病院以外で働きたい!看護師が活躍できる病院以外の就業先7選

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看護師の就業人口のうち、6割近くの看護師は病院で働いています。

その他には、老健・特養などの介護施設やクリニックで働くのが一般的ですが、看護師のスキルを活かせる就業先はまだまだたくさんあります。

この記事では、看護師が病院以外で活躍できる就業先を7つご紹介しています!

病院で働くのが嫌になったときは、「こんな働き方もあるんだ!」とぜひ参考にしてみてください。

看護師が活躍できる就業先

病院での勤務が一般的とみなされがちな看護師ですが、病院以外にも多くの就業先が存在します。

これらの場では看護師の専門性を活かし、地域医療の支え手、または生活を豊かにするさまざまな役割を担っています。

求められるスキルや役割が病院勤務と異なることも多く、新たなキャリアのステップとして魅力を感じる看護師も少なくありません。

具体的にどのような場所で活躍できるのか、詳しく見ていきましょう。

① 訪問看護ステーション

訪問看護ステーションで働く看護師は、在宅でケアが必要な患者さんに対し、直接自宅を訪問して医療的処置や健康管理、リハビリテーションの支援を提供します。

また、患者さんや家族への健康指導や精神的サポートも重要な業務です。

緊急時の対応や、他の医療機関・介護サービスとの連携も行い、患者さんが自宅で安心して生活できるよう支援します。

訪問看護ステーションで地域に根ざした医療を提供し、患者さんのQOL向上に貢献することができます。

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② 美容クリニック

美容クリニックで働く看護師は、美容医療の各種治療や手術のサポート、患者さんへの施術前後のケア、カウンセリングを行います。

また、美容注射やレーザー治療などの直接施術も看護師の重要な業務です。

患者さんの美容に関する悩みやニーズを理解し、心身両面からサポートすることで、患者さんの満足度向上に貢献します。

美容クリニックでは、医療と美容の知識を融合させた看護ケアが求められ、看護師は美容分野に特化した専門性を深めることができます。

③ 保育園・幼稚園

保育園や幼稚園で働く看護師は、子どもたちの健康管理と安全確保を主な役割としています。

日常の健康チェック、怪我や病気が発生した際の応急処置、感染症の予防といった直接的なケアのほか、栄養や衛生管理に関する指導も行います。

また、子どもたちの発達段階に応じた健康教育や保護者への健康相談にも応じることが求められます。

チェックポイント
現状は私立保育園のみ看護師の設置が義務付けられていて、他は努力義務に留まっているため、全ての保育園・幼稚園に看護師がいるとは限りません。

また、乳児を4人以上保育する施設では、看護師を保育士とみなすことが認められているため、看護師としての視点を持ちながらも保育士としての役割を求められる職場もあります。

④ 健診・検診センター

健診・検診センターで働く看護師の主な業務内容は、健康診断やがん検診などの各種検診の実施サポートであり、採血や血圧測定、心電図などの医療行為を担います。

また、検診結果に基づいた健康相談や生活習慣の指導も重要な役割です。

他には検査データの入力作業や健康診断の結果を企業等に送るといった事務的な作業もあり、淡々とこなす作業が好きな看護師にも向いています。

⑤ 一般企業

一般企業で働く看護師は産業看護師として、従業員の健康管理と職場の安全衛生を守ることを主な役割とし、通常は企業内にある医務室や健康管理所などで働いています。

産業看護師の定義が決まっているわけではないため、医療機器メーカーや医療系スタートアップで働く看護師のことを産業看護師と呼ぶ人もいます。

主な業務内容は、健康相談や健康診断の実施、急病人やけが人の応急処置、職場環境の衛生管理など、従業員の身体だけでなく、心の健康にも配慮した支援などです。

また、ストレスマネジメントやメンタルヘルスケアのためのプログラムを提供し、働きやすい職場環境の構築をサポートします。

従業員数が多い大手企業や会社の健康経営に積極的に取り組んでいる企業での採用募集が多いです。

⑥ 空港

空港で働く看護師は検疫官として、国際的な健康安全を守る重要な役割を果たします。

入国者の健康状態の監視、感染症の早期発見と拡散防止が主な任務です。他にも体温測定や健康状態の問診、必要に応じた医療措置を実施し、感染症が疑われる場合には隔離措置のアドバイスや、適切な医療機関への案内を行います。

また、公衆衛生に関する情報提供や、健康教育活動も担い、旅行者や空港スタッフへの予防策の普及に努めます。

インバウンドが盛んな現代において、看護師の専門性を活かした空港検疫は、公衆衛生を守るための重要なゲートキーパーとして機能しています。

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⑦ テーマパーク

テーマパークで働く看護師は、来園者とスタッフの健康と安全を守るための多岐にわたる活動を行います。

主な業務には、急病人や怪我人への応急処置、健康相談、熱中症や低体温症など、天候に関連する健康リスクからの保護が含まれます。

また、医療機関への緊急搬送が必要な場合の対応や、応急手当ての研修をスタッフに提供することもあります。

病院以外で働くメリット

病院以外の職場で働くことによって、看護師はさまざまなメリットを感じることができます。

働く時間の自由度が高い
訪問看護や企業の産業看護師など、病院勤務と比べて落ち着いて働けることがメリットの一つです。 また夜勤がなく、規則的な生活を送ることができます。
新しいスキルが身につく
予防医療や健康教育など、病院では経験できない分野でのスキルアップが可能です。 マネジメントやコミュニケーション能力も向上します。
ワークライフバランスの向上
終業間近の急患や急変などのイレギュラーな対応が少ないため残業が少なく、固定曜日での休日も取得しやすいです。プライベートの時間を大切にできるため、家族との時間も確保しやすくなります。
メンタル面での負担が軽減
緊急性の高い業務が少ないため、精神的なストレスが軽減されます。 年齢を重ねても長期的に働きやすい職場と言えます。

こうした経験は看護師としての視野を広げ、キャリアの多様性を高めることにつながります。

病院以外で働くデメリット

看護師として病院以外で働くことには、デメリットもあります。

収入面での不安定さ
病院と比べて夜勤手当がない分、総支給額が減少する可能性があります。 また、訪問看護などでは訪問件数によるインセンティブで収入が大きく変動することもあります。
急性期の経験が積めない
最新の医療技術や処置の経験を積むことが難しい可能性があります。 将来、病院に戻る際にブランクを感じることも。
キャリアパスの不透明さ
病院のような明確な昇進ルートがなく、長期的なキャリア形成が見えにくいことがあります。 また、専門性を活かした転職先が限られる可能性もあります。
孤独な業務環境
特に訪問看護や産業看護師の場合、一人で判断・対応する機会が多く、相談できる同僚が近くにいないことがあります。 医師との連携もスムーズにいかないケースがあります。

まとめ

病院以外でも多岐にわたるフィールドで活躍できる職種が看護師です。

訪問看護ステーションや美容クリニック、保育園・幼稚園など、病院以外の就業先で看護師が担う役割は非常に重要なものとなっています。

さまざまな現場で経験を積むことで、看護師としての視野を広げ、スキルアップにもつながりますし、病院以外での勤務は、ときに新たなキャリアを切り開くきっかけになるかもしれません。

看護師が病院以外で働くことにはメリットもデメリットもありますが、どちらにせよ、看護師の専門性を活かして多様な分野で活躍できる可能性が広がっていると言えるでしょう。

病院勤務が合わないと感じたり、新しい挑戦をしたいと考えている看護師にとって、これらの情報が転職を検討する上で少しでも参考になれば嬉しいです。

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