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ロンベルグ徴候に関する記述のうち、正しいものはどれか?

  • 1. 眼を開いて立てても、眼を閉じるとふらつきが強くなるのが特徴
  • 2. 閉脚立位の状態で10秒以上立位保持ができない場合を陽性とする
  • 3. 小脳障害でのみ出現し、視覚は関係しない
  • 4. 座位で確認する感覚検査の一つである
正解は1

ロンベルグ徴候とは、閉眼立位における姿勢の保持状態を観察し、脊髄後索(深部感覚)障害を評価する方法です。主に、深部感覚(位置覚・振動覚)に異常がある場合に陽性となります。

ロンベルグ徴候が陽性になる主な原因
原因 説明
脊髄後索障害 深部感覚(位置覚・振動覚)を司る後索が障害され、眼を閉じると姿勢保持が困難になる。
例:梅毒性脊髄炎、亜急性連合性脊髄変性症
末梢神経障害 両側の末梢神経が障害され、足底や関節位置の感覚が失われる。
例:糖尿病性ニューロパチー
ビタミンB12欠乏 後索を含む脊髄に変性を起こし、深部感覚低下を招く。
例:亜急性連合性脊髄変性症(SACD)

小脳障害では閉眼に関係なくふらつくため、ロンベルグ徴候は陰性になることが多いです(小脳性運動失調との鑑別ポイント)。

ロンベルグ試験の方法
  • ① 両足をそろえて立ってもらう(閉脚立位)
  • ② まずは眼を開いたまま立位保持できるかを確認する
  • ③ 次に眼を閉じた状態で立位保持ができるかを確認する
  • ④ 閉眼で著しいふらつき・転倒が起きた場合 → ロンベルグ徴候陽性
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