トーマステスト|股関節屈曲拘縮の評価手順・注意点・陽性基準
トーマステスト(Thomas test)は、股関節屈曲拘縮の有無を確認するための整形外科的検査です。
腸腰筋をはじめとする股関節屈筋群が短縮していると、腰椎の前弯によって拘縮が隠れてしまうことがあります。トーマステストでは反対側の股関節を最大屈曲させて骨盤を後傾させ、腰椎前弯による代償を取り除いた状態で検査側の股関節を評価するのが特徴です。
検査の手順
- 検査台に背臥位(仰向け)になる。
- 非検査側の股関節と膝を最大屈曲し、両手で大腿を胸に引き寄せる。腰椎の前弯を消失させ、骨盤を後傾位に固定する。
- この状態で検査側の下肢の動きを観察する。
- 反対側も同様に行い、左右を比較する。

実施時の注意点
- 腰椎の前弯による代償に注意し、骨盤の後傾を保持する。
- 非検査側の股関節・膝は十分に屈曲させる。
- 必ず左右差を比較して評価する。
- 膝が伸展したり外側に開く場合は大腿直筋や大腿筋膜張筋の短縮との鑑別を意識する。
陽性基準と判定
| 所見 | 解釈 |
|---|---|
| 検査側の大腿が検査台につく | 陰性(正常) |
| 検査側の大腿が持ち上がり浮く | 腸腰筋の短縮を示唆 |
| 検査側の大腿が持ち上がり外側に開く | 大腿筋膜張筋の短縮を示唆 |
| 検査側の大腿が持ち上がり膝が伸展する | 大腿直筋の短縮を示唆 |
陽性の場合は、浮いた大腿と検査台のなす角度によって拘縮の程度を評価します。角度が大きいほど屈曲拘縮が強いことを示します。
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股関節周囲の整形外科的テスト
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