鍼灸師が働ける場所はどこ?就職・転職におすすめの職場8選

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鍼灸師として働ける場所には、どんなところがあるんでしょうか?

医療キャリアナビでは多くの鍼灸師の転職サポートを実施しており、活躍の場は非常に多いように感じています。

その中でも鍼灸師に人気のある代表的な就職・転職先8選をご紹介したいと思います!

これから鍼灸師として就職・転職を考えている方に向けて、それぞれの職場の特徴や仕事内容について詳しく解説していきます!

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鍼灸師の就職・転職におすすめな職場8選

朝の開放的な整骨院

鍼灸院・鍼灸整骨院

鍼灸院や鍼灸整骨院は、鍼灸師の就職・転職先として非常に人気の高い選択肢です。

治療に特化した専門的な環境で働けるため、鍼灸の技術をしっかりと磨きたい方に向いています。

特に大手グループの鍼灸整骨院では、研修制度が整っているところが多く、新卒や経験の浅い鍼灸師でも安心してスタートできるのが魅力です。

治療技術だけでなく、接客マナーや問診力など、総合的なスキルアップが期待できます。

一方、個人経営の鍼灸院では、よりじっくりと患者さん一人ひとりに向き合った施術ができるため、患者さんとの距離が近い働き方を希望する方におすすめです。

小規模な職場では自由度が高い分、即戦力を求められる場合もありますが、その分やりがいも大きいでしょう。

また、保険診療だけでなく、自費診療メニューを導入している院では、売上に応じた歩合給制度を採用しているところもあり、頑張り次第で高収入を目指せる点も魅力です。

業務内容

腰痛や肩こり、スポーツ障害など、様々な症状を持つ患者さんの治療がメインです。

特徴

問診から治療計画の立案、アドバイスまで、一連の治療プロセスを主体的に行うことができます。

美容鍼灸サロン・エステサロン

美容鍼灸は近年特に注目を集めている分野です。

近年の美容鍼灸のニーズの高まりにより、顔や体の美容ケアを目的とした施術に特化したサロンが増えています。

美容鍼灸サロンでは、リフトアップや肌質改善、小顔効果を狙った施術を提供するため、技術だけでなく美容知識も身につけることが可能です。

さらに、エステサロンと提携している場合には、フェイシャルやボディケアなど、鍼灸以外の施術スキルも学べるチャンスがあります。

自費診療が中心となるため、施術単価が高く、歩合給やインセンティブがつく職場も多いのが特徴です。

頑張り次第で年収アップが狙える環境といえます。

ただし、美容サロン系は接客力やビジュアル面への意識も求められるため、患者対応に自信を持ちたい方や、美容業界に興味がある方に向いています。

美容鍼灸のスキルを活かしてキャリアアップしたい方、美容業界で活躍したい方には、美容鍼灸サロンやエステサロンへの就職・転職がおすすめです。

美容鍼灸の研修やセミナーも多く開催されているため、サロンで働くことを希望する場合は試しに受講してみるのもイメージが湧きやすくいいかもしれません。

業務内容

肌状態や気になる部分についてカウンセリングを行い、美容鍼やフェイシャルケアを実施します。

特徴

エステティシャンとの連携も多く、コミュニケーション能力が重要視されます。 顔面や頭部への繊細な施術技術が求められ、美容に関する幅広い知識も必要です。

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訪問鍼灸

訪問鍼灸は、患者さんの自宅や高齢者施設を訪問して施術を行う働き方です。

主に寝たきりや歩行困難な方を対象に、疼痛緩和や機能改善を目的とした施術を提供します。

訪問鍼灸は、施設勤務や外来勤務と比べて一人ひとりの患者さんとじっくり向き合えるのが大きな魅力です。

多くの事業所では最初に先輩スタッフとの同行訪問があり、未経験者やブランク明けの鍼灸師でも安心して仕事を始めやすい環境が整っています。

訪問先での施術は、医療保険が適用されることが多く、業務内容が比較的一定しているため、無理なく働き続けられるのもポイントです。

1日の訪問件数が決まっているため、スケジュール管理がしやすく、残業が少ない傾向にあります。

業務内容

身体が不自由な高齢者の方のご自宅や介護施設に直接伺って治療を行います。

特徴

スケジュール管理がしやすい、残業が少ない一方で、施術場所が毎回異なるため、衛生管理には細心の注意が必要です。自分で訪問先を開拓したり、車の運転なども求められます。

老健・特養などの介護施設

老健や特養など介護施設での鍼灸師の仕事は、高齢者の方のQOL向上に大きく貢献できます。

平成30年度の介護報酬改定により、半年間の実務経験を積むことで鍼灸師も機能訓練指導員として働けるようになりました。

主な業務は機能訓練に関することになりますが、施設内でリハビリの一環として鍼灸治療を提供するケースも増えており、鍼灸師としての経験や知識を活かせる場合もあります。

医師や看護師、理学療法士など他職種との連携が日常的に行われるため、チーム医療に関わりながらスキルアップできるチャンスもあります。

医療・介護の知識を深められる環境である一方、施設特有のルールや記録業務への対応も必要です。

業務内容

機能訓練指導員として個別機能訓練や集団体操・レクリエーションなどを行います。

特徴

看護師やリハビリ職、介護職など他職種との連携が不可欠。介護保険の知識を身につけていく必要もあります。

病院

病院勤務は、西洋医学と東洋医学を組み合わせた統合医療を実践できる環境です。

鍼灸院・鍼灸整骨院と違い、医師の指示により動く必要があります。

病院勤務のメリットは、何といっても医師や看護師、リハビリスタッフなど他職種と連携しながら働けることです。

最新の医療知識に触れる機会が多く、エビデンスに基づいた施術を学びたい方には最適な環境といえます。

ただし病院の募集数は全国的に少なく、鍼灸師を採用していたとしても募集人数が少数な場合がほとんどのため、自分の地域で募集が出ていないか頻繁に確認する必要があります。

業務内容

患者さんの緩和ケアやリハビリの一環として治療を実施します。

特徴

西洋医学と東洋医学を組み合わせた統合医療を実践できます。 ただし、そもそもの募集数が少ないため、病院で働ける鍼灸師は一握りです。

クリニック

クリニック勤務では、医師の診断のもと、リハビリの一環として鍼灸施術を行うことが多く、医療保険を使った安定した働き方が可能です。

施術内容も、疼痛緩和や機能回復を目的としたものが中心で、比較的落ち着いた環境で働けます。

また、クリニックは診療時間が決まっているため、残業が少なく、規則正しい勤務がしやすい点も魅力です。

休日も病院と同様にカレンダー通りの場合が多く、プライベートを大切にしたい鍼灸師にも向いています。

医師との連携が一番多い職場であり、他の医療機関との連携も図れる環境です。

ただし、少人数の職場が多いため、幅広い業務(施術補助や事務作業など)を任されることもある点には注意が必要です。

業務内容

術後リハビリテーションのサポートや慢性疾患の症状緩和などが主な役割です。

特徴

暦通りにお休みがある場合が多いです。施術に関しては保険診療の規則に従う必要があり、自由度は比較的限られます。

スポーツ・フィットネス関連施設

スポーツジムやフィットネスクラブ、スポーツチームの専属トレーナーなども鍼灸師の活躍の場として注目されています。

特に、アスリートや運動愛好者のコンディショニングやケガの予防・回復をサポートする役割を担うため、スポーツに興味がある鍼灸師に人気の就職・転職先です。

この分野では、鍼灸施術だけでなく、ストレッチ指導やトレーニングサポートも求められることが多く、幅広いスキルを身につけることができます。

スポーツ外傷への対応やパフォーマンス向上を目的とした施術を経験できるため、臨床技術を高めたい方には最適な環境です。

ただし、土日勤務や不規則なスケジュールになる可能性がある点には注意しましょう。

また一般の従業員と同じ役割、もしくはスポーツトレーナー的役割を求められるところが多く、鍼灸師に限定して募集を出しているところは比較的少ないので、求人の探し方にはコツが必要です。

また一般の従業員と同じ役割、もしくはスポーツトレーナー的役割を求められるところが多く、鍼灸師に限定して募集を出しているところは比較的少ないので、求人の探し方にはコツが必要です。

業務内容

施設に通う一般人やアスリートのコンディショニング・怪我の予防・治療が中心となります。

特徴

求人の探し方にコツが必要で、職場によっては鍼灸師としての経験やスキルを活かしにくいところもあります。

教育機関

鍼灸専門学校や大学、各種スクールなどの教育機関も、鍼灸師の就職・転職先のひとつです。

主に、教員や実技指導員として、未来の鍼灸師を育成する役割を担います。

教育機関で働く魅力は、自身の経験や技術を次世代に伝えられることです。

学生に対して、基礎から臨床応用まで幅広く指導できるため、鍼灸師としての知識やスキルを改めて整理・深める機会にもなります。

ただし、教育機関で働くためには一定年数の実務経験が必要であったり、教員養成学科で教育資格を得る必要があったりなど、教育機関によって採用条件は異なります。

また、入社のタイミングを4月のみとしているところが多く、転職のタイミングを合わせる必要があります。

業務内容

鍼灸師の育成・指導が主な仕事となります。普段は別の職場で働きながら、非常勤で講師を務めるケースもあります。

特徴

教育者としての資質や研究能力が求められ、常に最新の知識とテクニックのアップデートが必要です。

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年収が高い鍼灸師の就職・転職先はどこ?

女性の背中に鍼治療をしている様子

一般的に、保険診療中心の鍼灸院よりも、自費診療中心の鍼灸院や整体院の方が年収は高い傾向にあります。

保険診療の場合、施術料金が国によって定められており、1回あたりの単価が低めに設定されています。そのため、数をこなしても収益に限界があり、結果として給与も控えめになりやすいのが現状です。

一方、自費診療をメインにしている施設では、施術単価が高く設定できるため、売上が伸びやすく、個人の成果に応じた歩合給やインセンティブがつくことも多いです。

その中でも、美容鍼灸サロンや個人開業の鍼灸院が比較的高収入を期待できます。

特に美容鍼灸は施術単価が高く、技術と経験を積むことにより年収500~600万円を稼ぐ鍼灸師もいます。

ただし、勤務形態や地域によって年収帯は変わりますし、個人の技術力や集客力によって毎月の給与が大きく変動することもあるため、安定を求める方は検討が必要です。

残業が少ない鍼灸師の就職・転職先はどこ?

女性の背中にすえられたお灸

鍼灸師として働く中で、「できるだけ残業を減らしてプライベートも充実させたい」と考える方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのが、介護施設(老健・デイサービス)やクリニックへの就職・転職です。

介護施設では、リハビリの一環として鍼灸治療を取り入れているケースがあり、施設の運営時間が日中に限られているため、夜遅くまでの勤務や突然の残業が少ない傾向にあります。

特にデイサービスでは、夕方には業務が終了するため、規則正しい生活を送りたい鍼灸師に向いています。

また、クリニックに勤務する場合も、診療時間があらかじめ決まっており、患者数がコントロールされているため残業が発生しにくい環境です。

特に完全予約制のクリニックでは、営業時間終了間近に患者さんが来院されることがないため、就業時間内で業務を終えて定時退社できるところが多いです。

鍼灸院や鍼灸整骨院と比べると残業が少ないだけでなく、毎週決まった曜日に休める職場が多いところも嬉しいポイントです。

一方で、美容鍼灸サロンは夜間や週末の勤務が多く、スポーツ・フィットネス関連施設も不規則な勤務になりやすいため、自身のライフスタイルに合わせた選択が重要です。

残業を減らし、ワークライフバランスを大切にしたい鍼灸師の方は、介護施設やクリニックへの転職を検討してみるのがおすすめです。

経験が浅い・ブランク明けでも働きやすい鍼灸師の就職・転職先はどこ?

「鍼灸師として経験が浅い」「ブランクがあるから現場復帰が不安…」─そんな方でも安心して働ける職場はたくさんあります。

まずおすすめなのは、教育体制が整っている大手の鍼灸院や鍼灸整骨院です。

マニュアルや研修制度が充実しているため、技術に自信がない方でも段階的にスキルアップが可能です。

また、スタッフ人数が多い職場なら、困ったことがあったときも相談しやすい人が見つかります。

他に転職支援をしていて意外と多いのが、受付スタッフが別で在籍しているかどうかです。

受付スタッフがいることで「臨床に集中できる」「雑務で時間に追われることが減る」とメリットがあるので、経験が浅い方やブランク明けの方も確認しておくといいでしょう。

ただし、大手グループの鍼灸整骨院では若いスタッフが多く、活気のある一方で落ち着いた雰囲気で働くのが難しいと感じることもあるかもしれません。

そんな方には、老健や特養、もしくは訪問鍼灸がぴったりです。

老健や特養では、利用者さんの健康維持やリハビリ目的で施術を行うため、急な施術変更や過度なプレッシャーが少なく、ゆったりとしたペースで働くことができます。

また訪問鍼灸では、最初のうちは同行訪問で先輩と一緒に患者宅・高齢者施設を回るケースが多いので、経験の浅い鍼灸師には安心の選択肢です。

同行訪問によって仕事の流れを学べるため、一人で訪問する不安を減らせます。

自分のペースで成長できる職場を選ぶことが、長く働き続けるコツです。

転職活動では、教育体制や職場の雰囲気にも注目してみましょう。

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鍼灸師の就職・転職先選びで失敗しないためのポイント

働き方・勤務条件を確認する

■ まずは基本の「勤務日数・時間」を確認

  • 正社員か、パート・アルバイトか?
  • シフト制か固定曜日制か?
  • 週休二日制なのか、完全週休二日制なのか?
  • 注意

    求人票に「週休二日」とあっても、シフト制で休みがバラバラな場合もあります。 家庭やプライベートの予定を重視したい方は、「休日の固定」「希望休の取りやすさ」まで確認しましょう。

    ■ 夜間対応や残業はあるか?

    訪問鍼灸や老健・特養ではほぼ日中勤務ですが、鍼灸院・鍼灸整骨院、スポーツ関連施設では夜遅くまで営業している場合も。

    無理なく続けられる働き方か、必ずチェックしてください。

    年収・給与水準をチェックする

    ■ 初任給だけで判断しない!

    求人に記載されている月給や年収だけで判断すると危険です。

    重要なのは以下も含めた「総合的な待遇」です。

  • 賞与(ボーナス)の有無と実績
  • 昇給制度があるか
  • インセンティブ(歩合給)の仕組み
  • 特に美容鍼灸サロンや自由診療メインの施設では、歩合給が導入されていることが多いです。

    「基本給+インセンティブ」なのか、「完全歩合制」なのか、しっかり確認しましょう。

    ■ 年収例を聞いてみる

    将来的に自分がその職場でどれくらいの年収を目指せるのかを知っておくために、年収モデルを聞くのもおすすめです。

    面接時の会話の流れで「現在働いているスタッフの年収モデルを教えてください」と質問してみましょう。

    実際の収入イメージが湧きやすくなります。

    お金にがめつい人と思われないように、さりげなく聞くタイミングを見計らいましょう。

    職場の雰囲気・人間関係も重要

    ■ 転職理由の1位は「人間関係」

    厚生労働省のデータでも、医療・福祉業界の離職理由の上位に「職場の人間関係」が挙げられています。

    給与や条件だけで決めてしまうと、後で人間関係に悩むリスクがあります。

    ■ 見学・面接で雰囲気をチェック!

    職場の雰囲気を確認しておくことは何よりも重要です。

    条件面はもちろん大事ですが、直感的に自分に合わないと思った場合はその通りなことが多いです。

  • 職場の空気感は明るいか、ピリピリしていないか?
  • スタッフ同士のコミュニケーションは活発か?
  • 上司やリーダーの話し方、態度はどうか?
  • ポイント

    面接中に案内されたときのスタッフの挨拶や表情をよく観察しましょう。 「ここで働きたい!」と素直に思えるかが重要です!

    将来のキャリアパスを考える

    ■ 5年後、10年後を見据える

    今の条件だけで転職先を選ぶと、将来的に行き詰まるリスクもあります。

  • 【開業希望】なら鍼灸院で自費診療の経験を積むべき
  • 【安定志向】なら医療法人や介護施設で福利厚生重視
  • 【美容・スポーツ領域で専門性を高めたい】なら、専門施設でキャリアを積むべき
  • 自分がどんな鍼灸師になりたいのか、キャリアビジョンをある程度描いておきましょう。

    ■ 資格取得支援や研修制度も確認

    職場によっては、スキルアップ支援として

  • 教育研修制度
  • 資格取得支援
  • 学会・セミナー参加補助
  • を行っているところもあります。

    将来のために「学び続けられる環境」があるかも大切なポイントです。

    まとめ 自分にあった就職・転職先を見つけるために

    鍼灸師の就職先は実に多様で、それぞれに特徴があります。

    1つの職場で技術を極めるのも良し、複数の職場を経験して自分にあった職場を探すのも良し!

    就職・転職を考える際は、自分の興味や得意分野、希望する働き方などを考慮しながら、慎重に選択することをお勧めします。

    また、経験を積みながら複数の職場を経験することで、より自分に合った環境が見つかるかもしれません。

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