ジェノグラム(家族構成図)の書き方と記載例

ジェノグラム(家族構成図)の書き方と記載例 イメージ

ジェノグラム(家族構成図)とは、家族の構成員・世代関係・婚姻状況・死亡などを記号で表す家系図の一種です。もともとは家族療法の分野で開発されましたが、現在では看護記録・リハビリテーション計画・介護支援専門員のアセスメントなど、幅広い場面で使われています。

多職種カンファレンスや退院支援の場面でも、ジェノグラムがあると情報共有がスムーズになります。

ジェノグラムの基本記号

ジェノグラムでは、国際的に統一された記号を使用します。

医療現場では職場によって特殊な書き方をする場合もありますが、以下の基本記号を覚えておけば、ほとんどの家族構成を表現できます。

記号 意味 説明
男性 四角形で表す
女性 丸で表す
本人(患者) 二重の四角または丸で表す
4542 年齢 記号の中に数字で年齢を書き入れる
死亡 記号に×印を重ねる、または記号を黒く塗りつぶす(どちらでも可)
KP キーパーソン 主な介護者・意思決定者に★を付ける、または記号の下に「KP」と書く
婚姻関係 男性と女性を線で結ぶ
同棲 婚姻していない同居カップルは点線で結ぶ
別居 婚姻線にスラッシュ1本(/)を入れる
離婚 婚姻線にスラッシュ2本(//)を入れる
親子関係 親(婚姻線)から子へ縦線を下ろす
同居関係 同居している家族を点線で囲む

ジェノグラムの書き方の手順

1
本人(患者)を二重線の記号で書き、中央付近に配置する
2
配偶者を横線でつなぐ(男性は左、女性は右が一般的)
3
親世代本人子世代
本人の親世代を上段に、子世代を下段に配置する
4
年長年少
きょうだいは左から年齢順に並べる(左が年長)
5
享年80
死亡者には×印を付け、享年を記入する
6
離婚は婚姻線に//(スラッシュ2本)を入れる
7
45脳梗塞
各人物の近くに年齢・疾患名・キーパーソン等の情報を書き添える

ジェノグラムの書き方のポイント

  • 男性は左、女性は右に配置するのが一般的なルールです。(施設や記録様式によって異なる場合もあります)
  • きょうだいは左から出生順(年長→年少)に並べます
  • 同居している家族を点線で囲むと、生活状況がより分かりやすくなります
  • 疾患名や障害名を記号の近くに書き添えると、医療上のリスクが一目で分かります
  • キーパーソン(主な介護者・意思決定者)には★印を付けると、退院支援の際に便利です
  • 記入日を必ず添えましょう。家族状況は変化するため、いつ時点の情報かが重要です

ジェノグラムの活用場面

ジェノグラムは、さまざまな医療・福祉の場面で活用されています。

場面 活用方法
入院時の情報収集 家族構成・キーパーソン・緊急連絡先の把握
退院支援カンファレンス 退院後の支援体制・介護力の見える化
ケアマネジメント 居宅サービス計画書への添付・家族関係の整理
訪問看護・訪問リハビリ 在宅環境のアセスメント・家族の協力体制の確認
多職種カンファレンス 家族背景の共有・支援方針の統一

印刷して活用しよう

ジェノグラムの基本記号と3つの記載例(核家族・三世代家族・離婚夫婦)をまとめた資料を用意しました。印刷して手元に置いておくと、日々の記録作成がスムーズになります。

家族構成(ジェノグラム)

家族構成(ジェノグラム)

ジェノグラムの基本記号と3つの記載例(核家族・三世代家族・離婚夫婦)をまとめた印刷用資料です。記録作成の参考にご活用ください。

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