ケンプテスト|正しい測定手順・陽性基準・鑑別のポイント

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ケンプテスト(Kemp test)は、体幹を伸展・側屈・回旋させて腰椎の椎間関節と椎間孔に圧迫ストレスを加え、疼痛が誘発されるかを確認する誘発テストです。クアドラントテストとも呼ばれます。腰椎椎間関節障害(椎間関節性腰痛)や、神経根症状のスクリーニングとして臨床で広く用いられています。

体幹を患側へ複合的に動かすことで、椎間関節の関節面が接近し、同時に椎間孔が狭くなります。これにより、椎間関節そのものに由来する痛みや、神経根が圧迫されることによる下肢症状を引き出すのが狙いです。

ケンプテストの実施手順

  1. 患者を立位(または座位)にし、検者は後方から体幹を支える。
  2. 患側方向へ体幹を伸展・側屈・回旋させ、椎間関節と椎間孔に複合的なストレスを加える。
  3. その肢位を数秒間保持し、疼痛が誘発されるかを確認する。
  4. 反対側でも同様に行い、左右差を評価する。

実施時の注意点

  • 椎間関節や椎間孔に圧迫ストレスがかかるため、動作は急激に行わずゆっくり誘発する。
  • 高齢者・骨粗鬆症・脊椎すべり症のある患者では特に慎重に実施する。
  • 下肢のしびれなど神経症状が増悪する場合は、直ちに中止する。
  • 単独では確定診断にならないため、他の評価と必ず組み合わせて判断する。

ケンプテストの陽性基準

体幹を動かした際に誘発される痛みの部位によって、示唆される病態が異なります。

誘発される痛み 示唆される病態
患側の腰部〜殿部に限局した痛み 椎間関節性の疼痛(腰椎椎間関節障害)
下肢へ放散する痛み・しびれ 神経根の圧迫(椎間板ヘルニア・椎間孔狭窄など)

ケンプテストが陽性であっても、それだけで確定診断となるわけではありません。画像所見や他の整形外科的テスト、神経学的所見と合わせて総合的に判断することが重要です。

印刷して活用しよう

ケンプテストを含めた脊柱・神経根の徒手検査の実施手順・陽性基準・注意点を1枚にまとめたPDF資料です。臨床の現場や学習用の確認シートとして、印刷してお使いいただけます。

ケンプテスト

脊柱・神経根の徒手検査一覧

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