あん摩マッサージ指圧師のボーナスはいくら?相場・出ない理由・支給される職場
あん摩マッサージ指圧師として働くなかで、「そもそもボーナスは出るのか」「相場はどのくらいなのか」と気になる方は多いのではないでしょうか?
治療院や介護施設など働く場所によって支給の有無や金額は大きく変わり、なかにはボーナスがない職場も珍しくありません。
この記事では、あん摩マッサージ指圧師のボーナスの相場や、勤務先・給与形態による違い、少ない・出ない理由、そして支給される職場の探し方までをまとめて解説します。転職や就職で「賞与あり」の職場を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
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あん摩マッサージ指圧師にボーナスは出る?

あん摩マッサージ指圧師のボーナスは、勤務先や給与形態によって出る場合と出ない場合に分かれます。「国家資格だから必ず賞与がある」というわけではない点を、まず押さえておきましょう。
固定給で働く治療院や、規模の大きい医療法人・介護施設などでは、正社員として年2回のボーナスが支給されるケースが多く見られます。
一方で、売上に応じて報酬が決まる歩合制の職場や、個人経営の小規模な治療院、業務委託契約で働く訪問マッサージなどでは、賞与という形での支給がない場合も少なくありません。
また、独立して自分の治療院を開業した場合は、売上がそのまま収入になるため、そもそもボーナスという概念自体がなくなります。
つまり、あん摩マッサージ指圧師のボーナスは「雇用されているかどうか」「固定給か歩合制か」といった働き方によって、その有無が決まると考えられます。
| 職場タイプ | 固定的な賞与 | 収入の安定性 |
|---|---|---|
| 固定給の治療院・整骨院(法人) | ◯年2回支給が多い | ◯月給固定で安定 |
| 大規模な医療法人・クリニック | ◯規程で支給されやすい | ◯組織が安定している |
| 介護施設(機能訓練指導員) | ◯固定給で安定支給 | ◯需要が安定している |
| 個人経営の小規模治療院 | △院の業績次第 | △経営者の判断に依存 |
| 歩合制の職場 | ✕インセンティブで代替 | △稼げる月・稼げない月がある |
| 訪問マッサージ(業務委託) | ✕雇用でないため対象外 | △訪問件数で変動する |
| 独立開業 | —概念なし(利益を自分で配分) | △集客・経営力に左右される |
※上記は一般的な傾向の目安。実際の支給有無・金額は各職場の規程・業績による。
医療キャリアナビの掲載求人データ(2026年時点)を見ても、あん摩マッサージ指圧師の正社員求人のうち「賞与・ボーナスあり」とされる求人は約6割にとどまり、残りは賞与の記載がない、または歩合・インセンティブ型の職場です。
ボーナスの有無は職場選びの段階でしっかり確認しておきたいポイントだといえます。
- 「賞与・ボーナスあり」の求人は約6割
- 「インセンティブあり」の求人は約2割
- 「退職金制度あり」の求人は約2割
参考:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
あん摩マッサージ指圧師のボーナスの相場

あん摩マッサージ指圧師のボーナスの相場は、勤務先の規模や給与形態によって幅があります。ここでは、平均的な支給額の目安や月給に対する割合、勤務先の規模による差を見ていきます。
あくまで調査による目安であり、実際の金額は職場ごとに異なる点にはご留意ください。
平均支給額の目安
あん摩マッサージ指圧師のボーナスは、年2回の支給で合わせて月給の約2〜3ヶ月分が一つの目安とされています。医療キャリアナビの求人データ(2026年時点)では、正社員の月給中央値は約26.5万円です。これを基準に試算すると、年間のボーナスはおおよそ53万〜80万円程度が目安となります。
なお、厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、あん摩マッサージ指圧師は「その他の保健医療従事者」という区分にまとめて集計されます。この区分には、はり師・きゅう師や柔道整復師なども含まれるため、公的統計の数値はあん摩マッサージ指圧師単独の金額ではない点に注意が必要です。
相場は幅のある目安として捉えましょう。
勤務先の規模による差
ボーナスは月給をベースに計算されるため、月給が高い職場ほど賞与額も大きくなる傾向があります。
医療キャリアナビの求人データ(2026年時点)で施設タイプ別の正社員月給中央値を見ると、鍼灸院や整骨院、訪問マッサージなどは比較的高く、デイサービスや特別養護老人ホームなどはやや低めの水準です。
一般的に、従業員数が多く経営基盤が安定している医療法人や大規模施設ほど、賞与の原資が確保されやすく、支給も安定しています。
逆に、スタッフが数名の個人治療院では、その年の業績によって賞与額が変動しやすいと考えられます。
賞与額を左右する月給の水準は、勤務先を選ぶ段階である程度見通しを立てられます。まずは月給・賞与ともに水準の高い職場の求人をチェックしてみましょう。
あん摩マッサージ指圧師の求人を探すあん摩マッサージ指圧師の年収全体の傾向については、賞与を含めた収入の実態としてこちらの記事も参考にしてください。
参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
勤務先・給与形態によるボーナスの違い

あん摩マッサージ指圧師のボーナスは、どこで働くか、どのような給与形態かによって大きく変わります。ここでは代表的な勤務先ごとに、賞与の傾向を整理します。
| 勤務先 | 主な給与形態 | 賞与の傾向 |
|---|---|---|
| 治療院・整骨院 | 固定給が中心 | 年2回の支給が多い。法人は制度が整い安定しやすく、個人経営は業績次第で変動する |
| 歩合制・訪問マッサージ | 歩合給・業務委託が多い | 固定的な賞与はなし。インセンティブで収入を上げる仕組み。業務委託契約は賞与・退職金の対象外 |
| 介護施設(機能訓練指導員) | 固定給 | 年2回の賞与があり収入が安定しやすい。退職金制度ありの求人も一定数ある |
| クリニック | 固定給 | 医療機関の給与体系に沿い年2回が一般的。月給水準は施設規模に連動しやすい |
| 独立開業 | 売上=収入 | 賞与の概念なし。売上次第で収入は大きく変動する |
治療院・整骨院(固定給)
固定給制の治療院や整骨院では、正社員として年2回のボーナスが支給される職場が多い傾向です。月給が安定しているぶん、賞与も基本給を基準に計算されるため、金額の見通しが立てやすいのが特徴です。
ただし、同じ整骨院でも個人経営か法人経営かで差があります。複数店舗を展開する法人では賞与制度が整っていることが多い一方、個人経営の小規模な院では業績次第で支給額が変わる、または賞与がない場合もあります。
歩合制・訪問マッサージの職場
歩合制の職場や、業務委託契約で働く訪問マッサージでは、固定的な賞与がなく、インセンティブ(歩合給)で収入を上げる形が一般的です。担当した施術件数や売上に応じて報酬が増えるため、頑張り次第で月々の収入は伸ばせますが、まとまったボーナスという形にはなりにくい仕組みです。
とくに業務委託は「雇用」ではなく個人事業主としての契約になるため、賞与や退職金といった制度の対象外になります。安定した賞与を重視するか、成果に応じた収入を重視するかで、選ぶ職場が変わってきます。
介護施設(機能訓練指導員)
デイサービスや介護老人保健施設などで機能訓練指導員として働く場合は、固定給で年2回の賞与が支給される職場が多く、収入が安定しやすいのが魅力です。あん摩マッサージ指圧師は、機能訓練指導員として配置できる対象資格に含まれており、実務経験の要件なく従事できます。
介護施設は経営基盤が比較的安定しているため、賞与制度が整っているケースが多く見られます。治療院とは異なる働き方として、安定した賞与を求める方の選択肢になります。
クリニック
整形外科などのクリニックであん摩マッサージ指圧師として働く場合も、医療機関としての給与体系に沿って、固定給+年2回の賞与が支給されるケースが一般的です。医療法人が運営するクリニックでは、就業規則に基づいた賞与制度が整っていることが多いといえます。
ただし、リハビリ助手的な位置づけで採用される場合は、月給や賞与の水準が施術メインの職場より低くなることもあります。募集要項で待遇をよく確認しましょう。
独立開業の場合
独立して自分の治療院を開業した場合は、雇用されている立場ではないため、ボーナスという概念はありません。収入は治療院の売上から経費を引いたものがそのまま反映される形になります。
軌道に乗れば従業員として働くよりも高い収入を得られる可能性がある一方、売上が不安定な時期は収入も大きく変動します。賞与のような「決まった時期にまとまった収入が入る」安心感とは異なる働き方だと理解しておく必要があります。
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あん摩マッサージ指圧師のボーナスが少ない・出ない理由

あん摩マッサージ指圧師のボーナスが少なかったり、そもそも出なかったりするのには、いくつかの構造的な理由があります。ここでは代表的な要因を整理します。
小規模な治療院が多く原資が限られる
あん摩マッサージ指圧師の主な職場である治療院は、従業員数の少ない小規模な事業所が多いのが実態です。
厚生労働省の衛生行政報告例(令和6年)によると、あん摩・マッサージ・指圧を行う施術所は全国で17,531か所あり、その多くは個人経営の小規模施設です。
規模が小さいほど、賞与の原資となる利益の余裕が限られます。売上が施術者の人数に依存する業態のため、大企業のように安定した賞与を毎回支給するのが難しいという事情があります。
歩合制・業務委託など給与形態の違い
前述のとおり、歩合制や業務委託の職場では、そもそも賞与ではなくインセンティブで収入を調整する仕組みになっています。
こうした職場では、ボーナスがない代わりに施術実績が直接収入に反映されます。「賞与が出ない=待遇が悪い」とは限らず、給与形態の違いとして理解することが大切です。
入職時期によっては初回の対象外になる
賞与には「支給対象期間」が設けられていることが多く、入職して間もない時期は初回のボーナスが満額支給されない、または対象外になる場合があります。たとえば夏の賞与が前年冬〜春の勤務実績に基づいて計算される場合、その期間に在籍していなければ支給対象になりません。
転職直後にボーナスが少なかったとしても、査定期間の途中で入社したことが理由であるケースは多くあります。次回以降は満額の対象になることが一般的なので、初回の金額だけで判断しないようにしましょう。
年齢とともに収入が下がりやすい
あん摩マッサージ指圧師の施術は、体力を使う立ち仕事です。そのため、中高年になるとフルタイム勤務や施術件数の維持が難しくなり、収入や賞与が下がりやすい構造があります。歩合制の職場ほど、この影響は大きくなります。
長く安定して働き続けるには、体力に依存しにくい固定給の職場や、機能訓練指導員のような働き方を選択肢に入れておくことも、キャリアを考えるうえで重要になります。
賞与が出にくい給与形態から、固定給で賞与のある職場へ移ることも選択肢の一つです。まずは正社員・固定給の求人を探してみましょう。
あん摩マッサージ指圧師の求人を探す参考:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
「賞与〇ヶ月分」の計算方法に注意

求人票でよく見る「賞与〇ヶ月分」という表記には、注意すべきポイントがあります。ここを理解しておかないと、実際に受け取る金額とのギャップに戸惑うことになります。
「賞与2ヶ月分」とは、多くの場合基本給の2ヶ月分を意味します。総支給額(額面給与)の2ヶ月分ではない点が、最も誤解しやすいところです。
たとえば、総支給額が月30万円でも、そのうち基本給が22万円で残りが各種手当というケースは珍しくありません。この場合「賞与2ヶ月分」は基本給22万円×2ヶ月=44万円であり、額面30万円×2ヶ月=60万円ではありません。
基本給には、住宅手当・役職手当・交通費などの各種手当は含まれないのが一般的です。
そのため、手当が多く基本給が低めに設定されている職場では、求人票の「賞与〇ヶ月分」から想像する金額より、実際の賞与が少なく感じられることがあります。
転職や就職の際は、月給の総額だけでなく、基本給がいくらなのかを必ず確認しておきましょう。ボーナスの実額を左右する重要なポイントです。
ボーナスが支給される職場の探し方

ボーナスのある職場で働きたいなら、求人選びの段階で見極めることが大切です。ここでは、賞与ありの職場を見つけるための確認ポイントを解説します。
賞与あり求人の見極め方
前年度の支給実績を見る
在籍条件の3点を押さえる
「基本給」の金額で試算する
求人票で「賞与あり」と支給実績を確認する
まずは求人票の待遇欄で「賞与あり」の記載があるかを確認します。ただし「賞与あり」と書かれていても、金額や支給実績が明記されていない場合は、面接時に前年度の支給実績を質問するのが確実です。
「賞与年2回(前年度実績:計〇ヶ月分)」のように、実績が具体的に書かれている求人は、賞与制度が安定して運用されている可能性が高いといえます。制度としての「賞与あり」と、実際に支給されている実績の両方を確認しましょう。
賞与の対象時期・条件を確認する
賞与には支給の対象となる査定期間や、支給日時点で在籍していることなどの条件が設定されている場合があります。入社時期によっては初回の賞与が対象外・減額になることがあるため、いつから満額の対象になるのかを確認しておくと安心です。
とくに転職の場合、賞与の支給月の直前に入社すると初回はほとんど支給されないこともあります。転職のタイミングを考えるうえでも、対象時期は把握しておきたい情報です。
基本給の内訳をチェックする
前の章で解説したとおり、ボーナスは基本給をベースに計算されることが多いため、月給の総額よりも基本給がいくらかが重要です。同じ月給25万円でも、基本給が高い職場のほうが賞与額は大きくなります。
求人票に基本給と手当の内訳が書かれていない場合は、面接や条件確認の際に基本給の金額を質問しましょう。基本給が明確で、かつ賞与実績のある職場は、収入の見通しが立てやすい職場だといえます。
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あん摩マッサージ指圧師がボーナス・収入を上げる方法

ボーナスや収入を上げたいと考えるなら、働く環境の選び方や日々の評価の高め方がカギになります。ここでは具体的な方法を紹介します。
規模の大きい施設や法人を選ぶ
賞与の原資が安定している規模の大きい医療法人や複数店舗を展開する施設を選ぶことは、安定したボーナスを得るうえで有効です。経営基盤がしっかりしている職場ほど、就業規則に基づいた賞与制度が整っている傾向があります。
個人経営の治療院で経験を積んだあと、法人が運営する施設へ転職して待遇を安定させるというキャリアの進め方も考えられます。
指名やリピートを増やして評価を高める
歩合やインセンティブのある職場では、指名やリピートを増やすことが、そのまま収入アップにつながります。施術の技術はもちろん、患者さんとのコミュニケーションや丁寧な対応が、指名の獲得には欠かせません。
固定給の職場でも、患者さんからの評価や集客への貢献は、賞与の査定や昇給に反映されることがあります。日々の施術で信頼を積み重ねることが、長期的な収入アップの土台になります。
機能訓練指導員など安定した職場を選ぶ
前述のとおり、機能訓練指導員として介護施設で働く道は、固定給で賞与も安定しやすい選択肢です。あん摩マッサージ指圧師は実務経験の要件なく機能訓練指導員として働けるため、体力面の負担を抑えつつ長く続けやすいのも利点です。
機能訓練指導員の給料や働き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
- 規模の大きい法人は、賞与制度があることが多い
- 指名・リピートの増加は、歩合にも固定給の査定にも直結する
- 機能訓練指導員は固定給で賞与が安定しやすい
参考:厚生労働省「平成30年度介護報酬改定について」 / e-Gov法令検索「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」
あん摩マッサージ指圧師のボーナスに関するよくある質問

最後に、あん摩マッサージ指圧師のボーナスについてよく寄せられる質問にお答えします。
| 区分 | 賞与の有無 | ポイント |
|---|---|---|
| 正社員(固定給) | あり傾向 | 年2回・基本給ベースで支給されることが多い |
| 業務委託・歩合制 | なし | 賞与の対象外。インセンティブで収入を調整 |
| 新卒・転職の初回 | 減額の場合あり | 査定期間・在籍要件により満額対象外のことがある |
ボーナスなしの治療院は珍しい?
珍しくありません。とくに個人経営の小規模な治療院や、歩合制・業務委託の職場では、賞与がないことも一般的です。あん摩マッサージ指圧師の職場は小規模事業所が多く、賞与の有無は職場によって大きく分かれます。ボーナスを重視するなら、求人票で「賞与あり」と実績を確認して選ぶことが大切です。
訪問マッサージでもボーナスはもらえる?
雇用形態によります。正社員として固定給で採用される訪問マッサージの職場であれば、賞与が支給される場合があります。一方、業務委託契約の場合は賞与の対象外で、施術件数に応じた歩合給が中心になります。応募前に、雇用契約か業務委託かを必ず確認しましょう。
新卒1年目からボーナスはもらえる?
職場の賞与制度と入職時期によります。年2回の賞与制度がある職場でも、入職直後は査定期間の関係で初回が減額される、または支給対象外になることがあります。新卒で春に入職した場合、夏の賞与は寸志程度で、冬から本格的に支給されるというケースもよく見られます。次回以降は満額の対象になるのが一般的です。
まとめ
あん摩マッサージ指圧師のボーナスは、勤務先や給与形態によって出る場合と出ない場合に分かれます。固定給の治療院や整骨院、クリニック、介護施設の機能訓練指導員などでは年2回の賞与が支給される職場が多い一方、歩合制・業務委託の職場や個人経営の小規模治療院、独立開業では賞与がないケースも少なくありません。
相場は年間で月給の約2〜3ヶ月分が目安ですが、「賞与〇ヶ月分」は基本給を基準に計算される点に注意が必要です。求人票では「賞与あり」の記載だけでなく、支給実績・対象時期・基本給の内訳まで確認することで、収入の見通しが立てやすくなります。
安定したボーナスを求めるなら、規模の大きい法人や機能訓練指導員として働ける介護施設なども視野に入れてみてください。自分に合った働き方を見つけ、納得できる待遇で長く活躍していきましょう。

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