柔道整復師の男女比は?男女別の人気職場や女性ならではの活躍の場面を解説
「柔道整復師は男性が多い」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?実際に柔道整復師は男性が多数を占める職種ですが、近年は女性の柔道整復師も増加傾向にあります。
美容・小顔矯正などの女性向け施術の需要拡大や、介護分野での機能訓練指導員としての活躍など、女性ならではの強みを活かせる場面が広がっています。
この記事では、柔道整復師の男女比や人数推移について解説します。さらに、男女それぞれに人気の職場や、女性柔道整復師が働きやすい職場の特徴まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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柔道整復師の男女比

柔道整復師の男女比は、公式の調査データはありませんが男性が約75%・女性が約25%と言われています。実際に、柔道整復師の養成学校の女性比率を確認してみると、公表しているところは20~30%のところが多いです。
看護師(女性約90%)や理学療法士(男女ほぼ半々)と比較すると、男性比率が高い医療職といえます。
令和4年の衛生行政報告例によると、就業柔道整復師の総数は78,827人です。そのうち男性が75%、女性が25%だと仮定すると、男性が約59,100人、女性が約19,700人と推計されます。
柔道整復師の男女比
あくまでも概算値ですが、女性比率は年々増えているとも言われているため、20~30代では女性比率が30%近いという見方もできます。
特に近年は、養成学校側も女性生徒が多いことをホームページでPRポイントとしていたり、女性柔道整復師の魅力を発信していたりします。
柔道整復師の人数の推移

就業柔道整復師の数は年々増加しています。厚生労働省「令和4年衛生行政報告例」によると、平成24年(2012年)から令和4年(2022年)までの10年間で約2万人以上増加しました。
就業柔道整復師数の推移
具体的には、平成24年の58,573人から令和4年の78,827人へと、約34.6%の増加です。2年ごとの推移を見ると、毎回3,000〜5,000人規模で増え続けていることがわかります。
施術所の数も同様に増加傾向にあります。柔道整復の施術所数は、平成24年の42,431か所から令和4年には50,919か所へと増えています。ただし、増加ペースは就業者数の伸びに比べるとやや緩やかで、近年は横ばいに近い推移を見せています。
前述した柔道整復師の女性比率を見て「少ない」と思った方もいるかもしれないですが、柔道整復師全体の数が増加傾向にあるため、女性比率が昔と変わらなかったとしても女性柔道整復師の母数は増えているというのが分かると思います。
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男性柔道整復師に人気の職場・働き方

男性柔道整復師は、幅広い職場で活躍しています。体力を活かした施術や、スポーツ選手のケアなど、男性ならではの強みを活かせるフィールドが多くあります。
男性柔道整復師に人気の職場
接骨院・
整骨院
整形外科・
リハビリ施設
独立開業
スポーツ
トレーナー
接骨院・整骨院
接骨院・整骨院は、柔道整復師の最も一般的な就職先です。医療キャリアナビの掲載求人データでも、柔道整復師向け求人の約55%が整・接骨院の求人となっています。
男性柔道整復師にとって接骨院・整骨院が人気の理由は、施術スキルを直接磨ける環境にあることです。外傷(骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)の施術はもちろん、自費メニューの導入や経営面のスキルも身につけられます。
将来的に独立開業を目指す方にとっても、まずは接骨院・整骨院で経験を積むことが王道のキャリアパスになっています。整・接骨院での正社員の平均月給は約30.1万円で、柔道整復師の職場の中では比較的高い水準です。
整形外科クリニック・リハビリ施設
整形外科クリニックやリハビリテーション施設も男性柔道整復師に人気があります。医師の指示のもとでリハビリテーションに携わることで、医学的な知識を深めながら施術スキルを向上させることができます。
クリニックでの正社員の平均月給は約25.1万円です。整骨院と比べると給与面ではやや低めですが、診療時間が決まっており残業が少なく、ワークライフバランスを取りやすいのが魅力です。
独立開業
柔道整復師は開業権を持つ国家資格であり、独立開業は多くの男性柔道整復師が最終的に目指すキャリアのひとつです。
開業すれば、自分の施術方針で院を運営できるため、やりがいの大きい働き方です。ただし、経営力・集客力が求められるため、接骨院での実務経験を5〜10年積んだうえで独立する方がほとんどです。
年収は経営状態によって大きく異なりますが、繁盛している院では年収600万〜1,000万円以上を実現しているケースもあります。
部活動やスポーツチームのトレーナー
スポーツの現場でトレーナーとして活躍する道もあります。部活動やスポーツチームでの活動は、柔道整復師の知識・技術とスポーツの知見を組み合わせられる魅力的なフィールドです。
プロチームの専属トレーナーになるにはJSPO公認アスレティックトレーナーなどの資格も合わせて取得しておくと有利です。高校や大学の部活動帯同や、地域のスポーツクラブでのトレーナー活動から始める方が多い傾向にあります。
副業や兼業として取り組む方も多く、接骨院での勤務と並行してスポーツトレーナー活動を行うケースが一般的です。
柔道整復師の求人を探す女性柔道整復師に人気の職場・働き方

女性柔道整復師は、女性の患者さんが安心して施術を受けられるという強みを活かせる職場に人気が集まっています。近年は美容・介護分野を中心に、女性ならではの活躍の場が広がっています。
女性柔道整復師に人気の職場
女性専用
整体院・サロン
美容関連の
施術所
介護施設
(機能訓練指導員)
女性専用整体院・サロン
女性専用の整体院やボディケアサロンは、女性柔道整復師の需要が特に高い職場です。女性の患者さんのなかには「施術者は女性がいい」と希望する方も多く、女性施術者を指名するニーズが年々高まっています。
骨盤矯正や産後ケア、姿勢改善など、女性特有の悩みに寄り添った施術ができるのは、同じ女性だからこその強みです。施術環境もリラクゼーション要素を取り入れた落ち着いた空間が多く、体力的な負担が比較的軽い点も働きやすさにつながっています。
美容関連の施術所
美容整体や小顔矯正、美容鍼灸を取り入れた施術所も女性柔道整復師に人気があります。美容領域は自費メニューが中心のため、1回あたりの施術単価が高く、歩合制で高収入を得やすいのが特徴です。
美容分野では、施術の技術だけでなくカウンセリング力やコミュニケーション力も重視されます。患者さんの美容に対する悩みや希望を丁寧に聞き取り、適切な施術プランを提案できる柔道整復師は重宝されます。
介護施設での機能訓練指導員
柔道整復師は、介護施設で機能訓練指導員として働くことができます。特別養護老人ホームやデイサービスなどでの需要があり、女性柔道整復師にとっても働きやすい環境です。
介護施設では土日休みが取りやすい施設も少なくありません。子育て中の女性にとっては、生活リズムを整えやすい働き方ができる点が大きな魅力です。
医療キャリアナビの求人データでは、デイケア・デイサービスの正社員の平均月給は約25.6万円、特別養護老人ホームでは約24.8万円です。整骨院と比べると給与はやや低めですが、安定した雇用条件と福利厚生が整っていることが多いのが特徴です。
介護施設で働く場合の種類と業務内容
| 施設名 | 主な業務内容 | |
|---|---|---|
| 01 |
通所介護デイサービス |
日帰り利用者向けに機能訓練計画の作成・実施、集団体操や個別リハビリの指導 |
| 02 |
地域密着型通所介護小規模デイサービス |
定員18人以下の小規模施設で、個別ケア中心の機能訓練を担当 |
| 03 |
認知症対応型通所介護認知症デイ |
認知症の利用者に合わせた個別性の高い機能訓練を実施 |
| 04 |
特別養護老人ホーム特養 |
要介護3以上の入所者に対し生活リハビリ(着替え・トイレ動作など)を支援 |
| 05 |
特定施設介護付き有料老人ホーム |
入所者の機能訓練計画の作成・実施・評価を担当 |
| 06 |
短期入所生活介護ショートステイ |
在宅介護家族の負担軽減を目的とした短期入所者向けの機能訓練を実施 |
| 07 |
介護老人保健施設老健 |
在宅復帰を目指す入所者に対し、理学療法士などと連携しながらリハビリ中心の機能訓練を担当 |
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女性柔道整復師の活躍機会が広がっている理由

女性柔道整復師の活躍の場は、以前に比べて大きく広がっています。その背景にはいくつかの社会的な変化があります。
女性柔道整復師の活躍機会が広がっている3つの理由
美容分野の需要拡大
美容整体・小顔矯正など女性向け施術の市場が拡大。SNSの普及も追い風に
女性施術者のニーズ増加
「女性に施術してほしい」という患者さんの声が増加し、採用ニーズが拡大
女性アスリート支援の需要
女子スポーツチームや女子校での女性トレーナー需要が高まっている
美容・小顔矯正など女性需要の高い分野の拡大
近年、美容整体や小顔矯正といった施術の需要が急速に拡大しています。これらのメニューは女性の患者さんが中心であり、同性の施術者を希望する声が多いことから、女性柔道整復師の活躍の場として注目されています。
SNSの普及により美容系施術の認知度が高まったことも追い風です。InstagramやTikTokでビフォーアフターを発信する施術者も増えており、女性柔道整復師がマーケティング面でも強みを発揮しやすい環境になっています。
女性患者からの女性施術者を希望する声の増加
整骨院やリハビリ施設において、「女性の先生に診てもらいたい」という患者さんの声は年々増えています。特に以下のようなケースでは、女性施術者が求められます。
- 骨盤矯正や産後ケアなど、女性特有の症状への対応
- 腰や股関節など、施術部位によっては異性に抵抗がある場合
- 女性特有の体の悩みを相談しやすい環境を求める場合
このような患者さんのニーズに応えるため、女性柔道整復師を積極的に採用する施術所が増えています。求人票にも「女性スタッフ活躍中」「女性患者さん多数」といった記載が目立つようになりました。
女性患者さんの声
女性施術者を選ぶ理由がわかる実際の口コミ
女性の先生で安心して通えました
産後の恥骨痛で歩けない状態でしたが、ママ友達の紹介で予約しました。まず、女性の先生で安心しましたし、丁寧な治療をしてくださりました。歪みを調べて矯正し、マッサージだけじゃない、しっかりとした治療をしてくださりました。
引用元:宇都宮女性ケア整体院
女性同士だから打ち明けやすい
施術前のカウンセリングで身体の不調や日常生活でのストレスを話す際、女性同士であれば気軽に打ち明けやすいと感じました。施術の際に感じることや気になる点についても、女性スタッフに相談しやすかったです。
女性アスリート向けトレーナーの需要拡大
女性アスリートの増加に伴い、女性トレーナーの需要も高まっています。女性アスリート特有の課題(月経周期と練習の調整、女性ホルモンの影響など)を理解し、適切にサポートできる女性トレーナーの存在は貴重です。
女子プロスポーツチームや女子校の部活動では、女性トレーナーが優先的に採用される傾向にあります。柔道整復師としての知識・技術に加え、アスレティックトレーナーの資格を取得しておくと、活躍の場がさらに広がります。
柔道整復師の求人を探す女性柔道整復師が働きやすい職場の特徴

女性柔道整復師が長く活躍するためには、職場環境の選び方が重要です。ここでは、女性が働きやすい職場に共通する特徴を紹介します。
女性が働きやすい職場タイプ比較
| 職場タイプ | 女性比率 | 産休・育休 | 体力負担 | WLB | 収入 |
|---|---|---|---|---|---|
| 女性専用院 | ◯ | △ | ◯ | △ | ◯ |
| 美容特化院 | ◯ | △ | ◯ | △ | ◯ |
| 介護施設 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
| 一般整骨院 | ✕ | △ | △ | △ | ◯ |
| 整形外科 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
女性スタッフが複数在籍している
女性柔道整復師にとって、女性スタッフがすでに複数在籍している職場は働きやすさの重要な指標です。更衣室やトイレなどの設備面が整備されていることに加え、女性特有の悩みを相談しやすい環境があることが大きいです。
転職活動の際は、職場見学で女性スタッフの在籍状況を確認するのがおすすめです。女性が定着している職場は、それだけ女性にとって働きやすい環境が整っている可能性が高いといえます。
産休・育休・時短勤務の制度が整っている
結婚・出産後も柔道整復師として働き続けるためには、産休・育休制度や時短勤務の制度が充実している職場を選ぶことが大切です。
- 産前産後休業・育児休業の取得実績があるか
- 時短勤務制度が利用できるか
- 子の看護休暇が取得しやすいか
- 復職後のポジションが保障されているか
医療キャリアナビの掲載求人のうち、柔道整復師向け求人で「時短勤務OK」の条件がついている求人は全体の約4%です。まだ少数ではありますが、今後さらに増えていくことが期待されています。
託児所・保育所完備の求人も約2%ありますので、子育て中の方は条件を絞って探してみましょう。
体力に依存しない施術メニューを採用している
柔道整復師の施術には体力が必要な場面もありますが、すべての施術が体力勝負というわけではありません。ソフトな手技療法、美容系メニューなど、体力に頼らない施術を取り入れている院であれば、体力面の不安を抱える女性でも長く働き続けることができます。
また、1日の施術人数が調整されている院や、予約制でゆとりのあるスケジュールを組める職場も、女性が働きやすい環境です。面接時や職場見学時に、1日あたりの施術人数や休憩時間について確認しておくとよいでしょう。
女性専用や美容特化のコンセプトを持つ
女性専用の整体院や美容特化型の施術所は、スタッフも女性が中心であることが多く、女性柔道整復師にとって最も働きやすい環境のひとつです。
このような施術所では、患者さんも全員女性であるため、施術時の配慮に関するストレスが少なくなります。また、美容系メニューは自費施術のため、技術を磨けばインセンティブや歩合で収入を伸ばしやすいのも魅力です。
転職活動では、求人票の条件だけでなく職場見学で女性スタッフの在籍状況や雰囲気を直接確認することが大切です。転職エージェントに「女性が活躍できる職場」と伝えれば、非公開求人を紹介してもらえることもあります。
まとめ
柔道整復師の男女比は男性約75%・女性約25%です。女性柔道整復師の数は年々増加しており、女性ならではの強みを活かせる場面も増えています。
男性は接骨院・整骨院や独立開業、スポーツトレーナーとして活躍する方が多い一方、女性は美容系の施術所や介護施設での機能訓練指導員として活躍の場を広げています。
女性柔道整復師が長く働き続けるためには、女性スタッフが複数在籍していること、産休・育休制度が整っていること、体力に依存しない施術メニューがあることなど、職場選びのポイントを押さえることが大切です。
柔道整復師は男女問わず、多様なキャリアを築ける国家資格です。自分の強みや希望する働き方に合った職場を見つけて、充実したキャリアを歩んでいきましょう。





