産業カウンセラーの資格は役に立たない?企業で働きたい看護師が思っている3つの疑問

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看護師として働いている方の中には、将来的に産業看護師として働くことを考えている方もいるのではないでしょうか?

誰しもが産業看護師として働く前は、経験がないですし、少ない採用枠を勝ち取るためにどうしたらよいか悩むと思います。

そんなときに、「少しでも強みとしてアピールできる資格とかないかな…」と辿り着きやすいのが”産業カウンセラー”の資格ではないでしょうか?

この記事では、「産業カウンセラーの資格は取っておいた方がいいの?」「役に立たないって聞いたけど実際のところどうなの?」といった疑問を抱えている看護師のために、その疑問を解消できればと思います!

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産業カウンセラーとは

まずは基本から確認しましょう。

産業カウンセラーとは、仕事に関すること、職場の人間関係に関することなどから生じるストレスやメンタルヘルスに対して支援を行う仕事のことを指します。

他にも働く従業員のキャリアカウンセリングや職場の環境改善サポートなども仕事の一環です。

また産業カウンセラーは、日本産業カウンセラー協会が運営する民間資格の名称でもあります。

産業看護師として働くのに都合が良さそうな資格ですが、実際に産業看護師として働く際に取得しておくべき資格なのでしょうか?

産業カウンセラーに関する看護師が思っている疑問

産業看護師に産業カウンセラーの資格は必須?

産業看護師として働く上で、産業カウンセラーの資格は必須?という疑問に対する答えは、必須ではありません

産業看護師として働くために法的に必要な資格は、看護師免許のみです。

つまり、産業カウンセラーの資格がなくても、企業の健康管理部門で働くことは可能です。

産業カウンセラーはどんなことが学べる?

産業カウンセラーの資格を取得する過程で学べることは多岐にわたります。

産業カウンセラーの業務領域となる「メンタルヘルス対策」「職場の環境改善・人間関係開発」「キャリア形成支援」の3つの領域に関することがメインとなります。

1.産業カウンセラーとは
2.コンプライアンスと倫理
3.産業界におけるカウンセリングの歩み
4.カウンセリングとは
5.傾聴の意義と技法
6.カウンセリングのプロセスと面接記録
7.カウンセリングのトレーニングの意義と実際
8.逐語記録の作成とその検討
9.事例検討とスーパービジョン
10.カウンセリング理論の源流および主要な理論と方法
11.カウンセリングの様々な理論と方法および今日的課題
12.こころのメカニズム
13.パーソナリティ心理学と心理アセスメント
14.精神医学の基本
15.産業組織の心理学
16.コミュニケーションの基本
17.コミュニティ心理学の基本
18.産業社会の動向と働く意識の変化
19.人事労務管理の基礎知識と人材マネジメントの現状
20.産業カウンセラー支援活動に関わる法
21.職場における人間関係開発・職場環境改善への支援
22.職場におけるメンタルヘルス対策への支援
23.キャリア形成への支援

参考:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

一部は看護学生時代に教わることも含まれています。

大学教授や医師が講師となり、これらの内容を6か月コースまたは10か月コースを選択して学んでいきます。

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看護師が産業カウンセラーの資格を取得するメリットはある?

では産業看護師として働く上で、産業カウンセラーの資格を取得するメリットはあるのでしょうか?

メリットは、従業員のメンタルヘルス対策に知識が活かせることです。

産業看護師として企業で働く際は、従業員との面談や健康診断後のフォローアップなどがメイン業務となるため、産業カウンセラーの資格を持っていたとしても、転職時に優遇されるといったことはほとんどありません。

企業にとっては看護師であるかどうかが採用の判断軸で、そこにプラスアルファで看護師としての経験やスキルが評価されることの方が多いです。

産業カウンセラーの資格を取得する際は、あくまでも産業看護師として働くようになってから知識を活かす場面があるくらいに思っていた方がよいでしょう。

産業カウンセラーの資格取得には、最低でも半年間の時間と約35万円のコストがかかります。

資格取得を検討する際は、自分のキャリアプランや現在の状況をよく考えて判断しましょう。

まとめ

「産業看護師として働く上で、産業カウンセラーの資格は役に立たない?」という疑問に対する答えは、「転職時にはあまり役には立たない。就業後に関しては従業員のメンタルヘルス対策などで知識を活かせる場面がある。」といった回答になります。

産業看護師として働く際に産業カウンセラーの資格は必須ではありませんが、メンタルヘルスケアの重要性が高まる現代社会において、これからも注目される資格ではあるでしょう。

メンタルヘルスや産業保健にまつわる資格は、国家資格・民間資格問わず様々なものがあるため、産業看護師として働き始めてから自分が学びたいと思った分野の資格を取得するのが一番良い選択かもしれません。

資格取得は目的ではなく手段です。

本当に大切なのは、その知識とスキルを活かして企業で働く人々の健康にどう貢献できるかです。

これから産業看護師として働きたいと思っている方は、看護師としての知識や経験を積んでいくことで、企業でも活躍できる看護師になれるはずです!

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