実際のところは20代であれば多くても3回まで、30代であれば6回まで、それ以上の年代になると転職回数より転職理由の方が重要な要素となります。
看護師の転職回数は何回までOK?人事担当者の本音を聞いてみた!
「看護師は転職回数が多い。」「看護師は転職が当たり前の世界。」
看護師に限ったことではないですが、医療職は転職回数が多い職種だとよく言われます。
実際に、一般職の方々と比べてみても転職回数の多さは上位に入るのではないでしょうか?
常に人材不足で売り手市場の看護師業界において、転職することは特にデメリットがなさそうに見えますが、なかには「転職回数が多すぎると不利になるのでは?」と心配される方もいるでしょう。
今回は、転職回数は実際に何回までならOKなのか?
また転職回数が多い看護師に対して、採用に関わる人事担当者はどのように思っているのかについてまとめました。
これから転職される看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師の平均転職回数

まず、看護師の平均転職回数を確認してみましょう。
過去に日本看護協会が取ったアンケートによると、看護師の平均転職回数は2回とされています。
これだけ聞くと、意外と少ないような感じがしますね。
あくまでもアンケートかつ年齢が20代の若い看護師の回答も多く含まれていることが予想されるため平均2回となっていますが、転職支援を担当させていただいている身としては、体感的にもっと多い印象があります。
なぜ看護師は転職回数が多いのか?
看護師の転職回数が多い理由には、この職業特有の様々な要因が絡み合っています。
過酷な労働環境
看護師の仕事は肉体的にも精神的にも負担が大きく、夜勤や長時間労働、患者さんの命に関わる責任の重さなどが転職を考えるきっかけになることがあります。
特に緊張感の高い環境で働き続けることで燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥りやすく、環境を変えたいと考える看護師が多いです。
キャリアアップへの意欲
看護師は専門性を高めるために、様々な診療科や施設での経験を積みたいと考える傾向があります。
総合病院から専門クリニック、訪問看護、老健施設など、幅広い選択肢があることも転職を促進する要因となっています。
ライフステージの変化
結婚、出産、育児、介護など、ライフステージの変化に応じて働き方を変える必要が生じることも多いです。
フルタイムから時短勤務、夜勤ありから日勤のみへの転換など、家庭と仕事のバランスを保つために転職を選択するケースが多いです。
人間関係の問題
医療現場は閉鎖的な環境になりやすく、人間関係のトラブルが発生しやすい側面があります。
特に女性が多い職場では、派閥やいじめなどの問題が起きることもあり、これが転職の大きな理由となることがあります。
他にも、自分のキャリアや仕事観に対する考え方が不十分なことが原因で、転職回数が多くなってしまう看護師もいます。
こちらのサイトでも転職回数が多くなる原因と対策を詳しく紹介しています。
jobuddy:転職回数が多いのはハンデになる? 面接や職務経歴書の書き方のコツを解説
実際は何回までの転職ならOK?

転職に不利にならない回数の転職は何回まで?という疑問を解消するため、何名かの人事担当者と話して意見を聞いてみました。
3〜4回程度の転職であれば問題ないという意見だったり、転職回数よりも転職理由の方が大事、直近の直場の在籍期間の長さを重視して見ているなど様々な意見があり、「この回数までなら絶対安心!」という回数はなさそうです。
単純に転職回数だけを見て合否が決まれれるわけではないですが、相手に不信感を与えない(マイナスポイントを作らない)という意味で、むやみやたらに転職を繰り返すのはやめたほうがいいかもしれません。
人事担当者が見ているポイント
人事担当者が転職回数を見る際に、実際にチェックしているポイントは以下の通りです。
- 1年未満の短期離職が続いていないか
- 季節的な退職(年度末など)が多くないか
- 計画的な転職か
- 転職理由をポジティブに捉えられているか
- 同じような理由で転職を繰り返していないか
- キャリアプランを考えているか
転職回数が多いときのデメリット

では、転職回数が多いことによる転職時のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
面接時に疑いの目で見られることがある
一番のデメリットはこれに尽きます。
「転職回数が多いのにはどんな理由があるんだろう?」と面接官はいろんな想像を膨らませて、その疑問を解消しようと色々と質問してきます。
「飽き性なの?」「新しい環境に馴染めない人なの?」「スタッフと衝突しやすい人なの?」などいろいろな疑惑の目が向けられた状態で面接がスタートすることになるので、しっかり納得してもらえる理由を用意しておかなければ面接通過率は下がってしまいます。
特に短期間での転職は、上記のような印象を与える可能性が高いです。
面接官に悪気はなかったとしても、転職回数が多い場合は多少マイナスな印象からスタートしてしまう可能性があることは覚えておきましょう。
面接のたびに転職理由の説明が必要となる
転職回数が多いと、それぞれどんな理由で転職したのかを聞かれることになります。
おそらく毎回聞かれることになるので、「またか。」と思ってしまうこともあるかも知れませんが、答え方によってはプラスな印象に転じることもあるので伝え方が大事です。
たとえ後ろ向きな理由でも、面接官が聞いたときに納得させられる転職の軸が伝われば、その後の面接にも活きてきます。
「人間関係が悪かった」×「残業が多すぎた」×
「チームワークを大切にできる環境で働きたい」〇「効率的な働き方で患者さんに質の高い看護を提供したい」〇
最終判断に影響を与えることがある
面接時の人柄はいいし、転職回数が多いことで逆に色々な経験をしてきているから即戦力になりそう!と思ってもらえたとしても、最終的に内定を出すかどうかの判断に影響を与えてしまうこともあります。
またすぐに辞めてしまうのではないか、将来的に役職を任せることはできなさそうなど、先のことが懸念となってしまいお見送りになるパターンです。
この部分は面接官の受け取り方、企業側の考え方なのでどうすることもできません。
転職エージェントを使って転職活動をしている場合は、そこの懸念を解消してもらえるよう担当がプッシュしてくれたりするので、転職回数が多い場合は転職エージェントの利用がおすすめです。
転職回数が多くても転職に成功しやすい看護師の特徴

実際の人事担当者に聞いてみた、転職回数が多くても評価される看護師の特徴には以下のようなものがあります。
直近の職場での在籍年数が長い
まずは直近の職場の在籍年数です。
3年以上など比較的長く勤めている場合、それまでの転職回数はあまり気にならないという担当者も多くいました。
やはり「転職回数が多い=すぐ辞めそう」という印象が強く、採用コストに見合わない人と思われてしまうことを避けなければいけないため、直近で長く働いている経験がある場合は、そこの懸念が少し解消されるのかもしれません。
転職理由に明確な軸がある
退職理由に軸があるのかどうかを見ている担当者も多いです。
経歴に一貫性があったり、転職のタイミングが自身の目標を達成した段階だったのかなどを重視して見ているようです。
経歴に一貫性があったり、転職のタイミングが自身の目標を達成した段階だったのかなどを重視して見ているようです。
転職理由に他責な部分がない、ポジティブに変換できていることも看護師として仕事をしていく上では大事な要素なので、そこも意識してみるといいかもしれません。
スキルや経験の幅広さをアピールできる
転職回数が多いことを逆手に取り、様々な職場で培った経験やスキルをアピールできる看護師は評価されやすいです。
- 急性期から慢性期まで幅広い経験
- 様々な診療科での勤務経験
- 病棟勤務と外来勤務の両方の経験 など
まとめ
看護師の平均的な転職回数は2回と言われています。
転職回数が2回だからどうこういうわけではなく、20代であれば多くても3回まで、30代であれば6回まで、それ以上の年代になると転職回数より転職理由の方が重要な要素となります。
また特に転職回数が多い場合は、なぜ転職したのかその理由がしっかりと説明できること、次の職場では長く働く意思があることを伝えるスキルが必要になります。
転職回数が多いからといって悲観的になる必要はありませんが、短期間での頻繁な転職は極力避け、転職時に失敗しない職場選びをすることを心がけることは大切です。
転職回数が多いと、面接官から疑いの目で見られたり、内定が出るかどうかの最終判断に影響を与えることもあります。
一方で、転職回数が多くても「すぐに辞めない意思」をしっかり伝えることができれば、しっかり内定を勝ち取ることができます。
まずは転職回数がこれ以上多くならないように働きやすい職場に出会えることが理想だと思うので、これまで転職でうまくいった経験がない方は、ぜひ転職エージェントの力を使ってみてください。
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