ラセーグテスト(Lasegueテスト)|正しい測定手順・陽性基準・鑑別のポイント

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ラセーグテスト(Lasegueテスト)は、坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアが疑われる患者に対して行う代表的な神経学的診察手技です。

主にL4〜S1レベルの神経根症状(腰椎椎間板ヘルニアなど)のスクリーニングに用いられ、坐骨神経痛の評価における基本手技のひとつです。

実施手順

  1. 患者を仰臥位(背臥位)にし、両下肢を伸展させて力を抜いてもらう。
  2. 検者は一方の手で踵を保持し、もう一方の手で膝の前面を軽く押さえ、膝を伸展位に保つ。
  3. 膝を伸ばしたまま、下肢をゆっくりと挙上(股関節を屈曲)していく。
  4. 下肢後面(大腿後面〜下腿)に沿った放散痛・しびれが出現した角度を記録する。
  5. 健側・患側の両側で行い、左右を比較する。

国内ではSLRテストと同じ方法として実施することが多く、SLRテストの別名として扱われることもあります。SLRテストと区別して行う場合は、別法として以下のような手順となります。

  1. 患者を仰臥位(背臥位)にし、検査側の股・膝関節を90度屈曲させる。
  2. 検者は一方の手で踵を保持し、もう一方の手で膝の前面を軽く押さえ、膝を伸展方法に動かす。
  3. 下肢後面(大腿後面〜下腿)に沿った放散痛・しびれが出現した角度を記録する。
  4. 健側・患側の両側で行い、左右を比較する。

実施時の注意点

  • 放散痛(神経性)とハムストリングの伸張感を明確に区別する。
  • 急激に挙上せず、痛みの出現を確認しながらゆっくり行う。
  • 疼痛やしびれの増悪に注意し、無理な挙上は避ける。

陽性の判定基準

下肢の挙上角度と、その際に誘発される痛みの性状から判定します。神経根性の放散痛か、筋・関節由来の伸張感かを区別することが重要です。

挙上角度 所見・解釈
約30〜70度 患側下肢後面に坐骨神経痛様の放散痛が出現 → 陽性(神経根症状を示唆)
70度を超えて出現 非特異的。筋・関節(ハムストリングの伸張感など)由来を疑う
30度未満で強い痛み 高度な神経根圧迫を示唆

補助所見として、健側の挙上で患側に痛みが出る「交差性ラセーグ(well-leg raise test)」は、腰椎椎間板ヘルニアに対する特異度が高いとされます。

また、陽性となる角度からわずかに下肢を下げ、足関節を背屈させて痛みが再現すれば(ブラガード徴候)、痛みが神経性であることを支持します。

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