私はどんな状況でも患者さんに寄り添い、的確な判断ができる看護師になりたいと考えています。
実習でICUを見学した際に、先輩看護師が迅速に行動しながらも患者さんの言葉を丁寧に拾う姿に感銘を受けました。貴院はICU・HCUを備えた急性期病院として、チーム医療の最前線で多くの経験が積めると感じ志望しました。
まずは急変対応や観察力を磨き、患者さんとご家族が安心して治療に専念できる環境を支えられる看護師を目指したいと思います。
「どんな看護師になりたいか」面接・小論文での答え方|新卒看護師向け例文12選とNG回答
新卒看護師さんにとって、「どんな看護師になりたいですか?」という質問は最も緊張する場面のひとつではないでしょうか。
この質問は面接だけでなく、実習の自己紹介やカンファレンス、さらに入職後のプリセプターとの面談でも繰り返し問われます。
「優しい看護師になりたいけど、それだけでは不十分なのはわかっている」
そんな悩みを持つ方のために、この記事では答え方の基本的な考え方から志望先別の例文12選、よくあるNG回答とその改善ポイントまでをわかりやすく解説します。
自分だけの「なりたい看護師像」の見つけ方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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新卒看護師がほぼ必ず聞かれる「どんな看護師になりたいか」

「どんな看護師になりたいか」という質問は、就職活動の面接だけに限らず、看護師としての学びや成長のあらゆる場面で問われます。
入職前から入職後まで長く付き合う問いだからこそ、早めに自分の言葉で整理しておくことが大切です。
就職面接・小論文で問われる
新卒看護師の就職活動では、ほぼすべての病院・クリニック・訪問看護ステーションの面接で「どんな看護師になりたいか」が問われます。面接と小論文では求められる表現形式が異なるため、それぞれに合わせた準備が必要です。
面接では30秒〜2分程度の口頭回答が求められ、聞き手に伝わる構成と端的な言葉選びが重要です。
一方、小論文では800字程度の文章で、自分の看護観・体験・志望先との整合性を論理的に示す必要があります
実習の自己紹介・最終カンファレンスでも問われる
実習先のスタッフへの自己紹介時や最終カンファレンスでは「この実習を通じてどんな看護師を目指したいと感じましたか?」という形でも問われることがあります。
実習で感じたことや気づいたことは、理想の看護師象にリアリティを出すうえで一番活きてきます
実習で印象に残った看護師さんの言動や、患者さんにかかわる中で感じたことを、ぜひ具体的に言語化しておきましょう。
面接の場で初めて言葉にするのではなく、実習ノートや振り返りメモを活用しながら少しずつ整理しておくことをおすすめします。
入職後もプリセプターや目標管理面談で繰り返し問われる
入職後も、1年目の目標設定面談や、プリセプターとの定期面談、クリニカルラダーの申請時など、さまざまな場面で「どんな看護師になりたいか」に向き合うことになります。
就活時の答えをそのまま使えるわけではありませんが、「なりたい看護師像」という軸を持ち続けることが、成長の基盤になります。
入職後の答え方については「入職後にプリセプター・上司から聞かれた時の答え方」のパートで詳しく解説しています。
面接官・採用側がこの質問で見ているもの

採用担当者がこの質問をする理由を理解することで、回答の方向性が見えてきます。
「どんな看護師になりたいか」という問いには、複数の意図が含まれています。
採用担当者がこの質問で確認していること
- 看護師としての適性と人柄
- 志望動機との一貫性
- 理想像から逆算したキャリアの方向性
- 病院・部署とのミスマッチがないか
看護師としての適性と人柄
面接官はまず、その人の価値観や考え方が看護師という職業に向いているかどうかを確認しています。
患者さんへの思いやりや、チームで働く意識、学び続ける姿勢が自然に言葉に表れているかどうかが評価のポイントです。
「優しい看護師になりたい」だけでは不十分で、なぜそう思うのか、どんな行動につながるのかを示す必要があります。
志望動機との一貫性
志望動機と「なりたい看護師像」は整合していなければなりません。
たとえば「急性期看護に携わりたい」と志望しながら、「ゆっくり患者さんに寄り添える看護師になりたい」と答えると、担当者は「この人は当院に合うのか?」と疑問を感じます。
理想の看護師像は、志望先の特性や看護理念と結びつけて語ることが重要です。
理想像から逆算したキャリアの方向性
採用側は短期的な雇用ではなく、長期的に成長していける人材を求めています。
「〇〇なナースになりたいから、まずはこの領域で経験を積みたい」という逆算型の思考が伝わると、キャリアビジョンがある人物として好印象を与えます。
将来像を語りながら、入職後の具体的なステップも一言添えると説得力が増します。
病院・部署とのミスマッチがないか
最終的には「この人はうちの病院・部署で活躍できるか」を確認する質問です。
志望先の特性(急性期・慢性期・地域密着など)と回答内容の方向性が合致しているほど評価は高まります。
病院のホームページや看護部の方針を事前に確認し、理想像をそこに紐付けることで、ミスマッチの印象を与えずに済みます。
今のあなたの状況は?
答えの組み立て方は「結論→理由→エピソード→再結論」

「どんな看護師になりたいか」の回答は、PREP法をベースに作ると構成が整いやすく、相手にも伝わりやすくなります。
PREPとはPoint(結論)・Reason(理由)・Example(エピソード)・Point(再び結論+アクション)の頭文字を取ったフレームワークで、話し言葉・書き言葉どちらにも応用できます。
面接で答える場合の構成と話す長さの目安
面接では1分〜1分30秒を目安に答えます。話しすぎるのも問題ですが、短すぎて内容が伝わらないのも評価につながりません。
【結論(Point)】
「〇〇な看護師になりたいです」と先に結論を述べる
【理由(Reason)】
なぜその看護師像を目指すのかを1〜2文で
【エピソード(Example)】
実習・体験から具体的なエピソードを1〜2文添える
【志望先と紐付け(Point)】
「だから貴院を志望しました」とつないで締める
2分以上になる場合は要素を絞り込む練習をしてください。
長すぎる回答は「整理できていない」という印象を与えます。話す前に構成をメモで整理する習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて答えられます。
小論文で書く場合の構成と字数配分の目安
小論文では800字程度が一般的ですが、学校によって400〜1200字の指定がある場合もあります。いずれも基本構成は同じです。
- 序論(約200字): なりたい看護師像を宣言し、問題意識・動機に触れる
- 本論①(約250字): 理想を持つに至った体験・エピソードを具体的に書く
- 本論②(約200字): 理想の看護師像を体現するために必要なことを述べる
- 結論(約150字): 志望先でどう実現するかを述べてまとめる
序論で結論(なりたい看護師像)を先に述べることで、採点者が読みやすい構成になります。
「私は〇〇な看護師になりたいと考えている」という一文から書き始めると、主張が明確になりスムーズに展開できます。
【面接】「どんな看護師になりたいか」場面別・志望先別の答え方

「どんな看護師になりたいか」の回答は、志望先の種別によって内容を変えることが大切です。
病院の種類や診療科によって求められる看護師像は異なるため、それぞれに合わせた例文を参考にしてください。
救急
チーム連携と重症管理の意欲を伝えましょう。
チーム医療
回復期
患者さんのペースに寄り添う姿勢を強調しましょう。
多職種連携
クリニック
患者さん・ご家族を含めた包括的なサポートへの意欲を伝えましょう。
継続ケア
急性期病院を志望する場合の例文
急性期病院では、素早い状態変化への対応力と判断力が重視されます。
「なぜ急性期か」という理由と志望先の特性を結びつけることが重要です。
急性期で求められる専門性(ICU・救急・重症管理など)を具体的にイメージして語ると、より説得力が増します。
慢性期・療養型病院を志望する場合の例文
慢性期では「長期的な関わり」「その人らしい生活の支援」が評価されます。
私は、患者さんお一人おひとりの生活全体を支え続けられる看護師になりたいと思っています。
祖父の入院時に担当看護師さんが日常的な会話を大切にされていた様子が印象に残っており、長期的なかかわりの中でこそ見えるものがあると実感しました。
貴院では慢性期・療養病棟で患者さんの生活リズムを理解しながら、その方らしく過ごせる環境を整える看護を学びたいと考えています。
回復期リハビリ病院を志望する場合の例文
回復期では多職種連携とリハビリへの動機づけが大切です。
私は患者さんが自分の力を取り戻すプロセスを支えられる看護師になりたいと考えています。
実習で脳梗塞後のリハビリに励む患者さんとかかわる中で、看護師の声かけひとつで患者さんのやる気が変わる場面を目にしました。
貴院ではPT・OTと連携しながら、患者さんの目標達成に向けてチームで支えていける看護師を目指したいと思います。
訪問看護ステーションを志望する場合の例文
訪問看護では在宅・生活視点と自律した判断が求められます。
私は、患者さんが住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるよう支える看護師になりたいと思っています。
祖母が訪問看護を利用していた体験から、生活の中に医療を届けることの意義を感じてきました。
貴ステーションでは、ご家族を含めた在宅療養の総合的な支援を通じて、地域に根ざした看護を実践したいと考えています。
クリニック・診療所を志望する場合の例文
クリニックでは予防・患者教育・地域医療への貢献が重視されます。
私は、患者さんが日々の生活の中で健康を維持・向上できるよう寄り添う看護師になりたいと考えています。
地域の患者さんと長期的にかかわり、生活習慣の改善や受診継続を支えることに意義を感じています。
貴クリニックでは、外来での丁寧な問診や保健指導を通じて、患者さんの予防・早期発見に貢献していきたいと思います。
診療科別の言い換え例(小児・緩和・救急・周産期)
-
小児科「子どもたちとご家族が安心して治療に取り組めるよう、子どもの目線で寄り添える看護師になりたい」
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緩和ケア「患者さんの最期まで、その方らしい時間を一緒に守り続けられる看護師になりたい」
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救急・ER「生命の危機にある患者さんに迅速かつ冷静に対応できる、チームの一員として頼られる看護師になりたい」
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周産期・産科「母子ともに安全なお産と産後の生活を支え、家族の始まりに寄り添える看護師になりたい」
【小論文】「どんな看護師になりたいか」の書き方と例文

小論文は面接と異なり、論理的な構成と丁寧な文章力が求められます。テーマは面接と同じでも、書き方は全く別物です。面接のように話し言葉的なニュアンスで書いてしまうのが、最も多い失敗パターンです。
小論文では「〜です」「〜ます」ではなく、「〜である」「〜と考える」などの常体(だ・である調)で統一するのが一般的です。また、体験談を入れる場合も客観的な視点で描写することが求められます。
800字の構成例と例文
800字の小論文は序論・本論・結論の三段構成が基本です。以下の例文を参考に、自分の体験・志望先に合わせて書き直してください。
私は「患者さんの言葉に耳を傾け、その人の生活全体を支える看護師」になりたいと考えている。
この思いを持つようになったきっかけは、3年次の実習で高齢の患者さんを担当した体験である。その方は病状の回復よりも「家に帰りたい」という思いを繰り返しおっしゃっていた。しかし当初、私は医療的なケアや記録に追われ、その言葉に十分に向き合えていなかった。ある日の担当看護師さんが5分だけ患者さんの横に座り、静かに話を聞く場面を見て、看護の本質は「そこにいること」だと気づかされた。
看護師は技術や知識だけでなく、患者さんの言葉・表情・環境から状態を読み取る観察力と、その人を人間として尊重するかかわりが求められると、実習を通じて学んだ。退院後の生活まで視野に入れ、患者さんが自分らしく過ごせるよう支援することが、看護師の本来の役割だと確信している。
貴院を志望した理由は、看護部が掲げる「患者中心の看護」という理念が、私がめざす看護師像と合致するからである。入職後はまず急変対応や観察力を確実に身につけ、チームの一員として信頼される看護師となった上で、将来は患者さんの意思を最大限尊重できる看護を実践していきたいと考えている。
※この例文はあくまで構成の参考です。実際には自分の体験・言葉・志望先の特性に合わせて書き直してください。
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理想の看護師像の見つけ方

「どんな看護師になりたいか」が思い浮かばない場合は、自分の中にすでにある「答えの素材」を掘り起こすことから始めましょう。以下の4つのアプローチを参考にしてください。
自分が患者・家族として受けたケアの体験を振り返る
自分や家族が入院・通院した体験の中に、「こんな看護師さんがいてよかった」「もっとこうしてほしかった」という感情はありませんか?その感情の中に、あなたがなりたい看護師像のヒントが隠れています。
たとえば「不安な夜に声をかけてもらってほっとした」という体験があれば、「患者さんの不安に気づいて寄り添える看護師になりたい」という理想像につながります。
体験を起点にすることで、回答が自分の言葉になり、面接官にも自然と伝わります。
実習で印象に残った看護師を思い出す
実習中に「この人みたいになりたい」と感じた看護師さんがいたなら、その人の何が印象的だったのかを言語化してみましょう。
行動・言葉・態度の具体的なエピソードをもとに語ることで、回答に説得力と温かみが生まれます。実習ノートを読み返し、自分が感動した場面を書き出してみることをおすすめします。

志望先の理念・看護部の方針から逆算する
志望する病院・施設が掲げる看護理念や行動指針を読み込み、それに合わせて自分のなりたい姿を言語化する方法です。志望先との整合性が高まるため、面接での評価が上がりやすいアプローチです。
たとえば「患者中心の看護」を理念とする病院であれば、「患者さんの声を最優先に考えられる看護師」という表現を盛り込むと一貫性が出ます。
病院のホームページや採用ページにある「看護部のご挨拶」などは必ず読んでおくと良いでしょう。
診療科・領域別になりたい姿を考える
志望する診療科・領域によって「理想の看護師像」は変わります。以下の表を参考に、自分の志望先に合ったイメージを作ってみてください。
| 診療科・領域 | 求められる看護師像 | 回答でのキーワード |
|---|---|---|
| 急性期・ICU | 素早い判断と観察力で患者さんの変化を見逃さない | 観察力・急変対応・チームワーク |
| 慢性期・療養 | 長期的に関わり、その人らしい生活を支える | QOL・生活支援・寄り添い |
| 回復期リハビリ | 多職種と連携し、患者さんの回復意欲を引き出す | ADL改善・動機づけ・多職種連携 |
| 訪問看護 | 在宅環境を理解し、自律した判断で安心を届ける | 在宅・家族支援・地域連携 |
| クリニック・外来 | 地域の患者さんに寄り添い、予防・継続ケアを支える | 地域医療・保健指導・継続ケア |
| 小児科 | 子どもと家族両方に寄り添い、安心の場をつくる | 発達支援・家族看護・子どもの目線 |
| 緩和ケア | 患者さんの意思を尊重し、最期まで寄り添う | 尊厳・意思尊重・精神的支援 |
| 周産期・産科 | 母子ともに安全なお産と産後の生活を支える | 母性看護・育児支援・家族の始まり |
「どんな看護師になりたいか」のNG回答例

面接でうまく答えられない理由のひとつが、「NG回答のパターン」を知らないことです。以下に代表的な5つのNG例と改善のポイントを示します。
抽象的すぎる
「優しい看護師になりたいです」という回答は、内容がなく評価につながりません。「優しさ」とは具体的にどんな行動か、なぜそれが大切だと思うのかを必ず添えてください。
改善例:
「患者さんの気持ちに寄り添い、不安を和らげられる看護師になりたいです。実習で、痛みよりも孤独感を感じていた患者さんに気づいて声をかけた体験から、コミュニケーションの大切さを実感しました。」
志望先の特徴と無関係な内容
訪問看護を志望しているのに「最先端の急性期医療に関わりたい」という回答はミスマッチです。志望先で実現できない理想は、面接で語らないことが基本です。志望先の種別・特性をしっかり理解した上で、方向性を合わせた理想像を語りましょう。
自分本位で患者視点が抜ける
「私が成長したい」「スキルを磨きたい」という表現だけでは、患者さんや職場へのメリットが伝わりません。自分の成長が患者さんへの貢献につながる流れで語るよう意識しましょう。
改善例:
「しっかりしたアセスメント力を身につけることで、患者さんに安心感を提供できる看護師になりたいと考えています」
他病院でも通用する内容
どの病院の面接でも通用する回答は、志望先への熱意が感じられません。志望先の看護理念・部署の特性・地域性などに触れた内容にすることで、「うちを選んでいる」という意図が伝わります。
理想が高すぎて新卒として現実味がない
「患者さん全員に最高の医療を提供できる看護師になりたい」という表現は理想的すぎて、現実的なプランが見えません。
改善例:
「まずは糖尿病看護の基本を身につけて、将来的には認定看護師を目指したいと考えています」
転職活動するなら?
入職後にプリセプター・上司から聞かれた時の答え方

「どんな看護師になりたいか」という問いは、就活が終わっても続きます。1年目の目標設定面談・プリセプターとの定期面談・クリニカルラダー申請など、入職後のさまざまな場面での答え方をおさえておきましょう。
- 掲載求人総数:9,633件(正看護師対象)
- 平均月収:295,525円(給与あり求人の中央値:292,000円)
- 訪問看護の平均月収:322,438円(全形態中最高水準)
プリセプターとの面談で聞かれる場合
1年目看護師にとってプリセプターは最も身近な指導者です。
面談では就活時のような「理想像」だけでなく、「今の自分に足りていること・足りていないこと」を交えた具体的な目標が求められます。
例:
「患者さんの異常に早期に気づける観察力を身につけたいと考えています。現時点ではバイタルの変化を見落としてしまうことがあるため、まずはアセスメントの精度を上げることを3か月の目標にしたいと思っています。」
目標管理シート・クリニカルラダーで書く場合
書類に記入する場合は、「具体性・測定可能性・期限」の3点を意識した文章が評価されます。
-
良い書き方の例「3か月以内に、担当患者さんの全バイタル測定と報告を時間内に自立して行えるようになる」
-
避けたい書き方「一生懸命頑張る」「できるだけ早く成長する」
ラダーの評価基準や目標の書き方は職場によって異なります。
プリセプターや先輩看護師に過去の記載例を見せてもらえると、より具体的なイメージが掴めます。
就活時の答えと変えていいのか・変えるべきか
就活時の「なりたい看護師像」は変わっても問題ありません。実際の現場に触れることで、理想が具体化・修正されることは自然なことです。
重要なのは「なぜ変わったのか」を語れることです。変化の理由に体験・学びが伴っていれば、成長の証と受け取られます。
まとめ
「どんな看護師になりたいか」という問いは、就職活動から入職後まで長く付き合う大切な問いです。この記事でご紹介したポイントを改めて整理します。
- PREP法(結論→理由→エピソード→志望先紐付け)で答えの構成を整える
- 志望先の特性や看護理念と「なりたい看護師像」を結びつけて語る
- 面接(口頭・1分〜1分30秒)と小論文(800字・だ・である調)では表現形式が異なる
- NG回答(抽象的すぎる・自分本位・志望先とのズレ)を意識して避ける
- 入職後も「なりたい看護師像」は更新してよい——変化の理由を語れることが大切
「なりたい看護師像」がまだ漠然としていても、焦る必要はありません。実習体験・患者さんとのかかわり・志望先の理念を手がかりに、自分だけの言葉で語れる看護師像を少しずつ育てていってください。
よくある質問
「どんな看護師になりたいか」がまったく思い浮かびません。どうすればいいですか?
まずは「自分や家族が患者さんとして受けたケアの体験」を振り返ることをおすすめします。「あの看護師さんがいてよかった」「こうしてほしかった」という感情の中に、なりたい看護師像のヒントが隠れています。また、実習で印象に残った看護師さんの行動を言語化する方法も有効です。志望先の看護部の理念から逆算する方法もあわせてご参照ください。
「優しい看護師になりたい」という答えはNGですか?
「優しい看護師になりたい」という思いそのものはNGではありません。ただし、それだけで終わると評価につながりにくいのが現実です。「優しさ」を「患者さんの不安に気づいて寄り添えること」などのように具体的な行動や姿勢に言い換え、なぜそう思うのかのエピソードを添えることで、説得力のある回答になります。
面接と小論文では答え方を変えるべきですか?
はい、表現形式を変える必要があります。面接では「ですます調」の話し言葉で1分〜1分30秒にまとめます。小論文では「だ・である調」の常体で、序論・本論・結論の論文構成で書くのが一般的です。伝える内容(理想像・理由・エピソード・志望先との関係)は共通していますが、形式と文体が大きく異なります。
入職後に「なりたい看護師像」が変わってもいいですか?
変わっても問題ありません。実際の現場に触れることで理想が具体化・修正されることは自然なことです。大切なのは「なぜ変わったのか」を語れることです。体験や学びにもとづいた変化であれば、成長の証として受け取られます。プリセプターとの面談でも、変化の理由を率直に伝えると信頼関係が深まります。
志望先が複数ある場合、答えを変えるべきですか?
はい、志望先の特性に合わせて内容を調整することをおすすめします。急性期病院と訪問看護ステーションでは求められる看護師像が大きく異なります。ただし「なりたい看護師像の核(価値観・原体験)」は共通させておき、その実現の場として各志望先を選んだ理由を添えると、一貫性のある回答になります。





