Nテスト|実施手順・注意点と前十字靱帯損傷の陽性基準

Nテスト|実施手順・注意点と前十字靱帯損傷の陽性基準 イメージ

Nテスト(中島式N-テスト)は、日本で考案された前十字靱帯(ACL)損傷を評価するための徒手検査です。

膝関節に外反ストレスと下腿内旋を加えながら屈曲位から伸展していくと、ACLが機能していない膝では脛骨外側プラトーが前方へ亜脱臼し、その後に整復される「pivot shift現象」が生じます。この亜脱臼の有無を触知することで、膝の前外側回旋不安定性(ALRI)を評価します。

Nテストはpivot shiftテストの一種で、単独で診断を確定するものではありません。Lachmanテストや前方引き出しテスト、画像検査などと組み合わせて総合的に判断することが重要です。

Nテストの実施手順

  1. 患者は背臥位。検査側の膝を約90°屈曲位にする。
  2. 検査者は一方の手で足関節を把持し、下腿を内旋させる。
  3. もう一方の手を膝の外側に当て、母指を腓骨頭の後面に置く。
  4. 下腿内旋と膝への外反ストレスを加えながら、膝をゆっくり伸展していく。
  5. 伸展の途中で脛骨外側プラトーが亜脱臼するか(ガクッという衝撃)を触知で確認する。

実施時の注意点

  • 覚醒時は疼痛や筋の防御性収縮により偽陰性となりやすい。
  • 急性期・強い腫脹や疼痛がある場合は実施が困難なことがある。
  • 半月板損傷や側副靱帯損傷を合併していると所見が修飾されることがある。
  • 不安定性が強い症例では愛護的に行い、過度なストレスを避ける。

陽性基準と判定のポイント

伸展の途中(おおむね20〜30°屈曲位)で脛骨外側プラトーが前方へ急激に亜脱臼し、「ガクッ」という衝撃を触知した場合を陽性と判定します。

判定のポイントを以下に整理します。

判定項目 内容
陽性所見 約20〜30°屈曲位で脛骨外側プラトーが前方へ急激に亜脱臼
示唆するもの ACL機能不全による前外側回旋不安定性(ALRI)
比較のしかた 必ず健側と比較し、左右差の有無を評価する
併用する検査 Lachmanテスト・前方引き出しテスト・画像検査など

印刷して活用しよう

この記事で紹介したNテストを含めた前十字靭帯損傷の徒手検査の実施手順・陽性基準・注意点を1枚の資料(PDF)にまとめています。臨床実習やリハビリテーションの現場で手順を確認したいときに、印刷してご活用ください。

以下のフォームから無料でダウンロードいただけます。

Nテスト

前十字靭帯損傷の徒手検査一覧

前十字靭帯損傷の徒手検査の手順・注意点・陽性基準を1枚にまとめた資料です。臨床や実習の確認にご活用ください。

会員登録時のパスワードになります。ログインや情報変更の際に使用しますので、必ず控えてください。

プライバシーポリシーに同意して

\ シェア・拡散していただけると嬉しいです /

転職をご検討中の方へ

医療業界に詳しいキャリアパートナーが無料で転職サポートをさせていただきます!新着・非公開求人の紹介も可能です!