術後のシバリングを見た際の初期対応として最も適切なのは? イメージ

術後のシバリングを見た際の初期対応として最も適切なのは?

  • 1. 体温が下がっていないか確認し、加温を検討する
  • 2. 解熱剤を使用して熱発を抑える
  • 3. 水分摂取を促して代謝を安定させる
  • 4. すぐにICUへ移動して観察体制を強化する
正解は1

シバリングとは?

シバリング(shivering)とは、体温低下などに対する生理的な防御反応として現れる、骨格筋の不随意で反復的な収縮(=戦慄)です。

体内で熱を産生し、体温を上昇させようとするメカニズムの一つです。

術後に見られるシバリングは、麻酔薬による体温調節中枢の乱れ、術中の放熱(開腹など)による深部体温の低下によって起こります。

シバリングの影響

シバリングは以下のリスクがあるため、早急に対応する必要があります。

酸素消費量の増加
 → 筋活動による代謝亢進のため、酸素消費量(VO₂)が最大2倍以上に
  ※呼吸器疾患・心疾患患者では呼吸困難・心不全の引き金に。

心負荷の増加
 → 心拍数・血圧上昇 → 心不全・虚血性心疾患のある患者では心筋に過剰負荷がかかる。

不快感の増大
 → 術後・集中治療中の患者にとっては強い苦痛
  せん妄・不穏・不眠の原因にもなる。

シバリングに対する看護師の対応

  • 体温を測定することが第一(電子体温計または深部体温計)
  • 加温処置を検討(ブランケット、温風加温装置、加温輸液など)
  • 必要に応じて医師に報告し、薬物的介入(ペチジン等)も検討(※呼吸抑制など副作用に注意。)
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