【パッと確認】疼痛評価スケール|VAS・NRS・フェイススケール
疼痛スケールは患者さんの痛みの程度を客観的に評価するための測定ツールです。
患者さんが感じている主観的な痛みを、医療者が理解しやすい形で数値化したり視覚化したりすることができます。
これらのスケールを使用することで、治療効果の評価や経過観察が可能となり、適切な痛み管理につながります。
VAS(Visual Analog Scale)
VAS(Visual Analog Scale)は10cmの直線上で痛みの程度を示してもらう方法で、一方の端を「痛みなし」、もう一方を「最悪の痛み」として、その間の任意の位置で現在の痛みを表現します。
- 左端(0mm):「痛みなし」
- 右端(100mm):「これ以上ない最悪の痛み」

患者さんはいま感じている痛みがこの直線上のどのあたりに当たるかを、自分で印(×やスラッシュ)をつけて示します。検者は左端から印までの距離をmmで測り、その値を痛みの強さとして記録します(例:63mm)。
NRS(Numeric Rating Scale)
NRS(Numeric Rating Scale)は0から10までの数字で痛みを表現する方法で、患者さんが理解しやすく、医療者との意思疎通も容易です。

患者さんは「いまの痛みは0から10でいうとどのくらいですか」と問われ、当てはまる数字を口頭で答えます。検者はその数字をそのまま記録します(例:7)。
紙に印刷した数直線を見せて選んでもらう形でも、完全に口頭だけでも実施できます。
Wong-Bakerフェイススケール
Wong-Bakerフェイススケールは表情のイラストを使用して痛みを評価する方法で、特に小児や高齢者、言語でのコミュニケーションが難しい方に有効です。
各表情には0・2・4・6・8・10の数値が割り当てられており、選ばれた顔の数値を痛みの強さとして記録します。
- 一番左(0):痛みのない、笑っている顔
- 中ほど(4〜6):痛みが増し、顔がゆがんでいく
- 一番右(10):涙を流すほどの、最もつらい痛みの顔

疼痛評価スケール
NRS、VAS、Wong-Bakerフェイススケールの3つの疼痛評価スケールを1枚にまとめたPDFを無料でダウンロードできます。医療・介護の臨床現場で印刷してご活用いただけます。