看護師の内定辞退の正しい伝え方完全ガイド~電話・メール例文と状況別の対応方法~

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「内定を辞退したいけど、どう伝えればいいの?」

「電話とメール、どっちで連絡すべき?」

初めての転職で複数の内定をもらったとき、このような悩みを抱える看護師さんは少なくありません。

内定辞退の連絡は遅れるほど、相手側に迷惑をかけてしまいます。

この記事では、看護師の内定辞退における正しい伝え方を、電話・メールの具体的な例文とともに詳しく解説します。

内定辞退のよくある不安へのQ&Aも網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

看護師の内定辞退の基本マナーとポイント

内定辞退をする際には、守るべき基本的なマナーがあります。

適切な対応をすることで、相手に失礼なく辞退を伝えることができます。

内定辞退はできるだけ早く連絡する

民法第627条により、期間の定めのない雇用契約の場合、入職日の2週間前までに辞退の意思を伝えれば、法律上は問題ありません。

しかし、できるだけ早く連絡することが重要です。

病院・施設側は内定者の入職を前提に準備を進めており、シフト調整、研修準備、他の候補者への対応などが必要です。

連絡が遅れるほど、相手の負担が大きくなるため、実際には「辞退を決めたらすぐに」連絡するのがマナーです。

辞退を決めたら、できるだけ早く、遅くとも内定通知から3日以内には連絡しましょう。

基本は電話で連絡する

内定辞退の連絡は、電話が基本です。

なぜ電話が望ましいかというと、以下の理由があるからです。

誠意が伝わるため

病院側に丁寧な印象を与え、信頼を損なわない。

迅速に対応できるため

採用担当者がすぐに把握し、人員調整などの手続きが早く進む。

誤解やトラブルを防ぐため

相手の反応を確認しながら正確に伝えられる。

メールはあくまで「やむを得ない場合」の手段です。

可能な限り電話で伝えるようにしましょう。

メールで内定辞退を伝える場合の状況

  • 電話を2〜3回かけても担当者につながらない
  • 担当者が長期不在・出張中
  • 先方から「メールで連絡してください」と言われた場合

電話またはメールで内定辞退を伝えた場合、基本的に手紙(詫び状)は不要です。

内定を承諾した後の辞退は避ける

内定を承諾した後に辞退することは、法律上は可能ですが、病院・施設側に大きな迷惑をかけることになります。

承諾する前に、本当にその職場で働きたいのかをよく検討しましょう。

もし他の選考結果を待ちたい場合や、まだ決断できない場合は、「内定保留」を依頼することができます。

内定保留の期限

  • 一般的に1週間程度
  • 期限を明確に伝えることが重要
  • 保留する旨の連絡は必ず行う

内定保留の連絡については、後述の「内定を保留したい場合のマナーと連絡方法」で詳しく解説します。

やむを得ず内定承諾後に辞退する場合は、電話での連絡に加えて、手書きの詫び状を郵送することが望ましいです。

詫び状の書き方については、後述の「内定承諾した後に辞退する際のマナーと連絡方法」で詳しく解説します。

今のあなたの状況は?

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電話で内定辞退を伝える場合の例文・ポイント

電話で内定辞退を伝える際の具体的な流れと例文、押さえておきたいポイントを解説します。

【内定辞退を連絡する場合】電話トークスクリプト

受付の方への第一声

お世話になっております。 先日、内定のご連絡をいただきました○○○○(フルネーム)と申します。 採用ご担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか。

採用担当者につながったら

お忙しいところ失礼いたします。 先日内定のご連絡をいただきました○○○○(フルネーム)と申します。 このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。 大変申し上げにくいのですが、 検討の結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 あらためて自身のキャリアや適性について考え、 このような決断となりました。 貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、 このようなお返事となり、誠に申し訳ございません。 本当に申し訳ございませんでした。 失礼いたします。

電話で連絡する際の押さえておきたい5つのポイント

電話で内定辞退を伝える際は、以下の5つのポイントを押さえましょう。

① 自己紹介(名前、内定者であること)

電話の冒頭で、フルネームと「内定をいただいた者」であることを明確に伝えます。

例:「先日内定のご連絡をいただきました、○○○○(フルネーム)と申します」

②内定への感謝

まずは内定をいただいたことへの感謝を伝えます。

例:「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました」

③ 辞退の意思表示

曖昧な表現は避け、「辞退させていただきたい」と明確に伝えます。

例:「大変申し上げにくいのですが、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました」

④ 簡潔な理由

辞退理由は簡潔に伝えます。詳細を説明する必要はありません。

良い伝え方の例

  • 「あらためて自身のキャリアを考え、このような決断となりました」
  • 「他の施設とのご縁を感じ、このような結論となりました」
  • 「個人的な事情により、このような判断をいたしました」

避けるべき言い方の例

  • 「給料が低かったので」
  • 「他の方が条件が良かったので」
  • 「評判が悪いと聞いたので」

⑤謝罪

最後に改めて謝罪の言葉を伝えます。

例:「貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなお返事となり、誠に申し訳ございません」

電話がつながらなかった場合の対応

採用担当者が離席、休みの場合

承知いたしました。 それでは、○○様がお戻りになる時間を教えていただけますでしょうか。

(戻り時間を聞く)

ありがとうございます。 それでは、改めてこちらからお電話させていただきます。 お手数ですが、○○(自分の名前)からお電話があった旨をお伝えいただけますでしょうか。。

ポイント

「折り返しお電話ください」とは言わない

こちらから再度連絡する旨を伝える

戻り時間を聞いて、その時間に再度電話する

担当者が休暇中・長期不在の場合

2〜3回電話してもつながらない場合や、担当者が長期不在の場合は、メールで連絡します。

メールの内定辞退の方法は次のセクションで詳しく解説いたします。

施設ごとの連絡がつながりやすい時間

電話をかける時間帯も重要です。

相手が対応しやすい時間を選びましょう。

おすすめの時間帯

  • 平日の10:00〜11:30
  • 平日の14:00〜17:00

避けるべき時間帯

  • 早朝(9:00以前)
  • 昼休み(12:00〜13:00)
  • 夕方以降(18:00以降)
  • 休日・祝日

施設形態別の電話がつながりやすい時間

施設形態 つながりやすい時間
病院 平日14:00〜17:00(カンファレンス・申し送りを避ける)
クリニック 平日14:00〜16:00(診療の合間)
老健・介護施設 平日10:00〜11:00、14:00〜16:00
訪問看護ステーション 平日10:00〜11:00、15:00〜17:00

メールで内定辞退を伝える場合の例文・ポイント

電話が通じない場合にメールで内定辞退を伝える方法を解説します。

メールで内定辞退を伝えるのは、以下の状況に限ります。

  • 電話を2〜3回かけても担当者につながらない
  • 担当者が長期不在・出張中
  • 先方から「メールで連絡してください」と言われた場合

【内定辞退を連絡する場合】メール例文

件名:内定辞退のご連絡(○○○○フルネーム)

本文 ○○病院(○○施設) 人事部(看護部) △△様 お世話になっております。 先日内定のご連絡をいただきました、○○○○(フルネーム)と申します。 本日、お電話にてご連絡を試みましたが、 ご不在とのことでしたので、メールにて失礼いたします。 このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。 大変恐縮ではございますが、検討の結果、 今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 あらためて自身のキャリアや適性について考え、 このような決断となりました。 貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、 このようなお返事となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。 メールでのご連絡となりましたこと、 何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。 末筆ながら、貴院(貴施設)の益々のご発展をお祈り申し上げます。 ――――――――――――――― ○○ ○○(フルネーム) 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:xxxxx@xxxxx.com ―――――――――――――――

内定辞退をメールで連絡する際の押さえておきたいポイント

メールで内定辞退を伝える際も、電話と同様に以下のポイントを押さえましょう。

① 自己紹介(名前、内定者であること)

メールの冒頭で、フルネームと「内定をいただいた者」であることを明記します。

②内定への感謝

内定辞退の場合でも、必ず内定をいただいたことへの感謝を伝えます。

③ 辞退の意思表示

曖昧な表現は避け、「辞退させていただきたい」と明確に記載します。

④ 簡潔な理由

辞退理由は簡潔に書きます。

詳細な説明は不要です。

⑤謝罪

最後に改めてお詫びを伝えます。

⑥ 誤送信がないか確認する

送信前に必ず以下を確認しましょう。

□ 宛先のメールアドレスは正しいか
□ 件名に自分の名前が入っているか
□ 本文に誤字脱字はないか
□ 病院名・施設名は正しいか
□ 担当者の名前は正しいか(○山→×山など)
□ 署名(連絡先)は記載されているか
□ 添付ファイルは不要(誤添付に注意)

特に、複数の病院・施設に応募している場合、宛先や病院名を間違えないよう十分注意しましょう。

内定辞退のメール送信後の対応

内定辞退の連絡をメールでした場合、送信後に以下の対応が必要です。

① 返信が来たら速やかに返信する

病院・施設から返信があった場合は、24時間以内に返信しましょう。

△△様 ご返信いただき、ありがとうございます。 このたびは誠に申し訳ございませんでした。 貴院(貴施設)の益々のご発展をお祈り申し上げます。 ○○ ○○(フルネーム)

② 返信がなかった場合は再度連絡が必要

メール送信後、2〜3日経っても返信がない場合は、再度電話で確認する必要があります。

メールが迷惑メールフォルダに入っている可能性、メールアドレスの入力ミスで届いていない可能性、担当者が多忙でメールを見ていない可能性などが考えられるからです。

その場合、電話で「先日メールでご連絡したのですが、ご確認いただけましたでしょうか」と確認し、改めて辞退を伝えましょう。

内定辞退は重要な連絡なので、確実に相手に伝わったか確認することが大切です。

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内定承諾した後に辞退する際のマナーと連絡方法

入職日の2週間前までに辞退の意思を伝えれば、法律上は問題ありません。

しかし、内定を一度承諾した後に辞退する場合は、より慎重で丁寧な対応が必要です。

承諾後に辞退する場合、連絡の遅れは特に大きな迷惑をかけてしまうため、内定承諾後の辞退は、電話ですぐに連絡をしましょう。

【内定承諾した後に辞退する場合】電話トークスクリプト

お忙しいところ失礼いたします。 先日、内定を承諾させていただきました○○○○(フルネーム)です。 大変申し上げにくく、また誠に身勝手なお願いで 恐縮なのですが、一度承諾させていただいた内定を 辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 承諾後にあらためて自分のキャリアについて深く考え、 また個人的な事情も重なり、 このような決断をせざるを得ない状況となりました。 一度お引き受けしたにもかかわらず、 このような結果となり、大変申し訳ございません。 貴院(貴施設)にご迷惑をおかけすることになり、 心よりお詫び申し上げます。 本当に申し訳ございませんでした。

辞退理由をより聞かれる可能性があるため真摯に答える

内定承諾後の辞退の場合、通常よりも詳しく理由を聞かれる可能性が高くなります。

回答例

・承諾後に個人的な事情に変化がございまして、入職が難しい状況となってしまいました。

・他の施設からも内定をいただいており、熟慮した結果、そちらへの入職を決断いたしました。

ポイント

誠実に、簡潔に答える

相手を否定する理由は避ける

嘘をつかない(後でトラブルになる可能性)

内定承諾後の辞退は電話+詫び状を書くことがベスト

内定承諾後の辞退の場合、病院・施設側はすでに、制服の発注、名札の作成、研修の準備、シフトの調整などの多くの準備を進めている可能性があります。

電話での連絡に加えて、より丁寧な謝罪や対応が必要とされるため、手書きの詫び状を郵送することが強く推奨されます。

電話で辞退を伝えた後、できるだけ早く(翌日〜3日以内)に郵送しましょう。

【内定承諾した後に辞退する場合】詫び状の例文

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 先日は、看護師職の内定をいただき、誠にありがとうございました。 また、一度内定を承諾させていただいたにもかかわらず、 このたび辞退させていただくこととなり、 深くお詫び申し上げます。 承諾後にあらためて自身のキャリアについて考え、 また個人的な事情も重なり、 このような決断をせざるを得ない状況となりました。 一度お引き受けしたにもかかわらず、 このような結果となりましたこと、 貴院(貴施設)の採用活動にご迷惑をおかけいたしましたこと、 大変申し訳なく存じております。 末筆ながら、貴院(貴施設)の益々のご発展と、 皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 敬具 令和○年○月○日 ○○ ○○(フルネーム) ○○病院(○○施設) 人事部(看護部) △△様

詫び状の基本形式

  • 白無地の便箋(縦書き用)
  • 黒または紺色のボールペン・万年筆
  • 修正テープ・修正液は使用不可(書き直す)
  • 白無地の封筒(長形4号:90mm×205mm)

詫び状作成のポイント

  • 時候の挨拶(「拝啓」で始まり「敬具」で結ぶ)
  • 内定と承諾への感謝
  • 辞退の謝罪
  • 相手の発展を祈る言葉
  • 日付は漢数字で記載
  • 自分の名前と相手の名前・役職を正確に記載

便箋の折り方

  • 便箋を三つ折りにする
  • 封筒に入れる際、開いたときに手紙の書き出しが見えるように

封筒の書き方

  • 表面:病院名・施設名、部署名、担当者名(縦書き)
  • 裏面:自分の住所・氏名(縦書き)
  • 「〆」または「封」と記載

内定を保留したい場合のマナーと連絡方法

複数の内定で迷っている場合や、他の選考結果を待ちたい場合は、「内定保留」を依頼することができます。

内定を承諾した後に辞退することは避けるべきなので、迷いがある場合は内定保留の連絡をしましょう。

保留期限は1週間程度が目安

内定保留を依頼する場合、期間は1週間程度が一般的です。

保留期限を守ることが重要

  • 必ず約束した期限内に返事をする
  • 期限を延ばすのは基本的に避ける
  • 期限を過ぎると、内定が取り消される可能性もある

保留中にやるべきこと

  • 両方の条件を比較検討する
  • 不安要素がある場合は確認・質問する
  • 家族や信頼のおける人と相談する
  • 転職エージェントにアドバイスを求める

【内定保留を依頼する場合】電話トークスクリプト

お忙しいところ恐れ入ります。 先日内定のご連絡をいただきました○○○○(フルネーム)です。 このたびは内定をいただき、誠にありがとうございます。 大変ありがたいお話で、ぜひ前向きに検討させていただきたいのですが、 人生の大きな決断となりますので、 もう少しお時間をいただくことは可能でしょうか。 勝手なお願いで恐縮ですが、 ○月○日(1週間後の具体的な日付)までに お返事をさせていただきたく存じます。 ご検討いただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。

ポイント

内定への感謝を必ず伝える

「前向きに検討している」ことを示す

具体的な期限(日付)を伝える

保留を了承された後の対応

ありがとうございます。 それでは、○月○日までに必ずご連絡させていただきます。 お忙しい中、お時間をいただき、誠にありがとうございます。 失礼いたします。

内定保留をしていた場合、決断できたらすぐに電話で連絡しましょう。期限を待つ必要はありません。

保留後に承諾する場合の電話対応

お忙しいところ失礼いたします。 先日内定保留のお願いをさせていただきました○○です。 ○月○日までお時間をいただいておりましたが、 検討の結果、ぜひ貴院(貴施設)で働かせていただきたく、 内定を承諾させていただきます。 お時間をいただき、誠にありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

保留後に辞退する場合の電話対応

お忙しいところ失礼いたします。 先日内定保留のお願いをさせていただきました○○です。 ○月○日までお時間をいただき、誠にありがとうございました。 大変申し上げにくいのですが、 検討の結果、今回の内定を辞退させていただきたく、 ご連絡いたしました。 お時間をいただいたにもかかわらず、 このようなお返事となり、誠に申し訳ございません。 本当に申し訳ございませんでした。

保留期間をもらったことへの感謝を必ず伝えましょう。

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看護師の内定辞退でよくある不安のQ&A

内定辞退に関して、看護師の方々がよく抱える不安や疑問にお答えします。

不安1:「内定を辞退することは失礼にあたる?」

A.いいえ、適切なマナーで辞退すれば失礼にあたりません。

職業選択の自由は憲法で保障されており、内定辞退は法律上全く問題ありません。

複数の選択肢から選ぶことは転職活動では自然なことです。

内定辞退そのものは問題ありませんが、以下のようなマナー違反は避けましょう。

避けるべき対応

  • 無断で辞退する(連絡しない)
  • 連絡を先延ばしにする
  • メールだけで済ませる(電話がつながる場合)
  • 横柄な態度で辞退する
  • 入職日当日にドタキャンする

適切な対応

  • できるだけ早く連絡する
  • 電話で誠実に伝える
  • 感謝と謝罪の言葉を伝える
  • 丁寧な対応を心がける

不安2:「辞退理由は正直に言うべき?」

A.詳細を伝える必要はありません。簡潔に、相手を傷つけない表現で伝えましょう。

辞退理由を詳しく説明する義務はありません。以下のような簡潔な理由で十分です。

辞退理由の例

  • 「あらためて自身のキャリアを考え、このような決断となりました」
  • 「個人的な事情により、このような判断をいたしました」
  • 「家庭の事情により、このような決断となりました」

複数内定がある場合

  • 「他の施設からも内定をいただいており、熟慮した結果、そちらへの入職を決断いたしました」

避けるべき理由

  • 「給料が低かったので」
  • 「他の方が条件が良かったので」
  • 「評判が悪いと聞いたので」
  • 「思っていたのと違ったので」

相手を否定する表現や、失礼な理由は絶対に避けましょう。

正直であることは大切ですが、相手を傷つける必要はありません。

簡潔に、かつ相手に配慮した表現を選びましょう。

不安3:「転職エージェントを利用した場合の辞退方法は?」

A.まず転職エージェントの担当者に連絡しましょう。エージェントが代わりに対応してくれます。

内定辞退をエージェントが代わりに連絡することは法律的・マナー的には問題ありません。

基本的には、自分からも一言お詫びの電話をする方が印象は良いですが、必須ではありません。

  • 採用担当者が親身に対応してくれた
  • 特別な条件を提示してもらった
  • 面接日程を何度も調整してもらった

など、丁寧に対応してもらった恩があり直接辞退の連絡をしたい場合は、自分から連絡しても間違いではありません。

その時の状況に応じて、エージェントから辞退連絡をしてもらうか、自分でも連絡をするかを選びましょう。

不安4:「面接で第一志望と言ってしまった後の断り方は?」

A.面接で「第一志望」と言っていても、内定辞退は可能です。誠実に謝罪すれば理解してもらえます。

面接時には「第一志望」と思っていても、その後の検討や他の面接を経て、気持ちが変わることは珍しくなく、転職活動では自然なことです。

採用担当者も、応募者が複数の職場を検討していることは理解しています。

「第一志望」と言っていたからといって、必ず入職しなければならないわけではありません。

面接で第一志望と言ってしまったが辞退する際の電話での伝え方

お忙しいところ失礼いたします。 先日内定のご連絡をいただきました○○です。 このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。 大変申し上げにくく、また誠に身勝手なお願いで 恐縮なのですが、今回の内定を辞退させていただきたく、 ご連絡いたしました。 面接では第一志望とお伝えしており、 その時点では本当にそう思っておりました。 しかしながら、その後あらためて自身のキャリアについて 深く検討を重ねた結果、このような決断となりました。 面接でお伝えしたことと異なる結果となり、 ご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ございません。 貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、 このようなお返事となり、心よりお詫び申し上げます。

不安5:「内定承諾後に妊娠が発覚してしまった場合は?」

A.正直に理由を伝える必要はありません。「個人的な事情」として辞退できます。

内定承諾後に妊娠が発覚した場合、妊娠したことを具体的に伝える義務はありません。

「個人的な事情により」という説明で十分です。

お忙しいところ失礼いたします。 内定を承諾させていただきました○○です。 大変申し上げにくいのですが、 内定を承諾した後、私の個人的な事情に変化があり、 誠に勝手ながら、今回の内定を辞退させていただきたく ご連絡いたしました。 内定をいただいた時点では予期しなかった事情でして、 入職後すぐに長期のお休みをいただくことになる可能性が 高くなってしまいました。 そのような状況で入職することは、 貴院(貴施設)に多大なご迷惑をおかけすることになると考え、辞退という決断をいたしました。 せっかくご期待いただいたにもかかわらず、 このような結果となり、大変申し訳ございません。

妊娠は喜ばしいことです。適切に対応すれば、必ず理解してもらえます。

状況が変われば(出産・育児が落ち着いた後など)、再度応募することも可能です。

今回誠実に対応することで、将来の選択肢を残すことができます。

不安6:一度辞退した病院や施設に再応募は可能か?

A.状況によっては可能です。誠実に辞退していれば、再応募のチャンスはあります。

以下の条件を満たせば、再応募の可能性があります。

① 辞退から一定期間が経過している

  • 目安:1年以上、できれば2〜3年
  • 時間が経つことで採用担当者が変わる可能性もある
  • あなた自身も成長している

② 辞退時に誠実な対応をしていた

  • 電話で速やかに連絡した
  • 感謝と謝罪を伝えた
  • 丁寧な対応をした

③ 辞退理由が解消されている

  • 当時:「妊娠・出産のため辞退」→ 現在:「状況が落ち着き、勤務可能になった」
  • 当時:「他院を選択」→ 現在:「他院での経験を積み、改めて貴院の魅力を認識した」
  • 当時:「通勤距離の問題」→ 現在:「近隣に引っ越した」

再応募が難しいケース

  • 辞退から間もない時期(6ヶ月〜1年以内)
  • 無断辞退、連絡なしで辞退した
  • 不誠実な対応をした
  • 同じ理由で再度辞退する可能性がある

再応募前のチェックリスト

□ 辞退から1年以上経過しているか?
□ 当時、適切に辞退の連絡をしたか?
□ 辞退理由は解消されているか?
□ なぜ今、この施設なのか説明できるか?
□ 他院での経験・成長はあるか?
□ 今度こそ働く覚悟があるか?

全てにチェックできるようなら、再応募を検討してもよいでしょう。

内定承諾で迷いたくない

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看護師が内定辞退を後悔しないためには

内定辞退を繰り返さないために、転職時に考えたいポイントを解説します。

①転職したい理由や希望条件を整理する

なぜ転職したいのかを明確にする

内定辞退を後悔しないためには、まず「なぜ転職したいのか」を明確にすることが重要です。

転職したい理由と次の職場に求める条件を書き出してみましょう

現在の職場の不満(転職したい理由)

  • 夜勤が多い
  • 残業が多い
  • 人間関係が悪い
  • 給与が低い
  • やりたい看護ができない
  • 教育体制が不十分
  • 通勤時間が長い

次の職場に求める条件(希望条件)

  • 夜勤が少ない(月○回以内)
  • 残業が少ない
  • 給与○万円以上
  • ワークライフバランスが取れる
  • ○○科で働きたい
  • 教育・キャリアアップの機会がある
  • 通勤30分以内

優先順位をつける

順位 条件 重要度
1 夜勤が少ない 絶対条件
2 通勤30分以内 絶対条件
3 給与○万円以上 重要
4 ○○科で働ける あれば嬉しい
5 教育体制が整っている あれば嬉しい

「絶対条件」を3つ以内に絞る

全ての条件が適う職場を見つけることは難しいかもしれません。

譲れない条件を3つ以内に絞ることで、選択がしやすくなります。

何を最も避けたいか

「何が欲しいか」より「何を避けたいか」で考えると、選択がしやすくなります。

  • 現職で最も辛いこと:夜勤の多さ
  • 次の職場で最も避けたいこと:夜勤が多い職場
  • 結論:夜勤が少ない職場を優先して選ぶ

②労働条件と照らし合わせて働き方をイメージする

条件を書面で確認する

内定をもらったら、必ず労働条件通知書や雇用契約書で条件を確認しましょう。

  • 給与(基本給、各種手当)
  • 賞与
  • 勤務時間
  • 夜勤回数
  • 休日数
  • 残業時間の目安
  • 有給取得率
  • 配属部署
  • 試用期間
  • 退職金制度

実際に働く姿をイメージする

条件を確認したら、実際に働く姿を具体的にイメージしましょう。

1日のスケジュールを想像する

  • 何時に起きる?
  • 通勤時間は?
  • 何時に仕事開始?
  • 夜勤はどのくらい?
  • 何時に帰宅できる?
  • プライベートの時間は確保できる?

1年後の自分を想像する

  • どんな看護スキルが身についている?
  • 仕事とプライベートのバランスは?
  • 心身の健康状態は?
  • やりがいを感じているか?

不安要素を確認する

イメージした中で不安に感じることがあれば、内定承諾前に確認しましょう。

  • 転職エージェントに質問する
  • 病院・施設に直接質問する
  • 可能なら職場見学を依頼する
  • 実際に働いている看護師に話を聞く

複数の内定がある場合は比較表を作る

優先順位と照らし合わせて、どちらが自分に合っているか判断しましょう。

項目 A病院 B施設
給与 ○万円 ○万円
夜勤回数 月○回 なし
通勤時間 ○分 ○分
休日数 年○日 年○日
職場の雰囲気 △△ ○○
スキルアップ
不安要素 環境が変わらない? 変わりすぎる?

迷ったら転職エージェントに相談する

転職先に迷った場合は、転職エージェントに相談してみることもおすすめです。

エージェントに相談できること

  • 各職場の内部情報(実際の残業時間、人間関係など)
  • 条件の比較・アドバイス
  • 自分に合った職場の見極め方
  • 内定保留の依頼方法
  • 内定辞退の伝え方
  • キャリアプランの相談

転職エージェントは、求人票には載っていない内部情報を提供してくれます。

  • 実際の残業時間
  • 有給取得率
  • 離職率
  • 人間関係の雰囲気
  • 教育体制の実態

これらの情報は、判断する上で非常に重要です。

給与や勤務条件の交渉や、内定辞退の連絡など、自分では伝えにくいことも転職エージェントが代わりに対応してくれるため安心です。

特に初めての転職や、自分に合った職場がわからない方には心強い存在です。

ただし、最終的な決断は自分自身で下すことが大切です

エージェントや周囲の意見を参考にしつつも、自分の気持ちを大切にしましょう。

まとめ

内定辞退は、適切なマナーで対応すれば決して悪いことではありません。

内定辞退は、できるだけ早く電話で伝えるのが基本です。

内定承諾後の辞退は避けるようにし、迷ったら内定保留を依頼してみましょう。

その場合も1週間を目途に早めにお伝えすることが大切です。

内定辞退で悩むのは、それだけ真剣に転職を考えている証拠です。

罪悪感を感じる必要はありません。

大切なのは、相手に対する感謝と謝罪の気持ちを誠実に伝えることです。

適切なマナーで対応すれば、相手も理解してくれます。

この記事の例文を参考に、自信を持って内定辞退を伝え、あなたにとって最適な職場で新しいキャリアをスタートさせてください。

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