ツアーナースの仕事とは?仕事内容・給料・メリットを分かりやすく解説
「ツアーナースってどんな仕事?」と気になっている看護師さんもいるかもしれません。
ツアーナースとは、修学旅行や合宿、企業研修、海外ツアーなどに同行し、参加者の健康を見守る仕事です。
この記事では、ツアーナースの仕事内容や給料相場、メリット・デメリットを解説し、転職を考える上での参考になるポイントも紹介します。
この記事でわかること
・ツアーナースの仕事内容と具体的な役割
・給料・報酬の相場と働き方の特徴
・ツアーナース経験がキャリアを考えるヒントになる理由
ツアーナースとは?

旅行や研修に参加する人々の健康をサポートするために同行する看護師を「ツアーナース」と呼びます。
修学旅行や部活動の合宿、社員研修、海外ツアーなどに帯同し、参加者の体調管理や急なケガ・体調不良への応急処置を行うのが主な役割です。病院のように医師が常駐していない環境で活動するため、ツアーナースは旅行中の安心を支える存在です。
ツアーナースの仕事内容と役割
主な仕事内容
ツアーナースの主な仕事内容は以下のとおりです。
- 旅行前の打ち合わせや体調確認
- 服薬管理や日常的な健康チェック
- 発熱・頭痛・乗り物酔いなどへの対応
- ケガや突発的な体調不良に対する応急処置
- 必要に応じた病院受診の判断や付き添い
病院勤務とは異なり、医師がいない状況での判断力と臨機応変な対応が求められるのが特徴です。
勤務形態と雇用の特徴
ツアーナースの勤務形態は、単発・短期の派遣案件が中心です。
- 勤務形態:単発・短期の派遣案件が中心
- 勤務時期:春・秋の修学旅行シーズンに多く、閑散期は少なめ
- 報酬形態:日給制(1.2万〜1.5万円程度/日)
- 雇用形態:派遣社員または業務委託(個人事業主)
ツアーナースの具体的な業務内容

ツアーナースの仕事は、旅行前の準備から帰着まで多岐にわたります。
ここでは、実際にどのような業務があるのか具体的に見ていきましょう。
出発前の打ち合わせ・健康チェック
事前打ち合わせでは、以下のような準備を行います。
- 引率者や旅行会社との打ち合わせ・参加者の健康状態・既往歴の把握
- 服薬の有無やアレルギー、持病の確認
- 緊急時の連絡体制や受診先医療機関の確認
- 救急バッグの中身や備品のチェック
これらを事前に行っておくことで、旅行中に体調不良やケガが発生してもスムーズに対応できます。
移動や宿泊中の健康管理
移動中や宿泊先では、参加者の体調に常に目を配り、健康状態を確認します。
乗り物酔い、体温の変化、睡眠不足、食欲不振などの小さな体調の変化を早めに見つけることが重要です。
特に学校行事での引率では、数十名〜百名単位の生徒が参加するため、観察力と気配りが欠かせません。また、発熱・嘔吐・擦過傷・打撲・骨折など幅広い体調不良に対応し、必要に応じて受診や救急要請の判断を行います。
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ツアーナースに求められるスキル・能力

観察力・判断力・優先順位の見極め
数十人規模の参加者を見守る中で、小さな体調変化に気づける観察力が欠かせません。
また、病院のように医師の指示を仰げないため、「受診が必要かどうか」などを自ら判断する力も重要です。
同時に複数の体調不良が発生することもあるため、優先順位を的確に判断する力も求められます。
コミュニケーションスキルと協調性
旅行者本人だけでなく、引率者・添乗員・宿泊施設・現地医療機関など、関わる人は多岐にわたります。
そのため、相手に安心感を与えるコミュニケーション力と、周囲と協力しながら対応する協調性が重要です。
柔軟な対応力・旅行特有の知識
旅行中は予定通りに進まないことも多く、急な天候不良やスケジュール変更が発生する場合もあります。
そうした場面で臨機応変に動ける柔軟な対応力が必要です。
また、バス移動が長い場合の体調不良、登山や野外活動時の事故など、それぞれの場面で起こりうるリスクに関する知識も役立ちます。
マナー・身だしなみ
ツアーナースは参加者や旅行会社にとって「看護の専門家」として信頼される存在であり、清潔感のある服装・言葉遣い・立ち居振る舞いが求められます。
第一印象が安心感に直結するため、医療的なスキルと同じくらい大切なポイントです。
体力(移動教室や登山などにも対応できる)
移動教室や登山などでは看護師自身も活動に同行し、長時間の移動や、慣れない環境での宿泊が続くため、一定の体力が必要です。
ツアーナースの給料・報酬の相場

ツアーナースの報酬は、病院勤務のように月給制ではなく日給制が基本です。
案件の多くは単発や短期のため、働いた日数や宿泊数に応じて報酬が決まります。
日給相場(1.2万〜1.5万円/日)
一般的なツアーナースの日給は 12,000円〜15,000円程度 といわれています。
日給は案件内容や拘束時間によっても変動し、夜間対応が多い場合や長時間の拘束がある場合には高めに設定されることもあります。
宿泊日数ごとの目安(1泊2日〜6泊8日)
| 日程 | 報酬目安 |
|---|---|
| 1泊2日 | 約2.4万〜3万円 |
| 2泊3日 | 約3.6万〜4.5万円 |
| 3泊4日 | 約4.8万〜6万円 |
| 4泊5日 | 約6万〜7.5万円 |
| 6泊8日 | 約9.6万〜12万円 |
国内・海外で大きな差はありませんが、海外案件は宿泊日数が長くなる分、トータルでの報酬額は高めになります。
報酬に関する注意点
ツアーナースの報酬は「日給1.2万〜1.5万円」と書かれていても、経費の扱いによって実際の手取りが変わることがあります。
会社によっては以下の費用が自己負担になる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
- 交通費:打ち合わせ場所までの交通費
- 手当:事前打ち合わせの時間に対する手当の有無
- 食事補助:ツアー中の食費
- その他費用:保険料や通信費
経費の扱いによって実際の手取りが変わるため、日給額だけでなく条件全体を確認することが重要です。
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ツアーナースになるには?必要な資格と応募方法

ツアーナースとして働くためには、まず看護師資格を持っていることが前提です。正看護師・准看護師いずれでも応募できる案件がありますが、派遣会社や依頼内容によって条件が異なる場合があります。
応募手順
ツアーナースとして働くまでの流れはシンプルです。

一般的な病院勤務と違い、面接や細かい選考がないことも多く、比較的スピーディーに勤務を始められるのが特徴です。
応募時に必要な書類や条件(経験年数・資格証明など)
登録時には、看護師免許の写しや職務経歴の提出を求められるのが一般的です。
また、案件によっては「臨床経験3年以上」といった条件がつく場合もあります。
サポート体制が整っている派遣会社を選べば、未経験からでも安心して始められるので、最初は教育や研修制度がある会社に登録するのがおすすめです。
ツアーナースとイベントナースの違い
ツアーナースとよく比較されるのが「イベントナース」です。どちらも病院以外で活動する看護師ですが、仕事内容や働き方に違いがあります。
| 項目 | ツアーナース | イベントナース |
|---|---|---|
| 主な勤務場所 | 修学旅行、合宿、社員研修、海外ツアー | ライブ、スポーツ大会、展示会など |
| 勤務時間 | 宿泊を伴う(1泊〜数日) | 日勤のみ(1日単発が中心) |
| 主な役割 | 旅行参加者の健康管理・応急処置 | 来場者の急病やケガの応急処置 |
| 雇用形態 | 派遣・業務委託 | 派遣・アルバイト |
| 報酬相場 | 日給1.2万〜1.5万円 | 日給1万〜1.5万円 |
旅行に同行したい方はツアーナース、日帰りの単発勤務を希望する方はイベントナースが向いているでしょう。
ツアーナースに関するよくある質問(Q&A)

ツアーナースについて実際に寄せられる質問の中から、特に多いものをまとめました。
- Q1:准看護師でもツアーナースになれますか?
-
案件によって条件は異なりますが、准看護師でも働ける案件はあります。
ただし「正看護師のみ」と指定される場合もあるため、求人票を確認してから応募しましょう。
- Q2:未経験でも応募できますか?
-
臨床経験があれば、ツアーナース未経験でも応募可能です。不安がある方は、研修やサポート体制が整っている派遣会社や、2名体制で同行する案件を選ぶと安心です。
- Q3:服装や持ち物はどうすればいいですか?
-
服装はスーツに準じた清潔感のある格好が基本ですが、案件によっては動きやすい服装が求められることもあります。救急バッグが支給されるため、自分で用意するのは着替えや日用品程度です。
- Q4:ツアーナースの経験は転職に不利になりませんか?
-
単発や短期の仕事であっても、判断力・コミュニケーション力・適応力などを磨けるため、転職活動で強みとしてアピールできます。むしろ「病院以外でも活躍できる看護師」として評価されるケースもあります。
ツアーナース求人を探す際のチェックポイント
ツアーナースは短期イベントや学校行事に左右され、病院のように求人が常にあるわけではありません。だからこそ、時期やタイミングを見極めるとともに、登録する派遣会社を慎重に選ぶことが大切です。派遣会社によってもサポート体制や案件数が大きく異なるため、事前の確認が安心して働く第一歩になります。
では、求人を探す際のチェックリストを見ていきましょう。
- 研修制度やマニュアルなどサポート体制はあるか
- 交通費・拘束時間・宿泊条件・受診時サポートまで確認済みか
- 求人数が多く、案件の幅が広い派遣会社か
- 求人が集中する時期やタイミングに活動できるか
これらのポイントを押さえて求人を探すことで、未経験でも安心して現場に臨めるだけでなく、自分に合った働き方を実現できます。
サポート体制や研修制度が整った会社を選び、案件内容をしっかり確認し、さらに求人数の多い派遣会社に登録しておけば、希望に合った案件を見つけやすくなります。
自分に合った働き方を実現しながら、ツアーナースとしての経験を積んでいきましょう。
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ツアーナースのメリット・デメリット

ツアーナースは病院勤務とは異なり、単発・短期という独特の働き方です。
ここでは、実際に働くうえでのメリットとデメリットを整理してみましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 自由度が高い | 仕事や収入が不安定 |
| 気分転換になる | 泊まり込みが基本で家庭事情によっては難しい |
| 新しい経験が積める | 長時間移動や宿泊を伴い体力的に負担が大きい |
| 人間関係のしがらみが少ない | 医師がいないため、看護師の判断に責任大きい |
| ライフスタイルに合わせやすい | 繁忙期以外の求人は少ない |
ツアーナースが向いている人
- 旅行や外出が好きな人
- 臨床経験を活かしながら新しい環境で働いてみたい人
- 転職活動の合間や副業など、スポットで働きたい人
ツアーナースは、自由度や新しい経験を得られる一方で、安定性や体力面での課題もある働き方です。
それでも、実際に経験してみることで自分に合った働き方やキャリアの方向性が見えてくることがあります。
次の章では、ツアーナースの経験がキャリアにどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
ツアーナースが広げるキャリアの選択肢

ツアーナースの仕事は単発・短期が中心ですが、その経験が次のキャリアに活きることもあります。
実際に働いてみることで、次のキャリアを考えるヒントになったり、自分の働き方を見直すきっかけになることも少なくありません。
病院以外でもスキルを活かせると実感できる
修学旅行や合宿、企業研修やスポーツ遠征など、さまざまな場面で参加者の健康管理を担うことで、自分のスキルが幅広い場面で役立つ ことに気づけます。これは看護師としての自信にもつながります。
次の転職先を考える材料になる
「もっと安定して働きたい」「地域に根ざした看護がしたい」など、ツアーナースを通じて自分のキャリアの方向性が見えてくることがあります。
その経験は、転職活動で自分に合った職場を選ぶための大切な判断材料になります。
| ツアーナースでの経験 | 得られるスキル・強み | キャリアへの活かし方 |
|---|---|---|
| 多数の参加者を観察 | スキルを幅広い対象に発揮 | 働き方を考えるヒントになる |
| 医師がいない場面で受診を判断 | 判断力・臨機応変さ | 転職面接でアピールできる |
| 他業種との調整・連携 | コミュニケーション力・協調性 | 新しい環境への自信につながる |
| 非日常の環境で安全を確保 | 新しい環境への適応力 | キャリアの選択肢を広げられる |
つなぎとしての安心感
「完全に休むのは不安。でも一度立ち止まりたい」そんなときに単発・短期で収入を得られるツアーナースは安心感のある選択肢です。
転職活動の合間に数回経験してみたり、副業としてスポット的に働いたりすることで、無理なく自分のキャリアを見直す時間を持つことができます。
ツアーナースで新しい働き方を経験しよう
ツアーナースは、病院やクリニックとは違う環境で働けるスポット勤務のひとつです。
単発・短期で収入を得ながら、自分のキャリアを考えるきっかけにもなります。
「今すぐ転職先を決めなくても大丈夫」という安心感を持ちながら、
ツアーナースを経験することで、次に進む方向性が見えてくることもあります。
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