【看護師の復職に適した職場と探し方】ブランクありでも問題なし?
復職を考えたとき、「ブランクがあっても本当に働けるのだろうか」と不安になる看護師さんは少なくありません。
ただ、看護師の求人倍率は2.51倍(2024年度・都道府県ナースセンター集計)と求人が求職者を大きく上回る状態が続いており、キャリアに一時期のブランクがあっても復職しやすい職場はたくさんあります。
その中でも特に、どのような場所が就業先として適しているのかは重要な問題ですよね。
ブランクがある場合には、無理なく始められて、徐々にスキルを取り戻しつつ、経験を積むことができる職場がおすすめされます。
この記事では、看護師が復職する際に働きやすい就業先とそれを探すときのポイントについて、復職前の不安の解消法や無料で使える公的な支援制度もあわせて解説していきます。
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看護師が復職する際の想定スケジュール
復職の準備をいつから始めればよいかについて、公的な決まりはありません。
ただし、後述する都道府県ナースセンターの復職支援研修は開催日程や定員が決まっており、思い立ってすぐに受講できるとは限りません。
そのため、余裕を持って半年前くらいから徐々に準備をしていくのがおすすめです。
復職前とは働き方が大きく変わる方もいるはずなので、どのように働きたいのか、どうすれば負担なく働けるのかを考え始めることが大切です。
各都道府県のナースセンター(都道府県看護協会が運営)では、復職を希望する看護師に向けた復職支援研修や実習を行っている他、子育てでブランクがある方同士が交流できる企画などを実施しています。
日本看護協会は中央ナースセンターとして、全国の都道府県ナースセンターの業務を支える役割を担っています。
研修の内容や日程は都道府県ごとに異なるため、お住まいの地域の看護協会のサイトで確認してみてください。
そのような支援を活用しながら、頭の隅にある過去の看護知識を思い出すことや、最新の医療知識を習得していく時間を設けることも必要です。
復職3ヶ月前には、実際に応募する病院や施設を決めて、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などを開始しましょう。
久しぶりの就活・転職で不安な場合は、転職エージェントを活用して書類の添削を受けたり、面接練習を実施するのがおすすめです。
復職1ヶ月前には、直前になってから焦らないように必要な書類や物品の準備を済ませ、本格的に生活リズムを調整していきましょう。
久しぶりの看護業務は肉体的にも精神的にも疲れるので、復職後の私生活に支障がでないように色々と想定しておきたいところです。
- 転職サイトでの求人情報チェック
- 希望する施設の情報収集
- 復職支援プログラムの確認
- 復職者向けの病院説明会への参加
- eラーニングなどの受講開始
- 看護技術の教科書の見直し
- 医療用語の復習
- 最新の医療トレンドのチェック
- 家族との役割分担の相談
- 理想の働き方の整理
- 生活リズムを少しずつ調整
※ブランクが長い場合は、この時期からナースセンターの復職支援研修への参加を検討。オンライン研修も活用できます
- 履歴書・職務経歴書の作成開始
- 志望動機の整理と文章化
- 面接対策の開始
- 施設見学への参加申込み
- 希望施設へのエントリー開始
- 看護師免許証の所在確認
- その他保有資格の有効期限確認
- 必要な更新手続きの実施
- 資格証明書類の準備
- 給与や待遇の希望整理
- 今後のキャリアパスの検討
- 勤務時間や夜勤の可否の決定
※履歴書には空白期間の説明も簡潔に記載しましょう
- 必要書類の再確認と準備
- ワクチン接種歴の確認と証明書準備
- 健康診断の受診予約・受診
- 身分証明書の準備
必要書類チェックリスト
- 看護師免許証(原本)
- 健康診断書
- ワクチン接種証明書
- 身分証明書
- 源泉徴収票(必要な場合)
- 白衣の購入
- ナースシューズの購入
- 業務用具の準備(ハサミ、ペンライトなど)
- 通勤用品の準備
- 勤務時間に合わせた生活リズムの調整
- 保育園・学童保育の手続き
- 通勤ルートの確認と試し通勤
- 家族との最終的な役割分担の確認
※この時期から本格的に生活リズムを勤務時間に合わせましょう。特に早出の場合は要注意です
転職活動するなら?
参考:公益社団法人日本看護協会「ナースセンターとは」(https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/gaiyo/index.html)
ブランクのある看護師が復職前に抱えやすい5つの不安

復職を目前にすると、「本当にやっていけるだろうか」という不安が出てくるものです。
ただ、そう感じているのは決してあなただけではありません。
2024年度に都道府県ナースセンターへ登録した求職者68,724人のうち、51.0%は「未就業」または「看護職以外で就業中」、つまりブランクの状態から仕事を探している方でした。
ナースセンターに登録した求職者のうち、未就業または看護職以外で就業中だった方の割合(2024年度・68,724人)
年齢階級別に見た割合
※育児期にあたる30代でも、求職者の半数以上がブランクの状態から復職先を探しています
ここでは、ブランクのある看護師さんが抱えやすい不安を5つに整理し、それぞれの解消のヒントとあわせて紹介します。
看護技術や採血などの手技が鈍っていないか
最も多く聞かれるのが、採血や点滴、吸引といった手技に対する不安です。
手技は知識と違って身体で覚えるものなので、離れていた期間が長いほど感覚が戻るか心配になりますよね。
この不安に対しては、都道府県ナースセンターの復職支援研修で、採血や静脈穿刺、喀痰吸引などを実際に演習できます。
受講料は無料の場合が多く、就職前に手を動かして感覚を取り戻しておくと、面接でも自信を持って話せるようになります。
患者さんの急変にきちんと対応できるか
急変時の対応は、経験を積んだ看護師でも緊張する場面です。
ブランクがある状態で、いきなり一人で判断を求められる環境に入るのは負担が大きいといえます。
そのため、復職先を選ぶ段階で急変の頻度が少ない職場や、医師や他のスタッフがすぐ近くにいる体制の職場を選ぶことが現実的な解決策になります。
この記事の後半で紹介する就業先は、いずれもこの条件を満たしやすい職場です。
体力や生活リズムが仕事についていけるか
看護業務は立ち仕事が中心で、移乗や体位変換など身体を使う場面も多くあります。
ブランクの間に生活リズムが変わっていると、フルタイムの勤務にいきなり戻るのは負担が大きくなりがちです。
日勤のみ・短時間勤務から始めて、慣れてきたら勤務日数や時間を増やしていくという進め方であれば、体力面の不安は大きく減らせます。
新しい職場の人間関係になじめるか
久しぶりの職場では、年下の看護師が先輩になるケースも珍しくありません。
気を遣う場面が増えるのではないかと身構えてしまう方も多いです。
この点は、同じように復職した看護師や、育児・介護をしながら働くスタッフが在籍しているかを事前に確認しておくことで、かなり判断しやすくなります。
施設見学の際に、実際に働いているスタッフの年齢層や勤務形態を見せてもらうのもおすすめです。
家事・育児と仕事を両立できるか
復職後は、これまで家庭に使っていた時間が仕事に置き換わります。
特に子育て中の場合、お子さんの急な発熱で休まなければならない場面は必ず出てきます。
働き始めてから慌てないよう、家族との役割分担と、急に休むことになったときの体制を先に決めておくことが大切です。
また、電子カルテや医療機器が入れ替わっていることへの不安もよく挙がりますが、こちらは操作方法を覚えれば解決する部分が大きく、入職後の研修で対応している職場も増えています。
- 不安は「気持ち」ではなく「職場選びの条件」に置き換える
- 手技は研修で取り戻せる。選べないのは職場の体制のほう
- 最初の1年は「戻す期間」。フルスペックを目指さない
参考:労働政策研究・研修機構「ナースセンターの求人倍率は2.51倍/日本看護協会調査」(https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20251212c.html)
復職前の学び直しとナースセンターの復職支援制度

復職前の不安は、知識と技術を少しずつ戻していくことで確実に小さくなります。
そして看護職には、無料で使える公的な復職支援の仕組みが用意されています。
民間の転職サービスと併用できるので、使えるものは早めに押さえておきましょう。
氏名・連絡先・免許の登録番号・就業状況をネットで登録。これが支援の入口になります
無料採血・静脈穿刺・喀痰吸引の演習、医療機器や電子カルテの講習、病院実習など
無料eナースセンターで求人検索と職業紹介。相談員に働き方の相談もできます
無料基礎看護技術や薬・検査データの知識を復習する
学び直しは範囲を広げすぎると続きません。
希望する職場でよく使う知識に絞って復習していくのが効率的です。
- 基礎看護技術(バイタル測定・採血・与薬・吸引など)
- 希望する診療科に多い疾患と治療の流れ
- よく使う薬の効果と副作用
- 血液検査データの読み方
- フィジカルアセスメントの基本
- 電子カルテや医療機器の操作
学び方は、参考書での独学、看護協会などのセミナー・講習会、通信講座やeラーニングと選択肢があります。
まとまった時間が取りにくい場合は、スキマ時間で進められるeラーニングから始めると負担が少なくて済みます。
離職時の届出制度「とどけるん」に登録する
「とどけるん」は、看護職が離職したときなどに都道府県ナースセンターへ情報を届け出る制度です。
看護師等の人材確保の促進に関する法律(人確法)に基づき、2015年10月1日から努力義務として始まりました。
届け出るのは、氏名・生年月日・住所、電話番号やメールアドレスなどの連絡先、看護師籍などの登録番号と登録年月日、就業に関する状況です。
届け出ておくと、離職中の状況に合わせて研修の案内や求人情報、相談員からの助言を受けられるようになります。
すぐに復職する予定がなくても登録しておけるので、「いつか戻るかもしれない」という段階で済ませておくのがおすすめです。
都道府県ナースセンターの復職支援研修を受ける
都道府県ナースセンターは、都道府県看護協会が都道府県の指定を受けて運営している機関で、47都道府県すべてに設置されています。
ここでは、復職を希望する看護職に向けて、最新の看護の知識と技術を身につけるための研修が開かれています。
内容は都道府県によって異なり、演習中心のもの、病院での実習が組み込まれているもの、e-ラーニングを併用するものなどさまざまです。
数日間の集中コースと1日単位で申し込めるコースを用意している協会もあるので、まずはお住まいの都道府県看護協会のサイトで日程を確認してみてください。
定員が決まっている研修も多く、申し込みのタイミングを逃すと次の開催まで待つことになる点には注意が必要です。
eナースセンターの無料職業紹介で求人を探す
eナースセンターは、全国の都道府県ナースセンターが扱う求人を検索できるインターネットサービスです。
職業紹介そのものが無料で、費用の心配なく利用できます。
ただ、掲載されている求人は地域や施設によって偏りがあるため、民間の転職サービスと併用して選択肢を広げる方が希望に近い職場を見つけやすくなります。
職場の内部事情や残業の実態など、求人票では分からない部分を確認したい場合は、転職エージェントに聞いてもらうのが早いです。
看護師の求人を探す参考:公益社団法人日本看護協会「離職時等の届出制度」(https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/todokede/index.html) 参考:公益社団法人日本看護協会「ナースセンターとは」(https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/gaiyo/index.html)
復職する看護師におすすめの就業先

復職を目指す看護師におすすめの就業先は、ブランクを気にせず段階を踏んで慣らしていける職場や、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる職場が挙げられます。
ここでは自身のペースで復職を目指せる就業先として選ばれやすい就業先を3つご紹介します。
| クリニック | デイサービス | 健診・検診センター | |
|---|---|---|---|
| 夜勤 | なし | なし | なし |
| 主な業務 | 診察の補助、採血、注射、処置 | バイタルチェック、食事・入浴のサポート、レクリエーション | 採血、身体計測、検査補助、データ入力 |
| 慣れやすさ | 急変が少なく想定外の業務が起きにくい | 難易度の高い看護業務が少ない | 検査項目が決まっていて反復で覚えられる |
| 確認したい点 | 院長の方針、少人数体制での業務範囲 | 送迎ドライバーの有無、看護師の人数 | 募集が少なくタイミングに左右される |
※いずれも夜勤がなく、生活リズムを整えながら復職しやすい就業先です
クリニック
クリニックは個人経営の場合が多く、院長である医師が診察し、看護師は補佐としての役割が求められます。
患者さんの急変などが少なく、想定できない急な業務が発生しにくいため、ブランク明けの看護師に人気の就業先となっています。
また夜勤業務がないため、育児中の看護師の方から特に人気です。
病院と違い、入退院に関連する書類業務であったりカンファレンスなどの業務がないことも理由に挙げられます。
デイサービス
デイサービスでは利用者さんの健康管理としてバイタルチェックを行ったり、食事や入浴のサポート、レクリエーションなどが看護師の主な業務となります。
難易度の高い看護業務が少なく、利用者さんと密にコミュニケーションをとりながら働けることが復職看護師に人気の理由です。
クリニックと同様に、夜勤がないので育児や介護をしながらでも働きやすい就業先と言えます。
注意点としては送迎業務を担当するドライバーがいるのか、リハビリ職や介護職の人数はどれくらいかなどを確認しておかないと、車の運転や介護に近い業務の割合が増えることもあります。
また、通所介護の人員基準では看護職員の配置は「単位ごとに1人以上」と定められており、介護職員のように「常時1人以上」という決まりはありません。
そのため、デイサービスによっては看護師が職場に1~2人しかいない場合もあるため、日によって看護師の勤務が自分一人になる日もあるかもしれません。
ここは就業前に必ずチェックしておく必要があります。
健診・検診センター
健診・検診センターは検査項目が決まっているためブランク明けの看護師も業務慣れしやすく、復職先として人気が高いです。
看護師としての基本的なスキルを再度身につけるのにも適しています。
他には検査データの入力作業や健康診断の結果を企業等に送るといった事務的な作業もあり、淡々とこなす作業が好きな看護師にも向いています。
ただしクリニックやデイサービスと比較すると募集が少ないので、健診・検診センターで働けるかどうかはタイミングや運にも左右されます。
復職までの期間が特に決まっていない場合は、健診・検診センターの募集が出たタイミングで活動を始めてみるのもいいかもしれないですね。
今のあなたの状況は?
参考:厚生労働省「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82999404&dataType=0&pageNo=2)
ブランクがある看護師が慎重に検討したい職場の特徴

ここで紹介するのは「悪い職場」ではありません。
あくまでブランク明けの最初の一歩としては負荷が高くなりやすい職場という意味です。
どこを避けるかを知っておくと、求人票を見たときの判断がぐっと速くなります。
高度な判断と即時対応が求められる急性期・救急の職場
救急外来やICU、手術室などは、判断のスピードと最新の知識が前提になる職場です。
ブランクが長い状態で入ると、業務についていくだけで精一杯になってしまうことがあります。
ただし、研修制度やプリセプター制度がしっかり整っている急性期病院であれば、むしろ安心して技術を戻せる環境になります。
施設の種類だけで決めず、教育体制がどうなっているかを確認するのが大切です。
教育やフォローの体制が整っていない職場
人員に余裕がない職場では、新しく入ったスタッフに付いて教える時間そのものが確保できません。
その結果、聞きたいことがあっても声をかけづらく、一人で抱え込んでしまうことがあります。
面接や見学のときに、「入職後はどのくらいの期間、誰と一緒に業務に入りますか」と具体的に聞いてみると体制が見えてきます。
明確な答えが返ってこない場合は、体制が整っていない可能性を考えておいた方がよいでしょう。
なお、訪問看護ステーションは求人倍率が4.54倍(2024年度)と全施設種類の中で最も採用意欲が高く、ブランクがあっても歓迎されやすい職場です。
一方で単独訪問が基本になるため、同行期間の長さとオンコール(夜間の呼び出し)の有無は必ず確認しておきましょう。
施設の種類別に見た看護職の求人倍率
2024年度・都道府県ナースセンター/数値が大きいほど求職者に対して求人が多い
※規模の大きい病院ほど倍率は低め。採用のハードルは施設の種類でも変わります
即戦力を前提とした採用要件の職場
「経験3年以上」「同科での実務経験必須」といった条件が並ぶ求人は、入職後すぐに戦力として動けることを前提にしています。
採用されたとしても、周囲との経験差を埋めるための負担が大きくなりやすいです。
結局のところ、避けるかどうかの判断軸は施設の種類そのものではなく、教育体制と人員体制が整っているかにあります。
次の章では、その体制を求人票と面接から見極めるポイントを見ていきましょう。
参考:労働政策研究・研修機構「ナースセンターの求人倍率は2.51倍/日本看護協会調査」(https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20251212c.html)
復職しやすい職場を探すポイント

復職する看護師におすすめの就業先をご紹介してきましたが、その中からさらに復職しやすい職場を探すときは、いくつか確認しておくポイントがあります。
復職後の働きやすさに直結することでもあるので、そのポイントについて確認しておきましょう。
ブランク可であるか
看護師としてのブランクがある場合、当たり前ですがそのブランク期間を問題視せず受け入れてくれる職場を探すことが大事です。
求人票や募集要項に「ブランク可」や「ブランク歓迎」と記載されているか確認してみましょう。
ブランクがあることに理解がある職場では、研修プログラムを用意していたり、徐々に仕事のペースを上げることができるような配慮がなされている場合が多いです。
パートや時短勤務が可能であるか
復職を検討する看護師の中には、育児や家庭の事情でフルタイム勤務が難しい方もいるでしょう。
パート勤務や時短勤務が可能な職場は、そういった事情を持つ看護師にとって非常に助かります。
仕事とプライベートのバランスを取りやすく、体力的に無理なく続けることができれば、長期的に安定した勤務が可能になります。
また、パート勤務や時短勤務が可能な職場には、同じように復職した看護師や、育児や介護などをしながら働く近しい状況の看護師が在籍していることもあります。
境遇の近いスタッフがいる職場は、気持ち的にも働きやすいといえます。
残業が少ないか
復職する場合は、残業の実態についても確認しておくことをおすすめします。
働く時間外にも個人的な時間を必要とする方も多いでしょうし、特に家族を持つ看護師の場合は、残業が少ないことが育児や介護との両立にも影響を与えます。
そのため、面接時に残業の実態を確認し、無理なく働ける環境であるか見極めることが重要です。
残業が多い職場では、復職してすぐに様々な業務を任されたり、サポートの手が自分に回らないことが考えられます。
直接聞きづらい場合は、転職エージェントに相談して残業の実態を確認してもらうという方法もありますので、ぜひ状況に応じて活用してみてください。
求人票で読み取る
- 「ブランク可」「ブランク歓迎」の記載があるか
- パート・時短勤務の募集があるか
- 月あたりの平均残業時間が具体的に書かれているか
- 研修制度・教育制度の記載があるか
面接・見学で聞く
- 入職後、どのくらいの期間フォローに付いてもらえるか
- 同じように復職したスタッフが在籍しているか
- 残業が発生するのはどんな場面か
- 子どもの急な発熱で休むときの体制はどうなっているか
お探しの求人は?
雇用形態から考える看護師の復職プラン

どの職場を選ぶかと同じくらい大切なのが、どの雇用形態から戻るかという視点です。
実際、ナースセンターを通じて就職した看護職のうち、常勤として就職した人は27.5%にとどまります。
残りの7割以上は、非常勤や臨時雇用といったフルタイム以外の働き方から再スタートしています。
ナースセンターを通じて就職した看護職の雇用形態
2024年度・都道府県ナースセンター
から再スタート
- 常勤27.5%
- 非常勤25.0%
- 臨時雇用47.5%
※臨時雇用には単発・短期の勤務が含まれます
単発・短時間勤務から段階的に戻す
いきなり週5日のフルタイムに戻すのではなく、まずは単発や週1〜2日の勤務から始める方法があります。
短期間でも現場に入っておくと、勘を取り戻せるうえに職務経歴としても書けるようになります。
一方で、単発の勤務は社会保険に加入できないケースが多く、有給休暇や賞与も基本的にはありません。
あくまで復職への助走期間と位置づけて、期間を決めて取り組むのがおすすめです。
日勤のみの非常勤という選択肢
非常勤は、勤務日数や時間を相談しながら決められる働き方です。
勤務時間や日数の条件を満たせば社会保険にも加入でき、有給休暇も付与されます。
扶養の範囲内で働きたい場合は、年収の上限を超えないように勤務日数を調整する必要があるため、応募前に希望を整理しておきましょう。
復職後しばらくは非常勤で働き、生活が落ち着いたタイミングで常勤に切り替えられる職場を選んでおくと、キャリアの見通しが立てやすくなります。
常勤に戻る場合に確認したいこと
常勤は収入や賞与、退職金の面で有利ですが、その分求められる業務範囲も広くなります。
ブランク明けから常勤を目指す場合は、夜勤の有無と回数、委員会活動や勉強会の負担、新人指導を任される可能性の有無を先に確認しておきましょう。
特に夜勤の免除や回数の相談ができるかどうかは、復職後の続けやすさを大きく左右します。
面接の場で聞きにくい場合は、転職エージェントを通じて事前に確認してもらうとスムーズです。
看護師の求人を探す参考:労働政策研究・研修機構「ナースセンターの求人倍率は2.51倍/日本看護協会調査」(https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20251212c.html)
看護師の復職に関するよくある質問

最後に、復職を検討している看護師さんからよく寄せられる質問にお答えします。
ブランクは何年までなら復職できますか?
何年までという決まりはありません。
看護師免許に有効期限はないため、10年、20年のブランクがあっても資格を使って働けます。
実際、ナースセンターに登録している求職者の51.0%はブランクの状態から仕事を探している方です。
ただし、ブランクが長くなるほど選べる職場は絞られる傾向があります。
その分、復職支援研修で技術を取り戻しておくことの効果も大きくなります。
50代やブランク20年でも復職できますか?
年齢そのものが理由で復職できないということはありません。
ナースセンターの登録データでも、60歳以上の求職者の57.7%がブランクの状態から仕事を探しており、実際に就職につながっています。
体力面の負担が気になる場合は、夜勤のない職場や日勤のみの非常勤から始めると続けやすくなります。
これまでの人生経験を活かしやすい介護施設やデイサービスは、年齢層の幅が広く働きやすいという声も多く聞かれます。
採血や急変対応を練習できる研修はありますか?
都道府県ナースセンターの復職支援研修で受けられます。
採血や静脈穿刺、喀痰吸引などの演習のほか、医療機器や電子カルテの講習、病院での実習を組んでいる協会もあります。
まずは「とどけるん」で届け出ておくと、研修の案内が届きやすくなります。
内容や日程は都道府県ごとに異なるので、お住まいの地域の看護協会のサイトを確認してみてください。
ブランクの理由は面接でどう伝えればよいですか?
正直に伝えて問題ありません。
育児や介護、体調など、離れていた理由そのものがマイナス評価になることは少ないです。
採用側が知りたいのは、これからどう働けるかという点です。
伝える順番を組み立てておくと、面接の場でも落ち着いて話せます。
面接でブランクを伝えるときの組み立て方
離れていた理由を簡潔に伝える
例:出産と育児のため、◯年◯月に退職し現在まで臨床を離れていました
ブランク中に取り組んだことを添える
例:復職を決めてから、ナースセンターの復職支援研修で採血と吸引の演習を受けました
希望する働き方を具体的に伝える
例:まずは日勤のみで週4日、慣れてきたら勤務日数を増やしていきたいと考えています
参考:労働政策研究・研修機構「ナースセンターの求人倍率は2.51倍/日本看護協会調査」(https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20251212c.html) 参考:公益社団法人日本看護協会「ナースセンターとは」(https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/gaiyo/index.html)
まとめ
復職する看護師におすすめの就業先には、クリニック、デイサービス、健診・検診センターがあります。
どれも夜勤がなく、急変リスクが高い患者さんの対応が少ないなどのメリットがあり、徐々にスキルを取り戻しながら働ける就業先になります。
またブランク明けでも働きやすい職場を見つけるには、「ブランク可」「パート勤務・時短勤務可」「残業が少ない」の3つに当てはまっているかどうかも一つの指標として念頭に置いてみてください。
手技や急変対応への不安は、都道府県ナースセンターの復職支援研修で無料で解消していけます。
常勤にこだわらず、単発や非常勤から段階的に戻していく進め方も選択肢のひとつです。
QOOLキャリアのような、子育てしながらでも自分らしい働き方を叶えるための支援サービスを利用してみると、職場探しだけではなくキャリアの相談なども行うことができます。
働き方の選択肢を広げたい方は、主婦・時短勤務向けの求人や働き方に関する情報を発信している 「スマートキャリア編集部」 も参考になります。
医療キャリアナビでも、ブランク明けの看護師さんの転職(復職)サポートを行っています!
「働きやすい職場がわかんない。」「気になる職場があるけど時短勤務できるか知りたい。」など、ブランク明けだからこそ気になることは、キャリアパートナーがしっかり確認します!
もちろん相談だけでもOKですので、お気軽にご利用ください。


