柔道整復師の就職先は?スキルを活かせる就職先6選

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柔道整復師としてのキャリアをスタートさせる、あるいは転職を考えている方にとって、どこで働くかはとても重要な問題です。

厚生労働省の統計によると、柔道整復師の数は毎年3,000人のペースで増加しており、超高齢社会の日本において、今後ますます需要が高まることが予想されます。

その一方で、将来のキャリア構築を見越して就職先を選ばないと、年々転職先選びが難しくなることも予想されます。

本記事では、柔道整復師が活躍できる6つの主要な就職先を紹介し、それぞれの主な業務やメリット、さらには現役の柔道整復師の声もお届けします!

また、就職先選びのポイントについても深く掘り下げていきます。

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柔道整復師の就職先

柔道整復師が活躍できる就職先は多岐にわたりますが、その中でも主要な就職先を6つに厳選してご紹介します!

1. 整骨院・接骨院

整骨院や接骨院は、柔道整復師にとって最も一般的かつ直接的にスキルを活かせる就職先です。

大半の柔道整復師が整骨院・接骨院で働いています。

一方で、整骨院・接骨院は乱立して数が多いこともあり、競争の激化や保険制度への対応、即時的な効果を実感してもらえるよう継続的な学習の必要性など大変な面もあります。

主な業務

  • 骨折、脱臼、捻挫、打撲などの施術
  • 患者のカウンセリングと治療計画の立案
  • 予防的ケアとアドバイスの提供

メリット

  • 柔道整復師としての技術を直接活かせる
  • 患者さんとの長期的な関係構築が可能
  • 将来の独立開業の足がかりになる

注意点

  • 競合が多いため、差別化が必要
  • 保険請求の知識が不可欠
  • 終業時間が遅いことが多い

現役柔道整復師の声

「整骨院で働き始めて3年目です。患者さんの痛みが和らぎ、笑顔で帰っていく姿を見るのが何よりもやりがいを感じる瞬間です。ただ、帰宅が終電になることも多く、ワークライフバランスの管理は課題ですね。」(東京都・30代男性)

2. 整形外科クリニック

整形外科クリニックでは、医師との連携のもと、より専門的な治療に携わることができます。

整骨院では扱わない重度の外傷や疾患、手術前後のリハビリテーションなど、多様な症例に携われます。

また、医師以外にも看護師や理学療法士など他の医療職とチーム医療を実践できるため、多職種からの学びも多い環境です。

主な業務

  • リハビリテーションプログラムの実施
  • 医療補助(診察補助、処置補助)
  • 患者さんの経過観察と報告

メリット

  • 医師との連携により、幅広い症例を経験できる
  • 最新の医療技術や知識に触れる機会が多い
  • 比較的安定した勤務体系

注意点

  • 医療知識の継続的な更新が必要
  • チーム医療への適応力が求められる
  • 整骨院と比べて裁量の制限があるところが多い

現役柔道整復師の声

「整形外科クリニックでの勤務は、医学的な知識が格段に増えました。特に、レントゲンや MRI の読影スキルが向上し、より正確な施術ができるようになりました。」(大阪府・40代女性)

3. 介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は、柔道整復師にとって重要性が増している就職先の一つです。

老健は、病院と在宅の中間に位置する施設で、高齢者の自立支援と在宅復帰を目指す場所です。

高齢者のQOL向上に直接貢献でき、地域包括ケアシステムの一翼を担えます。

規則的な勤務時間で、柔道整復師は夜勤がない場合が多く、残業も少ない老健が多いです。

主な業務

  • 機能訓練指導
  • 集団体操やレクリエーションの企画・実施
  • 多職種連携によるケアプランの策定

メリット

  • 高齢者医療・介護の専門性を高められる
  • 安定した勤務環境
  • 社会貢献度の高い仕事

注意点

  • 介護職との密接な連携が重要
  • 認知症ケアなど、追加的なスキル習得が必要な場合がある
  • 移乗介助など、肉体的な負担が大きい業務がある

現役柔道整復師の声

「老健での仕事は、単なる身体機能の維持・改善だけでなく、入所者さんのQOL向上に直接貢献できる点がやりがいです。一方で、整骨院で働いていた時代に培った技術やスキルを活かす場面は少ないです」(福岡県・35代男性)

4. デイサービス

デイサービス(通所介護)は、要介護者や要支援者が日中に通う介護サービス施設です。

基本的に日中のみの勤務で、土日が休みのケースが多く、年間休日数が多い傾向にあります。

老健と同じように高齢者のQOL向上に直接貢献できるのが魅力で、リハビリ特化型、認知症対応型など様々なデイサービスがあります。

専門の送迎員がいなければ、送迎業務も担う必要があり、運転免許の保有が必須のデイサービスもあるので確認が必要です。

主な業務

  • 個別機能訓練の実施
  • グループエクササイズの指導
  • 利用者の身体状況の評価と報告

メリット

  • 地域に密着した働き方ができる
  • 土日休みのケースが多い
  • 利用者との長期的な関係構築が可能

注意点

  • 時間管理と柔軟な対応力が求められる
  • 機能訓練以外の業務(レクリエーション、送迎など)もこなす必要がある
  • 長時間の立ち仕事となることが多い

現役柔道整復師の声

「デイサービスでは、利用者さんの笑顔や『ありがとう』の言葉が何よりのモチベーションになります。最初は送迎のルートを覚えたり、狭い道の運転に慣れず苦労していました。」(神奈川県・28歳女性)

5. 病院

病院は、柔道整復師にとって専門性を高め、多様な症例に触れることができる重要な就職先です。

しかし、整形外科やリハビリ科がある病院でかつ柔道整復師を募集している病院が少ないので、就職の競争率は高いです。

急性期から慢性期まで多様な症例に触れられたり、カンファレンスに参加したりなど、病院ならではの働き方ができます。

主な業務

  • 入院患者さんのリハビリテーション
  • 外来患者さんの処置補助
  • 医師への報告と治療方針の相談

メリット

  • 多職種連携を学べる
  • 幅広い症例を経験できる
  • キャリアアップの機会が豊富

注意点

  • 重症患者や緊急性の高い症例への対応が必要なことがある
  • カンファレンスや委員会など臨床以外の業務がある
  • 募集が少ない

現役柔道整復師の声

「病院勤務は、様々な症例に触れられる点が最大の魅力です。特に救急外来での経験は、判断力と技術の向上に大きく役立っています。」(北海道・29歳男性)

6. フィットネスジム

フィットネスジムは、健康志向の高まりとともに柔道整復師の新たな活躍の場として注目されています。

日本のフィットネス産業の市場規模は年々拡大しており、専門知識を持つ人材の需要も増加しています。

主な業務

  • パーソナルトレーニングの指導
  • 怪我予防のためのストレッチ指導
  • 会員の健康相談対応

メリット

  • 予防医学の観点から健康づくりに貢献できる
  • 若年層から高齢者まで幅広い年齢層と関われる
  • スポーツ医学の知識を活用できる

注意点

  • フィットネス業界の最新トレンドへの対応が必要
  • 営業的なスキルも求められる場合がある

現役柔道整復師の声

「フィットネスジムでの仕事は、予防にも力を入れられる点が魅力です。会員さんの体の変化を一緒に喜べるのも大きなやりがいです。ただ、最新のトレーニング方法の学習は欠かせません。」(愛知県・32歳男性)

柔道整復師が就職先を選ぶ際のポイント

就職先を選ぶ際には、自分の優先順位が何なのか、また譲れない条件やこだわりを明確にしておくことが大事です。

自身のキャリアビジョンとの一致

  • 5年後、10年後のキャリアビジョンを具体的に描き、それに合致する環境かを検討する。

継続的な学習・成長の機会

  • 研修制度や資格取得支援など、スキルアップのサポートがあるか確認する。

職場の雰囲気や人間関係

  • 可能であれば職場見学や先輩社員との面談の機会を設けてもらう。

勤務条件(給与、福利厚生、勤務時間など)

  • 業界平均と比較しながら、自身のライフスタイルに合うか検討する。

将来性(昇進の可能性、事業の安定性)

  • 会社の成長率や業界内でのポジションを調査する。

立地と通勤時間

  • 長期的に働き続けられる場所かを考慮する。

専門性の発揮と新しい分野へのチャレンジのバランス

  • 既存のスキルを活かしつつ、新たな領域にも挑戦できるか検討する。

年収が高い就職先

柔道整復師の平均年収は、約400万円と言われています。

働く場所や地域によって差があるため一概には言えないですが、柔道整復師として400万円以上の年収をもらっていれば、比較的高年収だと言えます。

先ほど紹介した就職先の中では、整形外科クリニックが高年収の部類に入ります。

新卒からのスタート時は年収300万円台のところが多いですが、整形外科クリニックでは経験年数や実績によって、500万円近くもらっている柔道整復師もいます。

他にも整骨院・接骨院でインセンティブ込みで500万円を超える柔道整復師も多くいますし、フィットネスジムからパーソナルトレーナーに独立して高年収を得ている柔道整復師もいます。

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ワークライフバランスが取りやすい就職先

ワークライフバランスが取りやすい就職先は、老健やデイサービスが挙げられます。

終業時間の定時が17時~18時のところが多く、急な対応が少ないことが理由としてあります。

また、土日休みの完全週休2日制を採用しているところも多く、比較的休みの融通が利きやすいのも特徴です。

柔道整復師が老健やデイサービスで働く際は機能訓練指導員のポジションとして勤務することになります。

中には機能訓練指導員が1人という職場もあるので、そこは確認が必要です。

まとめ

柔道整復師のスキルを活かせる就職先6選を紹介してきました。

柔道整復師の主な就職先は、整骨院・接骨院、整形外科クリニック、老健、デイサービス、病院、フィットネスジムの6つです。

就職先を選ぶ際には、自分の中の優先順位や譲れない条件を明確にしておくことが大事です。

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