病院薬剤師と薬局薬剤師の違い|仕事内容・年収・働き方・キャリアパスを比較
「病院と薬局、同じ薬剤師でも働き方はどれくらい違うの?」と迷っている薬学生や、今の職場から移ることを考えている薬剤師は多いはずです。
病院薬剤師と薬局薬剤師の違いは、仕事内容や年収の数字だけでなく、職場を定める法律と収入の仕組みから生まれています。
この記事では、病院薬剤師と薬局薬剤師の違いを、仕事内容・年収と給与体系・働き方・スキル・キャリアパスの順に比べ、転職の方向別に気をつけたい点まで紹介します。
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病院薬剤師と薬局薬剤師の違いの前提

病院薬剤師と薬局薬剤師の違いは、「どの法律で決まった場所で働くか」と「どの報酬で職場の収入が成り立っているか」に行き着きます。 この2つを押さえておくと、業務の範囲や給与体系、残業の出方の違いが理解しやすくなります。
根拠となる法律と位置づけの違い
病院は医療法で定められた医療機関で、20人以上の患者さんを入院させる施設をもつ場所です。 医療法では、病院が備えるべき施設の1つとして「調剤所」が挙げられており、病院薬剤師はこの調剤所を拠点に働きます。
一方、薬局は薬機法(医薬品医療機器等法)で定められた施設です。 薬機法の「薬局」の定義には、病院や診療所の調剤所は含まれないと明記されています。
つまり、病院の薬剤部と街の薬局は、同じ「薬を調剤する場所」でも法律上は別のものとして扱われています。
配置する薬剤師の人数の基準も、根拠となるルールが異なります。
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病院医療法施行規則に基づき、一般病床の入院患者さん70人に1人、外来の院内処方箋75枚に1人などの数を合計して決まる
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薬局厚生労働省令に基づき、1日平均の処方箋40枚に1人の割合で決まる
病院は入院患者さんの数が基準に入るのに対し、薬局は処方箋の枚数だけで決まる点が大きな違いです。
収入の原資になる報酬の違い
病院の収入は、医科の診療報酬が中心です。 病院薬剤師の業務は、入院患者さんへの「薬剤管理指導料」や、病棟での業務を評価する「病棟薬剤業務実施加算」などとして、医師や看護師の診療とあわせて病院全体の収入になります。
薬局の収入は、処方箋をもとに算定する調剤報酬が中心です。 「調剤基本料」「薬剤調製料」「服薬管理指導料」など、薬剤師の業務そのものが報酬の大部分を占めます。
診療報酬・調剤報酬は原則2年ごとに改定され、令和8年度の改定は2026年6月から適用されています。
薬局の収入は薬剤師の仕事量や処方箋の枚数と直結しやすく、病院では薬剤部の働きが病院全体の収入の一部として評価される、という違いがあります。
患者と関わる期間の違い
病院薬剤師が関わるのは、主に入院から退院までの期間です。 入院中は毎日のように同じ患者さんの検査値や症状の変化を確認できますが、退院後は地域の薬局やかかりつけ医に引き継ぎます。
薬局薬剤師は、外来通院や在宅療養をしている患者さんと、数か月から数年単位で関わり続けることがあります。
1回の接点は短くても、服薬の変化や生活の様子を長く追えるのが薬局の特徴です。
入院中の「濃く短い」関わりと、外来の「浅く長い」関わりの違いだね!
参考:e-Gov法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 / 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」
仕事内容の違い

病院薬剤師と薬局薬剤師は、どちらも調剤と服薬指導を担いますが、扱う薬の種類と業務の比重が大きく異なります。 病院は注射薬や病棟業務、薬局は外来の処方箋と在宅医療の比重が大きくなります。
| 業務 | 病院 | 薬局 |
|---|---|---|
| 外来処方箋の調剤 | △ | ◎ |
| 入院患者さんの内服薬調剤 | ◎ | - |
| 注射薬の調製・無菌調製 | ◎ | △ |
| 院内製剤 | ○ | - |
| 病棟での服薬指導 | ◎ | - |
| チーム医療(ICT・NSTなど) | ◎ | △ |
| 在宅訪問 | △ | ◎ |
| 市販薬・健康相談 | - | ○ |
調剤業務
病院の調剤は、入院患者さんの処方と、院内処方を続けている外来患者さんの処方が対象です。 外来処方の多くを院外処方にしている病院では、調剤の中心は入院患者さんの内服薬・注射薬になります。
薬局の調剤は、地域の病院やクリニックが発行した処方箋が対象です。 複数の医療機関の処方箋を受ける薬局では、診療科が幅広く、処方の背景が書かれていない中で疑義照会の必要性を判断する場面が多くなります。
注射薬・院内製剤
注射薬の取り扱いは、病院薬剤師ならではの業務です。 抗がん剤の調製(ミキシング)や、中心静脈栄養の無菌調製、注射薬の配合変化の確認などを担います。
院内製剤は、市販されていない剤形や濃度の薬を、医師の求めに応じて病院の中で調製するものです。 薬局では無菌調剤室を備えて在宅患者さんの注射薬を調製するところもありますが、日常的に注射薬を扱うのは主に病院です。
服薬指導と薬歴管理
病院の服薬指導は、ベッドサイドで入院患者さんに薬の説明をする「薬剤管理指導」が中心です。 カルテで検査値や医師の記録を確認しながら説明できるので、副作用の早期発見や処方提案につなげやすいのが特徴です。
薬局の服薬指導は、カウンターや在宅の訪問先で、処方箋とお薬手帳、患者さんへの聞き取りをもとに進めます。 指導の内容は薬歴(薬剤服用歴)に記録し、次回の来局時に体調や服薬状況の変化を確認します。
医薬品の管理
病院では、薬剤部が院内全体の医薬品を管理します。 病棟や手術室に置く薬の在庫・期限の確認、麻薬や毒薬の管理、採用する薬を決める委員会の資料作りなどが含まれます。
薬局では、自店舗の在庫を管理し、処方の傾向に合わせて発注量を調整します。 近隣の店舗と在庫を融通し合うなど、在庫の過不足が薬局の経営に直結しやすい点が病院との違いです。
チーム医療と多職種連携
病院薬剤師は、感染対策チーム(ICT)や栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチームなどに加わり、医師・看護師と同じ場で治療方針を話し合います。 病棟に専任の薬剤師を置き、処方や持参薬の確認を担う病院もあります。
薬局薬剤師の連携は、処方元の医師への疑義照会やトレーシングレポート(服薬情報提供書)が中心です。 在宅医療では、ケアマネジャーや訪問看護師と情報を共有しながら、患者さんの暮らしに合わせた服薬支援を考えます。
在宅医療への関わり
在宅医療に直接関わる機会が多いのは薬局薬剤師です。 医師の指示を受けて患者さんの自宅や施設を訪問し、薬の管理や副作用の確認、残薬の整理などをします。
病院薬剤師は、退院時に在宅療養へ移る患者さんの情報を地域の薬局へ引き継ぐ役割を担います。 退院前のカンファレンスに参加し、退院後の服薬計画を薬局と共有する場面もあります。
薬剤師の求人を探す年収と給与体系の違い

病院薬剤師と薬局薬剤師の年収は、平均額だけでなく「月々の給料と賞与の割合」に違いが出ます。 職場別の金額は、中央社会保険医療協議会が2年ごとに実施する医療経済実態調査で確認できます。
平均年収
職場を分けない薬剤師全体の平均は、令和7年賃金構造基本統計調査で年収換算約567万円です(月々の給与×12か月+年間賞与で試算)。
令和7年実施の調査で、令和7年3月末までに終わった直近の事業年度の常勤薬剤師1人あたりの給料と賞与を見ると、一般病院の薬剤師が保険薬局の薬剤師を約100万円上回ります。
病院の数字は薬剤部長など役職者も含めた平均で、薬局は管理薬剤師を別に集計しています。 そのため、病院の一般スタッフと薬局の一般スタッフの年収をそのまま比べた数字ではない点に気をつけましょう。
月給と賞与の構成
年収の中身を見ると、賞与が年収に占める割合は病院で約2割、薬局で約1割です。 病院は公立・国立などで賞与の割合が高く、薬局は月々の給料の比重が大きい給与体系です。
月々の給料には、残業代や通勤手当などの手当も含まれています。 求人票の月給だけで比べると薬局が高く見えやすく、賞与まで含めた年額で比べると差が縮まったり逆転したりすることがあります。
- 調剤薬局の求人の平均月給は約36.2万円
- 病院の求人の平均月給は約31.1万円
- 月給の差は約5万円。賞与込みの年額で比べたい
病院と薬局で求人を比べるときは、月給と「賞与○か月分」の両方を確認し、年額に直して比べるのが確実です。
昇給の仕組み
公立病院の薬剤師は地方公務員なので、自治体の給料表に沿って勤続年数に応じて昇給します。 国立病院機構や医療法人の病院にも、等級と号俸で決まる給与表を使うところがあり、毎年の昇給幅は小さくても長く勤めるほど着実に上がる仕組みです。
薬局は会社ごとに評価制度が異なり、管理薬剤師やエリアマネージャーなど役職に就いたときに大きく上がる傾向があります。
求人の月給は薬局のほうが高めでも、昇給の伸び方は職場によって大きく変わるため、入職前に評価制度と昇給実績を確認しておくと安心です。
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つく手当の種類
病院と薬局では、つきやすい手当の種類が異なります。 病院は夜間・休日の勤務に関わる手当、薬局は資格や役職、人手不足を補う手当が中心です。
- 当直手当・日直手当夜間・休日の当番1回ごとに支給
- 夜勤手当夜勤シフトがある病院
- 役職手当主任・副薬剤部長など
- 薬剤師手当(資格手当)薬剤師免許に対して支給
- 管理薬剤師手当店舗の管理者になると支給
- 地域手当・住宅手当人手が足りない地域や転居を伴う配属
手当は月々の給料を押し上げますが、賞与の計算に使う基本給には含まれない場合もあるため、基本給の金額も確認しておきましょう。 病院薬剤師の年収をさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事が参考になります。
参考:厚生労働省「第25回医療経済実態調査の報告(令和7年実施)」 / 政府統計の総合窓口(e-Stat)「賃金構造基本統計調査 令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」
働き方の違い

病院は入院患者さんがいる限り24時間動き続け、薬局は開局時間に合わせて動きます。 この違いが、勤務時間・休日・残業の出方にそのまま表れます。
勤務時間と当直・夜勤
病院薬剤師は日勤が基本ですが、救急を受け入れる病院では当直や夜勤のシフトがあります。 夜間は少人数で救急外来や病棟からの調剤・問い合わせに対応します。
薬局薬剤師は開局時間に合わせたシフト制が多く、夜間の勤務は基本的にありません。 ただし、門前の医療機関が夜まで診療している薬局や、在宅医療に対応する薬局では、遅番や夜間の電話対応(オンコール)を当番で担当することがあります。
休日の取り方
病院の休みは、土日祝を基本に当直明けや交代で決まることが多いです。 365日稼働する病院では、土日に交代で出勤する日直・当番があります。
薬局は、門前の医療機関の休診日に合わせて休む形が一般的です。 平日に休みがあるシフト制の薬局も多く、土日休みにこだわるなら、門前の医療機関の診療日を確認するのがおすすめです。
異動・転勤の有無
病院薬剤師は、同じ病院の中で調剤・注射・病棟などの担当を一定期間ごとに回るのが一般的です。 国立病院機構や大学病院グループ、公立病院では、系列の病院や自治体の別の施設へ異動することもあります。
チェーン展開している薬局は、人員の調整のために店舗間の異動や応援勤務があります。 転勤が難しい人は、「勤務地限定」の雇用区分がある会社や、店舗数の少ない薬局を選ぶ方法があります。
残業の発生の仕方
病院の残業は、入院や急変、緊急手術、退院の集中など、患者さんの状態に左右されて発生します。 病棟業務やチーム活動、委員会、学会準備などが日中の業務に重なることも、残業が出やすい理由の1つです。
薬局の残業は、閉局間際の処方箋の受付や、薬歴の記入、在宅訪問の準備などから発生します。 門前の医療機関の診療が延びれば閉局時間も延びるため、残業の量は処方元の診療時間に左右されやすいです。
病院は患者さん次第、薬局は処方元次第で残業が変わるってこと?
求められるスキルの違い

病院薬剤師と薬局薬剤師は、同じ薬学の知識を土台にしながら、使い方と磨き方が異なります。 転職を考えている人は、自分がどの力を伸ばしたいかで職場を選ぶと、入職後のギャップを小さくできます。
薬物治療の知識の使い方
病院では、カルテの検査値や画像所見、腎機能などを確認しながら、投与量の調整や薬の変更を医師に提案します。 抗菌薬の血中濃度を測って投与設計をするTDM(治療薬物モニタリング)や、抗がん剤のレジメン(治療計画)の確認など、治療の一部を一緒に組み立てる知識が求められます。
薬局では、処方箋とお薬手帳、患者さんの話から、複数の医療機関の処方を見渡して重複や相互作用を確認します。 限られた情報から処方の意図を読み取り、必要に応じて医師に照会する判断力が大切です。
- 検査値・カルテの確認
- TDM・投与設計
- 注射薬の配合変化
- 抗がん剤レジメン
- 相互作用の確認
- 副作用の確認
- 疑義照会
- 複数の処方の一元管理
- 処方意図の読み取り
- 市販薬・健康相談
- 在宅での服薬支援
患者への対応の進め方
病院の患者さんは入院中で、体調が悪く、説明を聞く余裕がないこともあります。 病状や治療の段階に合わせて、伝える内容を絞り込む力が必要です。
薬局では、待ち時間の中で短く的確に説明する力と、相談しやすい雰囲気をつくる接遇の力が求められます。 市販薬(OTC医薬品)や健康食品の相談に応じる薬局では、処方薬以外の知識も役立ちます。
どっちで働くかで、伸ばせる力ってけっこう変わるんだね!
事務・保険請求に関わる業務
薬局では、調剤報酬の算定や処方箋の入力、レセプト(調剤報酬明細書)の確認に薬剤師が関わる場面があります。 算定の要件を満たすための記録や届出も多いため、調剤報酬の仕組みへの理解は薬局で働くうえで欠かせない知識です。
病院では、診療報酬の請求は医事課が担当するのが一般的です。 薬剤師は、薬剤管理指導や病棟業務の記録を算定要件に沿って残す形で関わります。
学習の続け方
病院では、薬剤部内の勉強会や症例検討、学会発表など、職場の中に学ぶ機会が組み込まれていることが多いです。 認定や専門資格の取得に必要な症例を、日々の業務の中で集めやすいのも病院の特徴です。
薬局では、会社の研修制度やeラーニング、外部の研修会を使って、自分で学習の計画を立てる場面が多くなります。 1人薬剤師の店舗では相談相手が限られるため、研修制度や本部の学術サポートが整った会社かどうかが学びやすさを左右します。
薬剤師の求人を探すキャリアパスの違い

病院と薬局では、役職の段階や、認定・専門資格の取りやすさが異なります。 将来どんな立場で働きたいかによって、向いている職場は変わります。
病院薬剤師のキャリア
病院薬剤師のキャリアは、スタッフとして調剤・注射・病棟などを一通り経験したあと、特定の領域を深めていく形が一般的です。 薬剤部の中で役職の数は限られるため、昇進には時間がかかりやすいです。
がん・感染・精神科などの専門領域を極め、チーム医療の中心として活躍する道もあります。 大学病院や地域の基幹病院では、研究や教育、治験に関わるキャリアもあります。
薬局薬剤師のキャリア
薬局薬剤師のキャリアは、店舗の責任者である管理薬剤師を経て、複数店舗の統括や本部の仕事へ広がっていきます。 医療経済実態調査で管理薬剤師の年収が一般の薬剤師を大きく上回るように、管理薬剤師への昇格が年収アップの節目になります。
在宅医療に力を入れる薬局で経験を積む道や、将来の独立開業を目指す道もあります。 役職を目指すか、在宅や地域医療の専門性を深めるかで、選ぶ会社や店舗の規模も変わります。
取得しやすい認定・専門資格
病院と薬局では、日々の業務で経験できる症例が違うため、取得しやすい認定・専門資格も異なります。
| 資格 | 認定団体 | 経験を積みやすい職場 |
|---|---|---|
| 病院薬学認定薬剤師 | 日本病院薬剤師会 | 病院 |
| 感染制御・精神科・妊婦授乳婦・HIV感染症の専門/認定薬剤師 | 日本病院薬剤師会 | 病院 |
| がん専門薬剤師・医療薬学専門薬剤師 | 日本医療薬学会 | 病院 |
| 地域薬学ケア専門薬剤師 | 日本医療薬学会 | 薬局 |
| 外来がん治療認定薬剤師 | 日本臨床腫瘍薬学会 | 薬局・病院 |
| 研修認定薬剤師 | 日本薬剤師研修センター | どちらでも |
日本医療薬学会の地域薬学ケア専門薬剤師のように、薬局での実務経験を生かせる専門資格もあります。 資格の種類や選び方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
目指したい資格から逆算して職場を選ぶのもアリだよ!
参考:一般社団法人日本医療薬学会「専門薬剤師制度」 / 厚生労働省「第25回医療経済実態調査の報告(令和7年実施)」
転職するときの方向別の注意点

病院と薬局の間の転職は、移る方向によって年収の動き方、未経験になる業務、採用枠の広さが正反対になります。 今の職場からどちらへ動くかに合わせて、準備しておきたい点を確認しましょう。
薬局から病院へ移る場合
薬局から病院への転職でまず気をつけたいのは、採用枠の少なさです。 令和6年の統計では、病院で働く薬剤師の数は薬局の3分の1以下です。
病院の求人は欠員が出たときの募集が中心のため、希望する地域で募集が出たタイミングを逃さないことが大切です。
年収は、月給が下がって賞与が増える形になりやすく、入職1年目は賞与の算定期間が短く年収が下がることもあります。
注射薬の調製や病棟業務、当直は未経験になりやすいため、面接では「在宅で培った患者さんとの関わり」や「疑義照会の経験」など、病院でも生かせる経験を具体的に伝えるのが効果的です。
病院から薬局へ移る場合
病院から薬局への転職は、求人の数が多く、年齢を問わず選択肢を見つけやすい方向です。 病院で身につけた検査値の読み方や薬物治療の知識は、外来の処方監査や在宅医療で高く評価されます。
一方で、調剤報酬の算定や薬歴の書き方、OTC医薬品の対応など、薬局特有の業務は未経験からのスタートになります。
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新卒でどちらかを選ぶ場合
新卒で迷う場合は、「最初に何を身につけたいか」で選ぶと決めやすくなります。
最初の職場選びって、本当に悩むよね
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病院注射薬や病棟業務、チーム医療を経験でき、専門資格に必要な症例も集めやすい。年収は賞与込みで考える
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薬局外来の処方を幅広く経験でき、在宅医療や地域の患者さんとの長い関わりを学べる。求人の月給は高めの傾向
病院で働く薬剤師は平均年齢が若く、29歳以下の割合も薬局より高いため、同世代の多い環境で基礎を固めたい人に向いています。 求人の数を考えると、病院で経験を積んでから薬局へ移る方向のほうが、その逆より選択肢を見つけやすいといえます。
ドラッグストアや企業も含めて就職先を比べたい場合は、以下の記事も参考になります。
どちらを選んでも、数年後にもう一方へ移る道は残っているので、最初の職場で得たい経験をはっきりさせておくことが大切です。
参考:厚生労働省「令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
まとめ
病院薬剤師と薬局薬剤師の違いは、医療法と薬機法という根拠法の違い、診療報酬と調剤報酬という収入の仕組みの違いから生まれています。 仕事内容・年収・働き方・キャリアの違いを知っておくと、自分に合う職場を選びやすくなります。
この記事のポイント
- 病院は医療法、薬局は薬機法で定められた施設
- 病院は注射薬・病棟業務、薬局は外来処方と在宅が中心
- 年収に占める賞与の割合は病院が約2割、薬局が約1割
- 病院は当直や夜勤、薬局は店舗間の異動に注意
- 薬局から病院へは採用枠が少なく、早めの情報収集が大切
病院と薬局のどちらを選ぶかは、身につけたい経験と、譲れない働き方の条件で決めるのがおすすめです。 求人票だけでは分かりにくい賞与の実績や当直の回数、異動の範囲は、転職エージェントに相談すると事前に確認してもらえます。


