【パッと確認】12誘導心電図の貼り方・覚え方
「12誘導心電図」とは、心臓の電気的な活動を12種類の異なる方向(誘導)から記録する検査法であり、心疾患の診断において極めて重要です。
| 評価対象 | 主な疾患・所見 |
|---|---|
| 虚血性心疾患 | 狭心症・心筋梗塞の検出と、障害部位の特定 |
| 不整脈 | 期外収縮、心房細動、房室ブロックなどの診断 |
| 刺激伝導系の異常 | 脚ブロック、WPW症候群など |
| 心肥大 | 左室肥大・右室肥大の推定 |
| 電解質異常・薬剤の影響 | 高カリウム血症によるT波変化など |
「12誘導」という名前ですが、貼る電極は10個です。10個の電極の信号を組み合わせて、12通りの見え方(誘導)を作り出します。
四肢誘導と胸部誘導を用いて検査をします。
12誘導の構成
12の誘導は、性質ごとに3つのグループに分かれます。
| 誘導の種類 | 含まれる誘導 | 観察する面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 標準肢誘導 (双極誘導) |
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 前額面 | 2つの電極間の電位差を記録。3つを結ぶとアイントーベンの三角形を形成し、心臓を正面方向から捉える。 |
| 増幅単極肢誘導 | aVR・aVL・aVF | 前額面 | 四肢電極を使い、1点から見た電位を記録。肢誘導と合わせて心臓の上下・左右方向の電気軸を評価する。 |
| 胸部誘導 | V1〜V6 | 水平面 | 胸の前面に貼った6個の電極で記録。心臓に最も近く、前壁や中隔の異常を捉えるのに優れる。 |
各誘導が見ている心臓の部位
誘導ごとに「担当する壁(領域)」が決まっており、波形変化の出た誘導から障害部位を推定できます。
| 心臓の部位 | 対応する誘導 | 補足 |
|---|---|---|
| 下壁 | Ⅱ・Ⅲ・aVF | 下方向から心臓を捉える |
| 側壁 | Ⅰ・aVL・V5・V6 | 心臓の左側面を捉える |
| 前壁 | V3・V4 | 心臓の前面を捉える |
| 中隔 | V1・V2 | 左右の心室を隔てる壁を捉える |
| aVR | 心臓を右上方向から見る誘導。全体像の確認に用いる |
12誘導心電図の覚え方
慣れるまでは語呂合わせで電極の色を覚える方法があります。
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四肢誘導「秋吉久美子」右手→左手→右足→左足の順であ(赤)→き(黄)よし→く(黒)→み(緑)こ
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胸部誘導「秋緑茶くむ」右→左の順であ(赤)き(黄)りょく(緑)ちゃ(茶)く(黒)む(紫)


12誘導心電図の貼り方・覚え方
心電図の理解に欠かせない「12誘導心電図(四肢誘導・胸部誘導)」のイラストまとめ表を無料でダウンロードできます。電極の正しい位置や、それぞれの誘導が心臓のどこを見ているのかがパッと一目でわかります。