終末期ケア専門士になるためには?資格取得方法やメリットを解説

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「看護師として終末期の患者さんやご家族に寄り添う中で、『この対応で本当に良かったのか』『もっと専門的な知識があれば…』と悩んだ経験はありませんか?

そんな看護師の方におすすめしたいのが、2020年にスタートした比較的新しい資格「終末期ケア専門士」です。

この資格は、エビデンスに基づいた終末期ケアの実践を目指す専門資格で、ホスピスや終末期病院に勤務していなくても、一般病院や施設、在宅での経験があれば受験可能です。

本記事では、終末期ケア専門士の詳しい取得方法から受験費用、合格率、そして資格取得のメリットまで、看護師のキャリアアップに役立つ情報を網羅的に解説します。

終末期ケアのスキルアップを目指す看護師の方は、ぜひ参考にしてください。

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終末期ケア専門士とは?

車いすにのる高齢女性と看護師

一般社団法人日本終末期ケア協会(JTCA)が認定する民間資格で、終末期患者とその家族に対して、エビデンスに基づいた終末期ケアの実践を目指す資格です。

2020年に制度がスタートした新しい資格で、看護師の他、介護士や理学療法士などの医療・福祉資格を持つ方が受験できます。

介護士の仕事内容については、レイズキャリアの介護職の仕事内容、働き方に関する解説記事を参照ください。

資格取得を検討している方はホスピスや終末期病院に属している必要はなく、一般病院や施設、在宅などで終末期ケア・高齢者ケアの実務経験がある方も対象となるため、看護師にとっては受験間口の広い資格と言えます。

参考:一般社団法人日本終末期ケア協会(JTCA) 終末期ケア専門士について

終末期ケア専門士の資格取得方法・受験費用・合格率

日当たりのよいばしょにある車いす

資格取得方法について

終末期ケア専門士の資格取得までの流れは以下になります。

医療・福祉職の資格を有すること(看護師、理学療法士など)
※実務経験が2年以上を満たしている
準備
・申し込み期間:3月下旬~9月中旬
・テキストや講習等で試験勉強
終末期ケア専門士試験
・年1回実施(10月頃)、実施期間は約1か月
・全国300拠点で行われるパソコンによる試験
・出題範囲:終末期ケア専門士協会認定テキスト及び時事問題
・出題形式:90問 択一または択多
合格発表
・受験後約一か月後に合否判定
・郵送またはオンラインにて結果確認
終末期ケア専門士の認定登録
5年ごとに更新
(専用アプリ内にて申し込み)

毎年3月頃から受験申し込み開始、10月頃に試験が開始されるため、受験を希望する方は早めに準備を始めると良いでしょう。

全国300拠点での受験が可能であり、地方在住の方は交通費や滞在費の負担が少なく受験することが可能です。

試験はパソコンですが、選択肢のボタンをマウスでクリックする試験のため、パソコン操作が苦手な方でも受験することができます。

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受験費用について

受験料 11,000円(税込12,100円)※1
登録料 11,000円(税込12,100円)※1
終末期ケア専門士公式テキスト 4,980円(税込5,478円)
試験対策WEB講習会 19,800円(税込21,600円)

※1 配送料・各種手数料が別途発生します。

おおよそかかる費用は、約52,000円となります。

試験対策Web講習会は必須ではありませんが、公式テキストを基に、イラストや図表を使って分かりやすく動画で解説されているため、受験対策につながります。

受験者数・合格率について

開催年 受験者数 合格者数 合格率(%)
第1回 (2020年) 2,310 1,516 65.6
第2回 (2021年) 3,775 2,623 69.5
第3回 (2022年) 4,013 2,689 67.0
第4回 (2023年) 4,451 2,720 61.1
第5回 (2024年) 5,353 3,512 65.6

比較的新しい資格ということもあり、受験者数は毎年増えています。

終末期ケア専門士の全体合格率は60%台を推移しています。

出題範囲が広いため、難易度もやや高くなっています。公式テキストや講習会を受講するなどしっかり受験対策をすることが必要です。

参考:一般社団法人日本終末期ケア協会(JTCA) 終末期ケア専門士 受験資格・概要について

終末期ケア専門士のメリット

女性看護師

エビデンスを基にした終末期ケアができる

個別性を尊重し、その時々によって事情が異なるため正解がない終末期ケア。

「これであっていたのか」と戸惑いや葛藤を抱えたりする場合があるかと思います。

終末期ケア専門士試験の内容は、終末期ケアに必要な視点を詰め込んであるため、学習そのものが自分自身が持つ価値観や倫理観を振り返る機会となります。

エビデンスを学ぶことで、自身の振り返りや臨床現場での実践の自信につながります。

同じ認定資格を持つ方や多職種とのつながりができる

資格取得後に利用できる専用アプリにて勉強やイベントへの参加申し込み、SNSでの交流などが可能となっており、悩みの解決の糸口がみつかったり、新しい視点が得られたりします。

また、臨床現場では学びを通して多職種と連携を図ることができ、患者さんにとってより良い終末期ケアの実践につながります。

資格取得後も勉強し続けられる環境が魅力といえるでしょう。

キャリアアップやスキルアップにつながる

終末期ケア専門士の上位資格として終末期ケア上級専門士の資格があります。

終末期ケア専門士取得後1年以上経過している方が取得できる資格で、管理的、社会的な視点も学ぶことができます。

自施設で勉強会を実施する際、終末期ケア専門士の公式テキストを基にした講義システムを利用できるようになります。

さらに学びを深めたい方は、日本メディカル心理セラピー協会が認定する心理や福祉関連の資格取得も、スキルアップの一助となるでしょう。

自身のスキルアップだけでなく、指導者として施設への貢献ができるようになります。

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