【福祉住環境コーディネーターの取得メリット】最初に選ぶべき級は何級?

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看護師やリハビリ職の方の中には、患者さんの退院後の生活や在宅での生活環境をより良くしたい、より最適な提案をしたいという想いを持っている方がとても多いと思います。

そこで『福祉住環境コーディネーター』の資格を取得しようと考えはみたものの、実際に取得することで得られるメリットがよくわからなかったり、そもそも何級から受ければいいのかわかんないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、各級の特徴やメリット、実務で活かすために最初に取得すべき級についてご紹介します。

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福祉住環境コーディネーターとは

資格の概要

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者が住みやすい環境を提案・整備するためのアドバイザーです。

具体的には、住宅の改修や福祉用具の選定などにおいて適切なアドバイスを行い、住まいで暮らす方のQOL向上を支援します。

看護師や理学療法士にとっては、日々の業務で培った知識やスキルを別の角度から活かせる資格と言えるでしょう。

必要とされる背景

近年、日本の高齢化率は急速に上昇しており、65歳以上の人口が全体の約30%を占めるまでになりました。

この状況下で、高齢者が安全に、そして快適に暮らせる住環境の整備は喫緊の課題となっています。

特に退院後の生活環境に不安を抱える高齢者、そのご家族はとても多いです。

健康に暮らしている高齢者の方も、もしもの時の為に事前に住環境の整備を検討しているという声が多いです。

医療従事者の方が福祉住環境コーディネーターとしての専門的な知識をを持っていれば、高齢者やそのご家族により良いアドバイスができるようになります。

資格取得までの流れ

福祉住環境コーディネーター資格は、3級、2級、1級の3段階あります。

各級とも、指定のテキストで学習した後、年2回行われる検定試験に合格することで資格の取得ができます。

資格取得までの流れ

❶ 受験サイトへの登録・受験日時の選択
➋ 受験料のお支払い
クレジットカード決済もしくはコンビニ決済です。
❸ お申込み完了
❹ 試験当日・受験
使用機器や受験環境について再度確認しておくと安心です。
❺ 試験結果確認
即時採点のため、すぐに成績が確認できます。
❻ デジタル合格証・成績表の受け取り
後日、登録したメールアドレス宛に合格証と成績表が届きます。

1級のみ成績の開示が後日になるため、すぐには成績の確認ができません。

最新の情報は、東京商工会議所のホームページをご確認ください。

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福祉住環境コーディネーターの取得メリット

福祉住環境コーディネーターを取得するメリットには、以下の3点が挙げられます。

  1. 専門知識の習得とスキルアップ
  2. キャリアの幅が広がる
  3. 就職・転職に有利に働くことがある

専門知識の習得とスキルアップ

住環境整備に関する専門知識を得ることで、患者さんへのより包括的なケアが可能になります。

高齢者が自立した生活を送るためには、バリアフリー設計や福祉用具の適切な配置が不可欠です。

この資格で得た知識と医療職それぞれの専門性を掛け合わせることで、より具体的かつ患者さん個々人の生活に適した提案ができるようになります。

キャリアの幅が広がる

医療職としてのキャリアに加え、福祉住環境コーディネーターとしての資格を持つことで、キャリアの選択肢が広がります。

例えば、訪問看護や訪問リハビリテーションの現場で、今までとは違う視点からも住環境のアセスメントや改善提案を行うことができます。

臨床業務に活かせるだけでなく、介護施設や福祉関連企業でのコンサルティング業務であったり、住宅メーカー、リフォーム会社など多様な職場で活躍することも可能です。

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就職・転職に有利に働くことがある

福祉住環境コーディネーターの資格を持つことで、履歴書や職務経歴書に記載でき、採用担当者へのアピールポイントとなります。

特に高齢者施設やリハビリセンター、在宅ケアの現場では、この資格があることで他の応募者よりも優位に立てることが多いです。

MEMO

一部の職場では資格手当が支給されることもあり、給与面でのメリットも期待できます。

福祉住環境コーディネーター各級の違い

福祉住環境コーディネーターの各級の違いを表にまとめました。

特徴 3級 2級 1級
難易度 入門レベル 中級レベル 上級レベル
対象者 福祉住環境に関心のある一般の方 福祉・建築・医療分野の従事者 福祉住環境の専門家を目指す方
学習内容 基礎的な福祉住環境の知識 専門的な知識と実践的スキル 高度な専門知識と問題解決能力
試験形式 多肢選択式 多肢選択式 多肢選択式+記述式
合格率 35~45% 35~45% 5~15%
活用場面 日常生活や仕事での基礎知識として 実務での活用、アドバイス提供 複雑な問題解決、プロジェクト管理
キャリアへの影響 福祉分野への入門として有効 就職・転職の際に強みとなる 専門家としての地位確立に有効

3級と2級はIBT方式(自身のパソコンで受験)とCBT方式(決められた会場に設置されたパソコンで受験)のどちらかから受験方式を選ぶことができます。

1級はCBT方式一択です。

以前は、2級に合格していなければ1級の受験資格がありませんでしたが、2022年より2級の合否に関わらず誰でも1級を受けることができるようになりました。

合格率は年によってばらつきが大きく、2018年の2級の合格率は10%台、2021年の3級、2級の合格率は80%台となっています。

合格率の平均はあくまでも参考値として、しっかり学習して臨むことをおすすめします。

実務に活かせるのは2級から

最初に取得するのは何級がいいのか問題ですが、実務に活かしたいと考えている方は2級以上がおすすめです。

2級では、具体的な住環境の評価や改善提案のスキルを身につけられるため、日々の業務に活かすことが可能です。

1級を取得できるに越したことはないですが、医療・福祉現場で働く方であれば2級で十分実務に活かすことができます。

1級では、専門的なコンサルティングや大規模なリフォームプロジェクト、新築住宅の設計において、計画を立案し、実行することが可能です。

就職や転職で有利に働く可能性があるのも2級からなので、将来的なことも考えると最初から2級に挑戦することをおすすめします。

MEMO

「いきなり2級は…」と心配な方は3級との併願受験も可能なため、落ち着いて試験に臨めるよう併願も一つの選択肢として覚えておきましょう。

まとめ

福祉住環境コーディネーターは、超高齢社会の日本において今後さらに需要が高まる資格です。

福祉住環境コーディネーターを取得することは、医療・福祉の現場で働く方にとって、既存の知識・スキルを拡張し、キャリアの可能性を広げるための手段とも言えるでしょう。

実務に活かした方は、最初に2級の試験から受けて、より高度な知識を習得したいと思ったら1級に挑戦するのがおすすめです。

ぜひ、この機会に福祉住環境コーディネーターの取得を検討してみてはいかがでしょうか?

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