ジェノグラム(家族構成図)の書き方と記載例
ジェノグラム(家族構成図)とは、家族の構成員・世代関係・婚姻状況・死亡などを記号で表す家系図の一種です。もともとは家族療法の分野で開発されましたが、現在では看護記録・リハビリテーション計画・介護支援専門員のアセスメントなど、幅広い場面で使われています。
多職種カンファレンスや退院支援の場面でも、ジェノグラムがあると情報共有がスムーズになります。
ジェノグラムの基本記号
ジェノグラムでは、国際的に統一された記号を使用します。
医療現場では職場によって特殊な書き方をする場合もありますが、以下の基本記号を覚えておけば、ほとんどの家族構成を表現できます。
| 記号 | 意味 | 説明 |
|---|---|---|
| 男性 | 四角形で表す | |
| 女性 | 丸で表す | |
| 本人(患者) | 二重の四角または丸で表す | |
| 年齢 | 記号の中に数字で年齢を書き入れる | |
| 死亡 | 記号に×印を重ねる、または記号を黒く塗りつぶす(どちらでも可) | |
| キーパーソン | 主な介護者・意思決定者に★を付ける、または記号の下に「KP」と書く | |
| 婚姻関係 | 男性と女性を線で結ぶ | |
| 同棲 | 婚姻していない同居カップルは点線で結ぶ | |
| 別居 | 婚姻線にスラッシュ1本(/)を入れる | |
| 離婚 | 婚姻線にスラッシュ2本(//)を入れる | |
| 親子関係 | 親(婚姻線)から子へ縦線を下ろす | |
| 同居関係 | 同居している家族を点線で囲む |
ジェノグラムの書き方の手順
1
本人(患者)を二重線の記号で書き、中央付近に配置する
2
配偶者を横線でつなぐ(男性は左、女性は右が一般的)
3
本人の親世代を上段に、子世代を下段に配置する
4
きょうだいは左から年齢順に並べる(左が年長)
5
死亡者には×印を付け、享年を記入する
6
離婚は婚姻線に//(スラッシュ2本)を入れる
7
各人物の近くに年齢・疾患名・キーパーソン等の情報を書き添える
ジェノグラムの書き方のポイント
- 男性は左、女性は右に配置するのが一般的なルールです。(施設や記録様式によって異なる場合もあります)
- きょうだいは左から出生順(年長→年少)に並べます
- 同居している家族を点線で囲むと、生活状況がより分かりやすくなります
- 疾患名や障害名を記号の近くに書き添えると、医療上のリスクが一目で分かります
- キーパーソン(主な介護者・意思決定者)には★印を付けると、退院支援の際に便利です
- 記入日を必ず添えましょう。家族状況は変化するため、いつ時点の情報かが重要です
ジェノグラムの活用場面
ジェノグラムは、さまざまな医療・福祉の場面で活用されています。
| 場面 | 活用方法 |
|---|---|
| 入院時の情報収集 | 家族構成・キーパーソン・緊急連絡先の把握 |
| 退院支援カンファレンス | 退院後の支援体制・介護力の見える化 |
| ケアマネジメント | 居宅サービス計画書への添付・家族関係の整理 |
| 訪問看護・訪問リハビリ | 在宅環境のアセスメント・家族の協力体制の確認 |
| 多職種カンファレンス | 家族背景の共有・支援方針の統一 |
印刷して活用しよう
ジェノグラムの基本記号と3つの記載例(核家族・三世代家族・離婚夫婦)をまとめた資料を用意しました。印刷して手元に置いておくと、日々の記録作成がスムーズになります。
家族構成(ジェノグラム)
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