言語聴覚士のリアルな給料ってどれくらい?STの気になる給与明細を大公開!

「言語聴覚士って、どのくらい稼げるの?」

この疑問、言語聴覚士を目指している方や現役の言語聴覚士の方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

言語聴覚士は、発生や発音、認知などに関する障害であったり飲食に必要な口腔機能や嚥下に関する障害を抱える方々の支援に携わる重要な職業です。

しかし、同じリハビリ職である理学療法士(PT)や作業療法士(OT)と比べ、給与についての情報はあまり知られていません。

今回は、現役の言語聴覚士の方からいただいた給与明細を元に、リアルな給与事情に迫っていきます!

月給はいくら?残業代は出るの?などの疑問にお答えしながら、言語聴覚士の給与明細を大公開します。

これから言語聴覚士を目指す学生さんや、転職を考えている方々にとって、参考になれば嬉しいです。

また、すでに言語聴覚士として働いている方々にとっても、自身の待遇を見直すきっかけになるかもしれません。

では早速、言語聴覚士の給与の実態に迫ってみましょう!

\転職のご相談はコチラ/

言語聴覚士の平均年収と月収

厚生労働省によると、令和5年度における言語聴覚士の平均年収は432万円となっています。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト

ボーナス支給が夏・冬で各1か月分と仮定すると、平均月収は30.9万円(年収432万円÷14か月)となります。

言語聴覚士の平均年齢は約35歳であるため、この年齢で年収430万前後だと一般的、それ以上だと給与待遇が良い職場だと言えます。

都道府県や就業場所によっても年収に違いが出てくるため、都心部の職場や規模が大きい職場であれば、平均以上の年収の割合が高くなります。

それでは実際に現場で働いている言語聴覚士の給与明細を見てみましょう。

言語聴覚士のリアルな給与明細

言語聴覚士として働いている方のリアルな給与明細を3つご紹介します。

こちらは東京都在住の経験8年目のSTの給与明細です。

スタッフ数が多い大規模病院で働いているため、福利厚生が充実していたり、サービス残業がなく残業代がしっかり支給されています。

給与の総支給額は約27万円ですが、ボーナスが年4か月分以上支給されることで、年収は約420万円と平均並みとなっています。

こちらは神奈川在住の経験16年目のSTの給与明細です。

この方もスタッフ数が多い大規模病院で働いており、先ほど同様に福利厚生が充実しています。

転職して1年未満のため、初年度の基本給は20万円となっていますが、特別手当による調整で総支給額は30万円を超えています。

またボーナス支給も年4か月分ということで、残業なしでも年収は約450万円とのことです。

こちらは埼玉県在住の新卒1年目のSTの給与明細です。

大卒1年目の一般的な平均月収が約23万円と言われているので、それと同額の総支給額となっています。

この方はスタッフ数が30人未満の小規模病院での勤務ですが、ボーナス支給が年5か月分、実働時間が7時間30分という条件に魅力を感じて、この病院に就職したそうです。

今回ご紹介した給与明細は全て病院勤務の言語聴覚士の方のものですが、総じてボーナス支給額が高く、福利厚生が充実しているのが特徴だと言えます。

年収はもちろん大事な要素ですが、就職先を選ぶ際に、ワークライフバランスと残業代がしっかり支給されるかの2点を重視している方が近年増えてきている印象です。

毎日15~30分残業した際に、サービス残業として扱われてしまわないか、定時で帰れて趣味や家庭、副業に時間を充てられるかが多くのSTにとって重要視されています。

LINE logo

言語聴覚士の転職サポート

医療キャリアナビでは、LINEで無料登録ができ、LINEで求人のご紹介や転職相談が可能です!

言語聴覚士が活躍できる就業先

言語聴覚士が活躍できる就業先をご紹介します。

言語聴覚士の約7割が医療機関で働いていますが、医療機関以外にも言語聴覚士としての経験や知識を活かせる職場は多くあります。

働く場所によって給与や年収も変わってきますので、就職や転職の際は参考にしてみてください。

①病院(一般病院、リハビリテーション病院)

急性期から回復期まで幅広い患者さんに対応します。

チーム医療の一員として多職種との連携も必須です。

②クリニック(耳鼻咽喉科、小児科など)

外来患者さんを中心に対応します。

専門性の高い治療や継続的なフォローアップが可能です。

③介護老人保健施設

高齢者の機能維持・回復にフォーカスします。

在宅復帰支援も重要な役割です。

④特別支援学校

児童・生徒の言語発達支援や教育現場での専門的なサポートを提供します。

⑤児童発達支援センター

言語発達遅滞や自閉症スペクトラム症などの子どもたちへの早期介入を行います。

⑥訪問リハビリ

在宅患者さんへのサービス提供や生活環境に即した支援を行います。

⑦大学・研究機関

言語聴覚の研究や次世代の言語聴覚士の育成に携わります。

⑧企業(福祉機器メーカーなど)

補聴器や言語訓練機器の開発・販売サポートなどで専門知識を活かします。

⑨行政機関(保健所、児童相談所など)

地域支援や公衆衛生の観点から言語聴覚サービスを提供します。

まとめ

言語聴覚士の平均年収は432万円で、ボーナス支給が夏・冬で各1か月分と仮定すると、平均月収は30.9万円となります。

言語聴覚士は約7割が医療機関で働いており、病院であればボーナス支給額が高く、福利厚生が充実していることが多いです。

就業先や都道府県によって平均給与の違いはありますが、就職や転職時の参考になれば嬉しいです。

医療キャリアナビでは言語聴覚士の求人を豊富に取り扱っている他、求人サイトに載っていない非公開求人もご紹介が可能です。

少しでも転職を考えている方は、どんな求人があるのかぜひお問い合わせください!

\新着・非公開求人はコチラ/