【パッと確認】BBS(Berg Balance Scale)|バランス機能評価

【パッと確認】BBS(Berg Balance Scale)|バランス機能評価 イメージ

BBSはBerg Balance Scale(バーグバランススケール)の略称で、高齢者や脳血管障害のある患者さんのバランス能力を評価するために広く使用されている評価尺度です。

1989年にカナダの理学療法士Katherine Bergらによって開発され、もともとは高齢者のバランス能力と転倒リスクを評価する目的で考案されました。

現在では高齢者だけでなく、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄損傷など幅広い対象に用いられ、リハビリテーション領域で最も普及しているバランス評価の一つとなっています。

ADL動作に関連した静的および動的バランス能力を評価するため、14の異なるタスクで構成されています。

座位・立位の保持といった静的バランスから、リーチ・方向転換・段差昇降・片脚立位といった動的バランスまでを段階的に評価できる構成になっている点が特徴です。

BBS(Berg Balance Scale)の評価項目【全14項目】

1

座位から立ち上がる

2

立位保持

3

座位保持(背もたれなし)

4

立位から座る

5

移乗

6

閉眼立位保持

7

閉脚立位保持

8

上肢前方リーチ

9

床から物を拾い上げる

10

振り返り動作(左右の肩越しに後ろを見る)

11

360度方向転換

12

段差への交互の足のせ

13

継ぎ足立位(タンデム肢位)

14

片脚立位

各タスクは0〜4点の5段階で評価され、最高点は56点です。

カットオフ値にはいくつかの目安が用いられています。代表的なものとして、点数帯によるおおまかな機能水準の区分があります。

採点基準と判定の目安

各項目の採点基準(0〜4点)

4

自立して安全に完全遂行できる

3

監視や軽度の工夫があれば遂行できる

2

一部介助や複数回の試行で遂行できる

1

多くの介助を要する

0

遂行不能、または実施に介助を要し危険

合計点(56点満点)の解釈の目安

41〜56点

バランス良好、自立歩行が見込める水準

21〜40点

監視・見守りを要する水準

0〜20点

車椅子レベル、バランス障害が大きい

転倒リスクのカットオフ値としては「45点以下で転倒リスクが高まる」といった基準がよく引用されますが、報告によって閾値や対象集団が異なります。対象疾患・年齢・歩行補助具の有無によって適切なカットオフは変わるため、単一の数値を絶対視せず、対象者の背景とあわせて解釈することが重要です。

BBS実施時の注意点

天井効果

軽度のバランス障害では満点近くになり、小さな能力差を捉えにくい。TUGやFunctional Reach Test、BESTestなどと併用すると有効。

対象者の負担

実施に15〜20分かかるため、易疲労性に配慮し、負担をかけすぎないように進める。

安全管理

片脚立位や段差昇降などリスクの高い項目では、転倒に備えた介助準備を怠らない。

リハビリ職・医療職の方が臨床で使える評価用紙を以下より無料でダウンロードできます。ぜひご活用ください。

BBS

BBS|バランス機能評価

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