医療職もリスキリングに取り組む時代?転職に有利になる?

医療職もリスキリングに取り組む時代?転職に有利になる?

医療業界では、日進月歩で新しい技術や情報が溢れ、その波に乗り遅れないためにはリスキリングが重要になってきています。

また現代では、一つの職種・資格に関連する業務を続けているだけでは将来が不安に感じる医療職の方も多く、業界やジャンルに縛られずリスキリングに取り組む方も増えてきています。

では医療職の方は、主にどんなリスキリングに取り組んでいるのでしょうか?

専門性の向上のため、収入アップのため、転職のためなど人によって様々な理由がありますが、その理由と実際にどのようなリスキリングに取り組んでいるのかをまとめてみました。

リスキリングとは

リスキリングとは、一言で表すと「職業能力の再開発」です。

既に持っている技能や知識を新たに更新し、または変化する職場環境や技術の進歩に合わせて、新しいスキルを学び直すことを指します。

特に医療職の場合、常に最新の医療技術や治療法を学び、患者さんに対して適切なケアを提供するため、リスキリングが欠かせません。

これにより、専門性を高めたり、仕事の幅を広げることが可能になります。

さらに、不透明な将来に備えてキャリアの選択肢を広げたり、収入アップのための手段としても考えられます。

また、転職市場においても有利に働くことが期待され、今では勤務先から推奨されるケースも増えています。

リスキリングは単に能力を開発するだけでなく、医療業界全体のサービスレベルの向上にも繋がるため、持続可能な医療システム構築への寄与としても注目されています。

医療職がリスキリングに取り組む理由

医療業界におけるリスキリングの必要性は日々高まっています。

医療技術の進歩、人口構造の変化、そしてグローバル化に伴い、医療職に求められるスキルが複雑化してきているためです。

医療職の方が自らのスキルをアップデートし続けることは、より良い患者さんのケアを提供するため、また自身のキャリアの発展にも繋がるために重要です。

ここでは、医療職がリスキリングに取り組む理由について詳しく見ていきます。

専門性を磨きたいから

医療の分野では専門性が非常に重要です。

専門性を磨くことで、患者さんに対してより質の高いサービスを提供できるようになりますし、直接的に職場から評価されやすくなります。

さらには、新しい分野への挑戦や研究活動への参加など、自身の専門性を活かした活動の選択肢も広がります。

仕事の幅を広げたいから

医療職は、臨床現場だけでなく、教育、研究、管理職などさまざまな分野で活躍することが可能です。

リスキリングはそれらを実現するための手段となります。

他にもWEBや医療DXの知識を習得することで、職場から求められる仕事が増え、多様な経験が積めることも考えられます。

長期的なキャリアを見据えたリスキリングは、自分の可能性を広げるきっかけになります。

収入を上げたいから

医療職の中には、自身のスキルや知識を高めることで、収入をアップさせたいと考えている方も少なくありません。

本業に関連することでリスキリングに取り組むこともありますが、全くの別業界の知識・スキル習得のためにリスキリングに取り組む医療職の方はたくさんいます。

趣味の延長線上で習得した動画編集のスキルを活かして収益を上げていたり、一からエンジニアやWEBデザイナーの知識を習得して副業として取り組んでいたりなど、医療職の働き方も多種多様になってきています。

転職に有利だから

医療職の中には、現在の職場環境や待遇に満足しておらず、新たな環境を求めて転職を考えている人も多いです。

医療業界では、経験年数やどんな施設で働いてきたかなどが重要視されがちですが、リスキリングを行うことで、他のライバルとなり得る転職希望者にはない知識やスキルをアピールできるため、ここで差をつけることができます。

また自己学習・自己研鑽できる人と評価される面もあります。

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勤務先で推奨されているから

勤務先の医療機関自体が、従業員に対してリスキリングの取り組みを推奨しているケースもあります。

これは、勤務先全体としてサービスの質を向上させる目的や、医療従事者を長期的に育成し、患者さんへの安定的なケアの提供を目指すためです。

職場が支援する形でリスキリングが行われることは、従業員にとって大きな魅力となり、より自発的に知識や技術の向上に力を入れることが期待できます。

医療職が取り組んでいる主なリスキリング

医療職は患者さんのケアはもちろんのこと、最先端の医療技術や情報管理システムの理解、マネジメントスキルの向上など幅広いスキルセットが求められるようになってきました。

特に医療DXが進む中、情報技術を理解し活用する能力は医療現場のみならず、管理職に至るまでのあらゆるレベルで重視されています。

現在携わっている業務や領域に関連する専門知識・スキル

医療の現場は日々進化し続けており、患者さんへの予防、診断、治療まで各段階で新しい技術が導入されています。

そのため、医療職は自分が携わっている業務や領域に対する専門知識とスキルをアップデートしていくことが求められます。

例えば、最新の医療機器を使いこなすための講習、新しい技術や治療法に関する学会への参加、ガイドラインの変更に応じた学習などです。

学生時代に教わった知識が常識ではなくなる業界だからこそ、特に自分が携わっている業務や領域に関連するリスキリングは最も重要になってきます。

現在携わっている業務や領域とは異なる専門知識・スキル

一方で、医療職が転職やキャリアチェンジを考えた場合、現在の業務や領域以外の専門知識やスキルの習得も重要になります。

異なる領域への理解を深めるためには、薬学、公衆衛生、心理学など他科目の基礎学問を習得することや、医療情報技術、データ分析など、医療以外の分野でも活用できる技能を学ぶことが求められます。

これにより、より広い視点から医療の質改善や新たな職域への挑戦が可能になります。

医療DXに関する知識

DXが進む医療業界では、ITの基本スキルはもちろん、電子カルテの活用、AI診断支援ツールの利用、遠隔医療の実施など、新たなテクノロジーを駆使する能力が求められます。

医療職は情報化社会に適応するため、医療ITに関して継続的な学びを進めていく必要があり、プログラミングやデータ管理などのリスキリングに取り組む方も多いです。

医療DXの知識と技術を身につけることで、時代の流れについていける他にも業務の効率化であったり、キャリアチェンジに役立つことがあります。

マネジメントに関する知識

医療職においては、役職が上がったタイミングで何もわからない状態でいきなりマネジメントを任されることが多く、臨床との兼務が難しくなってしまう方が多いです。

マネジメントと一言で言っても、チームのモチベーションの維持、リソースの最適化、人材管理、財務管理など職場から求められることは多種多様です。

職場内では教わることができない場合も多いので、リスキリングで必要なマネジメント知識・スキルを身に付けていくのも良い選択です。

リスキリングで知識を習得することで、現場での吸収も早められる相乗効果が期待できます。

他業界・他分野に関する知識・スキル

収入アップを理由にリスキリングに取り組む医療職の方は、他業界や他分野に関する知識・スキルのリスキリングに取り組んでいます。

最近ではWEB関連のエンジニアやデザイナーに必要なスキルのリスキリングや、簿記や経理など金融に関係する知識のリスキリングが人気です。

オンラインでの学習ツールやスクールが主流となっているので、未経験からでも学びやすいことも人気の理由です。

まとめ

この記事では、医療職が取り組んでいるリスキリングの内容、そしてリスキリングに取り組む理由について解説してきました。

医療職の方々のリスキリングは、個人のスキル・キャリアアップのみならず、医療業界全体の質の向上にも関与していると言えます。

自分の専門性を磨いたり、仕事の幅を広げるための現職に活かされるリスキリングであったり、収入アップや転職のための将来を見据えたリスキリングなど、取り組む理由は人それぞれです。

医療職の方は自発的に学ぶことが好きという方が多いので、ぜひリスキリングで自分の能力を再開発してみてはいかがでしょうか。

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