柔道整復師のボーナスはいくら?平均額・施設規模別の違い・転職前に確認することを解説

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柔道整復師として働くなかで、「自分のボーナスは相場と比べて高いのか、それとも低いのか」と気になったことはないでしょうか。

整骨院・接骨院や病院、介護施設など働く場所が幅広いぶん、賞与の額や有無も職場によって大きく変わります。なかには「ボーナスがほとんど出ない」という職場もあり、転職を考えるきっかけになる方も少なくありません。

この記事では、柔道整復師のボーナスの平均額や施設規模別の違い、ボーナスが出にくい職場の特徴、そして転職前に確認しておきたいポイントまでをわかりやすく解説します。今の待遇を見直したい方や、ボーナスを理由に転職を検討している方は参考にしてください。

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柔道整復師のボーナスの平均額

給与明細書などの給与書類

まずは柔道整復師のボーナスが全体としてどのくらいの水準なのかを確認しましょう。厚生労働省の調査をもとにすると、柔道整復師の年間ボーナス(賞与その他特別給与額)の平均はおよそ72万円です。月給(きまって支給する現金給与額)は約31万9,000円、これらを合わせた平均年収は約454万円となっています。

この水準は、給与所得者全体と比べても大きく見劣りするものではありません。国税庁の調査による日本の給与所得者全体の平均給与は460万円であり、柔道整復師の平均年収はほぼ同じくらいの位置にあります。

ボーナスだけを見ると「多い」とは言い切れないものの、年収ベースでは平均的な水準といえます。

給与所得者全体と比べた年収の位置

平均年収の対比(柔道整復師 / 給与所得者全体)

柔道整復師 454万円
給与所得者全体 460万円
98.7%
全体平均に対する到達度。差はわずか6万円で、年収ベースではほぼ平均的な水準といえます。

ただし、ここで紹介した金額はあくまで平均値です。柔道整復師は勤務先の種類や規模によって賞与に差が出やすい職種で、平均を上回る職場もあれば、賞与がほとんど支給されない職場もあります。

自分の待遇が相場と比べてどうなのかを判断するには、平均だけでなく「どんな職場か」をあわせて見ることが大切です。

なお、年代によっても収入は変わります。経験を積むほど年収が上がる傾向や、勤務と開業での違いについては、関連記事もあわせてご覧ください。

参考:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

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施設規模別のボーナス

青空を背景にした大手企業のビル外観

柔道整復師のボーナスは、勤務先の従業員規模によってはっきりと差が出ます。一般的に、従業員数が多い大きな組織ほど賞与の水準が高くなる傾向があります。

ここでは厚生労働省の調査をもとに、小規模・中規模・大規模の3つに分けて年間ボーナスの目安を見ていきます。自分が今いる職場や、転職を考えている職場がどの規模にあたるのかをイメージしながら読み進めてください。

なお、規模による違いは介護施設など職場の種類による違いとも重なります。施設ごとの給料の実態は、関連記事もあわせて参考にしてください。

施設規模別の年間ボーナス(柔道整復師)

025万50万75万100万
小規模10〜99人
52万円
中規模100〜999人
74万円
大規模1,000人以上
86万円

小規模と大規模の差は 34万円

小規模(10~99人)のボーナス

従業員10~99人の小規模な職場では、年間ボーナスの平均はおよそ52万円です。月給は約29万3,000円、年収は約405万円となり、3つの規模のなかで最も低い水準になります。

柔道整復師の主な就職先である個人経営の整骨院・接骨院の多くは、この小規模に含まれます。小規模な職場は経営者との距離が近く、技術を幅広く任せてもらいやすい一方で、売上が直接経営に響くため、賞与の原資を確保しにくい面があります。そのため、賞与の額が景気や来院数に左右されやすく、年によって支給額が変わることも珍しくありません。

少人数の職場を選ぶ場合は、ボーナスの金額そのものよりも、技術の習得や将来の独立につながる経験を重視するのか、安定した賞与を重視するのかを、自分のなかで整理しておくとよいでしょう。

中規模(100~999人)のボーナス

従業員100~999人の中規模の職場では、年間ボーナスの平均はおよそ74万円に上がります。月給は約31万8,000円、年収は約455万円で、ちょうど柔道整復師全体の平均に近い水準です。

この規模には、複数店舗を展開する整骨院チェーンや、リハビリ部門を持つ中規模の医療機関、介護事業を運営する法人などが含まれます。組織として一定の体制が整っているため、就業規則や賃金規程にもとづいて賞与が支給されるケースが多く、小規模の職場に比べて支給が安定しやすいのが特徴です。

評価制度が明文化されていることも多く、自分の成果がどのように賞与へ反映されるかを把握しやすい点もメリットといえます。安定性とキャリアの幅のバランスを取りたい方に向いた規模です。

大規模(1,000人以上)のボーナス

従業員1,000人以上の大規模な職場になると、年間ボーナスの平均はおよそ86万円とさらに高くなります。月給は約34万円、年収は約494万円に達し、3つの規模のなかで最も高い水準です。

大規模に分類されるのは、全国展開する大手の整骨院・接骨院グループや、総合病院、規模の大きな社会福祉法人などです。賞与が年2回支給され、支給月数があらかじめ決まっている職場も多く、収入の見通しを立てやすいのが大きな魅力です。福利厚生や退職金制度が整っている傾向もあります。

一方で、転勤や異動がある、マニュアルに沿った働き方が求められるなど、組織ならではの制約が生じる場合もあります。ボーナスの高さだけでなく、働き方全体が自分に合うかどうかも含めて検討することがおすすめです。

参考:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

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ボーナスが出ない職場・働き方の特徴

注意点と書かれた付箋

柔道整復師のなかには、「そもそもボーナスが支給されない」という方もいます。これは職場の方針や、雇用形態・働き方の違いによるものです。医療キャリアナビ掲載求人データ(2026年時点)でも、賞与・ボーナスありの求人は全体の64%で、裏を返せばおよそ3件に1件はボーナスの記載がありません。

ここでは、ボーナスが出にくい職場や働き方の代表的な特徴を4つ紹介します。自分の職場や検討中の求人が当てはまらないかを確認してみてください。

ボーナスが出にくい職場・働き方の4タイプ

「出ない」理由と、求人・面接で確かめたい点を整理

タイプ賞与が出にくい理由確認ポイント
1年俸制 年俸に賞与相当分が含まれ、別途は支給されにくい。業績が良くても上乗せされにくい 年俸総額が月給制の年収(賞与込み)と比べ妥当か
2歩合制中心 基本給を抑え、施術件数や売上に応じた歩合で還元。固定の賞与を設けないことがある 歩合の条件・計算方法。来院数が落ちた時の収入
3新卒・転職1年目 査定期間の在籍月数で支給額が決まり、途中入職分は減額。寸志程度のことも 入職時期と査定期間の関係。2年目以降の支給見込み
4パート・アルバイト 時給制が多く、賞与は正社員が対象の職場がほとんど 賞与・一時金の有無。正社員登用の道があるか

年俸制を導入している職場

年俸制を採用している職場では、賞与が別途支給されないことがあります。これは「ボーナスが出ない」というよりも、1年分の給与をあらかじめ決め、そのなかに賞与相当分が含まれている仕組みだからです。年俸を12分割して毎月支払う形や、14~16分割して一部をボーナス時期にまとめて支払う形などがあります。

注意したいのは、年俸制では業績が良くても賞与が上乗せされにくい点です。毎月の給与は安定する一方で、「頑張った分だけボーナスで報われる」という働き方を望む方には物足りなく感じられることもあります。求人票に「年俸制」と書かれている場合は、年俸の総額が月給制の年収(賞与込み)と比べて妥当かどうかを必ず確認しましょう。

歩合制の比重が大きい職場

整骨院・接骨院では、基本給を抑えるかわりに、施術件数や売上に応じた歩合(インセンティブ)で収入を上乗せする職場があります。こうした職場では、固定のボーナスを設けず、成果に応じた報酬で還元する考え方を取っていることがあります。

実際に、医療キャリアナビ掲載求人データ(2026年時点)でも、インセンティブありの求人は全体の17%を占めています。歩合の比重が大きい職場は、集客力や指名がある方にとっては収入を伸ばしやすい反面、来院数が落ち込むと収入が不安定になりやすい面があります。固定のボーナスがない分、歩合の条件や計算方法をしっかり理解しておくことが大切です。

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新卒1年目や転職1年目の場合

新卒で入職した1年目や、転職して間もない時期は、ボーナスが満額支給されないことがあります。多くの職場では、賞与の査定期間(評価の対象となる期間)に在籍していた月数に応じて支給額が決まるためです。入職が査定期間の途中だと、その分だけボーナスが減額され、寸志(少額のお祝い金)程度にとどまることもあります。

これは制度上のもので、2年目以降は通常どおり支給されるケースがほとんどです。転職初年度のボーナスが少ないことだけで、その職場の待遇が悪いと判断するのは早計です。入職時期と査定期間の関係を理解したうえで、2年目以降の支給見込みを確認しておくと安心です。

パート・アルバイトの場合

パート・アルバイトとして働く場合は、賞与が支給されないことが一般的です。時給制で働くケースが多く、賞与は正社員を対象とする職場がほとんどだからです。医療キャリアナビ掲載求人データ(2026年時点)でも、柔道整復師のパート・アルバイト求人の多くは時給ベースで、賞与の設定がないものが中心となっています。

ただし、勤務先によってはパートでも寸志程度の賞与や、勤続年数に応じた一時金を用意している場合があります。家庭との両立などでパートを選ぶ場合でも、賞与の有無や、将来的に正社員登用の道があるかを確認しておくと、収入の見通しを立てやすくなります。

編集部からのアドバイス
  • ボーナスの額だけで職場を決めず、月給と賞与を合わせた「年収」で比べましょう
  • 「賞与年2回」は実績であって満額を約束するものではありません。直近数年の支給月数を確認しておくと安心です
  • 賞与が少なくても基本給が高い職場は、長く働くほど収入が安定しやすい傾向があります
ここが大事!
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ボーナス目当てで転職するときに確認すること

CHECKの文字と虫眼鏡

「もっとボーナスの高い職場へ移りたい」と考えて転職する場合、求人票の金額だけを見て決めてしまうと、入職後に「思っていたより少なかった」と感じることがあります。ボーナスは職場の制度や業績によって変わるため、転職前に確認すべきポイントを押さえておくことが大切です。

ここでは特に見落としやすい3つの確認事項を紹介します。

転職前ボーナス確認チェックリスト

求人票の金額だけで決めない。入職後のギャップを防ぐ3項目

支給要件

  • 支給月数は固定か、業績で変動するか
  • 「年2回」は実績・予定であって満額保証ではない
  • 支給時期の在籍が条件かどうか
面接で聞く→直近数年の平均支給月数(「前年実績○ヶ月」は前年分のみ)

基本給の額

  • 賞与は「基本給×支給月数」で計算されることが多い
  • 月給が同じでも手当が多いと計算ベースが小さくなる
同じ月給28万円でも→基本給20万+手当8万と、基本給25万+手当3万で賞与に差

職場の業績

  • 業績が下がれば支給月数が減らされる可能性
  • 来院数・店舗数の推移や新規出店の動きを見る
確認の手がかり→スタッフの定着状況・口コミ・他店舗の状況

支給要件を確認する

まず確認したいのが、ボーナスの支給要件です。求人票に「賞与年2回」と書かれていても、それは支給の実績や予定であって、必ず満額支給されることを保証するものとは限りません。支給月数が固定されているのか、業績によって変動するのか、支給時期に在籍していることが条件になっているのかなど、細かな要件を確認しましょう。

特に「賞与:年2回(前年実績○ヶ月分)」という表記の場合、その月数はあくまで前年の実績です。面接の場で、直近数年の平均的な支給月数を確認しておくと、入職後のギャップを防げます。聞きにくい場合は、転職エージェントを通じて確認してもらう方法もあります。

基本給の額を確認する

ボーナスは「基本給×支給月数」で計算されることが多いため、支給月数が同じでも基本給が低ければ、受け取れる賞与は少なくなります。求人票の月給が高く見えても、その内訳が各種手当で構成されていて基本給が低い場合、ボーナスの計算ベースが小さくなる点に注意が必要です。

たとえば月給28万円でも、基本給20万円+手当8万円のケースと、基本給25万円+手当3万円のケースでは、賞与の額に差が出ます。求人を比較する際は、月給の総額だけでなく、基本給がいくらなのかまで確認しましょう。基本給の考え方は初任給の段階から関わってくるため、就職先選びの段階で意識しておくと役立ちます。

業績が良い職場かどうか確認する

ボーナスは職場の業績と連動することが多いため、その職場が安定して利益を上げているかどうかも重要な判断材料です。業績が右肩下がりの職場では、支給月数が将来的に減らされる可能性もあります。来院数や店舗数の推移、新規出店や事業拡大の動きなどから、経営の安定性をうかがい知ることができます。

確認の方法としては、面接時に職場の雰囲気やスタッフの定着状況を見る、口コミや評判を調べる、複数店舗を運営している場合は他店舗の状況を聞く、などが挙げられます。ボーナスの「制度」だけでなく、それを支える「業績」まで含めて見極めることが、転職で後悔しないための鍵になります。

まとめ

柔道整復師のボーナスは、年間でおよそ72万円が平均的な水準ですが、施設の規模や働き方によって大きく変わります。従業員1,000人以上の大規模な職場では平均86万円に達する一方、小規模な職場では52万円程度にとどまり、年俸制・歩合制・パートなどではそもそも賞与が支給されないこともあります。

ボーナスを基準に転職を考えるなら、求人票の金額だけで判断せず、支給要件・基本給・職場の業績という3つのポイントを確認することが大切です。表面的な数字に惑わされず、賞与の仕組みと支給の安定性まで見極めることで、入職後のギャップを防ぎやすくなります。

今の待遇が相場と比べてどうなのかを知りたい方や、より良い条件の職場を探したい方は、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。自分に合った働き方とボーナスのバランスを見つけることが、納得のいくキャリアにつながります。

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この記事を書いた人
医療キャリアナビ編集部

医療キャリアナビ編集部

記事の執筆・編集は、医療業界に精通した編集スタッフが担当しています。日々の転職支援業務で得た現場のリアルな情報と、厚生労働省をはじめとする公的機関のデータに基づき、信頼性の高いコンテンツをお届けしています。

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