看護師の夜勤時間はどれくらい?夜勤スケジュール例で働き方や休憩時間を比較

看護師の夜勤時間はどれくらい?夜勤スケジュール例で働き方や休憩時間を比較 イメージ

「夜勤明けの疲労が抜けない」「生活リズムが崩れて体調を崩しやすい」
こうした悩みを感じている看護師も少なくありません。 

その背景には、夜勤の回数や勤務時間、働く環境などが影響していることもあります。

看護師の夜勤は、 職場によって勤務時間や回数、休憩の取りやすさが大きく異なります。 一般的な基準や他の職場の状況を知ることで、自分に合った働き方を見つけるヒントになるはずです。

この記事では、看護師の夜勤時間の実態や勤務形態ごとのスケジュール、夜勤がきつい理由、夜勤手当の相場、そして負担が少ない職場を選ぶポイントまで詳しく解説します。

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看護師の夜勤はどんな勤務形態?

間接照明の部屋で白衣を着た女性がベッドで寝てる人に話しかけている

看護師の夜勤は、大きく分けて2交代制と3交代制の2つの勤務形態があります。どちらを採用しているかは病院によって異なり、それぞれに特徴があります。自分の生活リズムや体力に合った働き方を選ぶためにも、両者の違いを理解しておきましょう。

2交代制

2交代制は、日勤と夜勤の2つのシフトで病棟を回す勤務形態です。月の夜勤回数は一般的に4回前後とされています。

2交代制1ヵ月のシフト例
MON TUE WED THU FRI SAT SUN
1 休み 2 日勤 3 夜勤 4 明け 5 休み 6 日勤 7 夜勤
8 明け 9 休み 10 日勤 11 日勤 12 日勤 13 休み 14 日勤
15 夜勤 16 明け 17 休み 18 休み 19 日勤 20 日勤 21 休み
22 日勤 23 日勤 24 休み 25 休み 26 日勤 27 夜勤 28 明け
29 休み 30 日勤 31 日勤

3交代制

3交代制は、日勤・準夜勤・深夜勤の3つのシフトで構成される勤務形態です。夜勤回数は月平均7回程度ですが、病棟や配置によっては月9回前後になることもあります。

3交代制1ヵ月のシフト例
MON TUE WED THU FRI SAT SUN
1 日勤 2 日勤 3 日勤 4 深夜勤 5 準夜勤 6 休み 7 休み
8 日勤 9 深夜勤 10 準夜勤 11 休み 12 日勤 13 日勤 14 日勤
15 深夜勤 16 準夜勤 17 休み 18 日勤 19 日勤 20 休み 21 日勤
22 深夜勤 23 準夜勤 24 休み 25 休み 26 日勤 27 深夜勤 28 休み
29 日勤 30 日勤 31 休み

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看護師の夜勤時間はどれくらい?

夜の病院

看護師の夜勤時間は勤務形態によって大きく異なります。2交代制と3交代制では1回あたりの勤務時間や月間の夜勤回数が変わるため、自分に合った働き方を選ぶためにも、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

一般的な看護師の夜勤は何時から何時まで?

看護師の夜勤時間は、病院が採用している勤務形態によって異なります。

勤務形態別夜勤時間
  • 2交代制
    • 日勤:8:00〜17:00(8時間勤務)
    • 夜勤:16:30〜9:00(16時間勤務)
  • 3交代制
    • 日勤:8:00〜16:30(8時間勤務)
    • 準夜勤:16:00〜24:30(8時間勤務)
    • 深夜勤:24:00〜8:30(8時間勤務)

夜勤の月間合計時間の目安はどれくらい?

日本看護協会では、夜勤を含む時間外労働や休日労働について、月72時間以内を上限とする基準が示されています。ただし、 実際には夜勤のみの時間でも72時間に近づきやすく、時間外労働が加わると基準を超えてしまうケースがほとんどです。

特に人手不足の病院では、夜勤回数が多くなったり、残業が常態化したりすることで、基準を大幅に上回る労働時間になっていることも少なくありません。実際の月間夜勤時間は勤務形態や回数によって変わりますが、一般的な目安は以下の通りです。

夜勤の月間合計時間目安
  • 2交代制の場合
    月4〜5回の夜勤で、1回あたり16〜17時間勤務なら、月間64〜85時間程度。
  • 3交代制の場合
    準夜勤(8時間)と深夜勤(9時間)を合わせて月8〜10回程度勤務すると、月間68〜90時間程度。

ただし、病院によって夜勤回数や1回あたりの時間には差があるため、実際の月間合計時間は職場ごとに確認する必要があります。

参考:日本看護協会|看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライ

看護師の夜勤中は何してる?

白衣を着た女性が寝ている

夜勤中の看護師は、患者さんの容態管理や安全確保を中心に業務を担当します。夜間は医師が常駐していない病院も多く、看護師の判断が求められる場面も少なくありません。

夜勤は日勤より人員が少ないため、受け持ち患者数が増える傾向があります。定期的に病室を巡回し、点滴の投与状況や転倒、自己抜去の有無などもあわせてチェックします。急変や緊急入院が発生した場合には、限られた人員の中で迅速に対応する必要があります。

ここでは、2交代制と3交代制それぞれの具体的なスケジュールと休憩時間について見ていきます。

2交代制のスケジュールと休憩時間の例

  • 16:00〜17:00

    申し送り、患者情報の確認

  • 17:00〜20:00

    夕食介助、バイタルチェック、配薬

  • 20:00〜21:00

    就寝介助、消灯準備

  • 21:00〜23:00

    巡回、ナースコール対応、記録業務

  • 23:00〜2:00

    休憩・仮眠(交代制)

  • 2:00〜6:00

    巡回、急変対応、点滴管理

  • 6:00〜8:00

    起床介助、朝食準備、バイタルチェック

  • 8:00〜9:00

    申し送り、記録整理

3交代制のスケジュールと休憩時間の例

✓ 準夜勤
  • 16:00〜17:00

    申し送り、患者情報の確認

  • 17:00〜20:00

    夕食介助、バイタルチェック、配薬

  • 19:00〜20:00

    休憩(交代制)

  • 20:00〜21:00

    就寝介助、消灯準備

  • 21:00〜23:00

    巡回、ナースコール対応

  • 23:00〜0:00

    申し送り、記録整理

✓ 深夜勤
  • 0:00〜1:00

    申し送り、患者情報の確認

  • 1:00〜2:00

    巡回、急変対応、点滴管理、記録業務

  • 2:00〜3:00

    休憩(交代制)

  • 3:00〜6:00

    巡回、急変対応、点滴管理、記録業務

  • 6:00〜8:00

    起床介助、朝食準備、バイタルチェック

  • 8:00〜9:00

    申し送り、記録整理

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夜勤がきついのはなぜ?

白衣を着た女性が目をつむりながら立っている

看護師の夜勤がきついと感じる理由は、勤務時間の長さだけではありません。勤務回数や勤務形態の違いによって、身体的・精神的な負担の大きさが変わってきます。ここでは、夜勤がきついと言われる主な理由について解説します。

拘束時間が長い

2交代制の場合、1回あたり16〜17時間という長時間勤務になります。 途中で休憩や仮眠時間が設けられているとはいえ、実際には急変やナースコールへの対応で十分に休めないことも多く、長時間緊張状態が続くため体力的な負担は大きくなります。

日本看護協会のガイドラインでは、2交代制夜勤の拘束時間を「13時間以内」とすることが望ましいとされていますが、16〜17時間の夜勤はこの基準を大きく超える長時間労働です。

一方、3交代制は1回あたり8〜9時間と短めですが、準夜勤と深夜勤を繰り返すことで生活リズムが乱れやすく、慢性的な疲労につながりやすい傾向があります。

生活リズムが乱れる

夜勤では昼夜逆転の生活を送ることになるため、体内時計が乱れやすくなります。食事の時間も不規則になりがちで、体調不良につながることも少なくありません。夜勤が長期間にわたって続くと、生活リズムの乱れが慢性化しやすくなります。

2交代制の場合、1回あたり16〜17時間という長時間勤務になります。 途中で休憩や仮眠時間が設けられているとはいえ、実際には急変やナースコール対応で十分に休めないことも多く、長時間緊張状態が続くため体力的な負担は大きくなります。

日本看護協会では、看護師の健康確保を目的として、夜勤が長期間にわたって続かないよう勤務体制を工夫することや、連続勤務を避けて連休を設定することなどを推奨しています。

参考:日本看護協会|看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン

夜勤がきついと言われる理由として、2交代制では拘束時間の長さ、3交代制では生活リズムの乱れが挙げられます。

睡眠不足になりやすい

夜勤明けは十分に休んだつもりでも、疲労が完全に抜けないと感じる人も多いです。 看護職の70.5%が何らかの睡眠障害を抱え、37.3%が不眠症に該当していたというデータもあります。

結果として、 疲労が完全に回復しないまま次の勤務に入ることになり、慢性的な疲れが溜まっていきます。疲労が蓄積すると判断力や集中力が低下し、業務中のミスにつながるリスクも高まるほか、家事や育児、趣味の時間など日常生活にも支障をきたしやすくなります。

夜勤をしている看護師が睡眠不足になりやすい理由
  • 日中の睡眠は外の明るさや生活音、気温の変化などの影響を受けやすく、質の高い睡眠を取ることが難しい
  • 夜勤前の仮眠、夜勤中の仮眠、夜勤後の睡眠と、まとめて長時間眠ることができず、小刻みな睡眠になりがち
  • 夜勤と次の勤務の間隔が短い場合、十分な睡眠時間を確保できないまま次のシフトに入ることになる

参考:齋藤 君枝 他| 看護職者のヒヤリハットに及ぼす睡眠障害とバーンアウトの影響

プレッシャーが大きい

夜勤は日勤に比べて少ない人数で対応する必要があります。

ナースコール対応や通常業務に加えて、急変や緊急入院などが生じる可能性もあるため、 少ない人数の中で責任ある仕事に対する大きなプレッシャーを感じやすくなります。

常に緊張感を持って勤務する必要があるため、看護師の精神的な負担が大きくなります。

看護師の夜勤手当はどれくらい?

夜勤手当

看護師の夜勤手当は、病院の規模や地域、勤務形態によって金額に差がありますが、全国的な相場は一定の水準があります。

日本看護協会の調査によると、看護師の夜勤手当の平均は以下の通りです。

勤務形態 夜勤手当
2交代制 夜勤 11,368円
3交代制 準夜勤 4,234円
3交代制 深夜勤 5,199円

参照:日本看護協会|2023 年 病院看護実態調査

ただし、病院の規模や地域、医療機関の種類によって金額には幅があります。 大学病院や公立病院では比較的高めに設定されている一方、小規模な民間病院では低めになる傾向があります。都市部では高め、地方では低めになることも多いです。

自分の夜勤手当が適正かどうかを判断するには、以下の3つのポイントを確認することが大切です。

  • 夜勤手当が相場より低くないか

    2交代制で1回11,000円前後、3交代制で準夜勤4,000円・深夜勤5,000円前後が全国平均に近い金額です。これを大きく下回る場合は、同じ地域の他の医療機関と比較してみましょう。

    夜勤回数を減らしたいと考えている場合でも、夜勤1回あたりの手当や基本給の設定によって、収入への影響は職場ごとに差があります。

  • 夜勤手当の金額が「1回あたり」で支給されているか

    雇用契約書や給与明細で「1回あたり○○円」と明確に記載されているか確認しましょう。「夜勤手当込み」として基本給に含まれている場合、実際の夜勤回数が増えても手当が変わらないことがあります。

    夜勤回数に応じて適正な報酬が得られる仕組みになっているか注意が必要です。

  • 深夜割増が適切に支給されているか

    夜勤手当とは別に、労働基準法で定められた深夜割増手当(22時〜5時の時間帯は通常時給の25%以上加算)も支給されます。

    給与明細で両者が別々に記載されているか、または夜勤手当に含まれている場合でも法定の25%割増が確保されているか確認しましょう。深夜割増分が適切に支払われていない可能性がある場合は、就業規則や給与明細の内訳を確認しておくと安心です。

参照: 労働基準法|e-gov法令検索

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夜勤の負担が少ない職場を探す際のポイント

白衣の女性が寝ている人に布団をかけている

夜勤の負担を軽減するには、職場選びが重要です。夜勤手当の金額だけでなく、勤務体制や労働環境にも注目することで、無理なく長く働ける職場を見つけることができます。

夜勤回数は月平均で多すぎないかどうか

夜勤回数が多いと、身体的・精神的な負担が大きくなります。日本看護協会では、夜勤を含む勤務時間について一定の目安を示しています。前述した基準を参考に、実際の夜勤回数や拘束時間が無理のない範囲かを確認しましょう。

例えば、 16時間の2交代制夜勤を月5回行うと、それだけで80時間となり、この基準を超えてしまいます。3交代制の場合も、準夜勤と深夜勤を合わせた月の夜勤回数が多くなると、基準を超えたりすることがあります。

勤務形態 病院における月平均夜勤回数
2交代制 4.9回
3交代制 7.5回

参考:日本看護協会|2023 年 病院看護実態調査 報告書 P42~43

求人情報や面接では、実際の月平均夜勤回数を確認しましょう。「月4〜6回」といった幅がある場合、実際には上限の6回が常態化している可能性もあります。

夜勤明けが休み扱いになっていないかどうか

夜勤明けの日を公休としてカウントしている施設もあります。その場合、 休日数の見え方と実際の休息時間に差が出やすくなります。「夜勤明けは公休に含まない」と明記されているか確認し、面接で公休の数え方を確認しておくと安心です。

◯ 明けと休みは別
1日目 2日目 3日目 4日目
夜勤 明け 休み 日勤
✕ 明けが休み
1日目 2日目 3日目 4日目
夜勤 明け(休み扱い) 日勤 日勤

夜勤入りと明けがそれぞれ半日休としている職場もあります。夜勤前後で休み1日とカウントされる場合もあるのでしっかり確認しましょう。

休憩・仮眠を取りやすい体制かどうか

夜勤中の休憩や仮眠が確保できるかどうかは、疲労回復に大きく影響します。

確認ポイント
  • 仮眠室や休憩室が整備されているか
  • 夜勤の人員配置に余裕があるか
  • 休憩が取れる体制になっているか
  • 緊急性の高い対応が夜間に生じる可能性はあるか

人手不足の病院では、休憩時間が確保されていてもナースコール対応や記録業務に追われて実際には休めない場合もあります。見学や面接の際に、夜勤中の人員配置や休憩の取り方について具体的に質問することをおすすめします。

年齢別のおすすめの職場はこちらの記事を参考にしてください。

まとめ

白衣の女性が笑顔で立っている

看護師の夜勤は、2交代制と3交代制で勤務時間や回数が大きく異なります。こうした勤務形態の違いによって、 拘束時間の長さや生活リズムの乱れ、睡眠不足、責任の重さなどから、夜勤をきついと感じる看護師も少なくありません。

日本看護協会では、夜勤を含む勤務時間が過度にならないよう目安を示していますが、実際にはこれを超える勤務を求められる場合もあります。

夜勤の条件は職場によって差が大きいため、 夜勤回数が適正か、夜勤明けが休み扱いになっていないか、休憩・仮眠が取りやすい体制かといったポイントを確認しながら選ぶことが大切です。特に、夜勤明けを休日扱いにしていると、見かけ上の休日数は多くても実際には十分な休息が取れない状態が続くことになるため注意が必要です。

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