訪問看護ってどんな仕事？看護師が訪問看護ステーションで働く魅力と現実！

訪問看護の基本から、具体的な仕事内容、働く魅力と現実、必要な資格、未経験者でも始めやすいポイント、そして訪問看護ステーションの選び方について解説していきます。

訪問看護の魅力と現実を正しく理解し、最適な働き方を見つける手助けとなれば嬉しいです。

訪問看護とは？

病院と訪問看護の違い

訪問看護は、自宅や施設で療養する患者様に対して行われる医療サービスです。

一方、病院は患者が直接来院し、診察や治療を受ける場所です。

訪問看護の大きな特色は、患者様の生活環境や家族との関係を考慮しながらケアを行える点にあります。

これは病院では難しいことなので、訪問看護の大きな強みと言えます。

さらに、訪問看護は、患者様の生活環境を深く理解し、包括的なケアを提供することができます。

患者様が住み慣れた環境で療養することで、精神的にも落ち着きやすく、治療効果が高まるケースも多いです。

訪問看護でできること

訪問看護師が提供するケアは非常に幅広く、多岐にわたります。

訪問看護では、患者様の生活全体をサポートするために、幅広い知識とスキルが求められます。

また、患者様およびその家族と密接に関わることができるため、信頼関係を築きやすい環境です。

訪問看護師の仕事内容

1日の流れ

朝は訪問看護ステーションで必要な書類や医療機器を準備し、その後、利用者様の自宅へ向かいます。

• 9:00 – 12:00: 午前の訪問（3〜4件）を行い、それぞれの患者様に必要なケアを提供します。
• 12:00 – 13:00: 昼食休憩。訪問先の近くで休憩を取ることも多いです。
• 13:00 – 16:00: 午後の訪問（3〜4件）。午前と同様に、複数の患者様を訪問し、ケアを行います。
• 16:00 – 17:00: 訪問記録の整理と必要な報告書の作成を行い、1日の業務を終えます。

利用者様とその家族への対応

訪問看護師は、患者様やその家族と密接に関わり、健康観察や医療処置を行います。

患者様の病状を定期的に観察し、必要に応じて医療処置を行います。

また、家族に対しても、介護に関するアドバイスや心理的サポートを提供することにより、利用者様との信頼関係を築き、家族にも安心感を与えることが重要です。

医療機関との連携

訪問看護師は、主治医や病院、クリニックとうまく連携を取り合っています。

定期的に利用者様の状態を報告し、治療方針の確認や変更を行い、主治医への定期報告や、必要に応じた緊急連絡、理学療法士や作業療法士などの他の医療専門職連携を取り合います。

医療機関との密な連携が、迅速で適切な医療サービスの提供に繋がります。

訪問看護ステーションで働く魅力

患者様と深く関われる

訪問看護師は、患者様と長期にわたって深い関係を築くことができます。

病院とは異なり、訪問看護では一人ひとりの患者様とじっくり向き合う時間が確保されております。

その結果、患者様の生活環境や家族背景について詳しく知ることができ、1人1人に合うケアを提供することが可能です。

生活に寄り添った看護

訪問看護では、自宅で看護を提供するため、日常生活に根ざしたサポートを行うことができます。

例えば、家事や身の回りのことがスムーズに行えるよう助言したり、家庭環境に合わせたリハビリ方法を提案するなど、患者様の生活をより良くするための支援が可能です。

スキルアップを目指せる

訪問看護は基本的には1人で訪問をすることになるのである程度の知識や経験が必要となります。

多岐に渡るスキルが求められるため、常に新しい知識や技術を学び続けることが重要です。

多くの訪問看護ステーションでは研修や勉強会が積極的に行われており、スキルアップの機会が豊富に提供されています。日本看護協会の研修プログラムを利用することで、さらに専門的な知識を身につけることも可能です。

高まるニーズ
日本では高齢化が進んでおり、今後ますます訪問看護のニーズが高まることが予想されます。

このため、訪問看護ステーションで働く看護師の需要も増加しており、安定した職場環境と将来性を見込める点も、大きな魅力です。

将来にわたって必要とされる職種であるため、安心して働ける職場環境が期待できます。

実際に訪問看護ステーションで働いてるとどうなの？

給与面

訪問看護ステーションで働く看護師の給与は、病院で勤務する看護師のベース給与と比較して大きな違いはありません。

ですが多くのステーションでは、インセンティブ制度が導入されており、訪問する件数や業務の難易度に応じて給与が変動する場合があります。

具体的な給与情報や制度については、各ステーションの情報を確認することが重要です。

労働時間・休日

労働時間は、一般的に日勤が中心ですが、緊急対応やオンコール対応が求められることもあります。

自分のスケジュールをある程度調整しやすいという利点もありますが、利用者の状況に応じて急な対応が必要になる場合もあります。

休日は確保されていますが、利用者の緊急時には対応が必要となることもあります。

まとめ

訪問看護は、患者様の自宅で医療ケアを提供する仕事であり、病院とは異なる環境で患者様と深く関わることができます。

高まるニーズに応じたスキルアップの機会が豊富で、やりがいのある職場です。自分に適したステーションを選ぶことが非常に重要になってくるので納得がいくように情報収集を行っていくことをおすすめいたします。