ケンプテスト|正しい測定手順・陽性基準・鑑別のポイント
ケンプテスト(Kemp test)は、体幹を伸展・側屈・回旋させて腰椎の椎間関節と椎間孔に圧迫ストレスを加え、疼痛が誘発されるかを確認する誘発テストです。クアドラントテストとも呼ばれます。腰椎椎間関節障害(椎間関節性腰痛)や、神経根症状のスクリーニングとして臨床で広く用いられています。
体幹を患側へ複合的に動かすことで、椎間関節の関節面が接近し、同時に椎間孔が狭くなります。これにより、椎間関節そのものに由来する痛みや、神経根が圧迫されることによる下肢症状を引き出すのが狙いです。
ケンプテストの実施手順
- 患者を立位(または座位)にし、検者は後方から体幹を支える。
- 患側方向へ体幹を伸展・側屈・回旋させ、椎間関節と椎間孔に複合的なストレスを加える。
- その肢位を数秒間保持し、疼痛が誘発されるかを確認する。
- 反対側でも同様に行い、左右差を評価する。

実施時の注意点
- 椎間関節や椎間孔に圧迫ストレスがかかるため、動作は急激に行わずゆっくり誘発する。
- 高齢者・骨粗鬆症・脊椎すべり症のある患者では特に慎重に実施する。
- 下肢のしびれなど神経症状が増悪する場合は、直ちに中止する。
- 単独では確定診断にならないため、他の評価と必ず組み合わせて判断する。
ケンプテストの陽性基準
体幹を動かした際に誘発される痛みの部位によって、示唆される病態が異なります。
| 誘発される痛み | 示唆される病態 |
|---|---|
| 患側の腰部〜殿部に限局した痛み | 椎間関節性の疼痛(腰椎椎間関節障害) |
| 下肢へ放散する痛み・しびれ | 神経根の圧迫(椎間板ヘルニア・椎間孔狭窄など) |
ケンプテストが陽性であっても、それだけで確定診断となるわけではありません。画像所見や他の整形外科的テスト、神経学的所見と合わせて総合的に判断することが重要です。
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脊柱・神経根の徒手検査一覧
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