのか)を確認する
固定残業代(みなし残業)が含まれていないか注意する
「月給25万円(固定残業代3万円・20時間分を含む)」のような記載がある場合、実質的な基本給は22万円です。固定残業代が含まれていると、その時間数までは残業代が追加で支給されないため、見かけの月給が高くても実質的な待遇が良いとは限りません。
固定残業代の有無と時間数を確認し、時間あたりの単価を計算して比較することが大切です。
固定残業時間を超えた分は別途残業代が支給されなければ違法です。面接時に「固定残業時間を超えた場合の対応」も確認しましょう。
昇給制度・評価基準が明確な院を選ぶ
初任給が多少低くても、昇給制度が整っている職場であれば数年後の収入は大きく変わります。年1回の昇給があるか、昇給額の目安はいくらか、どのような評価基準で昇給が決まるかを確認しましょう。
- 年1回以上の定期昇給制度があるか
- 昇給額の目安が明示されているか
- 評価基準が明確で、努力が反映される仕組みがあるか
- キャリアパス(院長候補やエリアマネージャーなど)が用意されているか
まとめ
柔道整復師の初任給は月給22万〜26万円が目安で、就職先や地域によって差があります。手取りでは月19万円前後が一般的で、一人暮らしも可能ですが家賃とのバランスが重要です。
この記事のポイント
- 新卒の初任給は月給22万〜26万円が目安
- 月給23万円の手取りは約19万円(入社1年目・住民税なし)
- 就職先によって給与構成が異なるため、基本給と手当の内訳を確認する
- 固定残業代の有無をチェックし、実質的な待遇を比較する
- 経験を積めば管理者昇格や独立開業で収入アップが見込める
初任給はキャリアのスタート地点に過ぎません。大切なのは、自分が目指すキャリアに向けて成長できる環境を選ぶことです。まずは気になる求人の情報を集めて比較し、自分に合った就職先を見つけていきましょう。
参考:全国健康保険協会「令和8年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」






