それNGかも!理学療法士が嫌われる言動とは?
理学療法士として働く際、専門知識や技術力はもちろん必要ですが、職場での人間関係も大切です。
しかし、知らず知らずのうちに同僚や患者さんから距離を置かれるようなNGな言動をしているかもしれません。
今回は、理学療法士が嫌われる原因となりやすいNGな言動についてご紹介します。
理学療法士が嫌われるNGな言動
理学療法士の方々は、患者さんの社会復帰や生活を支える大切な役割を担っています。
しかし、どれだけ専門的なスキルが高くても、理学療法士としての行動に問題があると、信頼を損ね、職場環境を害することになります。
以下のNGな言動を知らないうちにとっていないか、早速チェックしていきましょう。
チームワークを乱す
理学療法士の業務は、他の医療スタッフとの協力が不可欠です。
作業療法士や言語聴覚士など他のリハビリ職とチームで1人の患者さんを担当する際に、治療の足並みを揃えない、勝手にリハビリ目標を変更してしまうなど、チームワークを乱す行動はしていませんか?
気が付かないうちにチームワークを乱していないか、省みる必要があるかもしれません。
患者さんのためと思っての行動であれば、チームで協力して進めていく方が結果的に患者さんのためにもなります。
自己中心的・プライドが高い
自己中心的でプライドが高すぎる態度は、周囲に不快感を与える原因になります。
機能回復に向けて患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立てることは重要ですが、自分の専門知識やスキルを過信し、他人の意見を受け入れない態度では、患者さんや同僚の信頼を失いかねません。
また、自分のやり方が常に正しいと信じて疑わず、柔軟性を欠くことも、成長機会を逃すだけでなく、職場内で孤立する原因になり得ます。
他人の時間を尊重しない
理学療法士として働く上で、患者さんや他のスタッフの時間を尊重することは基本的なマナーです。
自分以外のことに目を向けておらず、適切ではないタイミングで質問や相談を繰り返している人にありがちなNG行動です。
臨床業務が終わって周りがカルテを記載しているときに無駄な雑談をしてしまうなど、自分は楽しいと思っている時間が実は迷惑になっている可能性もあるので注意が必要です。
他にも臨床に一生懸命なあまり、リハビリの開始時間や終了時間が多少前後してしまい、結果として他のスタッフのスケジュールに影響を与えてしまうこともあります。
患者さんのことを気に掛けるのと同じように、職場のスタッフにも自然と心配りができるようになりたいですね。
カルテや記録が適当
理学療法士の働く職場は、シフト制であったり365日稼働のところが多いです。
そのためカルテや治療記録は、休みの日の引継ぎに非常に重要となります。
カルテの記載が毎日同じ内容であったり、記載しておくべき評価結果やこれまでの治療・訓練の内容がほとんど記載されていないと、他のスタッフが代行を嫌がるかもしれません。
カルテや治療記録は、患者さんの進捗管理を行うことができるだけでなく、必要な情報を他のスタッフと共有するための基盤になります。
記載が適当であると、チームでの情報共有がスムーズに行かなくなり、治療の質にも影響を与える可能性があります。
責任を持って正確な記録を残すことは、理学療法士が信頼されるための重要なポイントと言えるでしょう。
遅刻・欠勤が多い
当たり前ですが、遅刻や欠勤が多いと、リハビリを代行しないといけないためその日のスケジュール調整が必要となり、忙しい朝の時間帯に余計な業務を発生させてしまうことになります。
代行分のリハビリが増えることで1日の単位数が増えてしまうかもしれないですし、引継ぎがない状態で初めましての患者さんを担当することになるかもしれません。
人間誰しも突然体調不良になったり、何かしら休まざるを得ない急用ができる可能性はあるので、せめて日頃から体調管理に気をつけるなど、当たり前のことをしっかりとやるのが大事です。
先輩風を吹かせる
先輩としてアドバイスをしたり、相談に乗ってあげることは非常に大事なことです。
ですが、聞いてもいないのに自分の知識や経験を後輩に披露したり、必要以上に自分の経験談を話してしまっていたりしませんか?
後輩との関係性にもよりますが、適切な距離を保ちウザイ先輩にならないことは、どの世界でも共通して意識しておきたいポイントです。
清潔感がない
医療職として、最低限の清潔感は心がけるのが吉です。
これは相手も直接指摘しづらいことなので、自分では気がつきにくいことが多いです。
清潔感がないことで、本人が知らないところで患者さん側から担当を変えてほしいと話が出たり、匂いに敏感な患者さんに苦痛を与えたりすることがあります。
その時の尻拭いは同じチームのスタッフや他のスタッフが行いますが、指摘しづらい上にすぐに改善されるものでもなかったりするのが疎まれる理由となります。
最後に
理学療法士の言動は、患者さんはもちろん、同僚や他の医療スタッフにも悪影響を与えてしまうことがあります。
嫌われる原因となるNGな言動を繰り返していると、たとえ技術が優れていても、信頼や評価を損なう恐れがあります。
上記にあるNG言動に一つでも当てはまることがあったら、ときに自分の言動を省みる時間を作ってみるのもいいかもしれません。