履歴書の趣味・特技がないときの書き方|探し方の切り口と例文・NG例を解説
履歴書の趣味・特技欄を前に、「人に自慢できるものなんて何もない」と手が止まっていませんか?
実は、履歴書の趣味・特技は「人より上手なこと」でなくても書けます。
この記事では、趣味・特技がないと感じたときの探し方を4つの切り口で紹介し、医療・介護職の応募で使いやすい例文と、書かないほうがよいNG例までまとめました。
お申し込みを受け付けました
以下からひな形と見本をダウンロードできます。
履歴書の趣味・特技欄は空欄でもよい?

履歴書の趣味・特技欄は、空欄にしたからといって不採用が決まる欄ではありません。 ただ、欄が用意されている以上、何か1行でも書いておくほうが無難です。 どうしても書けないときは、趣味・特技欄のない様式を選ぶ方法もあります。
空欄が避けられる理由
趣味・特技欄は、志望動機や職歴のように合否を左右する中心の項目ではありません。 それでも空欄が避けられるのは、「書き忘れ」や「応募への意欲が低い」と受け取られることがあるからです。
もう一つの理由は、面接の話題になりやすいことです。 緊張しやすい面接の冒頭で、趣味の話から場がなごむこともあります。 医療・介護の職場はチームで働くため、人柄や生活の様子が伝わる情報を参考にする採用担当者もいます。
「特になし」って書きたくなる気持ち、すごく分かるよ
「特になし」と書いた場合の印象
「特になし」と書くと、空欄よりは「記入漏れではない」と伝わります。 一方で、自分のことを伝える機会を1つ手放すことにもなります。
| 空欄 | 「特になし」 | 1行でも記入 | |
|---|---|---|---|
| 記入漏れの心配 | ×書き忘れと区別できない | ○意図して書いていないと分かる | ○心配なし |
| 人柄の伝わり方 | ×伝わらない | ×伝わらない | ◎生活の様子まで伝わる |
| 面接での話題 | ×話のきっかけにならない | △理由を聞かれることがある | ◎場をなごませる話題になる |
「特になし」で書類選考に落ちることはまれですが、ほかの応募者と比べられたときに、人柄を伝える材料が少なくなります。 次の章の切り口で探せば、書けるものが見つかりやすくなります。
30秒でかんたん登録!
無料で応募書類テンプレをプレゼント
趣味・特技欄がない様式を選ぶ判断
履歴書の様式は1つではありません。 厚生労働省が公正な採用選考のために示している「厚生労働省履歴書様式例」には、趣味の欄がなく、特技は「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」の欄にまとめて書く形です。
この様式なら、志望動機を中心に書き、特技は書ける場合だけ1行添える使い方ができます。 ただし、病院や施設から指定の履歴書がある場合は、その様式に従いましょう。 様式が自由な場合も、「趣味・特技がないから」だけを理由に選ぶより、志望動機や自己PRを十分に書けるかで選ぶのがおすすめです。
履歴書全体の書き方や、項目ごとの基本ルールは以下の記事で紹介しています。
参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」 / 厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」
趣味・特技が思いつかないときの探し方

「趣味・特技がない」と感じる人の多くは、書けるものがないのではなく、探す場所を決めていないだけです。 次の4つの切り口で、自分の生活を順番に振り返ってみましょう。
- 予定のない休日、気づくと何をしている?
- 検索履歴や写真フォルダに多いものは?
- 1年以上続けていることは?
- やらない日があると落ち着かないことは?
- 人からよく頼まれることは?
- 「どうやってるの?」と聞かれたことは?
- 新人のころより速く・正確になった作業は?
- 同僚に教えることが多い作業は?
休日や空き時間の行動から探す
まずは、休みの日や仕事終わりに何をしているかを書き出します。 散歩、カフェ巡り、動画で料理のレシピを見る、植物の水やりなど、「ただの過ごし方」と思っていることも立派な趣味です。
ポイントは、「好きかどうか」より「自然と時間を使っているか」で判断することです。 スマートフォンの写真フォルダや、よく使うアプリを見返すと、自分が時間を使っているものが見つかりやすくなります。
続いている習慣から探す
毎日や毎週、何となく続けていることも候補になります。 朝のストレッチ、日記、家計簿、決まった距離のウォーキングなどは、「続けられる人」という印象につながる書きやすい題材です。
習慣は、期間や頻度を添えると具体的になります。 「3年ほど続けている」「週に3回」のように数字で書くと、読み手が様子をイメージしやすくなります。
周囲から褒められたことから探す
自分では当たり前にやっていることでも、周りから「上手だね」「助かる」と言われたことは特技として書けます。 家族や友人、職場の同僚から言われた言葉を思い出してみましょう。
- 字が丁寧で読みやすいと言われる
- 説明が分かりやすいと頼られる
- 写真の撮り方をよく聞かれる
- 道案内や段取りを任されることが多い
自分では普通だと思ってることが、案外特技だったりするよ!
仕事で身についた作業から探す
医療・介護の現場で毎日くり返している作業も、特技の材料になります。 特に、正確さ・手際のよさ・体力が伝わる作業は、医療職の応募と相性がよい切り口です。
ただし、業務そのものは職歴や自己PRの欄で伝える内容です。 特技欄では「仕事でこういう力が身についた」という形で短くまとめ、職務の説明と重ならないようにしましょう。
条件にあった求人を探してもらう趣味と特技の違いと書き分け方

「特技」と聞くと、大会で入賞した、人に教えられるレベルといった「人に勝てる技能」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし履歴書の特技は、他人と比べて優れている必要はありません。 趣味と特技の基準を知っておくと、書けるものが一気に増えます。
| 趣味 | 特技 | |
|---|---|---|
| 書ける基準 | 好きで続けていること | 人に説明できる程度にできること |
| 上手さの目安 | 初心者でもよい | 自分の中で得意と言える程度 |
| 伝わること | 人柄・気分転換の方法 | 強み・仕事での活かし方 |
| 面接で聞かれやすいこと | 始めたきっかけ・楽しさ | どのくらいできるか |
趣味として書ける内容
趣味は、「自分が好きで続けていること」であれば何でも書けます。 上手かどうかは関係なく、楽しんで続けていることが伝われば十分です。
読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、料理、散歩、ガーデニングなど、よくある趣味でも問題ありません。 よくある趣味ほど、「何を」「どのくらい」を添えると、ほかの応募者と差がつきます。
料理やランニングって、趣味と特技どっちに書けばいいの?
特技として書ける内容
特技は、「人よりできること」ではなく、「人に説明できる程度にできること」「自分の中で得意なこと」と考えると書きやすくなります。
資格や検定のような形に残るものだけでなく、「早起き」「暗記」「人の顔と名前をすぐ覚える」なども特技です。 面接で「どのくらいできるの?」と聞かれたときに、具体的なエピソードで答えられるかを目安にしましょう。
どちらにも使える場合の選び方
料理やランニングのように、趣味にも特技にも書ける内容は多くあります。 迷ったときは、次の流れで振り分けると整理しやすくなります。
同じ内容を趣味と特技の両方に書くと、書ける話題が1つしかない印象になります。 1つしか思いつかない場合は、趣味にはその内容を、特技には「続けたことで身についた力」を書くと、重複せずに2つの欄が埋まります。
30秒でかんたん登録!
無料で応募書類テンプレをプレゼント
【例文】趣味・特技欄の書き方

趣味・特技欄は、1〜2行の短い文でまとめるのが基本です。 次の3つの要素を入れると、よくある趣味でも読み手の印象に残りやすくなります。
運動・スポーツの例文
運動の習慣は、体力や体調管理の力が伝わる題材です。 立ち仕事や移乗介助、夜勤がある医療・介護の現場では、評価されやすい切り口です。
例文
- 趣味:ウォーキング。休日に1時間ほど歩くのが習慣で、夜勤明けの体調を整えるのにも役立っています。
- 趣味:ヨガ。週2回、自宅で30分ほど続けており、体のこわばりを自分でほぐせるようになりました。
- 特技:学生時代に続けたバレーボール。今も月1回地域のチームで練習し、体力づくりを続けています。
読書・映画・音楽の例文
読書や映画は、ジャンルや楽しみ方まで書くと「よくある趣味」から抜け出せます。 ただし、特定の宗教や政治に関わる本・作品名は、次の章で紹介するように避けるのが無難です。
例文
- 趣味:読書。ミステリー小説が好きで、通勤の電車で月に3冊ほど読んでいます。
- 趣味:映画鑑賞。休日に映画館へ行くのが楽しみで、観た作品の感想をノートに記録しています。
- 趣味:音楽鑑賞。仕事の前後に好きな音楽を聴いて、気持ちを切り替えるようにしています。
料理・家事・生活習慣の例文
料理や家事、生活習慣は、段取りのよさや規則正しさが伝わる題材です。 シフト勤務や夜勤がある職場では、生活リズムを自分で整えられることもアピールになります。
例文
- 趣味:料理。休日に1週間分の作り置きをまとめて作るのが習慣で、段取りを考えるのが得意になりました。
- 特技:早起き。6時に起きる生活を5年続けており、朝の時間を勉強にあてています。
- 特技:整理整頓。家の収納を見直すのが好きで、職場でも物品の定位置づくりを任されていました。
資格・技能の例文
資格や技能は、どの程度できるのかを具体的に書くと、仕事での活かし方が伝わります。 業務に必要な免許・資格は「免許・資格」欄に書き、特技欄では仕事に直結しないものや、業務外で身につけた技能を書くと重なりません。
| あいまい | 伝わる書き方 |
|---|---|
| 英語 | 英語(日常会話程度)。外国人の患者さんへの簡単な案内ができます |
| 手話 | 手話(地域の講座で2年学習)。あいさつや簡単な会話ができます |
| パソコン | パソコン。WordとExcelで表やグラフを作成できます |
| 書道 | 書道(師範の資格あり)。掲示物やお知らせの文字を丁寧に書けます |
医療機関によっては、外国人の患者さんや聴覚に障害のある患者さんへの対応で、語学や手話の技能が役立つ場面もあります。 自分の技能が応募先でどう活かせそうかを一言添えると、特技欄が自己PRの補足になります。
条件にあった求人を探してもらう看護師の場合の志望動機や自己PRの書き方は、以下の記事で見本と例文を紹介しています。
1行でも、自分の言葉で書けたら十分だよ!
趣味・特技欄に書かないほうがよい内容

趣味・特技欄は自由に書ける分、内容によってはマイナスの印象につながることがあります。 次の4つに当てはまるものは、ほかの内容に差し替えるのが無難です。
思想や信条に関わる内容
宗教活動や政治活動、特定の思想に関わる内容は、趣味・特技欄には書かないほうがよい内容です。 厚生労働省は公正な採用選考の考え方として、宗教・支持政党・人生観・尊敬する人物・購読新聞や愛読書など、本来自由であるべき事項を応募書類や面接で把握しないよう事業主に求めています。
つまり、これらはもともと採用の判断に使われるべきではない情報です。 自分から書く必要はなく、読書が趣味なら「ミステリー小説」のようにジャンルで伝えれば十分です。
ギャンブルや射幸性のある内容
競馬やパチンコなどのギャンブル、短期売買を中心とした投資は、金銭トラブルや生活の乱れを連想させることがあります。 本人は健全に楽しんでいても、採用担当者によって受け取り方が分かれるため、書類では避けるのが無難です。
資産運用に関心があるなら、「家計管理」「家計簿」のように、生活を整える方向の表現に言い換える方法があります。
勤務への支障を疑われる内容
夜遅くまでのオンラインゲームや、毎週末の遠征が必要な活動などは、夜勤明けの休養や休日出勤、オンコールに支障が出ないかと心配されることがあります。
同じ内容でも、書き方で印象は変わります。 「ゲーム」なら「休日に友人とオンラインで協力プレイを楽しむ」、スポーツ観戦なら「近くの試合を年に数回観に行く」など、生活とのバランスが取れていることが伝わる表現にしましょう。
好きなことを隠す必要はないよ。伝え方を少し工夫するだけ!
嘘や誇張を含む内容
趣味・特技が思いつかないからといって、やったことのない趣味を書いたり、実力以上に書いたりするのは避けましょう。 趣味・特技は面接で質問されやすく、具体的に聞かれたときに答えられないと、履歴書全体の信頼性が下がることがあります。
- 面接で1分話せる内容を選ぶと安心
- 迷ったら仕事に活きる趣味を1つに絞る
- 応募先ごとに書く内容を変えてもよい
語学や検定なら、レベルを正確に書くことが大切です。 「日常会話程度」「現在勉強中」など、今の実力に合った表現で十分に伝わります。
まとめ
履歴書の趣味・特技欄は、空欄や「特になし」より、1行でも自分の言葉で書くほうが人柄が伝わります。 「人に勝てる技能」でなくても、続けていることや得意なことなら特技として書けます。
この記事のポイント
- 空欄は書き忘れや意欲不足と受け取られることがある
- 休日・習慣・褒められたこと・仕事の4つの切り口で探す
- 特技は人と比べて優れている必要はない
- 「何を・どのくらい・仕事にどう活きるか」で書く
- 思想信条・ギャンブル・誇張した内容は避ける
書けそうなものが見つかったら、例文を参考に1〜2行でまとめてみましょう。 履歴書全体の仕上がりや応募先選びに不安があるときは、転職エージェントに相談すると、応募先に合わせた書き方までアドバイスをもらえます。


