
錐体路徴候に当てはまらないのはどれか?
正解は3
錐体路徴候は、錐体路が障害された際に出現する神経症状の総称で、以下のような特徴があります。
錐体路徴候の主な4症状
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① 深部腱反射の亢進
腱を叩いたときの反射が通常よりも強く・速く現れる。 -
② 病的反射の出現
バビンスキー反射など、通常は幼児期に消失する反射が成人でも出現する。 -
③ 痙性麻痺
筋肉が過度に緊張し、硬直したような麻痺がみられる。 -
④ クローヌス
筋肉が持続的にけいれんし、リズミカルな震えが続く状態。
これらは全て、錐体路障害のサインです。
一方、ケルニッヒ徴候は、髄膜炎やくも膜下出血などで見られる「髄膜刺激徴候」の一つであり、錐体路とは異なる病態を反映しています。
仰臥位で股関節と膝関節を90度に曲げた状態から膝を伸ばそうとすると、攣縮による抵抗が出現するのが特徴です。