副交感神経が優位になる生理的反応として正しくないものはどれか? イメージ

副交感神経が優位になる生理的反応として正しくないものはどれか?

  • 1. 瞳孔の縮小(縮瞳)
  • 2. レニン-アンジオテンシン系の活性化
  • 3. ムスカリン受容体を介した心筋収縮力の低下
  • 4. 迷走神経刺激による消化管蠕動運動の亢進
正解は2

副交感神経系(コリン作動性神経)の活性化は主に休息・消化時に優位になり、アセチルコリンを神経伝達物質として使用します。

レニン-アンジオテンシン系は交感神経の活性化によって促進され、血圧上昇や血管収縮を引き起こします。

具体的には、交感神経刺激によって腎臓のβ1受容体が刺激され、レニンの分泌が増加します。

これによりアンジオテンシンⅡが生成され、血管収縮や抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が促進されます。

副交感神経が優位で起こる生理的反応として代表的なものには、以下のようなものがあります。

循環器系への影響

  • 心拍数の減少(徐脈)
  • 血管の拡張(一部の血管のみ)
  • 血圧の低下

呼吸器系への影響

  • 気管支平滑筋の収縮(気管支の狭小化)
  • 呼吸数の減少、呼吸の深化

消化器系への影響

  • 唾液分泌の増加(特に水様性の唾液)
  • 消化管運動の亢進、蠕動運動の活発化
  • 胃液、膵液、腸液などの分泌増加
  • 糖新生の抑制
  • 胆嚢の収縮、胆汁分泌の促進

泌尿・生殖器系への影響

  • 排尿筋の収縮、内尿道括約筋の弛緩(排尿促進)
  • 勃起の促進(陰茎・陰核の海綿体への血流増加)

眼への影響

  • 縮瞳(瞳孔括約筋の収縮)
  • 毛様体筋の収縮(近見調節)

分泌腺への影響

  • 発汗の抑制(特殊な条件下では促進することもある)
  • 涙液分泌の促進
  • 消化管分泌の亢進

代謝への影響

  • 基礎代謝率の低下
  • インスリン分泌の促進(血糖値低下)
  • 体温の低下(熱放散の促進)

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